よしもとばななのレビュー一覧
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よしもとばななさんの小説は好きだが、彼女自身は私は苦手な種類の人だなと、このエッセイを読んで感じた。
確かに犬や花、ゆっくりと流れる時間、温かみのある人、お店を愛する様子がうかがえるので、素敵な人だなと思う気持ちもある。
しかし、そういう素敵な人たちにも2種類いて、
「自分が愛するものを大切にして自分らしく生きることに一本な人」
と、
「自分が愛するものを大切にしていて、そうではない人をかわいそうな人だと軽蔑している人」
だ。
そして私はよしもとばななさんは後者のように感じた。
例えば、地震が起きたとき前にいた人に「こわかったですね」と話しかけたらその人に睨まれたエピソードや、飲み屋の店 -
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よしもとばななのエッセイは初めて読むのかな。女性らしい独特の感性で、正直戸惑うことのほうが多い。
全体として感謝してるものたちへ といったタイトルが似合いそうな内容で、いろんなことを分かち合えれた幼馴染とか風邪のときに料理を送ってくれた知り合いとか忌野清志郎さんとか河合隼雄さんとか感謝の言葉が綴られるのだが、個人的な人の話は、「それはよかったね」としか言いようのない自慢話を聞いてるみたいだ。
基本に深い苦悩の中にいるばななさんがいてそれを救ってくれた人たちという話になってるものが多い。その苦悩の部分は共感するところがあって、ちょっと独特の世界になっている。
印象に残ったところ2つ。
「私が三 -
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恐ろしく共感出来る章と、共通点の欠片もない章と、両極端に分かれた。
でも、やっぱりこの人の書く文章は好き。
最近、江國さんにもハマってる。
この二人の、同い年、東京出身、お父様がもの書きという共通点はなんだか必然に思えてしまう。
かねてから疑問だった、よしもとさんの死生観。
ご両親も健在だし(先月お父様が亡くなりましたが…)、お姉さんも健在。
家族を亡くしたわけではなさそうなのに、何故こんなにも確固としたものがあるのか。
しかもそれは的外れのものではない。実際に母を亡くした私の心に寄り添い、癒してくれた。
その答えにこのエッセイで触れられました。なるほどああいう経験があったのか。
その章に、 -
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ネタバレ3章に分かれていて、海外旅行、動物、植物、人間について書かれたエッセイ。
色々な場所に旅行に行かれていて、とてもうらやましかったです。
ただし。著者ならではの繊細で透明で鋭い感覚で景色や自然を見つめているので、私でもこんなに発見できるのかという気持ちもありました。
後半は、人間のやりとりの中で、皆で同じ方向に幸せを共有する力を忘れつつあるのではないかという事が繰り返し出てきたように、思われました。
最後に、著者は、本当は毎日が旅だ。旅の前はもう前と同じ自分では帰ってこられない。と、いう気持ちがあるという。
現代はあまりに決まり事の中に閉じ込められて生きていて、小さな自由さえ思いつけなくなってい -
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途中でもう読まずに返却してしまおうかと何度か思った。けれど読み終えた今はおだやかな気持ちでいる。あとがきがさりげなくいい。余韻に浸っている。今回は文章や人物の行動や気持ちに入っていく事ができなかった。読んでいて自分が置き去りにされていくような気分だった。所々、自分にしみてくる気づきの言葉があってちょこちょこ救われるのだけれど、お話にはついてゆけなかったかな。別世界で遠いなぁというかんじ。ノニが自分の死ぬ時の事を思い浮かべるシーンが好きだ。自分も心の中にそれまで見た光景をたくさん思い浮かべながら死にたいな。それから「今日は今日の光だけを見て、精一杯身体も心も動かして、とにかくただ生きるんだよ。」