よしもとばななのレビュー一覧

  • チエちゃんと私

    Posted by ブクログ

    四十二歳の女性が、
    七歳年下の従妹と一緒に暮らしているお話。

    ただ事実だけを述べてみると、
    何も面白そうな話に見えないかもしれない。

    しかし、主人公のかおりさんが、
    世間から少しはみだした感じのする従妹の
    チエちゃんと共に生活するのは、
    同情からでも、義務からでも、お金がらみでもない。
    チエちゃんの持っているゆるやかな精神が、
    かおりさんが従来持っていた柔らかい感性と
    共鳴したからだ。

    世間の人々から見たら、かおりさんが
    チエちゃんの面倒を見ているように、
    二人の同居を受けとめるだろう。

    しかし、かおりさんは
    チエちゃんと共に暮らすことで、
    自分のlife が、より豊かで色鮮やかに

    0
    2013年05月08日
  • サウスポイント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    珠彦くんとテトラの関係、珠彦くんのお母さんであるマオさんの強さに、とても癒されました。ばななさんの作中に出てくる人々の価値観って奇抜だけどあたたかくて好き。


    ”じっくりとあきらめていくのは、たまになにもかもが昔に戻ったような、これからなにもかも良くなっていくと錯覚させるような希望の瞬間があるぶん、急にあきらめることの何倍も悲しいということを私は知った。”

    0
    2015年07月12日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ばななさんの作品は開くとき宝物を開けるみたいで、どきどき。読んでみると期待を上回る世界で至福の一時でした。ほっこり。ばななさんにしては、珍しく長編小説なので続きが楽しみ。

    0
    2015年07月12日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

    Posted by ブクログ

    このシリーズ、単行本刊行時には共感度が低かったのが
    30歳を過ぎたころに読み返したら、しっくりときた。
    山を下りなくてはならなくなった雫石の気持ちが
    わかるようになったのだと思う。
    懐に余裕が出たので文庫本で4冊まとめ買い。

    0
    2013年02月08日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

    Posted by ブクログ

    ありのままを受け入れて、物事を否定するわけでなく、でも、ちゃんと自分を持っている。読んでいると優しい気持ちになれる本。
    ところどころに出てくるおばあちゃんの言葉がすごい。

    0
    2013年02月05日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

    Posted by ブクログ

    今、王国の3まで読んだんだけど、この(その1)をよんだだけじゃあ、
    この本のよさはわかりにくいと思う。
    次々読んでいくうちに世界観が根付いてこころに残っていっている。

    0
    2013年02月05日
  • イルカ

    Posted by ブクログ

    よしもとばななさんの作品には、
    温かさと生々しさが共存しているようで、
    とても大切なモノがある気がするのに
    私はいつも今ひとつのところでそれを手にすることができなくて、
    いつかキチンと理解できるんじゃないか、
    なんていつも期待してしまいます。
    読んだあとはいつもより少し、
    優しく切ない大人になれる気がします。
    落ち着きを取り戻したい時に、
    いい一作なのかもしれません。

    0
    2013年02月01日
  • サウスポイント

    Posted by ブクログ

    とてもよかった。
    登場人物それぞれがなんとか心にとどめている、きれいな感情もきたない感情が、ハワイのぎらぎらした光のせいで一つ残らずくっきりと浮き上がってしまう、そんな感じ。
    よしもとばななのスピリチュアルな要素は、合わない時にはほんとに合わないんだけど、今回はとてもいい具合に設定に組み込まれていた気がします。
    ハワイいきたいな~

    0
    2013年01月24日
  • Q人生って?

    Posted by ブクログ

    何度もよしもとばななの作品の感想で書いていることだけど、よしもとさんと一度じっくり話してみたいという欲望が強くなった。
    本当に素敵な人だと思う。
    この本を含めて彼女の作品を読んでいると、生きてることが少し楽に思えてくるから不思議。

    一読者に過ぎない自分がよしもとさんに発信出来るのは、twitterやメールでメッセージを送ることだけ。
    でもそのtwitterで二回、返信を頂きました(^^)
    あの時は、とにかく嬉しかったなぁ。

    0
    2013年01月13日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

    Posted by ブクログ

    王国シリーズ第三部。

    三部を読むために、私はこのシリーズに呼ばれたのではないかと思う。完全に思い込みだけど。

    人はどうしたって変わっていくもので、たくさんの要素で繋がりあうものなんだな、と。
    惑い迷い悩み落ち込み。雫石の悲しい体験とそこからの復活は同時に、私のかつての体験の総括となった。

    心がさーっと、大掃除された気分。

    0
    2012年12月22日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

    Posted by ブクログ

    王国シリーズ第二作目。
    日々、追われるように過ぎていく時間を、見つめ直そうと思えた。

    押し付けでもなく義務でもなく、自然にしたくなる。そういう力のある物語。

    0
    2012年12月21日
  • 人生の旅をゆく2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いろいろと話題になっていた前作(?)を読まずしてこれを
    読み始めてしまったけど後悔はなし!
    最初の1行を読んで面白いと確信できたし、表紙が私好みだから!!

    実は『イルカ』を読んで感動はしたけれど、よしもとさんはこのまま丸くなって
    しまうのかしら・・・・と少し残念に思っていてしばらく彼女の本を読まなくなっていた。
    しかし、丸くなるどころか今までなかった引き出しが増えて、
    中身もたくさん詰まっていて、嫌な部分が魅力に変わったような(感覚的に!)
    嬉しい変化がはっきりしてきたエッセイ集でした。
    上から目線ですみません!!

    震災でたくさんの人が亡くなって、人々の生活や考え方などが変わって
    混乱して

    0
    2013年05月27日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんだか悲しい話だな、と思った。別に真一郎君と一緒にいてもいいじゃないか、と思うけど、それは違うのか。いずれにせよ、自分が信頼できて、落ち着ける場所は、そこではなかったということなんだろうな。

    0
    2013年07月27日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    雫石が新しい世界に戸惑っている自分に気づき、それでも自分を取り戻し、新しい世界に馴染みつつある自分にも気付き、人との繋がりを感じていくところは力強い。
    雑に開けてしまったテレビの話は納得。もっと日々の生活、丁寧に送らなければと思った。

    0
    2013年07月27日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    森で暮らしていた雫石が街に降りてきて、生活を始める。まるっきり自然の中で暮らし、研ぎ澄まされた感性を持つ雫石が街で生活すると、いろいろと感じてしまうものがあるだろうな。今後の展開が楽しみ。

    0
    2013年07月27日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    王国シリーズのラスト。

    はじめはなんの話?って感じでわからなかったけれど

    よくよく読み進めるとみんな出てくる。

    王国シリーズの中ではこの本が一番好きかなぁ。

    今、自分が現実に抱えている焦りや自己否定感を

    やさしく「いいよいいよ~」と受け止めてもらった気がする。

    社会的なものや形式ばったものがどれだけ意味があるのかなって。

    ある意味ぶっとんだ家族の形が織りなすストーリーを前に

    自分ちっぽけだよなぁって痛感した。

    自分がやりたいこと、やりたいように、あるがままでいいねんなぁ。

    そう思う。

    これ読み終わったら、「イルカ」「なんくるない」も読みたくなった。笑

    貪欲~www

    0
    2012年10月10日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

    Posted by ブクログ

    心が弱ったときに読みたい本。今は元気になったからかなー、ちょっと思い出せなかった。いろんな大切な言葉いっぱいあったはずなのになー。

    0
    2012年09月23日
  • 人生の旅をゆく

    Posted by ブクログ

    よしもとばななさんのいいところがじんわりと出ているエッセイ。
    彼女のエッセイを読んでさらにエッセイが好きになれた。うへへ。
    彼女の考え方や経験がすごく、作品に影響してるんだな、ってしみじみ。

    0
    2012年09月17日
  • 人生の旅をゆく

    Posted by ブクログ

    中学生のときはエッセイってなにが面白いのかわからなかった。
    高校生になって、たまたまこのエッセイに出会って、それからだ。
    エッセイを読むようになった。

    なんだろう、どのトピックにも深いことがかいてあって、面白かったのかな。
    ためになるとか、そういう説教くさい本じゃなくて、確かにそうだよね、うんうんって頷くような、でも読んだあととその前じゃ考え方がすこし変わったような……

    トピックひとつひとつは短いし、わかりやすい文章で書いてあるから片手間に読めるのもいい。
    勿論落ち着いて座って読むのもいい。

    0
    2012年09月14日
  • ひとかげ

    Posted by ブクログ

    「とかげ」よりも「ひとかげ」の方が好きだなー。
    最初にひとかげを読んだからかな?

    短くて軽く読めるけど、テーマは重い。
    好きな作品。

    0
    2012年09月11日