よしもとばななのレビュー一覧

  • 小さないじわるを消すだけで

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    文字も大きいし、薄い本なので、
    内容も薄いかなと思ったが、
    最初、サラッと読んだだけでも驚きがあり、
    (旅費の足しにアンティーク持ち出し推奨!)
    更に読み返すと、ダライ・ラマ様の実利を
    重んじる考え方(英語学習の勧め)や
    不平不満を持たない心のありよう(鍛え方)に
    頭が下がる思いがした。


    一方、よしもとさんの新幹線のエピソードは、
    愚痴ではないと言いつつも、
    恨みの気持ちがあるように見える。

    「愚痴やクレームではない」と言って語ることで、
    「こちらの言ってることが真っ当」感が
    出てしまう(ように思える)が、
    このエピソードの結論に違和感を覚える
    自分がいて、意図する以前のところで
    モヤモ

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    2021年05月31日
  • スナックちどり

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    彼女たちほどではないが、気持ちが落ち着かなくて、ちょっと憂鬱だった。
    寂しい風景そして清々しい空を感じ、クリームティーを味わう。
    私自身も彼女たちととも、ちょっとずつ前に進もう、そんな気持ちになれた。

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    2021年05月27日
  • ハゴロモ

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    ネタバレ

    長さというものは、それ自体がひとつの生命を持つような感じで、いつのまにか思わぬ大きさにふくれあがっている。


    そして本当の別れというのは、縁がぶちっと切れるということは、死よりもよっぽど死に近いことなのだ、とさとった。


    人の、感じる心の芯のところは、決して変わることがないようだ。


    「同じような気持ちでそばにいるだけで、語り合う言葉がないほうがかえって通じ合えるということのすばらしさを私はその歳にしてもう知っていたみたい。」


    人の、意図しない優しさは、さりげない言葉の数々は、羽衣なのだと私は思った。


    「そういうのが最高なんじゃないのか?自然に、川のように流れて、あるところにいつ

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    2025年09月08日
  • スナックちどり

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    この物語は筆者自身がお父様の死という重い出来事から、立ち直っていく心境を「私」と「ちどり」という2人の主人公の女性に投影したとあとがきに書いてあるように、喪失と再生というのは、中年以降の人生の大きなテーマであるように思う。
    年を重ねるにつれて、いつかは来るであろう、大切な人との別れ。そうなった時にどれほどの喪失感や悲しみ、苦しみが自分に襲ってくるのか、今は想像もできないけど、常にそういう覚悟だけはしておこう。自分に起きるすべてのことをこれも運命とありのままに受け入れ、最後は「それでいいのだ」と思える人生でありたい。

    お互いの孤独や淋しさを癒しあい、「ちどりはすごいね」「さっちゃんこそ私の憧れ

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    2021年05月02日
  • サーカスナイト

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    ばななさんのキッチンとか今まで読んできて、今回久しぶりにばななさんの作品を読んだ。
    主人公がなのかもしれないが、いままでとは年齢が上がって大人な雰囲気だった。
    主人公が若い頃の話を振り返ることが多いし、様々な年代の人たちが登場するので、人生について考える部分が多かったようにおもう。

    あとバリと日本を比較している部分がとても面白かった。バリにはいったとこはないけど、日本にはないアジアの感じが書かれてる。
    日本は変わってしまったのかなあー。

    ★バリにいつかいきたい
    ★ばななさんの他の作品も読みたくなりました

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    2021年04月27日
  • なんくるない

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    恋のはじまりって、わくわくする!
    沖縄、行きたいな。
    たまに息抜きしながら、自分の感覚を信じて
    ていねいに生活していきたい。

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    2021年04月26日
  • アルゼンチンババア

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    イメージがしやすい。
    お父さんの曼荼羅談の世界観は是非石の曼荼羅を拝見してみたいと思った。まぁ、アルゼンチンババアの話ではなく、アルゼンチンババアを解した自分自身の本質に近づいた感じに近いのかなと思う。

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    2021年04月17日
  • ひとかげ

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    「とかげ」の本人によるリメイク。
    年齢を重ねた作者の視点はやはりすばらしく、原作「とかげ」の尖ったところを削って温かさを増したような感じ。こちらの方が断然すきだ。
    ふたりの過去も主人公の話し方もとかげの雰囲気も。こちらの方がしっくりくる。
    ふたりの関係性が切なく胸に染みる作品。

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    2021年03月30日
  • 海のふた

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    6年ぶりの再読。人間関係に悩んでいた今の私にちょうどいいタイミングで読めた。自分が真面目で損な性格で、周りのごうつくばりでいやらしい人が得をしているのに気持ちの整理がつかないでいた。でも、お金や評価といったわかりやすい即物的なものより、心の平穏や清浄な感じの方が好きだから、いいんだと思うようになった。気持ちが楽になった。

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    2021年03月14日
  • サウスポイント

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    家族のかたちはそれぞれ。
    理想や憧れを持ちすぎてしまうと
    自分が苦しくなってしまうものだと思った!
    その面、珠彦の生き方はとても賢くまたどこか
    切なさも感じる。
    どのキャラクターも魅力的で素敵だったなあ

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    2021年02月17日
  • サーカスナイト

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    見えない偉大なチカラを宿すイダさん、全てを受け止めてくれそうな兄貴丸さん。実在する人物なのですね。会ってみたい!

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    2021年02月10日
  • アルゼンチンババア

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    ネタバレ

    母が亡くなって 父が誰もが知ってる廃屋に住む
    変わり者で有名なアルゼンチンババアと付き合ってると知るって、普通だったらだいぶドロドロした
    感情になりそうなのに、どろどろ一切なし。

    そこでは感情が優しく素直に溢れ出る。

    家中汚れて臭いのに、なぜか誰もがユリさんに
    心落ち着く。そんな人と出会えたら素敵だなぁ。

    お父さんの
    二代目アルゼンチンジジイは笑った。

    言葉がとっても優しくて素敵な本でした。
    最後の奈良美智さんの絵も素敵でした。

    欲を言えばもっとユリさんを知りたかったなぁ。

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    2021年02月09日
  • 鳥たち

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    スピリチュアルなことに興味があるので、よしもとばななさんが書く世界観がとても好き。本作は、過去に生きていたふたりが未来に向かって歩き出す、希望の物語。

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    2021年02月07日
  • サーカスナイト

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    こんなに『日常』『人生』を感じる作品は初めてでした。
    特に急展開を迎えたり、意外なことが起こるわけではなくて、時間の流れが本当にゆっくり。ある意味、変わらない日常を過ごす感覚が心地よい作品でした。
    もちろん、ゆっくりの中に確実で、大切な変化があるけど、そういうのがまさに人生という感じ。
    ちょっとした噛み合わせでたまたま起こった小さなことが後につながってる、みたいなところが。

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    2021年01月28日
  • ジュージュー

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    約7年半ぶりの再読。内容はほぼ忘れていたけど、やっぱり好きだと思った。初読の頃とは自分の身の回りも変わって、感じることも変わったので、星を一つ上げました。こんな素敵な人たちの一員でいられたらと思い、また、こんな素敵な関係を自分も作りたいと思った。ものごとへの向き合い方、筋の通し方が好き。悲しいこともつらいことも、ゆっくりとでも、こんな風に前に進んでいけたらいい。

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    2021年01月24日
  • アルゼンチンババア

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    すごくよかったー奈良美智さんの絵もとても好き
    こころあたたまるなぁ

    今までこの世にいなかった人が縁あってこの世にやってきて、自分を好きになってくれた、それだけでもう胸がいっぱいだ

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    2020年12月19日
  • サウスポイント

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    再会の物語。
    ハワイ島行きたい。

    「でも、今を創ることが未来を創るのだ。そうなったらそのときの自分にたっぷり悲しんでもらえばいい。」

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    2020年11月29日
  • アルゼンチンババア

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    役所広司さんが出演している映画の原作。妻を失うことを受け入れてたち直るまでの父とアルゼンチンババアと家族の物語。寂しさの癒しかたにはいろんなやり方があるんだなと思った。

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    2020年11月09日
  • イルカ

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    キミコと五郎とユキコの3人のなんとも言えない関係性がばななさんの世界観が表れていると思った。
    嫉妬や憎悪やそんなものは描かれていない。
    3人がある意味でとても似ているのかもしれない。

    「好きな人の好きな人はたいていの場合大丈夫」
    無理をしている訳でもなく、自然体でそう思えるキミコの感覚が清々しい。

    妊婦にしか感じ取れないスピリチュアルな描写もあり。
    神秘的。

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    2020年10月29日
  • なんくるない

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    沖縄を舞台にした物語が4つ。ふわふわした話なんだけど、次が気になる展開が続いて、ついついもっと読みたくなる中毒性がありますね。他の本も読んでみたくなってきた。

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    2020年10月11日