よしもとばななのレビュー一覧
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王国、念願の続編です
雫石と楓、片岡にこどもができてます。片岡ノニ。
石の魔法が使える子。そのノニの目線で物語りは進んでいきます
ノニから語られる雫石はほんとうにどうしようもない母親で植物馬鹿でがさつで、やっぱりでもママってすごいみたいな感じ。だから最初戸惑いました。シリーズ通して雫石の成長を見ていたわたしとしてはそれが雫石ではないようで。むしろノニが雫石のようで。
真一郎くんのことも、真一郎と別れるきっかけになったあの女性のことも、雫石から語る感じでは美しい感じなのに、実際はやっぱ腹黒いこと考えてたんだなーって
ノニが旅先で出会う猫の女王の家来であったキノ。
キノに出会ったことでノニ自身も成長していく
出生の秘密
そして片岡さんのことば。涙があふれるあふれる
いつだって片岡さんは冷たくて、きついけど、だけど愛で溢れてるんだ。ひとつひとつの言葉が重たくて、楓をほんとうにほんとうに愛していたことがありありと分かるその情景が、ことばにならない。そしてノニを愛していて、雫石を愛していて、とにかく愛であふれている一冊です
王国シリーズ、きっと終わりね。終わりにふさわしいと出来です -
Posted by ブクログ
最近のよしもとばななの本、途中で読むのをやめてしまってた。
なんだか、いつも同じ話の感じがしたり、
スピリチュアルとか宗教とか、なじみでないものに入って行けなくて。
でもこの『王国』、まさにスピリチュアルなものが出てくるしいつもの調子なのだけど、要所要所はっとさせられる記述や展開があって、登場人物たちもなんだか愛すべき人たちで、すごく沁みた。
よしもとばななの小説は、現実的ではないようなきれいな台詞が並ぶので、少女マンガだとかリアルじゃないと思う人はいるかもしれないけど、それはちょっと違う。
多分彼女の小説は、伝えたい事や言いたい事を物語にのせて書いているので、それがリアルだとかそうじゃないとかいうのはちょっと視点がずれていて、その物語の奥にある厳しく大きいものを見ると、その深さにただただ感動する。 -
Posted by ブクログ
うんと前のヒロスエバッシングのときのことを、覚えている。
そのときは、今ののりピーの比ではなく、いい大人がよってたかって、といった感じだった。
初めて読んだのは美容院で。
髪結ってもらいながら、読んでて、涙でそうになった。ヒロスエの中学の担任のコメント。
あのときの、なんといっていいのかわからない、大人たちのよってたかっての、くだらない、弱いものいじめの、を蚊帳の外からみていた、私たちのいいたかったことを、ヒロスエの担任が、すぱっといいあてていた。
すごい。愛情。
この文章を、ずっとずっとさがしていて、自分林真理子さんのエッセーかと思って勘違いしていたら、大好きなばななさんだったなんて。
文庫になってて、うれしかったよ。
高知のことなど
私は読むたびに必ず泣く。
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Posted by ブクログ
13別れというものにだけは、慣れることはない。・・・自然のなりゆきでやってきた別れをひきのばすことはできない。この生き方なのにもしも形だけで続けていくよしたら、自分と相手双方の人生を冒涜したことになってしまう。
76ほんの少しの違いで、縁とはすごく強固であったり、さりげなかったり、いつもそこにあるようでいて、急にうしなわれたりするものだ。
104エスプレッソは一日のいろいろな時間に一瞬の句読点をうつためにだけある。
108毎日が新鮮で楽しいのだか、苦しみはそれとは別物だ。
111今まで「与えること」に必死で、愛を受け取ることには謙虚であろうと思いすぎていた実は傲慢な私にとって、それは最大のターニングポイントとなった。
132幸せはどんなところにも無尽蔵に待っている。・・・何かができないということは、他の何かがそこにあるっていうことなんだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んだ瞬間から、「キッチン」のようなよしもとばなさんの作品に感じられる少し暗くて寂しさを感じられて繊細で優しい世界が広がっていた。
壮絶な過去を持ち今も苦しんでいる中島くんのことを、過去のことをなかったことにせずに受け止めて、中島くんのことを愛しているちひろさんの懐の広さに感嘆してしまった。
中島くんが他の人と違う行動をとってしまったと不安になっている場面で、「みんながしない恥ずかしい行動なんてない」とちひろさんが言っている場面があって、この言葉はちひろさんのお母さんがよく言っていた言葉に影響されているのだけれど、素をさらけ出してもいいんだよと安心させてくれるこの言葉に救われた人は多いだろうなと思った。
最終的に2人で前を向いて進んでいて応援したくなった。
人の、なかなかさらけ出せないような深い感情に触れられた、良い体験のできた本だった。