よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よしもとばななさんのエッセイ集。
『人生の旅をゆく』の中に、好きな考え方やことばがたくさんあって、
こちらも読んでみました。
震災前後のことも、父親を亡くした時期のことも、愛するペットを亡くしたときのことも書かれていて、
日常と喪失というテーマが濃くでていたような印象です。
強くならなくても生きていける社会であればいいな、と思います。
弱さを受け止められる社会とでも、弱いままでも認められる社会とでもいいますか。
よしもとばななさんのまなざしは、好きです。
あたりまえのこと、かけがえのない日常。
それこそが人生なんですよね。
どれだけ大切にできているのか。
震災の時期のエッセイを読んでいたら、
あの時期、東京で感じていたことを思い出しました。
立ち止まって、大切なものがみえた時期でもあって、
再び、それに触れられたような気がします。
“実に平凡な意見に思えるだろうけれど、日常とはほんとうにすばらしいかけがえのないものなのだ。いつものくだらない雑多なあれこれ、体を動かしても動かしても終わらない用事に満ちたこの世界。たぶんそれを十分に味わいつくすことを学ぶことこそが人生の目的なのだ。” -
Posted by ブクログ
ネタバレ作中に出てきたキノとノニが出会った場所であるミコノス島。気になって調べてみると白を基調とした陸地と真っ青な海と空が印象的で、写真を見ただけでも素敵な場所だと伝わってきました。ばななさんの世界観に今回もとっても癒されました。
文章も映像も長編だからこそ描かれてるし伝わってくるものってあるから(短編は短編で、また味があるんだけど)長編にどっぷり浸かるのが個人的に好きな方なので、大好きな作家さんでそれができてしあわせだった(笑)
特にパパ2とノニのイルカウォッチングの場面でじーんときた。。
”私は、ああいうまとまり方よりも、完璧でないものが好き。動くものが好き。でこぼこして不器用なものが好き。あなたのパパや、あなたのパパを愛しすぎて体を壊したパパ2や、あなたを育ててヒスを起こしている私のほうが好き。そこには、私にとっての自由があった。そう思う。”
"だれもだれかを裏切ったり背いたりしないよ。だれも悪くない。時間が流れているだけだ”
”なにを滞っていたんだろう?なんでなにかを決めなくちゃいけないと思っていたんだろう。風も波頭も気持ちも遠くの緑のざわめきも、港に見える船も、全部がバランスよくそれぞれに動いているその世界の中で、私は自分のことをばかみたいと思った。何も欠けたものなんかないのに、自分だけ狭い気分になって深刻ぶることさえも、ゆるされているのだと。”