よしもとばななのレビュー一覧

  • ハゴロモ
    高校生以来の再読。内容は何も覚えてなくて、ただ好きな小説のひとつという印象だけ残っていた。

    久しぶりに読んでみたら、よしもとばななの言葉選びや文体が懐かしく、当時と変わらず好きだと思えた。

    あとがきに書いてある通り、どうにもほっとできない気持ちの中にいる人が、ふと読んで、何のメッセージを受け取る...続きを読む
  • デッドエンドの思い出
    5つの短編。
    せつない内容だけど、静かで穏やかで読後じんわり温かい感情が残る内容なので、
    静かな夜、一人で読むのにもってこいの小説だった。

    あとがきに、つらいラブストーリーばかりで、
    人生で一番つらかった時期のことがよみがえる。だからこそ大切な本になったと、

    短編の中のデッドエンドの思い出という...続きを読む
  • 小さな幸せ46こ
    小さい幸せといいつつ、非常に重要な幸せばかり
    何も縛られる必要もないし、好きタイミングですきなように読んでよい。
    ばななさんらしいよなあ

    一つ好きなフレーズを。

    あなたの生き方、佇まいがあなたの幸せをつくる
  • ゆめみるハワイ
    新婚旅行でハワイに行くことになり、買ってみた。渡航前に読んで、ますます楽しみに、ハワイがすでに大切な場所のように感じている。
    ばななさんの本はどうしてこんなに優しくて、でも重たくて、本質を問いかけてくるのだろうと思う。
    忘れたくない言葉、ハワイのキラキラした美しさ、人の温かさが詰まっていた。差し込ま...続きを読む
  • 人生の旅をゆく 4
    1386

    吉本ばなな
    1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回...続きを読む
  • ゆめみるハワイ
    2024.1.26
    ばななさんのハワイとの関わりがとてもよくわかって、楽しかった。フラとばななさんの関係性、フラとはどんなものかが印象的。
    とっても心に響いて共感したところ。

    ひみつのハワイ(57ページ)
    あんなにも下手なのに、こんなにも踊ることが好きなんて、とても信じられない!
    でも、どうも...続きを読む
  • 海のふた
    すーーーーごく好きだった。
    見たことも行ったこともない海沿いの町が目の前に現れたような感覚がした。あとがきにあった作者が訪れつづけている町がモデルなのかな、いつかこんなふうに好きな場所についての話を書けるようになりたい。

    それから、読みながらずっと穂村弘と東直子の本にあった文章が浮かんでいた。〈好...続きを読む
  • 彼女について
    ばななさんの作品の中でもかなり好きな本です。
    エネルギーと静けさがせめぎ合っていて、苦しくなるような感じがたまりません。
    おそろしい出来事は日常の延長上に存在する事をあらためて思う一冊でした。
  • どんぐり姉妹
    35 合わないところで、少しずつ心の中のものをすり減らしていくと、人は病気になるんだ、と思って、人の強さそして弱さに驚いた。

    36 人間ってそんなにわかりやすくできていて、ごはん以外のものも毎日食べているんだ。
    雰囲気とか、考え方とかそういうものまで。

    61 これまでにちょっとくらいショックを受...続きを読む
  • 彼女について
    ばななさんの小説でこんなにどんでん返しで涙が出るなんて初めて、曖昧な疑問全てに納得がいきました。不幸中の幸い、のひと言でまとめられてしまえる由美子だけれど、綺麗に安らかな終わり方で良かった。そして、どんなに惨い死に方をしても少し泣いてしまうくらいの夜を幼少期から何度も過ごしていても、最後に思い出すの...続きを読む
  • ハゴロモ
    2024年、読み始め!
    またもや温かい光で包まれたお話だった。

    時は淡々と進んでいくのに、ある時点に自分の気持ちが囚われてしまって、今との乖離がどんどん大きくなっていってしまうことって、たしかに亡霊になるのと一緒だなあと思った。森絵都さんの『ママ』に出てきたセリフを思い出した。
    (これが収録されて...続きを読む
  • 小さな幸せ46こ
    読み終わったあとに心がほわーっと温かくなりました。日常に転がっている、意識してないと見逃してしまいそうな、ばななさんがみつけた幸せをばななさんの視点で1話1話日記みたいに書かれてあって、こんなところにも、そんなところにもあるんだ…!と読んでいてとてもほっこりしました。特に印象深かったのは「幸せを創る...続きを読む
  • 小さな幸せ46こ
    ・だれかが私を思い出すとき、こんなふうにすこし幸せだったり、温かかったりするといいな

    ・そのときはものすごく面倒くさくても、後になるとやっぱり行ってよかったと必ず思うから。これはジョルジョの旅の法則です。

    ・あの、その人がその人の専門の仕事をしていることで、もう大丈夫だ、自分もがんばれると思う気...続きを読む
  • どんぐり姉妹
    沢山の死が書かれていた。両親や祖父や初恋の人やメールの差出人の夫や。それでも著者の小説を読むと生きようと素直に思える。姉妹は確かに愛されて育ってそれを世界に返すように無償で知らない人の話を聞く。身近な人に云えないことを誰かに話したいと思うことは私にも有る。沢山。現実と夢を往復する妹はこの世界も夢かも...続きを読む
  • なんくるない
    ずっと読みたくてたまらなかった「なんくるない」
    普段は行かない店舗のBOOK・OFFで見つけて即座に手にしました。

    私は自分のものにした本には、鉛筆で線を引いたり折り目をつけたり、後々読み返した時や元気がなくなってしまった時に自分を助けるよう目印をつけるのだけれど、この本は線・折り目だらけになって...続きを読む
  • デッドエンドの思い出
    表紙絵からも分かるように読むならば秋。5つの短編集。つらい出来事、落ち込むことがある各話の主人公たち。でもなぜこんなにも多幸感があるのだろう。よしもとばななさんが当時「これが書けたから小説家になってよかった」的なインタビューがあったように、魅力あふれる読むたびに引き込まれるような作品だった。表題作が...続きを読む
  • なんくるない
    沖縄旅行のお供に読み始めたから、タイムリーに沖縄パワーに共感した。確かにあの地には、いろいろを受け入れてくれる寛大さがあるような気がした。夢とか憧れとか、もしくは何かからはみ出したものとかも。沖縄には移住者が多いが、みなそういうパワーに引っ張られて来たのだろうか?わたしもあの寛大な空気の中で、すごく...続きを読む
  • どんぐり姉妹
    わたしも夢と現が混じり合った旅みたいな生活ができるようにする!いろんな人がくれた愛とかキラキラしたものを、一生かけて発酵させる!うらやましがらせるためじゃなくて、きれいな景色を共有するために写真を送ったりしたい!
  • アルゼンチンババア
    短くて読みやすかったです。
    絵も可愛く大人の絵本みたいでした。
    じわっとそしてふんわりとした世界で他人にも自分にも優しくしたくなるような気分になりました。
    また読みたい本です。
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―
    よしもとばななさんにハマりそうな予感を感じた。
    あと、文庫本安すぎないですか、学生さん用に安くしておいてほしい一方、作者と本屋さん用に大人からはもう少しとってもいいような…