よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずっと読書ができずに、
ちょこちょこ読んでた一冊。
読者の日常のそこらじゅうに転がってそうなQ。
「あまりにキレのよいものよりも少し鈍い刃先のほうが、
弱ってる心にはそうっと届くかも。」
「長所はいつも短所と同じ部分。
すごい悲しみの時期には
必ずその影でひっそりと喜びが気づいてほしいと待っている。」
ひとつひとつをゆーっくり読んでいると
己を愛したり、
他人を大切にしたり、
真摯に向き合うことや
時にゆるめたりすることや
初めてのあしたを
初めての今日を
初めての今を
どうすれば健やかに迎えられるかが
なんとなく見えてきます。
実際できるかどうかは別としてね。苦笑
日々の捉え方が
ばななさんの素敵な作品を形作ってるんだなあと。
日本語がやさしい。 -
Posted by ブクログ
2012.1.7 読破
太陽を嫌ったらだめだよ。
宇宙一のお医者さんなんだからね。
世界に通じる秘密の扉はおのれの中にしかない
ほんとにこわいことは、たったひとつ、自分の魂を自分がおろそかにすることだけなんだ
とわかった今では、こわいことはもうなくなった。
いろんな価値観の人がいるからなあ。それはいいんだよ、戦うことはない。自分の世界を壊そうとしないかぎりは。でも、今回はちょっと壊れそうだったんだろう?そうしたら、ゆずれないことがなんだかわかってきただろう?
みんな、実はいろんなものに愛されたり支えられたりしてるのに、ちっぽけな自分の悩みでいっぱいになっているのな。人間ってほんと贅沢なものだよ。
決めたことをできる強さと余裕
嘘をついて生きてると、心も体もおかしくなってくるよ。そんな時間はないだろう。
視界を広げるには目に力が入ってはいけない、見ようとして力が入ると狭くなってしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3巻までで完成された物語だったと思うのだが
アナザーワールドということで書かれており納得がいった。
あれだけ印象深かった雫石が、娘の目から見ると
ちょっと不完全でとても変わったお母さんになっていて
それもまた見方の一面という気がして面白かった。
愛する人の忘れ形見であるノニに対して片岡さんが
楓が君を残してくれたし、今では君が楓の面影を残してくれている
と考えているのがとても素敵だと思ったし
そうして命というのは続いていくし
遺された者も悼み生きていくことが出来るのだと感じた。
世の中がどんどんおかしくなって
当り前のことがうまくいかないことも多いけれど
本当に本当のことを大切にしていくしかないのだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ視力の弱い占い師のパパ、薬草茶作りの達人のママ、そしてパパを愛するパパ2…。3人の親の愛を一身に浴びて育った片岡ノニは、陽光降るミコノス島で運命の出会いをした。その相手は、“猫の王国の女王様”と死に別れた哀しみの家来・キノだった。
その自信以外に、死ぬときに持っていけるものはなにもないんだよ。
あなたはとても優しい子に育ちました。優しい言葉しか言えないくらいに。
登場したときのカリスマ性があまりにもすごすぎて、私はあなたにすっかり夢中になってしまった。これからずっと、どんなに離れていてもきっといつでも心の底からあなたの人生がいいふうであるように、と思う。雨があたるときは少しでも優しく、風があるときにはいつもあたたかい部屋の中にいられるような、そんなふうになにかに包まれるような人生でありますように。最後の最後のお祈りだった。
もしかしたら永久にいなくなってしまうかもしれない、この淋しい世界で。
なんか3で最後だと思ってたから、彼らのその後が知れるのがすごくうれしくて思わず手に取ったけれど、雫石と楓の血を引いた女の子の目線で書かれていてとてもびっくりした。
けど、そこまで違和感も嫌悪感も感じずに普通のことのように受け止められた。
むしろこれまで通りの3人を書いていたらシリーズ化を狙ってるんだなとか考えてしまったかも。(それならそれでもちろん、うれしいのだけれど)
最後の王国1・2・3のあらすじに長編三部作って書いてあるのを見て、長編というより中篇だし3部作ってことはきっと雫石から見た視点で書かれてるのが3作目で終わったからだろうなって思った。
一瞬スターウォーズみたいにノニ編も3部作にするのかなって思って、それならおばあちゃん編・雫石偏・ノニ編ってしたらいいんじゃないかなとか考えた。
内容自体は吉本ばななはこんなかんじだったな~、でもやっぱり王国シリーズの雰囲気や人が吉本作品の中でダントツに好きだな~って感じで、前よりもよみやすくなってる気もした。
ただ、驚いて違和感やちょっと好きになれなかったのが雫石が奔放というか控えめさをなくしてたとこかな。
そんな感じの人ではなかったはずだ・・・と思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
恋愛と家族と人生、つまり、人間個体で言えば、全てのこと。
普通じゃない人を偏愛してるとまでに思われる作者は、時に、普通じゃない家庭を上手く見せる。
ゲイのカップルに、飛び込んだ田舎娘とその娘の家庭は、普通じゃないのに、自分の育ってきた家庭を思い起こさせ、自分よりもずっと、品良く育った娘の家族への思いに共感した。
失恋が意味するものと、そこからの回復が意味するもの、私には作者が、同じこと考えてやしないかとさえ、思わせた。
それを表現する言葉の加減には、引っかかるところが多くある。ラストのシュチュエーションは素敵だが、ストレートに物思う作中人物に長々引っ張らせすぎで、作者の人生論を押し付けられたように思う読者も多いだろう。ばなな教信者の私でも、あのシュチュエーションを満喫できなかった。
よしもとばななが鼻にかかる人は、世の中に多い。私小説的なあまり、ばなな作品に寄り添える人はある特定の人だろう。
だけれども、私は、久しぶりに、作者の作品で、楽しめたので、アンチばなな派にこの作品をぶつくさ言われたくないなぁと。
だから、嫌いな人は、読まないでください(^_-)