よしもとばななのレビュー一覧

  • スナックちどり

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    40歳手前の主人公が従姉妹と二人でイギリスを旅する物語。
    思ってもみない展開があったりして驚いたけど、大切な人をなくした二人が最後に少し元気になって良かった。

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    2020年03月21日
  • なんくるない

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     内地の人が沖縄を訪れて…、という4つの短編。沖縄での「巨大な美しさの中に飲み込まれていってしまう」(p.26)体験の中で、それぞれの主人公が何を感じるかという話。「なにかに感謝したくなるような滋味深い四つの物語の贈りもの」と裏表紙には書かれている。
     沖縄のことばで「なんくるないさー」というのは、英訳するとLet it be.くらいだろうか。コロナ騒動で絵に描いたようにピリピリしている今の日本と何とも対照的な感じ。おれはここ2年前くらい?に人生で初めて沖縄に行き、そこから沖縄に4回くらい行っている。それくらいあの独特な雰囲気というのに病みつきになっているが、海や公設市場の雰囲気が思い出されて

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    2020年03月12日
  • 人生の旅をゆく

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    ばななさんのエッセイは初めて。「日本人になくなったゆとり(マニュアル部分の人としてとる行動)」をすごくすごく気にして大切にしている人なんだなと感じた。

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    2020年02月28日
  • 鳥たち

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    ネタバレ

    あとがきにあった、
    『多分この小説は、昭和の偏屈なおばさんから
    平成の偏屈なおばあさんへと移行していく過程での
    私が全身で見聞きした
    「日本が病んで終わっていくことに抗う表現を
    細々と続ける」全ての表現者への「応援そして評論」
    のようなものなんだと思っています。』
    という筆者自身のこの言葉に尽きる小説。

    自分はばななさんほどには多分、今の日本が
    そこまで病んでいるとは思っていないのだと思う。
    そして、オカルトチックな精神論に嫌悪感はないけれど
    距離は保っているのだと思う。
    だから登場人物たちに共感ができない。
    特にまこちゃんやその周囲の女性たちの
    他人との距離感が気持ち悪いとさえ思う。
    いき

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    2019年12月24日
  • 鳥たち

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    アリゾナの地で家族のように生きてきた2人の、過去と共に生きていくの話。他の家族を亡くした後もお互いが唯一の人とし、日本の地で新たな人生を生きている。
    日本の平和的な日常も、その人の過去や経験によって、こんな風にも重く感じることがあるんだろうなと思った。

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    2019年12月23日
  • なんくるない

    購入済み

    沖縄に癒される

    沖縄らしい物語で、読み終わった後やさしい気持ちになれるお話です。沖縄ってなんで心落ち着くんだろう、お話も素敵でした。

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    2019年12月22日
  • ジュージュー

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    期待を裏切らない、よしもとばなならしいスローなストーリー。この世界観がたまらなく好き。命を食し命を造り命を絶やすということを当たり前に思っているけれどそれはめちゃくちゃ尊いことだと久々に気付かされた。
    個人的には一番最近読んだチョコレートグラミーと価値観が真逆なところがまた面白かった。同じ街で暮らすことを水槽だと、息苦しいと感じるか、その街での変わらない日々を関係性を一生ものと捉えるか。美しい言葉の紡ぎで後者とするのがさすがばななです。そして私はそれが好き。

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    2019年09月24日
  • ジュージュー

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    お母さんが亡くなって、深い悲しみもあるけれど、新しい恋、新しい家族、少しずつ前進していくような淡々とした優しい作品。

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    2019年09月23日
  • みずうみ

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    旅館で手にとって読みかけ帰らなくてはいけなかったので、後日読み直しました。

    久しぶりの吉本ばなな。

    ありそうだけどやっぱり現実感のない設定で物語としては面白いのだけどやっぱり共感しにくいかな。

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    2019年08月16日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    久しぶりの吉本ばなな。
    すーっと入ってくる物語で、どこか自分の味わったことある感情が呼び起こされるような。薄くパッと読めるので良い、すぐに続編を購入した。

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    2019年02月03日
  • サウスポイント

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    ネタバレ

    あらすじだけ読んだら何てことないんだよね~。小学生のころの初恋の相手に大きくなって再会したというはなし。
    だけど、よしもとばななの文章はどうしてこんなに心に染み渡るんだろう。
    平易で、優しい言葉で紡がれる、まさに紡ぐという言葉がピッタリの文章が、いつどんな気持ちで読んでも、その時の自分にちょうどいいかたちで寄り添ってくれる。
    何か所かで涙し、何度も立ち止まり言葉を反芻しました。
    やっぱり、ばななさん好きだわ~。

    この作品全体に流れるウクレレの響き、ハワイの光と風に癒されました←聴いたことも行ったこともないけど。
    ウクレレ弾いてみたくなったけど、ハワイの自然と溶け合う音と書かれていたから、日本

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    2019年01月21日
  • すばらしい日々

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    悲しみ・淋しさ・孤独感・不安·····身の上に起きた辛い事、それを時間が過ぎて振り返った時に、どの時間も、どの感情も「愛おしい」と語れるように私も日々を積み重ねて行きたい。とても大きな悲しみや、支えきれない淋しさでなくとも・・・日常のチョット、辛いな・・・の「チョット」な出来事も逃げずに向き合って、少し進んで振り返った時に「苦しかったな、でも頑張ったな」て、愛おしく思いたい。何も大きな事は出来ないけど、嫌でも進んで行く時間を大事にするぐらいは出来るかな。

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    2019年01月20日
  • アルゼンチンババア

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    なんだろう、これはアルゼンチンビルの埃っぽさやお父さんの第二の人生や…雑多な色々なものをそのまま受け止めれば良いのだろうか?

    大切な人が亡くなること、その人なしで生きていくこと、供養をすること、残った人の心に残るもの。

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    2018年12月21日
  • サーカスナイト

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    出た頃は惹かれなかったのだけど、夏に父を亡くしたら急に読みたくなった。
    読みながら、父を思ってたくさん泣いた。
    媒介が無いと泣けないんだ。

    七尾旅人のサーカスナイトめっちゃ聴いてたから、この本出たときはビックリした。

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    2018年12月11日
  • 鳥たち

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    生きているかぎり、傷つくことからは逃れられないけれど、その程度は、どんどん酷くなっていると、作者はかんじているのではないか。弱いものが犠牲となる(でもちゃんと、強い)閉塞感は、前を向いて深呼吸するという、ちいさな歩みからしか、打破されない。

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    2018年11月25日
  • ひとかげ

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    リメイクの表題作と元になった「とかげ」の二編。劇的な差は見つけられなかった。児童専門の心のクリニックで働く私と、彼の恋人で元エアロビクスのインストラクターで気功師なとかげの、密やかな日々と各々の過去の傷。相容れない瞬間のリアルが苦しい。親の中にいる子供や命懸けでシンクロを望む患者の存在にハッとした。

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    2018年10月16日
  • イルカ

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    傷ついた女性たちの集う寺で臨時住み込み賄いをはじめたキミコがそこで出会い親しくなった臨死体験経験のある年下女性に自身の妊娠を告げられる。ゆらゆらとたゆたうような空気で、五十近い年上内縁妻がいる彼との三角関係も拒絶せず受け入れ、娘を産み未婚の母となっても悲愴感は全くない。不思議なくらい隔絶された自由。

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    2018年10月14日
  • 鳥たち

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    前回読んだのは2015年らしい。
    当時といまで気になったセリフの場所が違っていて
    そういう気づきが出来るのが
    読書のいいところだなと思う。

    はたからみると突飛な環境を
    無理やり認めるでも、納めるでもなく、
    一周回っていまここにいるんだなという感じがした。
    まこちゃんの訴えが切実で沁みた。

    嵯峨のパン屋さんの女の子と、
    まこちゃんとの会話が
    率直ですき。

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    2018年10月04日
  • 鳥たち

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    こういう人生を送っている人が、きっと世の中にはいるのだろう。
    あまりにも重い。
    けれど、2人が前向きに、過去を受け入れて、進んでいこうとしている姿が素敵だった。

    まだ若いから、10年後、20年後はもっと素敵な大人になっていることでしょう。

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    2018年09月23日
  • アルゼンチンババア

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    夢のようなことと、酷く現実的なこととが入り乱れ…読後、何が残っただろう。読むスピードが早すぎたのかな?
    2018.9.15

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    2018年09月16日