よしもとばななのレビュー一覧
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ネタバレ『TUGUMI』や『キッチン』がベストセラーの「吉本 ばなな」さんは、2003年から2015年まで「よしもと ばなな」に改名していました。
「吉本 ばなな」は、仕事をやりますよ、他のことは知りません、という名前だったから、赤ちゃんが小さいうちは、それではダメだなと思いひらがなにしたそうです。
だから、子供が大きくなってから再度「吉本 ばなな」に戻したのですね。
あと、エロ話が大好きな姉がたびたび登場しますが、「ハルノ宵子」という漫画家さんでした。
このエッセイは、好き勝手にのびのびと書かせてもらったそうで、とくに妊婦の時の様子はおもしろく読めた。
餃子が大好きで、具合が悪くて吐いた後でも -
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「王国」第3部。ここに書かれているものはファンタジーのような感じもするのだが、人間が元々持っている能力のような気もする。「なんとなくうまくいかないな気がする」とか「なんとなく嫌な予感がする」という、マイナス的な「なんとなく」という感覚を言葉で表現しているのではないかとも思えてくる。二人ならうまくやれていたのに第三者が入ってくると途端に関係がぎくしゃくしたり、本当は「なんとなく」そうなることはわかっていたのに…。というような経験は皆さんにもあるのではないかと思う。
それでも新たな一歩を歩みださないと前へは進めない。そうした勇気をくれる作品かもしれない。 -
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「王国」第2部。前作からはそれぞれの登場人物の住む環境が異なり、それによってどのような変化がもたらされるのかが描かれている。
新しい環境というのは、本人が思っている以上に心に負荷がかかることであり、今まで上手くできていたことが急にできなくなったりすることも珍しくない。そして、環境の変化は人間関係にも変化をもたらす。それが自分にとってよい方向に向かうのか、それとも悪い方向に向かうのかは想像できない。しかし、周囲の人には案外その景色が見えたりしていることもある。その言葉に救われた経験は誰しもが持っているのではないだろうか。そんなことを思い出させてくれる作品。 -
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現実とはややかけ離れ設定ながら、人の温かさや傲慢さなど、悲喜こもごもが集約されている作品。寂しいとき、心が一人ぼっちになっているとき、そういうときに寄り添ってくれる人がいるというのは大変ありがたいもの。それが人の素晴らしさでもある一方で、そこに嫉妬や妬みなどの感情が沸いてしまう人がいることも事実。
また、ある人の発するオーラというか波長というか、そういったものを敏感に感じ取れるという人もいる。世の中には様々な人がいるのだが、あたたかく見守るということも大切なことだと感じる。
最近では、譲り合うとか思いやるということも減ってきたのではないかと感じてしまう。 -
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ハワイに会いに行きたいと思った。そして日本も。
印象に残った言葉
どんな人もそれぞれがトップである場所では同じように大変で、同じようにすばらしいのだから。同じようにぐっとこらえ、ぐちをのみこみ、一瞬にかけて、自分が自分をちゃんと見ているから大丈夫、と毎日を積み重ねる。
自分が自分にとってぴったりくる役割の中にすんなりいること。その中でたったひとり、遅い歩みでも進んでいること。自分が自分でいるだけ、それ以上の幸せがあるだろうか。なんといってもこの世にそれができるのは自分だけなのだ。
誰かを自分と比べてうらやましいと思ったり、だれかがちゃんとわかってくれさてすれば、自分はこんな状況にはいな -
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言葉にしようとすると消え去ってしまうものや
繰り返しやってくる夜や朝の中で
夢となっていくしかない儚い瞬間を
“美しい言葉”で表現してくれているばななさん♡
読んでいる間だけ出会える彼らたち…
読んでいたら いつの間にか眠りについてて
起きたらいつもの朝がはじまってて…
全部夢だったのかと思うほどで…
でも確かに私の傍らにはこの作品がいてくれてた…
窓から射している陽はいつものように
部屋を真っ白にさらしていたとしても
読んだ時の余韻がじわりと甦ってきて
新しい世界の面影を映し出す朝へと変えてくれた…
今はいない人に話しかける言葉は
決して -
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昔からよく読んでいるよしもとばななさんの作品の中でも、とりわけスピリチュアル色が強い作品だったように思う。私は自分の思想と読書は切り離せる方だけど、苦手な人はとことん苦手のような気がした。
よしもと作品によく見られる設定の「若い主人公だけど親が既に亡くなっている。しかも普通ではない死に方で」は今回も同じくで、たまに見られる「新興宗教にはまっていた家族」の設定が今回は加わる。
美人で浮世離れしたところのある母親が新興宗教のようなものにはまり、最終的に自死を選んだ。そういう共通の経験とともに幼いころから一緒に生きてきた、まこと嵯峨の物語。
まこは大学生であり、その独特な存在感を生かして演劇もして -
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短い文章がたくさん入っていて読みやすいので、逆に読むのに時間がかかった。
小分けにして何日もかけて読んだ。
内容は旅に出て感じること、日本(特に東京)のこんなところが生きづらい…というようなことが主なんだけど、わかるな〜と思った。
東京にいるとつい、日々のタスクやノルマに追われてあっという間に一日が終わってしまうけど、ふと散歩に出た時に感じる季節のにおいとか、人との関わりとか、そういう時代も場所も関係なく感じられることが、本当は生活に必要なんだと思う。
この本の中に「人生は思い出を作ること」というような文章があって、仕事とか現実的なことでモヤモヤしてた気持ちが少し晴れた。
本当にそう思う