よしもとばななのレビュー一覧
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うんと前のヒロスエバッシングのときのことを、覚えている。
そのときは、今ののりピーの比ではなく、いい大人がよってたかって、といった感じだった。
初めて読んだのは美容院で。
髪結ってもらいながら、読んでて、涙でそうになった。ヒロスエの中学の担任のコメント。
あのときの、なんといっていいのかわからない、大人たちのよってたかっての、くだらない、弱いものいじめの、を蚊帳の外からみていた、私たちのいいたかったことを、ヒロスエの担任が、すぱっといいあてていた。
すごい。愛情。
この文章を、ずっとずっとさがしていて、自分林真理子さんのエッセーかと思って勘違いしていたら、大好きなばななさんだったなんて。 -
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13別れというものにだけは、慣れることはない。・・・自然のなりゆきでやってきた別れをひきのばすことはできない。この生き方なのにもしも形だけで続けていくよしたら、自分と相手双方の人生を冒涜したことになってしまう。
76ほんの少しの違いで、縁とはすごく強固であったり、さりげなかったり、いつもそこにあるようでいて、急にうしなわれたりするものだ。
104エスプレッソは一日のいろいろな時間に一瞬の句読点をうつためにだけある。
108毎日が新鮮で楽しいのだか、苦しみはそれとは別物だ。
111今まで「与えること」に必死で、愛を受け取ることには謙虚であろうと思いすぎていた実は傲慢な私にとって、それは最 -
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・お母さんの体からお母さんの魂がいなくなった時、私はその冷たい体を見て何回も思ったのだ。 「ああ、お母さんはこれに乗って旅をしていたんだ」
・初めて行った時、私はあの古いビルを墓石のようだと思った。でも今は違う、古い夢を閉じこめて今も生きている、あれはきっと遺跡なのだ。
・「どうして人が遺跡を作るのか知ってる?」
「好きな人がいつまでも、死なないで、いつまでも今日が続いていてほしいって、そう思ったのよ」
よしもとばななさんの描く主人公は、冒頭で大切な誰かを失っていることが多い。普通はどーんと暗くなりそうな展開なのに、主人公の前向きな姿勢、文章の軽やかさ、救いのある展開で心が安らかになる。 -
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ネタバレ<忘備録・ネタバレあり>
老いや死に向かう流れの中の、発見や癒しをつづったエッセイ。日常の中に潜む愛情、優しさ、光、幸せ、じんとくる切なさ、愛おしさ、苦みさえも、宝物。
身近な人の死に向き合うのは辛いはずなのに、そのひとつひとつに対してここまで心情を深掘りし言語化できるものかと、その感性と覚悟に圧倒される。
父の血まみれの手帳の話はとても悲しくいとおしく胸が締め付けられた。
Oちゃんのご両親が作ったカップの話も切なくてあたたかい。それぞれのエピソードから、周りには心が豊かな人であふれてることが伝わる。
▼印象的なフレーズ
・母に腫瘍が見つかったため「テニスレッスンやめようか?」ときいたと -
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ネタバレ<忘備録・ネタバレあり>
小さな息子との、かけがえのない日常をつづったエッセイ。
チビちゃんの綺麗なことばや真っ白な心で見る感性に心うたれたり、この世の真理をついたような言葉にハッとさせられたり、チビちゃんの名言の数々に終始ニコニコ顔で読み進めた。
特にチビちゃんのホテルのくだりは最高に可愛らしい。(すばらしいおトイレ。一緒に寝る人に夫を選ぶと、きっぱりチビちゃんがおすすめだという。いっしょに寝るとかわいいらしい)
わがまま言った後に「シッターをやめないでください!」なんていうのも可笑しくて笑っちゃうけど、子供ながらにスピード感あふれるリスク回避(反省からの素直に懇願)が素晴らしい。
褒