よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハワイに関するばななさんのエッセイ。
私の本棚にはもう20冊近い本が並んでいる(実本ではなくて、電子です)。
やっぱりばななさんは違うと思う。
考え方も、生き方も共感する部分が本当に多いです。
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82頁
ステージの上で世界一輝くとか、ちょっと人目をひくとかは、とてもすばらしいことだけれど、おまけなんだ。彼女たちは、その美しさを保つために、生活も律し、食べたいものを食べたいだけ食べることも一切なく、ステージが終わったら自分で荷物を持ってへとへとの体で夜道を帰っていくのだ。
(中略)
私になんでそれがわかるかというと・・・
71頁 私がまだお母さんになる前
でも目の橋で、ずっと私はある母と子をとらえていた。
色が真っ白なお母さん、女優さんにたとえると夏川由衣みたいな美人さん。ワンピースを着て、プールサイドにいる。そばにはいつでも小さな女の子。お母さんにいつもまとわりついて、お母さんはいつもその子を見つめている。
(中略)
普通の家族がいらいらの中で、日常の重さの中で、いつのまにか失ってしまったり、大事にしなくなっているものを、そのふたりは持っていた。それはとても美しいものだった。
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無くしてしまうかもしれないもの。だいじなもの。
それを思い出させてくれます。
スマホやテレビは最小限にして、今をたいせつに生きたい、そう思いました。
みなさまもよい一日をお過ごしください。 -
Posted by ブクログ
ハワイ行ったことないけど、椰子の木の合間から見える星、肌に感じる暖かい夜の空気、ビールとポテトの匂い、ベンチの質感までなぜか想像できてしまった
だけど愛する人を失ったマリコの心の痛みの全ては想像できなくて、いつか誰かを失った時に思い出すのかな、てちょっと思った
"変わらないから一生分かり合えないし、変わらないからこそ素晴らしい彼"、テトラちゃんでも、間違っているなあって思いながら悶々と暮らしていくのだろうって思うのなんか安心する 誰かを一生愛していくのってすごく難しいけどその人の変わらない部分を尊敬して、自分と違う部分を許して受け入れていけたらいい、重く考えないでそれでいいよねって思わせてくれた
私の小説が好きな理由が詰まってるような本だった -
Posted by ブクログ
久しぶりにばなな作品を読むと、彼女の言うところの「魂の充電」ができるような気がする。率直で美しい言葉に揺蕩い、じんわりと広がる温かみに回復しながら、心が擦り減っていたということに気づかされるのだ。
タイトルがとても好きだ。私も鳥のように自由なれたら。
お金や将来への心配、焦り、他人との摩擦が絶えない現代社会では、いとも簡単に切羽詰まった生き方へと流されてしまう。「大きな気持ち」で物事を捉え、幸せを一つ一つ噛み締めながら生きれたら。陰や深淵を遠ざけるのではなくそばに従えながら、人生の輝きを丁寧に抱擁するような、そんな大人になっていけたらとつくづく思うのだ。
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あとこれは大事なことに感じたから書き残しておくのだけれど、「水野さん」たちのような「ギラギラとした」大学生の描写は、主人公のそれと対極的な「普通の」姿であると見せかけて、全くそうではない。むしろ「変わった」まこに一定の理解を見せるところに私は成熟性を感じるし、開かれない限り相手に想いを馳せないまこの方が、異物を認めるキャパシティの無さと幼さを感じる。実は私の理想の大人というのは、そのキャパシティや成熟性を備えた人物でもあって。
彼女や彼女の親たちが持つ幼さは、良く捉えればピュアだし、悪く捉えれば夢見がちで他者を受けつけない。その均衡が取れないのがばなな小説における偏りではあるし、彼女も何か正解を示そうだとかそんな想いで書いている訳ではないと思うので、あくまで一つのスタイルだ。
いずれにせよ私にとってはこの甘美な世界が時に必要で、逆に私の中の偏りを均してくれるように思うのです。 -
Posted by ブクログ
2時間くらいで一気に読み切ってしまった!
暖かくて甘酸っぱい、いやらしいところが何もない爽やかな話だった〜
ただ14歳か…
14歳にしては大人っぽ過ぎる気もするし、このくらい聡い子がいる気もするし…
周りの大人が14歳の少女を20代後半の男性のガールフレンドとして捉えることに何の違和感も持たない、というのはちょっとおかしく感じてしまった。
童話的、と作者も言ってるので、そこの違和感はあえてのスルーなのかもしれないけど。
シチュエーションや感性としては高校生なら違和感がないような気もしたけど、そうなるともう少しセクシャルな話も自然に入ってきてしまって、この神秘さは出ないよなぁとも思う。
また相手がもっと近い歳の方が設定としては自然だけど、それもまた歳の差を超えて魂が通じ合う、という深みはなくなってしまうのかなぁとも思う。
そうすると、この違和感も含めて完璧な設定なのかしら…
挿絵は可愛かったけど、話とまったく関係なくて笑ってしまった。
諸々含めて星4.5の気持ち!また読み返したいな〜 -
Posted by ブクログ
御守のように何度も読んでいます。
読むときの自分の状況によって、様々な方向から何度も救われています。
初めて読んだ時、父親の事業が成功したことで、父は家にはなかなか帰ってこない状況で、他の女性の影を感じる状況でした。そして母はそれを気に留めない様子でした。
金銭面で豊かになる一方、両親が家にいる時間が減り、家庭の温かさが日常でなくなることに哀しさを感じていた頃にこの本に出会いました。
この本に出会い、夕子ちゃんと重なる部分を感じ、自分だけじゃないと安心したのを覚えています。
少し大人になった今、初めて恋人のご両親に挨拶に行くに伴い、再度この本を手に取りました。
取り繕うのではなく、キュウくんのように、自分の考えを自分の言葉で紡いできたいと思います。
よしもとばななさんの本は、少しモヤッとしたときに手に取りページを捲ることで、もやっとしたものがすとんと落ちる感じがして、自分にとってこれがあったら安心という頼りにしている存在です。