よしもとばななのレビュー一覧

  • デッドエンドの思い出

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    ネタバレ

    どの話にもしーんとした夜のような静かな雰囲気を感じます。この静かさが作者が書き表そうとした「辛さ」なのかなと思いました。でも真っ暗な夜の空にポツンと光る星のような、希望を抱くような感情も同時に表れて来ます。真っ暗闇で辛いと思っていても、微かにでも希望はあるんだと語りかけてくれているような気がしました。特に表題作がお気に入りです。婚約者が他の女と同棲していることを知り失意のどん底にあった主人公にとって、西山君と過ごしていた幸せな時間こそが真っ暗闇の中でも光る星のような温かさとなったのだなと思いました。

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    2026年10月06日
  • どんぐり姉妹

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    よしもとばななさん初読みでした。ゆっくりとした空気感があって、ことばが優しく好きでした。死があって生を考える。悲しいけどどん底に落ち込むだけじゃなく、受け入れながらも自分らしさを探して生きていく。人にすごく依存するわけでもなく、毎日を大切に送ることが自分を作るって素敵だな感じました。

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    2026年09月24日
  • アルゼンチンババア

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    題名とイラストを描いている奈良美智さんに
    惹かれて買った本だったけど
    ずっと暖かさを感じて不思議な感じがして
    おもしろかった。
    短くて読みやすかったし、なにより最後の
    ユリさんの言葉が素敵だなーって思った。

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    2026年09月24日
  • デッドエンドの思い出

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    五篇の短編はどれもかなしい出来事が起こるのですが、
    どの物語も読後感はどこか清らかで前向きな気持ちになれます。

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    2026年09月21日
  • ハゴロモ

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    失恋の喪失から立ち直っていく過程が、ゆっくり、優しく描かれていて、こういうのを癒しって言うのかなと思った。
    私は愛人生活をした事も、田舎もなくて、境遇は全く違うのに、苦しい時期が誰にでもあってそこからは時間しか解決してくれないという事を知ってるから。同じ気持ちになった。
    「今逃したら、もうどこかに行ってしまう」と、私も聞いたけど、結局どこかに行ってしまった、お互いに。なんて昔を思い出してしまったりして。本当に、こういう別れは、死より遠くにいくなぁと私もずっと思ってた。

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    2026年09月13日
  • みずうみ

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    吉本ばななさんの書く文章一つ一つが水面に反射してきらきらと光り輝いているような、それでいて重苦しい一作だった。
    キッチンを読んで吉本ばななさんの仄暗さというか、死や絶望の香りを漂わせながらも静かに薄ら暖かいものでくるんでくれるような心地が好みだと思った。本作では壁画制作をしている主人公と勉強に没頭する学生の中島くんを中心に薄暗い空気感が丁寧に描かれていた。
    恋愛小説にしては仄暗くて、美しい。インスタかTikTokの恋愛小説特集で見かけて購入したが、良い意味で裏切られたというか。単純にジャンル分けするのは申し訳なさが勝る。中島くんのような人には善性の強すぎる人よりもちひろさんみたいな柔く暖かい人の方が合うんだろうな。美しくて少し脆そうな二人が愛おしい

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    2026年09月11日
  • スウィート・ヒアアフター

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    「体ががんばってくれていたのか、だから休めたんだ。」「体よごめん、悪く言って」って一節がすき。心と体が別々に意識をもって動いてるみたいで自分にやさしくなれそう

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    2026年08月31日
  • スナックちどり

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    ネタバレ

    再読

    やはり好きな作品。
    主な舞台が、行ったことのあるイギリスの田舎町だからよけいに親しみを感じるし。
    さびしさ、とか、あたたかさ、とか、全体の空気感はわりと暗く地味で無味無臭という感じなのだけれど(物理的にはおいしそうな食事やちょっとした観光地も登場するが)、温度を感じる。

    たまにしか読まないけれど、よしもとばななもとい吉本ばななさんの作品はどれも好きだなぁ。

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    2026年08月24日
  • 鳥たち

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    ネタバレ

    子供の頃に共に暮らしていた2人の子供の母親が死んでその母たちの支えになっていた先生も死んでしまいずっと2人で生きていかなくなってしまった2人の若者のの心の声やどうしていけばいいのかの不安や親の死と向き合う話。2人とも相手しかいないし他の人に言ってしまっても受け入れられない。自分を確実する為に子供を欲しがったり、他の人の嫉妬などに耐える。演劇の才能があるがこの雰囲気を得る為に過去何があったかを考えてほしいって言ったのがすごくかっこよかった。親の墓参りに行くけども親の死んだ自分たちが育った地は悪い夢を見てしまう為いけなかったが、2人ともそれぞれずっと一緒にいたのから自立して好きな事を見つけていくことはって親が過去権力者からの愛を受け取らないで地球の人に虐められたことなどにも向き合えるようになり2人でどんどん未来へ進んでいく話。すごく心情がリアルで考えながら進んでいくところがすごいあり面白かったをちゃんと自分で選んで読むのはやっぱりいい。

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    2026年08月04日
  • スウィート・ヒアアフター

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    何度も何度も読んで味わいたい

    亡くなった人の側に立って考えることなんてしたことなくって、いつも自分がどうだ、とばかり。
    わたしは、かなしい!とばかり。いやいや、その方と過ごした時間をめいいっぱい思い出してうきうきしたっていいじゃない。

    こんなにもうまく言葉できない本は中々ない。
    もっともっと味わいたい、噛み締めたい。
    親友(はずかしい)の大切な1冊でもあるからね。

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    2026年07月27日
  • デッドエンドの思い出

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    悲しくも温かい気持ちになる短編集。
    吉本さんの言葉選びが美しくて絶妙で、その時の風景や温度感、空気の感じまで伝わってくる気がした。
    どのお話も悲しくて、美しくて、よかった。

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    2026年07月21日
  • High and dry (はつ恋)

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    この本と一緒に大人になったと言っても過言ではない。
    小学校の時に一目惚れして、自分で初めて買った本。
    久しぶりに読み返したら懐かしくって、ぎゅんってなった。

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    2026年07月17日
  • 彼女について

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    ネタバレ

    隈さんの言葉に泣いた。好きで自分の親を嫌いになんかなりたくないよなあ。後半の展開は予想してなくて、少し悲しくなったけどその感情に振り切るわけでもなく静かに物語が終わっていった。読めてよかった。

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    2026年07月06日
  • 海のふた

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    ネタバレ

    対照的な二人の、たまに心が通じ合っているようなやり取りから目が離せなかった。
    「海」と「少女」というと、もう吉本ばななさんの鉄板だなと思う。
    深い悲しみも、運命の次第によって貴重な感情との出会いをもたらすのかもしれないな、と思った。
    はじめちゃんが主人公との別れ際に見せた、明るい表情がとても印象的だった。
    ぬいぐるみのエピソードもとても好き。

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    2026年07月04日
  • 小さな幸せ46こ

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    背表紙に「何気ない日常の中にある『小さな幸せ』を見つけて慈しむエピソードの数々」とあり、まさにその通り。私も普段の生活の中で幸せを見つけ、それを大切にできる人でありたい。

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    2026年06月22日
  • サウスポイント

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    ハワイの古代から受け継がれておる独自の自然観や思想などが恋愛や家族を通して描かれていてハワイ島に行ってみたくなった。

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    2026年06月16日
  • ハゴロモ

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    この本を読んでどう感じるかで自分のこころの状態がわかると思う。
    時間を空けて、もう一度読みたいと感じた。

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    2026年06月14日
  • なんくるない

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    xで吉本ばななが話題だけど、私は変わらず吉本ばななを読んでる。
    沖縄の話が4つ。読むと、10年前に家族旅行で行った沖縄の、暑くて太陽で白く光る空や、すぐに雨が降ったり止んだりする事を思い出した。この本持ってまた行ってみたい。
    スピリチュアル的なのにハマった母親の話に出てくるおばさんの言葉が良くて、本が付箋まみれになって、息子に「めっちゃ付箋貼るやん」と驚かれたわ。
    「かけがえのないことは、どんどん変化していく」とか。そうだよなあと思っていたのに、自分では言葉に出来なかったから、覚えておきたい文が溢れて、溢れた付箋になってるw
    なんくるないの人物を私はあんまり信用できそうにないw

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    2026年06月08日
  • まぼろしハワイ

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    ネタバレ

    ハワイという言葉につられて手に取った。
    3つのストーリーに共通するキーワードは家族とハワイ。
    私の家族はいわゆる「普通」の家族ではなかった。
    幼少期にも大人になってからも様々なことを経験してきて自信と重なるところも多く、これから家族を作りたいと考える私にとってはとても興味深いストーリーだった。

    ⚫︎まぼろしハワイ
    私は日本にいるときは生きた心地がしない。常に生き急いで、生きる意味を探している。常に現実逃避をしようとしてしまう。
    だけれども、ハワイを含め海外の島へ旅をしたときには、「生命」を感じられる。
    なぜだろうと思っていたけれど、それがこの本で言語化されていたと感じた。
    植物、動物、太陽、海。これらによって、東京での忙しない自分の人生を忘れられるのはハワイの「まぼろし」なのかもしれない。まぼろしでもいい。そのまぼろしに気づいているのに気づかないふりをして、ハワイの地で過ごしたいと思った。

    ⚫︎姉さんと僕
    人の生死は色んな偶然が重なって起こる。
    幼少期に衝撃的なことを経験すると人は強くなる。
    女は男よりもずっと強い。
    弟はずっと姉の言いなり。
    自分の強さを見ているかのようで不思議だった。

    ⚫︎銀の月の下で
    なんだかよく分からない1日を過ごせるのが旅の醍醐味。戻ってしまえばいつものルーティーン。
    だからこそ自分は旅が好きなんだと実感した。
    そして、人のご縁は不思議なもので、縁があって意味のなかった人なんてこの世にはいない。意味のない過去なんてない。
    絶対に過去と現在と未来は繋がっていて、何か不思議なご縁があって現在と未来の自分を作っている。
    そう思えたストーリーだった。

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    2026年05月25日
  • どんぐり姉妹

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    心の内に秘めたなかなか口に出せないものを伝えられる相手がいたらよいな〜と思うことがあるので

    信頼しているからこそ、その相手を傷つけたくなかったりする。マイナス要素をわたしの分まで吸収してしまっては困る。あ〜大切な人だからこそ、傷つけたくなくて話せないのだ。

    だからといって、匿名だからという理由で片付けられるものではないのかもしれないけどね。

    今のSNSを良い方向に映し出したような気がする。こういうような用いられ方をしたら救われる方がぐ〜んと増えるのだろうな。

    人間ってそんなにわかりやすくできていて、ごはん以外のものも毎日食べているんだ。
    雰囲気とか、考え方とかそういうものまで。
    ここの言葉にぐっときた。きっと貸してくれたお友だちもそうなのだろう、ページの右上がぺこりと折られていた。

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    2026年05月15日