よしもとばななのレビュー一覧

  • ハゴロモ

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    あとがきに、「弱っている時に癒してくれるような小説」との一文に、心惹かれて手に取る。

    はじめはなかなか文章が頭に入らず困ったけど、だんだんなんとなく心に刺さる文章や言葉が増えてきて、読後感は良かった。

    また落ちついて読み直したい。

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    2024年02月29日
  • 小さな幸せ46こ

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    面白かった!
    よしもとばななさんの事を知らなくても面白いエッセイだしなんなら知らない人が見るべきかも!良い作品でした✨

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    2024年02月29日
  • サウスポイント

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    " ママといっしょに寝ても、ママはだれよりも遠かったし、ママにおんぶされて寝ても受け止められている感じはなかったなあ。そんなことを思い出した。ママは私を愛しているけれど、たいていいつもそれどころではない。自分がハイでいられるかどうか、それがママの人生の最重要事項だった。それからママは自分以外にはほとんど興味がない。でも、優しいママなんていうのが幻想だっていうのももうわかっていた。例えばここの家の人たちだってきっと単にとことん空気が読めない人たちで、自分勝手。
    パパは死ぬまで私の名前を呼んでいたけれど、お酒に酔ったような状態だったのは確かだ。自分に娘がいるという気持ちにも酔っていた

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    2024年03月01日
  • なんくるない

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    『人間ってそんなにはがんばれないものだから…。そして、がんばるために生まれてきたわけじゃないから』。

    この世を日々生きていくことは大変です。それは主として人と人との関係性によるものではないでしょうか?もちろん、何もない無人島での暮らしが一番とも思いませんが、人と人とが関わり合う暮らしの中では常に利害関係から生じる軋みが発生してもしまいます。

    学校で、職場で、そして家庭の中で、私たちはそれでも日々を生きていくために、さまざまに想いをめぐらします。その中で正しいと思う選択を日々繰り返していく私たち。とは言え、全てが思い通りになるわけではありません。どんなに思っても、どんなに願っても自分の力では

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    2024年02月21日
  • ゆめみるハワイ

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    吉本ばなな先生のハワイに関するエッセイ集です。
    一つ一つが短く読みやすく、不思議と著者と一緒に旅してるような気持ちになります。私もハワイに一度だけ行きましたが、また機会があれば是非行ってみたい、その際にはこのエッセイに出てきた場所にも行ってみたいと、自然と楽しみが広がりました。

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    2024年02月16日
  • ハゴロモ

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    ネタバレ

    ・そしてそういう景色には、見ている側の甘えをきっぱりと拒むような、何かぞっとするところもあった。

    ・だから、どうにもほっとできない気持ちの中にいる人が、ふと読んで、何のメッセージを受け取るでもなく、ただちょっとだけ苦しみのペースを落とすことができたらいいな、と思います。(あとがき)

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    2024年02月15日
  • 小さな幸せ46こ

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    ネタバレ

    読みやすくて親近感の湧くような、あたたかく抽象的な言葉だけど、正直でしっかり頭にイメージが飛んでくる、そんな本だった。

    やわらかい日差しが入るカフェの角の席で、モーニングのスープを飲みながら、この本を読んでいる時間こそが、小さいけど確実なわたしの幸せな気がした。

    以下、書籍より抜粋
    - 便利になることは、極端な温度差を味わわなくなること
    →感想:だるさのしあわせが失われていく感じ、そんな危機感に人は「昔はこうだったのに、、」「昔は今と違って〜」と、忘れたくなくて、誰かに忘れて欲しくなくて話すのかもしれない
    - 思い過ごしの類ではなく、そうであってほしいというものでもなく、身体感覚として生々

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    2024年01月23日
  • チエちゃんと私

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    「他者」を感じる心が描かれていた。素直で率直でひたむきな愛情を感じた。居心地の゙良い「他者」との関係で癒やされることってあると思う。

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    2024年01月12日
  • なんくるない

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    よしもとばななさんによる沖縄旅行者としての沖縄短編集。

    沖縄の古本屋で買って、沖縄旅行中のゆっくり流れる時間の中で読みました。
    分量のメインはタイトルにもなっている、「なんくるない」。主人公のバツイチ桃子が、長年の”都会的”な夫に合わせた生活からか、離婚を切り出されてしまった悲しみからか、都会での生活が息苦しくなり、沖縄旅行で新たな出会いをするお話。
    感想を書こうとするとありきたりになってしまうけれど、ありきたりもっとのんびりと、どんくさく生きてもいいんだぁと思わせてくれる小説。

    私が1番好きだったのは、「ちんぬくじゅうしい」。子供目線から親同士のすれ違いを不安に感じる様がすごくしっくりき

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    2024年01月07日
  • ハゴロモ

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    みつるくんのおばあちゃんのようになりたい。
    困っている人の話を聞いて、寄り添って。
    おこがましいけど。

    誰かにやさしくするには余裕が必要で、その余裕をまず手に入れなければならない。心の安定とか、金銭的余裕とか。

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    2023年12月12日
  • もしもし下北沢

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    「何か新しいことを始めると、最初は濁っている。だが、やがてそれは清流になり、自然な運動の中で静かに営まれていく。」

    見ず知らずの女と心中をしてお父さんを亡くした主人公よしえが、何回も観て、暗記したことばの一部。読み終えた今でも、この冒頭の一言がすごく印象に残っている。

    これは、よしえの心が濁流から清流になっていくまでの物語なのかなと。

    個人的は、よしえが「よっちゃん」と作中で色んな人から呼ばれていて、自分が呼ばれているみたいで感情移入した。

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    2023年12月11日
  • ジュージュー

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    「死」がもたらす存在感の表現が素晴らしい!

    母の死の悲しみを抱えつつ、父も、進一も、毎日ハンバーグを焼く。進一の両親との過去や、進一との過去を抱えて毎日を過ごす日々…。しかし、少しずつ幸せなニュースが舞い込み、幸せな空気が流れていく。今まであった過去までを包み込むような…。

    人は、こうやって乗り越えていくんだよな。あ〜、生きていくって、やっぱり素晴らしいな、と思える小説だった。

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    2023年12月05日
  • みずうみ

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    きれいなニホンゴ表現だよ。
    ボクも何気ないことを思ったり、聞いたり、話す時に自然と出てきたら良い表現。回りくどくて、大げさで、気取りすぎだあ、なんて言われるかもだけど。ふふふ、それって感情が豊かってことだよね。
    褒め言葉だよ、ゼッタイ。

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    2023年12月04日
  • まぼろしハワイ

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    うーんやっぱり一つめが一番好き。それにしてもよしもとばななさんの情景描写、この一冊の中だけで何箇所か泣いてしまったくらい綺麗でぐっと引き込まれて心の機微を捉えてて、匂いがするくらいうまいな。ハワイの風の匂いや温かさが感じられる一冊。子供のころのハワイ旅行の感覚を思い出して心がキュンとなりました

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    2023年12月02日
  • チエちゃんと私

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    「チエちゃんがとなりにいて、なんとなくうなずいてくれるだけで、そこにはふんわりと柔らかい感触があった。父や母や弟にいくら説明しても、ときには熱弁をふるっても、どうしても通じなかった私の本質というものが、チエちゃんにはわかっている。なぜだか確信を持ってそう感じた。誰といるよりも居心地がよかったのだ。」

    主人公のカオリと従兄弟のチエちゃんの中年女性ふたりの少女のような共同生活。なにが起きるわけでもない日常を、きれいな言葉と共感力の高い文章で綴る。人生のたいせつなものは何かを考え直すきっかけになれる作品。

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    2023年11月25日
  • ハゴロモ

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    ばななさんのあとがきに書かれた言葉が、読み終わった私の気持ちをすっと代弁してくれた。
    今読んで良かった、数年前に買った自分、積読して読むべきタイミングで読めました。
    少し疲れた時に、また読みたい。

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    2023年11月21日
  • 小さな幸せ46こ

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    小さな幸せ46個のエピソードが詰まった本。
    日常の中にある幸せを、すごく丁寧に表現されています。幸せを実感して、心に残して、表現するって簡単な様で難しい気がします。
    よしもとばななさんの温かい性格がすごく伝わってきました。
    また、幸せな気持ちを見失いそうになったら読みたいです。

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    2023年11月21日
  • 小さな幸せ46こ

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    一つひとつのお話が短いため、寝る前にサクッと読めた。
    忙しい毎日の中で忘れていた、ふっと心が温かくなる懐かしい出来事を沢山思い出した。
    その時は貴重さに気がつかないけど、後になって振り返ったときに、「ああ、あれって楽しかったな」と思えるものが小さな幸せなのかなと思った。

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    2023年11月01日
  • 小さな幸せ46こ

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    「小さに幸せ46こ」というタイトルに惹かれ、一度読みたいなと思っていました。ページをめくり、46この目次を見て、さらに興味をもちました。よしもとさんの「しあわせ」に「私もそうだ!そういう時ある!」と共感しながら読むことがでしました。自分の小さなしあわせに気づけたエッセイでした。

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    2023年10月29日
  • なんくるない

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    ばななさんの言葉で溢れてる。
    ばななさんと沖縄が混ざると、都会の喧騒にいてもちゃんと作品のゆるさに浸ることができる。
    登場人物はみんな、きちんとなにか決めたり、パキパキ動いたりする訳じゃないから、好みは別れるかもしれない。
    沖縄に行ったことがないけど、素敵な場所だというのはすごく伝わる。
    表題作の「なんくるない」は、自分的にタイムリーというか、、。何事も深く考えすぎたってしょうがないんだから、とりあえず今を楽しめばいいじゃない!って背中を押される作品だった。
    ヘラヘラしてる人間だからかな、どれもしっくりきた。

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    2023年10月23日