よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1つの文章が長い。改行も少ないので少し読みにくい。よしもとばななさんの文章って、そうだったっけ。とても久しぶりに読んだので忘れてしまった。
でも、よかったなぁ。読んでよかった。「算命術」という占いによれば、私は今、「愛とお金のテーマに取り組むことで、内面的な成長ができる」という時期らしい。そして仕事については「あなたが今の仕事をどう思っているかじっくりと自問自答しましょう」と書いてあった。
その考え直すきっかけ、手助けをこの本がしてくれたと思う。
ばななさんのこの本にも書いてあるけど、東京に住んでいると、日々の生活のなかでも特にお金、仕事のことにものすごく神経を使わなければならない。それも、明るく前向きにではなく、ぴりぴりと張りつめた緊張がずっと続く。
自分の生活のはずなのに、他の人のことやいらない情報でいっぱいになり、自分のことを丁寧にする余裕が生まれにくい。
そんな現実を、この本が教えてくれたし、だからこんなふうなことが起きてるんだ、ということも気付くことができた。
そして、同じようにばななさんも感じたことがあるんだな、と思った。「あ、生きにくく感じててもよかったんだ」と思った。だって、ばななさんだってそう思ってたんだし。
だから、そういうのに流されないようにしようと、
自分のお金の使いかた、自分の時間の使いかた、自分の仕事のしかた、
そういうのをちゃんと丁寧にしようと約束することができた。 -
Posted by ブクログ
よしもとばななさんの小説が すきですきで
もう小説は全部読んだのだけれど
エッセイは 今まで 読まずに 通ってきた。
エッセイを読んでしまうと 小説に対する偏見ができそうで
物語が現実的になりそうでこわかった。
でも
あまりに新刊が読みたくて、
読みたいのに、新刊は全部読んでしまってて、
よしもとばななさんの 文章を欲するあまり
エッセイを読んでみようと思った。
よしもとばななさんのエッセイは、夢物語ではない日常を
夢物語と同じ言葉で、ニュアンスで、ユーモアで、書いてあった。
日常を こんなふうに 文章にきりとれるんだ。
やっぱり あたしが言葉にできないことを
100%ぴったりと言葉にあらわしてくださる。
そして そんな言葉たちのなかで
今のあたしがうっすらと悩んでいたことの答えが書いてあった。
苦しくなったら 迷ったら
この言葉たちを思い出そう。
本とは 出逢うべきときに出逢うようにできている。 -
Posted by ブクログ
この本の、というかよしもとばななの本の好きなところは、日常をとても大切にしているところだ。人は、自分の人生を形作るのは非日常的な経験(進学、就職、結婚、出産やその他スペクタクルな経験)と感じている節が誰しもあると思う。たとえば、就活でΓ自分の人生を変えた経験」とかを話さなければならないとき、自分の人生の特殊経験を振り返る。そして、自分の人生の平凡さを嘆く。私もそういうところがある。でも、そのような非日常的なイベントは人生のほんの一部であり、それよりも毎日食べるもの、出会う人、話す言葉、見た景色の方が時間配分として長いわけで、人生の本質はそこにあると、感じさせられる。特に印象深いのは、自分の人生を生きる、ということ。周囲の人、環境、社会から押し付けられる人生ではなく、自分の意思で自分の気持ちのいい人生を生きるということを、筆者は決して押し付けがましくなく、しかし、信念をもって綴っていた。誰かの期待に応える生き方ではなく、自分の期待に応える生き方をする。わがままではないのだ。人生は自分のためにある。
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Posted by ブクログ
さくらももこと交流のあるよしもとばななの旅行記って、正直あまり期待してなかった。さくらももこの、至れり尽くせりなダラダラとした旅行記にうんざりしてたから、同じような感じなのかなぁ、、、って。でもよしもとばなな氏は全然違う!!自分の五感をフルに使って、自分の目の前に起きるすべての事を味わってる。そして「旅行」のみならず、「日常」も人生の旅と称して、すべての事を自分の糧にしてる。
彼女の作品は、何だか生きることが楽なことに思わされてくれる。肩の力が抜けるんだ。
物議を醸した居酒屋事件も、私は彼女に同感だけどなぁ。ちょっと行き過ぎた表現はあったかもしれないけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ近頃疑問に思っていたことを、同じように疑問に思い、的確だったり柔らかな言葉で書き出されているのを見て、なんとはなしにほっとした。
旅はそのときは最悪だと思っても、後々だからこそ印象深くなるということはよくある。
人生が旅であるなら、生きることにも同じ事が言えるのかもしれない。
東京には豊かになれるスポットがない、あってもお金がかかるが、京都はたとえば鴨川がある、というのはとても納得した。
いろんな人がいろんな時間に、ただそこにいるだけで豊かになれる。そんな場所が都会には少ない。公園でもお金がかかったり人が多すぎたり狭すぎたり、人工的過ぎたりする。
お金や時間がなくても、そのときそこにしかない楽しみというものは確かにあり
それを見つけて楽しめるおおらかさはとても必要だと思う。
数日か一週間しかいない癖に取材させろというのが自分が嫌なので自分もあまり取材が好きではない、というのもとても同意。
一部しか見ずに全てを見た気になって、傲慢に記事を書くようなのは、自己満足であって事実ではない。
ワインを居酒屋に持ち込み開けることに関しては、世代の問題もあるだろうが
私はナシ派ではある。
ただそれでも、融通を利かせて欲しいとは思うし、バイトの子を客がまだいるのに聞こえるように叱るのは接客業として無いなぁと思う。
他に客もいないのに杓子定規に断る店よりは、やはりスイカを出して持ち帰らせてくれるような店の方がほっとするし、また行きたくなる。
いいむだ、というのはちょっと素敵な言葉だ。
無駄にも、全く言葉通り無駄なことと、そうでないものがある。
犬の手づくりごはんに関しても同意。
人と同じ食べ物は犬の体に悪いものもあるが、昔は残り物をあげていたものである。
何が入っているかわからない粗悪なドライフードよりは、手作りのごはんをあげたいものだ。
東京はとても便利だけれど、確かに今までその為に切り捨ててきたもののツケを払わされているのかもしれない。
なつめの木の話がとても好きだった。
持ち主はみんなに迷惑かもと思って懸命に掃除しているけれど、みんなはこの木に慰められている。
目に見えなくても役立たり、つながっていたりするものは確かにある。
ゆとりがなくて一見役立たないとすぐ捨てる世の中で、それを見つけて大事に守ることはとても必要なことだと思う。
ウェイトレス時代に、パニックになりそうなとき、気合いを入れてひとつずつこなすしかない、というのがあって
日頃私が思っていることと全く同じだったのでちょっと驚いた。
慌てても解決しないどころか悪循環になるから、これは本当に大切なことなのだ。
日頃忘れがちだけれど、大切なことはたくさんあって、それは実は些細なことで
物や人やこの世に形あるものは全てなくなってしまい、持っていられるのは形のない思い出だけなのだ。