よしもとばななのレビュー一覧

  • High and dry (はつ恋)

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    発掘された積読本を消化。14歳の大人びた女の子が、プロの芸術家である大人の男性に恋をする物語。育ち盛りの一番家庭を必要としている時期に仕事に走った父親をずっと悲しく思っていたが、実はお父さんのせいじゃなくて自分の幼い心のせいだったんだ、と気付くまでを、二人一緒に精霊を見たり個展に行ったりハーフのお母さんの家を訪ねたりメルヘンチックに語る。このお話が一番好きだ、と言える人は、きっと幸せな家庭に育ったんだろうなと思う。
    ほつみさんがキュウくんから逃げ出した話にはいたく共感した。

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    2013年05月22日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

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    ネタバレ

    作中に出てきたキノとノニが出会った場所であるミコノス島。気になって調べてみると白を基調とした陸地と真っ青な海と空が印象的で、写真を見ただけでも素敵な場所だと伝わってきました。ばななさんの世界観に今回もとっても癒されました。

    文章も映像も長編だからこそ描かれてるし伝わってくるものってあるから(短編は短編で、また味があるんだけど)長編にどっぷり浸かるのが個人的に好きな方なので、大好きな作家さんでそれができてしあわせだった(笑)

    特にパパ2とノニのイルカウォッチングの場面でじーんときた。。


    ”私は、ああいうまとまり方よりも、完璧でないものが好き。動くものが好き。でこぼこして不器用なものが好き。あなたのパパや、あなたのパパを愛しすぎて体を壊したパパ2や、あなたを育ててヒスを起こしている私のほうが好き。そこには、私にとっての自由があった。そう思う。”

    "だれもだれかを裏切ったり背いたりしないよ。だれも悪くない。時間が流れているだけだ”

    ”なにを滞っていたんだろう?なんでなにかを決めなくちゃいけないと思っていたんだろう。風も波頭も気持ちも遠くの緑のざわめきも、港に見える船も、全部がバランスよくそれぞれに動いているその世界の中で、私は自分のことをばかみたいと思った。何も欠けたものなんかないのに、自分だけ狭い気分になって深刻ぶることさえも、ゆるされているのだと。”

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    2015年07月12日
  • イルカ

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    妊娠出産の経験がない私だけれども
    とてもいい気持ちになれた。

    女はこどもできるといろんなことが変わるんだろうな。
    気持ちも感覚も。

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    2013年03月12日
  • 人生の旅をゆく2

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    さまざまな媒体に載せられたばななさんの文章。それを一気に読めるなんてなんて幸せだろう。ありがたい。たしかに読み進めるのは普通のエッセイや小説のようにスムーズにいかなかったのだれど、ひとつひとつ言葉ではなく、できごと単位でこころに伝わってくる。じんわりと心に残る。

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    2013年03月10日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    ネタバレ

    こういう恋愛って素敵だな。

    "ふたりのあいだで恋愛という植物を育てているような気がした。こっちが伸びたらあっちをちょっと切って、雨が続けば晴れたときよけいに陽にあてて、どちらかが水をやり忘れたら、もう一方がしばらくまめに水やりをして、お互いに力を出し合って、ちょっとずつ、大きく育てていく…。"

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    2015年07月12日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    ネタバレ

    ”出ないと決めているのは、他ならない自分自身なのだ。それで、ずいぶんと時間がたってしまってから出ようと思った頃には大変な重さになっているらしい。”

    ”自分は被害者だ、だまされた、相手がひどいというふうに思うと、うそでも一瞬は楽になるのだが、ほんとうのことではないのでいつしか重くなってくる。肉が切り裂けるような真実のほうがいつだって絶対ましなのだ。”

    ”あのね、人が出会うときにはどうして出会ったかっていう意味があって、出会ったときに秘められていた約束っていうのが終わってしまうと、もうどうやってもいっしょにいられないんだよ。”

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    2015年07月13日
  • サウスポイント

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    ネタバレ

    珠彦くんとテトラの関係、珠彦くんのお母さんであるマオさんの強さに、とても癒されました。ばななさんの作中に出てくる人々の価値観って奇抜だけどあたたかくて好き。


    ”じっくりとあきらめていくのは、たまになにもかもが昔に戻ったような、これからなにもかも良くなっていくと錯覚させるような希望の瞬間があるぶん、急にあきらめることの何倍も悲しいということを私は知った。”

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    2015年07月12日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    ネタバレ

    ばななさんの作品は開くとき宝物を開けるみたいで、どきどき。読んでみると期待を上回る世界で至福の一時でした。ほっこり。ばななさんにしては、珍しく長編小説なので続きが楽しみ。

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    2015年07月12日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    このシリーズ、単行本刊行時には共感度が低かったのが
    30歳を過ぎたころに読み返したら、しっくりときた。
    山を下りなくてはならなくなった雫石の気持ちが
    わかるようになったのだと思う。
    懐に余裕が出たので文庫本で4冊まとめ買い。

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    2013年02月08日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    ありのままを受け入れて、物事を否定するわけでなく、でも、ちゃんと自分を持っている。読んでいると優しい気持ちになれる本。
    ところどころに出てくるおばあちゃんの言葉がすごい。

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    2013年02月05日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    今、王国の3まで読んだんだけど、この(その1)をよんだだけじゃあ、
    この本のよさはわかりにくいと思う。
    次々読んでいくうちに世界観が根付いてこころに残っていっている。

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    2013年02月05日
  • イルカ

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    よしもとばななさんの作品には、
    温かさと生々しさが共存しているようで、
    とても大切なモノがある気がするのに
    私はいつも今ひとつのところでそれを手にすることができなくて、
    いつかキチンと理解できるんじゃないか、
    なんていつも期待してしまいます。
    読んだあとはいつもより少し、
    優しく切ない大人になれる気がします。
    落ち着きを取り戻したい時に、
    いい一作なのかもしれません。

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    2013年02月01日
  • Q人生って?

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    何度もよしもとばななの作品の感想で書いていることだけど、よしもとさんと一度じっくり話してみたいという欲望が強くなった。
    本当に素敵な人だと思う。
    この本を含めて彼女の作品を読んでいると、生きてることが少し楽に思えてくるから不思議。

    一読者に過ぎない自分がよしもとさんに発信出来るのは、twitterやメールでメッセージを送ることだけ。
    でもそのtwitterで二回、返信を頂きました(^^)
    あの時は、とにかく嬉しかったなぁ。

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    2013年01月13日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    王国シリーズ第三部。

    三部を読むために、私はこのシリーズに呼ばれたのではないかと思う。完全に思い込みだけど。

    人はどうしたって変わっていくもので、たくさんの要素で繋がりあうものなんだな、と。
    惑い迷い悩み落ち込み。雫石の悲しい体験とそこからの復活は同時に、私のかつての体験の総括となった。

    心がさーっと、大掃除された気分。

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    2012年12月22日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    王国シリーズ第二作目。
    日々、追われるように過ぎていく時間を、見つめ直そうと思えた。

    押し付けでもなく義務でもなく、自然にしたくなる。そういう力のある物語。

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    2012年12月21日
  • 人生の旅をゆく2

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    ネタバレ

    いろいろと話題になっていた前作(?)を読まずしてこれを
    読み始めてしまったけど後悔はなし!
    最初の1行を読んで面白いと確信できたし、表紙が私好みだから!!

    実は『イルカ』を読んで感動はしたけれど、よしもとさんはこのまま丸くなって
    しまうのかしら・・・・と少し残念に思っていてしばらく彼女の本を読まなくなっていた。
    しかし、丸くなるどころか今までなかった引き出しが増えて、
    中身もたくさん詰まっていて、嫌な部分が魅力に変わったような(感覚的に!)
    嬉しい変化がはっきりしてきたエッセイ集でした。
    上から目線ですみません!!

    震災でたくさんの人が亡くなって、人々の生活や考え方などが変わって
    混乱して混沌として、よしもとさん自身にもたくさんの試練があった。
    それでも彼女はふてくされるでもなく、開き直るでもなく、ただ目の前のことを
    受け入れてやるべきことをやって楽しんでいる姿を見て、私はくよくよ悩まなくなったし
    新たな動力を得たように動けるようになった。
    今年、よしもとさんの本を何冊か読んで、自然とそういう自分になっていたことに
    今日気が付いてびっくりしている。
    身近な人たちの悲しい出来事に心を痛めすぎることもないし、
    自分にふりかかった不運なことやいじわるな言葉に対しても
    冷静に考えて、何が悪かったのか私はこれからどうすればいいのか
    考えられるようになった。

    ああ~活気がないなぁと思っているところで自然とお子さんができた
    という話に少し感動を覚えた。
    彼女は子どもが、育てることが必要だったのかもしれない。
    大変そうだけど、以前より生き生きとしているようにも見える。

    衰えていく親や本人に元気を取り戻すために子どもを産むということも
    間違ってはいないと思うし、子どもがいる人が楽しそうだから子どもを産みたい
    というのもありだと思うけど、私の場合はどうなんだろうと考えてしまう。
    祖父祖母になる人も親になる人も活気や楽しさを子どもで取り戻そうとしている人、
    意外といる。
    「子は鎹」と言うけれど、2人の結束を子どもで確かなものにしようとか、
    離れている心を引き寄せようと子どもを作るのはよくない場合もある。
    もちろんすごくよくなる家庭もあるのも事実だけれど。

    子どもに希望や夢を求めすぎると悩みの種になるととたんに親は
    放棄したり、カリカリ怒ったり、泣いたり、がっかりしたりする。
    そうなると子どもはとても傷つくものだ。
    子どもがいない私でもわかるのにどうしてわからない人がいるのだろう!
    まるで動物みたいに子どもを人に預けたり、また引き取ったり、
    人形のようにかわいがって怒れなくてすごくワガママな子どもになって
    大変な思いをしたり、お金をかけることが愛情と勘違いしたり、
    学校になじめなかったり、留年したり退学したら人生終わり!と嘆いたり、
    障害や病気があったら即不幸になるに違いないとか考える。
    嘆いたり、不幸になると嘆いているのは子どもより親がプライドを傷つけられたり、
    世間体がとか自分が不幸になることを恐れているのではないのだろうか。
    今の社会は子育てするにはきびしいからそう思ってもしょうがないこと
    なのかもしれないけれど、悲しいことだなと思う。
    なんて夢がないことを!と思うかもしれないけれど、身近で実際あったこと。
    子どもはただいるだけで、育っていくだけでいいという大らかな人が
    多くなりますようにと心から願う。
    だいぶ脱線したけど、子育て、生活するということについて考えさせられたので
    書いておきたいと思った。
    子どももいないのに偉そうに!と思う方はどうぞコメントをください。

    今年母が入院して、今は元気だけれどいずれ親は死んでしまうんだなぁということも
    考えることができたのはとてもよかったと思う。
    親が元気な間に親子を思う存分できるからだ。
    恵まれた環境で育ったと思っていたよしもとさんでさえ親子間でわだかまりが
    あったということにも少し驚いた。
    お母さまのことがあまり話題にならないからどうしたのかなと思っていたんだけど
    お体が丈夫ではなかったとのことで、子どもの頃いろいろ苦労があったと思う。
    子どものころをのよしもとさんと想って少しさみしくもなったが、友達との
    関係性を読んでいてあたたかな気持ちになれたし、ほんとうにやさしくて
    人間味のある人だなぁとますます好きになった。

    悲しみや恨みや負の感情に沈み込んでいくことはある地点を過ぎると
    快感になることがある。
    負の感情はなぜか脳にとっては心地よい刺激になるらしいのだ。
    それを理解したうえで、楽しいことややらなければいけないことに目を向けて
    生活しないといろんな意味で破綻してしまうだろう。
    もちろん怒ったり、悲しんだりする必要は人生の中で何度もある。
    でも、その中に溺れて前に進むことをやめてしまうと人生が止まってしまう。
    最悪の場合、ある意味人生が終わってしまう。
    私はそうならないようにしようと心から思う。

    ぼんやりと思っていた「女性はガツガツ外で働かない方がいい人がいる」
    ということや「お金がなくても夢があるというシアワセ」理論をよしもとさんが
    小説やエッセイで証明してくれている。
    私も行動でそれを証明できればと思う!

    私、もし彼女に会うことがあったら告白してしまうかもしれない(笑)
    それくらい大好き。
    文章とギャップがあって失望してしまうのかもしれないけれどそれでもいい。
    それでも存在していてほしい、ずっと書き続けてほしい作家です。

    こんなに褒めているけれど、日記の方が好きなので★は4つで!

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    2013年05月27日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    ネタバレ

    なんだか悲しい話だな、と思った。別に真一郎君と一緒にいてもいいじゃないか、と思うけど、それは違うのか。いずれにせよ、自分が信頼できて、落ち着ける場所は、そこではなかったということなんだろうな。

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    2013年07月27日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    雫石が新しい世界に戸惑っている自分に気づき、それでも自分を取り戻し、新しい世界に馴染みつつある自分にも気付き、人との繋がりを感じていくところは力強い。
    雑に開けてしまったテレビの話は納得。もっと日々の生活、丁寧に送らなければと思った。

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    2013年07月27日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    ネタバレ

    森で暮らしていた雫石が街に降りてきて、生活を始める。まるっきり自然の中で暮らし、研ぎ澄まされた感性を持つ雫石が街で生活すると、いろいろと感じてしまうものがあるだろうな。今後の展開が楽しみ。

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    2013年07月27日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

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    ネタバレ

    王国シリーズのラスト。

    はじめはなんの話?って感じでわからなかったけれど

    よくよく読み進めるとみんな出てくる。

    王国シリーズの中ではこの本が一番好きかなぁ。

    今、自分が現実に抱えている焦りや自己否定感を

    やさしく「いいよいいよ~」と受け止めてもらった気がする。

    社会的なものや形式ばったものがどれだけ意味があるのかなって。

    ある意味ぶっとんだ家族の形が織りなすストーリーを前に

    自分ちっぽけだよなぁって痛感した。

    自分がやりたいこと、やりたいように、あるがままでいいねんなぁ。

    そう思う。

    これ読み終わったら、「イルカ」「なんくるない」も読みたくなった。笑

    貪欲~www

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    2012年10月10日