よしもとばななのレビュー一覧

  • Q人生って?

    Posted by ブクログ

    ずっと読書ができずに、
    ちょこちょこ読んでた一冊。

    読者の日常のそこらじゅうに転がってそうなQ。

    「あまりにキレのよいものよりも少し鈍い刃先のほうが、
     弱ってる心にはそうっと届くかも。」

    「長所はいつも短所と同じ部分。
     すごい悲しみの時期には
     必ずその影でひっそりと喜びが気づいてほしいと待っている。」

    ひとつひとつをゆーっくり読んでいると

    己を愛したり、
    他人を大切にしたり、
    真摯に向き合うことや
    時にゆるめたりすることや

    初めてのあしたを
    初めての今日を
    初めての今を
    どうすれば健やかに迎えられるかが
    なんとなく見えてきます。

    実際でき

    0
    2012年09月14日
  • ひとかげ

    Posted by ブクログ

    「とかげ」のリメイク版。
    「とかげ」はあっさりさらっとしていて登場人物たちがとても極端。
    よしもとばなならしいのはこっちだと思う。

    「ひとかげ」はよりリアルで落ち着いていて、ほんのり温かい。
    二人が前向きに未来を見つめる描写が加えられていていいな、と思った。


    「希望」という分かりやすい言葉が加えられていたの、わたしはすごくすき。

    0
    2012年08月06日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

    Posted by ブクログ

    どうしてもよしもとばななさんの作品は自分に置き換えて読んでしまうので、感情的な感想しか出てこない。

    完璧なラストに思わず、ボーッとしてしまった。
    文章自体は、もしかしたら今までの作品のなかでは歯切れが悪いと思う。しかし、その中にあるキラッと光ったり、ずっしり思い黒々とした石のように見えてくる文章が素晴らしいと感じた。

    0
    2012年07月20日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

    Posted by ブクログ

    主人公と楓の関係性がとてつもなくキラキラしてみえる。

    世の中には本当に様々な事があって、自分にもその様々な出来事が降りかかってくるのだけれども。

    でも、二人のようなキラキラした人だとどこまでも、その出来事を受け止めて違うものとして世の中に放てるような気がする。

    そんな、主人公と楓に出合うための本。(まだ続くので、お話自体の感想が書きにくい)

    0
    2012年06月29日
  • 人生の旅をゆく

    Posted by ブクログ

    なかなか好きな文!短いし読みやすいし、その中にもハッとすることがかかれてあっていいなぁという感じ。しかし、いろいろな外国へ行ってるんだなぁ。

    0
    2012年06月24日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    『みんな、実はいろんなものに
    愛されたり
    支えられたりしてるのに、
    ちっぽけな自分の悩みで
    いっぱいになっているのな。
    人間ってほんと贅沢なものだよ。』

    0
    2012年06月09日
  • ひとかげ

    Posted by ブクログ

    とかげのリメイク版。どっちもすごく好きだけど、うちは、よりやわらかくやさしく感じたひとかげの方が好きかな。

    0
    2012年05月08日
  • Q人生って?

    Posted by ブクログ

    だれの生活にもある悩みや問いに、率直に回答している。
    彼女の人となりや豊かな経験がにじむ。
    はっとさせられたり、じーんとしたり。

    自然な回答なんだけれども、すんなり入ってくる感じ。
    例えば、日々時間に追われてる感覚になりがちだけれども、「一日は何層もあって、どこからでも仕切り直せる」ということ。
    身の処し方に迷うけれども、「優しさとは個々人の育ちに大きく拠るもであり、自らを信じて行動し、相手の反応に真摯に合わせる」ということ。

    ありふれた毎日の営みがふといとおしくなり、とても前向きな気持ちになる。

    0
    2012年04月27日
  • 人生の旅をゆく

    Posted by ブクログ

    ばななさんのエッセイほんと好き。前半は旅についてでイマイチかなと思ったけど(私があまり旅行しない派だから…)、中盤から季節や動植物に対する話になってドツボ!
    愛犬ラブちゃんのところは大泣き。昨年実家のゴールデンレトリバーが病気で亡くなったばかりだからさらに。そして同じく最近小型犬を飼いだしたんだよね。

    0
    2012年04月07日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    この物語の植物と人間のかかわり方にとても憧れてしまう。
    ひとつの仕事を一生懸命にすること。
    恋は落ちるものなので後で考えると何故と首を傾げるような
    相手であっても、暴力的な激しさで落ちてしまうこと。
    ここに存在することは物凄い奇跡であること。
    人間って怖くて凄い。
    私も傷ついているときに精霊に手を貸してもらえるような
    生き方ができるといいなと、半ば本気で思う。

    0
    2012年03月18日
  • ひとかげ

    Posted by ブクログ

    「とかげ」は原石で「ひとかげ」は「とかげ」の解説
    な気がした。
    よしもとばなな初期の作品が好きな人は「とかげ」のほうを好むかも。

    0
    2015年02月01日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    2012.1.7 読破

    太陽を嫌ったらだめだよ。
    宇宙一のお医者さんなんだからね。

    世界に通じる秘密の扉はおのれの中にしかない

    ほんとにこわいことは、たったひとつ、自分の魂を自分がおろそかにすることだけなんだ
    とわかった今では、こわいことはもうなくなった。

    いろんな価値観の人がいるからなあ。それはいいんだよ、戦うことはない。自分の世界を壊そうとしないかぎりは。でも、今回はちょっと壊れそうだったんだろう?そうしたら、ゆずれないことがなんだかわかってきただろう?

    みんな、実はいろんなものに愛されたり支えられたりしてるのに、ちっぽけな自分の悩みでいっぱいになっているのな。人間ってほんと贅沢

    0
    2012年01月12日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3巻までで完成された物語だったと思うのだが
    アナザーワールドということで書かれており納得がいった。

    あれだけ印象深かった雫石が、娘の目から見ると
    ちょっと不完全でとても変わったお母さんになっていて
    それもまた見方の一面という気がして面白かった。

    愛する人の忘れ形見であるノニに対して片岡さんが
    楓が君を残してくれたし、今では君が楓の面影を残してくれている
    と考えているのがとても素敵だと思ったし
    そうして命というのは続いていくし
    遺された者も悼み生きていくことが出来るのだと感じた。

    世の中がどんどんおかしくなって
    当り前のことがうまくいかないことも多いけれど
    本当に本当のことを大切にしていく

    0
    2011年11月20日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    王国シリーズで一番好きな人はやっぱり片岡さん。
    もちろん楓も雫石も、素敵な人たちだと思う。
    ノニ目線で、三人の絆の強さ(っていうと少し曖昧で小さい気がする)を再確認するような感じ。

    よしもとばななさん本は、こういう、幸福な感じがすきです。
    「彼女について」は怖かった記憶があります。

    0
    2011年11月11日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    視力の弱い占い師のパパ、薬草茶作りの達人のママ、そしてパパを愛するパパ2…。3人の親の愛を一身に浴びて育った片岡ノニは、陽光降るミコノス島で運命の出会いをした。その相手は、“猫の王国の女王様”と死に別れた哀しみの家来・キノだった。

    その自信以外に、死ぬときに持っていけるものはなにもないんだよ。
    あなたはとても優しい子に育ちました。優しい言葉しか言えないくらいに。
    登場したときのカリスマ性があまりにもすごすぎて、私はあなたにすっかり夢中になってしまった。これからずっと、どんなに離れていてもきっといつでも心の底からあなたの人生がいいふうであるように、と思う。雨があたるときは少しでも優しく、風が

    0
    2011年11月04日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    恋愛と家族と人生、つまり、人間個体で言えば、全てのこと。
    普通じゃない人を偏愛してるとまでに思われる作者は、時に、普通じゃない家庭を上手く見せる。
    ゲイのカップルに、飛び込んだ田舎娘とその娘の家庭は、普通じゃないのに、自分の育ってきた家庭を思い起こさせ、自分よりもずっと、品良く育った娘の家族への思いに共感した。
    失恋が意味するものと、そこからの回復が意味するもの、私には作者が、同じこと考えてやしないかとさえ、思わせた。
    それを表現する言葉の加減には、引っかかるところが多くある。ラストのシュチュエーションは素敵だが、ストレートに物思う作中人物に長々引っ張らせすぎで、作者の人生論を押し付けられたよ

    0
    2011年10月05日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    王国シリーズのその後なのですね。

    ちょっと拍子抜けしましたが、
    これはこれでばななテイスト満載ですね。

    文庫化したら、一気に読み直そう。

    0
    2011年09月28日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    読書中、苦しくて苦しくて、たまらなかった。
    でも、読まずにはいられなかった。
    どこ、とは区切れない。本全体に、惹きつけられた。おそらくそれは、自身の体験とリンクするのだと思う。

    こんこんと、静かな希望が湧き出続けてくれた本。
    ほんの少しならまだ、世界に留まっていていい、と許されているような。

    王国シリーズの中で、もっとも好きだ。
    けれどもここもまた、人生の航海の中では途中。ただ丹念にひとつずつ、人は積み重ねていくこと、は続く。

    0
    2011年09月16日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    雫石、楓、片岡さん、3人のその後。
    3人の娘ノニちゃんの視点です。
    そっか、あの3人はこうなったのね~。幸せであってくれて良かった。

    0
    2011年07月24日
  • まぼろしハワイ

    Posted by ブクログ

    ハワイを舞台にした短編がいくつか納められていますが、空気感は全部同じ。ちょっと繊細な人々の心の動きが丁寧に描かれていて、大した事件も何も起きないけれど、引き込まれる作品でした。普通だったらこんな感じの作品はあんまり好きではないのだけれど、この本は、傷ついた人をもふわっと包み込んでくれるハワイの空気みたいで、ちょっといい気分になりました。(行ったことないけれど。)

    0
    2017年10月16日