よしもとばななのレビュー一覧
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人生、毎日が旅。まさに、予期もしない出来事があって人から環境から学んで人の気持ち自分の気持ちに気づいて一歩一歩前に進んでいくんだなと思った。
ばななさんはいつも私の背中を押してくれる
「全ては自分の中にしかない。幼いときから生涯を通じて続いてきたのだ。そのヒントは自分の中にしかない。自分はいちばんよく自分を知っている自分の友だちだ。今はその感じがばらばらで、みなとまどっているだけなのだ。本能の声を聴いて、耳を澄ませていけば、必ず自分と自分がぴったりくるポイントがあると思う。そしてそれが一致したとき、個人は大きな力で、日常を、周囲を照らすだろう。」
27歳もがくアラサー。まさにその感じがば -
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「母が死んだ時、私の平凡だった世界は消えた。
そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。」
死という悲しみを受け入れ生きていく
命の物語
「アルゼンチンババア」というインパクト大で謎のタイトルとは裏腹に、心の深い部分を優しく包まれるような物語です。
簡単な分かりやすい言葉を使っているのに、なんという深い物語なのでしょう。
ばななさんの文章って、すごいなぁ。
この本は巻末に奈良美智さんのイラストが描かれていて、大人の絵本という雰囲気。
短いストーリーなので、手元に置いて何度も読み返すのが向いている本かもしれません。 -
Posted by ブクログ
休みの日に部屋でゆっくり紅茶でも飲みながら、しずかに読みたい本。
内容は重めではあるのだけど、文体や浮かんでくる風景がとてもきれいで、私はとても好き。
本の随所に、人生で大事なこととか人間の本質が詰まっている気がして。
それを読み漏らさないように、じっくり噛みしめて読みたくなる。
誰かと本気でつきあうこととか、人を愛すること…
それは恋人でも、母と娘、父と娘、母と息子、見ず知らずの子どもに対するものでも、
それぞれの愛の形や表現があって、
どれも素晴らしいものだね。
この本を読んだら、
私は誰かを本気で愛せたことがあったのか?
子供が生まれたとして、ここまで全力で愛せるのか?
今まで私 -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭に出てくる七尾旅人さんが歌う「サーカスナイト」を聞いた。
読後だからこその登場人物たちそれぞれのイメージがじんわりと心に浮かんでくる。
よしもとばななさんを久しぶりに読んだ。
仕事帰りバスの中での読書タイム(そのままうたた寝してる日もたくさんあったけど)存分に楽しめた。仕事終わりの爽快感も相まって。
主人公さやかは事情を抱えていても強く、周りの力もしっかり借りながら生きていて尊敬する。
子供に向けるまなざしも優しい。
私自身あまり周囲の人に懐かないというか心を開かない正確なので、私の生活にあんまり登場人物増えていかない気がする…
しかし、さやかは周囲の人たちを家族のようにしていく力があ -
Posted by ブクログ
この本を読んでいたら、
いかに自分の気持ちとか感覚とかを無視して
日々「こうしなきゃいけないから。。」と型にはまった生き方をしているかを感じてしまった。
そういえば誰が決めた、何の型なんだろう、
とか思いながら。
人生って自由なんだよね。
何してもいい。何食べてもいい。
自分が大切にしたいこともいつの間にか忘れてしまっているね。
わたし、自由だったんだ!と思ったら、
すこしだけ明日からの日々がわくわくした。
個人的に「赤ちゃんが朝起きると、まず笑っている」がぐっときました。
本当に我が子も毎日笑ってるし、自分の今の状態との差を感じてしまった。