よしもとばななのレビュー一覧
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昨年度は何回か下北沢、略してシモキタ散策をしました。
南口方面には、小劇場などもいっぱいあり、
北口方面は、古着屋やカフェなどが立ち並ぶ商店街がメイン。
やたらと学生っぽい若者が多く、
それだけ活気のある町でした。
この作品はそのシモキタに移り住む母娘の物語。
主人公、よしえの父親は
浮気相手の女の心中の道連れにされて死んでしまいます。
傷心の母とよしえはそれまで住んでいた自由ヶ丘の家を出て
自由で癒される雰囲気のある
下北沢の貸部屋で生活するようになります。
心中で亡くなった父への複雑な想いを胸にいだき、
よしえは、新谷という若者と
父の古くからの知り合いの山?氏とに
淡い恋心をいだき、揺 -
Posted by ブクログ
ネタバレ吉本ばななは、人間の細かい心情だけでなく、自然の繊細な美しさを描くのにも非常に長けていると実感した作品。まだ訪れたことのないハワイに行きたくて仕方なくなった。
現実はそんなうまくいかないよ、と突っ込みたくなるぐらいファンタジーな物語であるが、距離は遠く隔たっていて連絡もしていなくても、強い「念」には人と人をつなぐエネルギーがあるというくだりには、若干の勇気をもらった。
また、同じ状況であっても、不安を感じるテトラと、愛をまっすぐ信じる珠彦、という対比も、愛のよろこびと不安に対する男女の捉え方の違いを表している。
繰り返しになるが、確かに夢物語ではある。だが、いずれ思いを馳せる人と行きたい -
Posted by ブクログ
よしもとばなな続き。尚、帯には著者コメント「とても幸せな小説」とあり、確かに幸せっぽい感じ(描写)は随所で見られるのだけれど、結構複雑な家庭環境と家族間のトラブルや葛藤を書かれてたりする。そういったことひとつひとつに主人公が折をつけていく話ではあるのだけど、単純にポジティブに読めばそうなんだけど、これから自分が家族を築いていく上で、私達の言動ひとつひとつに対してどう感じ、それがどう影響するのか、とか考えると少し怖いよう。だってこの主人公は、考え方は大人(所詮すべての大人は「子供が歳を重ね経験を積んだり積まなかったりして結果大人になった、もともとの子供」であるという前提での”大人”)だし、客観視