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活動的な姉・どん子と、引きこもりの妹・ぐり子は、両親を失い、都会の片隅で助け合って生きている。二人は、「だれかにメールしたいけれど、知っている人にはしたくないというときにちょうどいい存在」というゆるい理念を掲げ、無料の相談サイト「どんぐり姉妹」を立ち上げた。そこで交わされる他愛のない会話は、情報の渦の中で疲れた人々の心を優しく包み込んでくれる。そんな中、ぐり子は初恋の人、麦君の夢を何度も見るようになりーー。混沌としたこの世界を生きるための示唆に富んだ小説。
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Posted by ブクログ
よしもとばななの中で一番好きなのがこの本。
どん子さんとぐり子さんの姉妹が人の気持ちに寄り添って寄り添われてそっと生きてる感じがすごく好き。
お姉さんのどん子さんは恋愛の始まるときの「息をしているだけでも楽しい」時期が大好きで、それを何度も何度も繰り返してるちょっと不思議な人なんだけど
それを
「私はその思い出を全部持ってお墓に入るのが楽しみなの。老後はこれまでの彼氏をひとりひとり思い出して、ぽわんとして過ごしたいの」
ってまるで宝物のコレクションを眺めるみたいにちょっと俯瞰して見ている感じがすごくよくて、わたしもこの話を読んでから、元気で体が動くうちは楽しいこともうれしいことも悲しいことも嫌なことも、とにかくたくさん体験して覚えていて、老後にそれらを思い出して咀嚼していく生き方をしたいって思っているのよね。
考えることとか感じることって自分の中で完結するからいつどこで何をしていてもできるでしょ。
そういうのを愉しめるような人生を送りたいなって思える大切なお話です。
Posted by ブクログ
35 合わないところで、少しずつ心の中のものをすり減らしていくと、人は病気になるんだ、と思って、人の強さそして弱さに驚いた。
36 人間ってそんなにわかりやすくできていて、ごはん以外のものも毎日食べているんだ。
雰囲気とか、考え方とかそういうものまで。
61 これまでにちょっとくらいショックを受けた経験があっても、私の魂の芯が圧迫されたわけではない。
そしてちょっとくらい考え方がおかしくなっていても、こだわっていなければ、やがて傷はふさがり、幸せはどこからでもにゅるにゅる出てくる。
それは多分生命力とイコールなのだと思う。
62 何よりも自分の芯を磨いて、あたためて、優しく包んで、もう一回芯としての地位を与えることだった。
63 両親が私にはじめにいっぱいくれたきらきらしたものを、一生かけて発酵させていくことに決めた。
Posted by ブクログ
心の内に秘めたなかなか口に出せないものを伝えられる相手がいたらよいな〜と思うことがあるので
信頼しているからこそ、その相手を傷つけたくなかったりする。マイナス要素をわたしの分まで吸収してしまっては困る。あ〜大切な人だからこそ、傷つけたくなくて話せないのだ。
だからといって、匿名だからという理由で片付けられるものではないのかもしれないけどね。
今のSNSを良い方向に映し出したような気がする。こういうような用いられ方をしたら救われる方がぐ〜んと増えるのだろうな。
人間ってそんなにわかりやすくできていて、ごはん以外のものも毎日食べているんだ。
雰囲気とか、考え方とかそういうものまで。
ここの言葉にぐっときた。きっと貸してくれたお友だちもそうなのだろう、ページの右上がぺこりと折られていた。
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