よしもとばななのレビュー一覧

  • 彼女について

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    久々のばなな作品。
    昔はこの叙情的(?)なふわーっとした文章が好きだったけれど、もどかしく感じるようになってしまった。
    美しい文章ではあると思うものの、心揺さぶられるほどの感動もなく。
    結末は先に知ってしまっていたのですが、それでも唐突に感じました。
    凄惨なはずの事件をさらっと描いてしまえるのはこの著者の持ち味だなと思います。

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    2016年05月25日
  • スナックちどり

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    ネタバレ

    40歳を目前に離婚した私と、身寄りを全てなくした、いとこのちどり。イギリス西端の田舎町を女2人で旅するうち、魔法にかけられたような時間が訪れる…。よしもとばななが贈る希望と救済の物語。『文學界』掲載を単行本化。

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    2016年04月29日
  • 人生の旅をゆく2

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    よしもとばななさんのエッセイは初めて。
    本当に人生って思いもよらない事が起きたり、何で私が…なんて思える事も多いけど、でも何とか乗り越えていくものなんだなぁ、ちょこっと元気になりました。

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    2016年04月22日
  • サウスポイント

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    ネタバレ

    吉本ばななは、人間の細かい心情だけでなく、自然の繊細な美しさを描くのにも非常に長けていると実感した作品。まだ訪れたことのないハワイに行きたくて仕方なくなった。

    現実はそんなうまくいかないよ、と突っ込みたくなるぐらいファンタジーな物語であるが、距離は遠く隔たっていて連絡もしていなくても、強い「念」には人と人をつなぐエネルギーがあるというくだりには、若干の勇気をもらった。

    また、同じ状況であっても、不安を感じるテトラと、愛をまっすぐ信じる珠彦、という対比も、愛のよろこびと不安に対する男女の捉え方の違いを表している。

    繰り返しになるが、確かに夢物語ではある。だが、いずれ思いを馳せる人と行きたい

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    2016年02月26日
  • どんぐり姉妹

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    世界が自分にはどのように見えているのか、再認識したくなるような作品。

    他のレビュワーさんを見ても思うけど、
    思わず書き留めて置きたくなるような素敵な言葉がたくさん綴られている。

    個人的に凄いなあと思うのは、風景描写なんかほとんどなく、読者のイメージに委ね、共感度合いを高めているところ。
    文中に
    "それでも、こんな風に美しい夕方に~"
    とあるけれど、具体的な景色の描写はまったくない。

    それぞれ読者が十人十色の夕方の風景を思い浮かべ、登場人物と自分を重ね合わせてゆく。

    日記のように身近な小説、とでも言うべきか。

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    2016年02月20日
  • High and dry (はつ恋)

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    よしもとばなな続き。尚、帯には著者コメント「とても幸せな小説」とあり、確かに幸せっぽい感じ(描写)は随所で見られるのだけれど、結構複雑な家庭環境と家族間のトラブルや葛藤を書かれてたりする。そういったことひとつひとつに主人公が折をつけていく話ではあるのだけど、単純にポジティブに読めばそうなんだけど、これから自分が家族を築いていく上で、私達の言動ひとつひとつに対してどう感じ、それがどう影響するのか、とか考えると少し怖いよう。だってこの主人公は、考え方は大人(所詮すべての大人は「子供が歳を重ね経験を積んだり積まなかったりして結果大人になった、もともとの子供」であるという前提での”大人”)だし、客観視

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    2016年02月01日
  • ゆめみるハワイ

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    ハワイに行く前に読んでおきたくて手に取った本。
    ハワイをゆったり楽しむヒントもありました。
    いいなぁ、ハワイ!
    何回でも行こう。

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    2016年01月25日
  • ひとかげ

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    「人は好きな暗さの中で好きなように生きていいんだ。」(p.52)

    「どんな悪意にも壊されないものはこの世にあるの」(p.60)

    「どんなつらいことがあった子どもでも、それがしみのように生涯体から取れなくても、ふっと忘れてうまいものを食べておいしいと思ったり、天気のいい日にいい気分になったりする。少なくともそういうことは生きていたらある。恋をしたり、恋人と成田山に夜中に来たり、意外なことがいつだってある。大したことじゃないけれど。」(p.74)

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    2016年02月06日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    はじめは、いまの私はよしもとばななを受けつけないな思いながら、ただ字を追うだけの読書だった。つまらないなー。早く終わらないかなーと。ものすごくよしもとばななの話にはいりこめるときとまったく受け付けないときがある。いまは後者だなと。
    ところが読み進めるうちに、ばななワールドにどっぷりでした。ああこんなことってあるのね。だめだと思ってたのにすっかりばななワールド。雫石とおなじように光につつまれているような感覚。(お風呂にはいってきもちよく半身浴中ってのも効果的だったかしら?)人はひとりでは生きていないのですね。いろんな人とのつながりが感じられてハッピーになった。でも自分の現在をおもって暗くなる私。

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    2015年12月24日
  • チエちゃんと私

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    何も変わらないようでいつの間にか動いている。
    人間関係のふんわり絡んでいく様が描かれている。チエちゃんの誠実さが好ましかった。

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    2015年12月17日
  • もしもし下北沢

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    再読。下北沢を舞台に、見知らぬ女に父を心中に引き込まれた娘と母の、生きていくためのまるくて、あたたかい物語。

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    2015年11月28日
  • まぼろしハワイ

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    2015/11/15
    ハワイに行きたくなった。
    いや、ハワイでなくてもいい。どこか海の見える静かな場所で、自分のこれまでのこと、これからの人生のこと、そんないろんなことを考えたいと思った。

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    2015年11月15日
  • まぼろしハワイ

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    ハワイで、哀しい出来事と向き合う人々のおはなし。
    優しく切ない空気が漂うキラキラした1冊。

    ただ、息つく暇が無いというか、ずっと同じテンポで同じ調子が続くのが少し退屈だったのと、大事なことを全て言葉にしてしまうもったいなさを感じた。

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    2015年09月28日
  • ゆめみるハワイ

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     吉本ばななのハワイに惚れ込んだエッセイ。もうすぐ行くからなぁと観光的な、パンケーキ的なものには興味が薄いので、エッセイでもと。彼女のレンズを通してみるハワイの魅力は包み込むような愛。自分らしくいられる土地という。
     人の文章は本当に示唆に富むなぁ。自分らしくいられるのがハワイだけなら、人生の中で殆どの時間を自分らしくいられないことになる。お金持ちでしょっちゅう行ければ別だけど。今を前向きに、そして偶には天国に近い場所で過ごす。包み込まれるような感覚は、非常によくわかる。柔らかな気候と、ピュアな水と日差し。これに、美味しい料理とお買物まで。バリにもグアムにもない魅力は、圧倒的だ。
     ばななさん

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    2015年09月06日
  • ゆめみるハワイ

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    また、ハワイに行きたくなる。何度行ってもいいところだ。著者も何度も訪れ、とくにフラをするので、愛着も深いだろう。ハワイに帰りたい。

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    2015年09月06日
  • どんぐり姉妹

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    「先がなくてもいいよ。一分でも一秒でも、いっしょにいられるだけいっしょにいよう。しっかりと暮らそう。もしそれが積み重なって一日でも二日でも多くいっしょにいられれば、それでいい。」

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    2015年09月04日
  • スウィート・ヒアアフター

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    大切な人が死ぬというのはどういうことなのか。彼を失った彼女の生活を美しいと思ってしまった私がいるのだが私は彼女のようにいられるんだろうか。よしもとばななの優しく包み込む空気感が素敵。

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    2015年08月31日
  • ジュージュー

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    ネタバレ

    著者文庫版あとがきの「なんちゅう悲しい話なんじゃ」には、悲しくなる話じゃないぞと思ったが、ほとんどの登場人物が家族を失ってる(進一は両親との関係破綻)と思うと確かに悲しい話。
    でも、そこからゆっくり進んでいく話。

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    2015年10月17日
  • どんぐり姉妹

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    姉妹のお話。アンバランスなバランスが、優しい気持ちと少し寂しい気持ちを連れてくる。
    2015/7/13

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    2015年07月13日
  • Q人生って?

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    人生相談に答えたものの中から31の質問としてまとめたもの。この本を読んでみて参考にするというよりも人生、人それぞれにいろんな悩みがあって、相談事もなくならないし、悩みもなくならない中で、生きているんだと思った。
    もちろん、悩んでいることの度合や書かれていることで気持ちが楽になることもあります。

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    2015年07月11日