よしもとばななのレビュー一覧

  • サウスポイント

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    吉本ばなな作品はもういいやと思ってたのに発見してしまい、読みました。
    主人公がいつも過酷な人生の試練に晒されるんだけど、苦しみ悲しみつつも割と淡々としていて、そういう主人公を熱烈に愛する誰かとスピリチュアルに導く誰かが出てきて…という点においては、いつものやつね!って感じだった。
    でもハワイの空気感、ウクレレの存在などが不思議に心を癒すんですよね。ハワイ行ったことないから知らんけど(笑)
    大きな感動とかは無かったけど、手元に置いて、折に触れまた読み返すのだろうという予感はあります。
    そしてこれ、『ハチ公の最後の恋人』の続編らしいので、ハチ公〜もこれから読んでみようと思います。

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    2025年11月30日
  • デッドエンドの思い出

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    この装丁を見たとき、絶対秋に読もうって誓った今。
    紅葉が見頃の季節に読み終えました。

    どの短編も別れや死別などつらいラブストーリーが多くて、だけど手を差し伸べてくれる人がひとりでもいたらじんわりと温かい日常を取り戻してくれるんだっていうことに気づける。

    のび太とドラえもんのような関係って、親友のような家族のような安心する関係なんだよね。
    そんな関係性が一番目指すべきところ。とてもよく分かる。

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    2025年11月25日
  • アルゼンチンババア

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    短いのだけど最初に引き込まれたのが、お母さんが亡くなった時のシーン。お母さんの体から魂がいなくなったときに、ああ、お母さんはこれに乗って旅をしていたんだ、と思う描写がとてもいんしょうにのこりました。その文章を読んだだけで、なんだか自分も自分の体を車をメンテナンスするように大切に扱うようになった気すらします。自分も家の中を片付けられなくて、だけど何が幸せかっていうところの軸をちゃんと生きたいと思った。ここに出てくるお父さんはかっこいい。

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    2025年11月23日
  • 彼女について

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    あり得ないくらい重い状況の中にふわふわのたんぽぽの綿毛が彷徨ってて、そこから日常を大切にしたいなって思える物語だったなあ

    ちょっとスピリチュアル要素強くて個人的にはアムリタの方が好みだけど、またこれも読み直してみたい。

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    2025年11月22日
  • どんぐり姉妹

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    どんぐり姉妹の姉・どん子が、恋愛の初めの頃がだいすきで、その時期だけの甘く刹那な記憶をたくさん持って棺桶に入るんだ、というようなことを言っていたのがとっても印象的で、そんな楽しみ方もあるんだなあと少し羨ましく思った。いろいろなひとと恋愛が出来たなら、じぶんはどんな顔をしてどう変わっていくんだろう…

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    2025年11月07日
  • バナタイム

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    とっても読みやすかったし、最近のわたしはばななさんの本しか手に取らなくなっているから「これだこれだ」とからだが喜んでいるのがわかった

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    2025年11月07日
  • デッドエンドの思い出

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    ネタバレ

    初めてよしもとばななさん読んだ!好きな作家の1人になりそう。

    なんやろ、ばななさんの文章は心にぐっとくるなあ。

    読んでいて感性が養われた気がする。

    「幽霊の家」の2人の関係性が、お互い自立していていいなと思った。女の子の男の子への心情の変化が繊細に書かれててキュン×2一気によしもとさんの世界に引き込まれた。

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    2025年11月03日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    ネタバレ

    その3です。雫石ちゃん(主人公)の人生をたどることで、私の方が雫石ちゃんより年上ではあるのだが、「人生こういうときはこうやって生きたらいいよ」ということを見せられている感じ。と私は思いました。人生だ。
    「アルジャーノンに花束を」について言及があるのですが私はまだ未読なので、読んでみたいと思った。また読みたい本が増える!

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    2025年10月30日
  • デッドエンドの思い出

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    「なんでこんな辛いものをお金を出して読んでるんだ!」と思うでしょ?というあとがき。

    うーん。たしかに笑

    この秋に読めたのはよかった。ちょっと悲しいときに悲しさに浸っていいんだよ、と言われてるようで。

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    2025年10月13日
  • 花のベッドでひるねして

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    あるがまま、足るを知る、「足るを知る」ことを知っていく、みたいな悟った穏やかさを感じる、あったかい本に感じた。

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    2025年09月26日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    ずっと積ん読だった本。
    この本のよしもとばななさんの文章は、めっちゃスッと入ってきた(前回「キッチン」の時はスッと入ってこなくて苦労した。)
    小難しい表現を使っていないのに、気持ちの細部を端的に言い表してくれているというか。
    これが文章力というものか?と妙に感心しながら読んでしまった。
    ただ、これ、続編があるらしく…また時間ができたら続きを読んでいきたいと思う。

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    2025年09月25日
  • 海のふた

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    むかし読んだのを再読。小説世界の美しさは変わらず、すごいと思った。登場人物やそれに関する描写には、何故だかすこし息苦しさを覚えた。自分自身が大人になったのがわかって感慨深かった。若かった頃に好きだった本を読むのも良いと思った。

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    2025年09月18日
  • なんくるない

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    そうそう、沖縄の素晴らしさって、こういうこと!
    主人公はいつも旅人で、束の間の沖縄マジックを楽しむ。
    ガイドブック見てるより沖縄に行きたくなる。ひとりで、ノープランで。

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    2025年09月10日
  • デッドエンドの思い出

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    よしもとばなな自身が、表題作を書けたことについて「小説家になって良かった」と語っている作品。
    タイトルの通り、まさにデットエンドのような展開を迎える主人公の、再生の物語。

    幸せの象徴としてふと思い出してしまうような景色を、自分も何個も作っていきたいなと思えた読後感想。

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    2025年08月25日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    ネタバレ

    この巻はとにかく人生、雫石ちゃん(主人公)が人生を語る巻ですね。
    人が生きるってこうだなぁ、ほんと。
    と思いました。
    その1もそうでしたが、読み終わると心に明るい光が広がるような、そんなお話です。
    続きも楽しみ。(積読してます)

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    2025年08月19日
  • デッドエンドの思い出

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    金沢一人旅の相棒で持って行った。
    1泊2日で読めた!

    デッドエンドの思い出というタイトルだけあって、どの話も切なかった⋯
    でもその中にも、希望や活力、成長を感じれた。
    過去の辛いことも今後の糧になる。

    「のび太とドラえもん」の関係が理想なんやな笑
    結構分かる気がする。
    しかもかなり理想。お互いが自然にいれる。
    居て当たり前の存在。

    派手な幸せはいらない。
    時には贅沢したいとは思うけど、日々の小さな幸せを感じれるようになりたい。
    まだまだ時間かかりそう⋯

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    2025年08月17日
  • 花のベッドでひるねして

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    幹が家族を愛する気持ちや、村が大好きでどこにも行きたくないという気持ちが周りに愛されて育ったことをよく表してた。よしもとばななは恋愛関係でない男女の心の繋がりを描くのが上手。

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    2025年08月19日
  • High and dry (はつ恋)

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    小さく小さく積み重ねていくたくさんの幸せを覗かせてもらった。主人公がなんだか子供らしくないなと思いながら読み進めていたけれど、終盤にその葛藤を知りなんて素敵な子なんだと微笑ましく感じた。
    また大切が増えました。この作品を学生さんにぜひ読んでほしいと願う。

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    2025年08月06日
  • サウスポイント

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    読む時の気分によって⭐︎3になったり⭐︎4になったりしそうな作品。
    楽園の穏やかでキラキラした風や音や空気を求めているときにはさぁーっと心に染みてきて、求めていないときには「ふーん」って印象になるかもしれない。
    それでも、やはりあのハワイが持つ独特の情緒は誰にとっても素敵なもので、「あの感じ」をたまに求めるくらいの気持ちの余裕は常に持っていたいものだなぁとも思った。

    私は『ハチ公の最後の恋人』は未読なので、純粋にこの作品を一つの完結した物語として楽しんだ。
    よしもとばなな作品に登場する女の子たちは、どの子もみんな傷つきやすくて、でもしなやかに強くて、何かを諦めてはいるけれど同時に明日を創り出

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    2025年08月06日
  • 人生の旅をゆく2

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    ばななさんの人生が見えてくる。
    日本だけでなく、世界のばななとなったばななさん。
    それでも、思ったほどお母さんからは祝福はされない。
    一方で、ばななさんの本が実家の本棚に並べられている。

    女性の一人暮らしに必要なもの、と言っておとうさんから工具をプレゼントしてもらう。ばななさんの宝物。
    同居していた彼が、それをそのへんに(=適当に)片付ける。

    「私はそのとき別に怒っていなかった。でも理屈ではなく腹の底から「こりゃ無理だな」と思ったのだ」

    そうそう。
    近所のお花見も、小さかった頃の実家の自由なくらしも。
    いろいろと、もう戻ってこないんだなあ、と(自分と重ねてちょっと思うところがあったりして

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    2025年08月05日