よしもとばななのレビュー一覧

  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    ネタバレ

    (1-3巻、同じレビューを書きます)

    私が学生だった頃、よしもとばなな氏といえば、吉本隆明氏のご令嬢ということで、昭和の知識人の家庭で育まれた文芸界のホープ、よく言えばサラブレッド、悪く言えば二世、みたいな印象でした。

    ここにきて幾つか作品を読むと、結構ねっとりと心の底を描写しつつ、しかも恋愛がらみの作品が多いことが分かりました。

    つまりクセがある。大分ね。

    好き嫌いでいうと、とても好きともいえないのですが、私の書籍の買い方というのは、結構一気に買ってしまうことが多いことから、過去に一気買いしたものを今般読み進めようと本作品を手に取ったものです。

    ・・・
    結論から言うと、結構ハマりま

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    2026年01月13日
  • 海のふた

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    美術短大を卒業して、西伊豆の故郷に戻りかき氷屋を開いた主人公が、母の友人の子である「はじめちゃん」と過ごしたひと夏の話。
    ほとんどが主人公まりとはじめちゃんとの会話で、ずっと涼しい風が吹いているのを感じられる作品だった。
    かつて栄えた街の姿を懐かしむとともに、もう二度とそれは戻らないことを悟った主人公の気持ち、凄く分かる。

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    2026年01月12日
  • Q人生って?

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    今年はばななさんの本をたくさん読んで、その作風に何度も温かい気持ちや救われた気持ちになったから、ばななさん自身の本も読もうと前々から気になってたこの本を読んでみた

    ばななさんのHPに寄せられた読者の悩みをばはなさんが答えていく
    それをまとめた本なんだけど、ばななさんの物語でもひしひし感じる優しさあたたかさがある一方で、すごく現実的でシビアな話もあって、そのギャップには驚いてしまったな…
    ただ、なんとなく感じるのはばななさんは人生経験を重ねて良い歳の重ね方をした人だということ
    (27歳の小娘が何言ってんだとは自分でも思う)
    中年ゆえの余裕や落ち着き、知見をひしひしと感じて、こういうことを言える

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    2026年01月06日
  • ハゴロモ

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    文庫版あとがきに書いてあった、「弱っているときにしか価値がないともいえるが、弱っているときにじんわりとしみてくる気がする」という言葉が、まさにぴったりな表現だと感じました。
    この言葉自体は著者自身の作品に対しての評ですが、よしもとばななさんの作品全体にあてはまる言葉ではないかと思います。
    ストーリーのなかで大きな出来事が起こるというよりは、登場人物がゆっくりと時間をかけて回復していく様子が描かれている。リアルな人間の姿ですよね。
    だからこそ、平坦でおもしろくないと感じる人もいるとは思います。ただ、人生の重みに耐えられなくなったときに読むと静かに寄り添ってくれるような、そんなお話が多いと感じます

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    2025年10月25日
  • ハゴロモ

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    科学では証明できない現象や勘ってあるよなーと思った。最近切ない恋愛小説ばかり読んでいたから、心がぽっとするようなこの本に出会えてよかった。

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    2025年10月15日
  • デッドエンドの思い出

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    women on their way to healingをテーマにした5篇の短編集。どの作品にも、温かくて柔らかい日常のきらめきがそっと息づいている。亡くなった元大家さんの老夫婦が現れる家に暮らす青年との話「幽霊の家」が人生の思いがけない巡り合わせを感じさせてくれて一番の好みだけれど、いちょうの金色がまざまざと思い浮かぶ「デッドエンドの思い出」も印象的だった。

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    2025年10月13日
  • みずうみ

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    ネタバレ

    大好きなママが死んでしまった主人公。
    過去に壮絶な経験をしたのであろう中島くんとの出会い。
    付き合っていると言えるのかどうか、でも毎日一緒にいるような不思議な関係。

    どうまとめたらいいのか分からないくらい、いい意味で物語の中に境目がなくて、起承転結というほどの話の転換もないのだけど、ただ水の上に浮かんでいるうちに流されて遠くまで来てしまったような読後感。

    文量も多くないので、さらっと読めて、まとまった時間が取れない人にもおすすめだなと思いました。

    ばななさんの作品は、作品に流れてる空気感がとても心地いい印象。
    ほんの一瞬の、秋の過ごしやすい気候みたいな、そういう空気感が閉じ込められていて

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    2025年09月19日
  • デッドエンドの思い出

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    こんなにも有名なのに、何故か1冊も読んだことがなかったよしもとばななさん。
    「あの本、読みました?」に出演されていた際のお話が面白かったので、ご本人が満足されているという本作を選びました。

    恋愛小説はあまり好まないこともあり、文体に慣れるのに少し苦労しました。読みやすいのに頭に入れるには少し力を入れて読まないといけない感じ。けれど途中で投げ出す気にはなりませんでした。

    切ないラブストーリーながらも、先々幸せが訪れそうな雰囲気で終わる短編集でした。しかしながら世の中に数多ある「希望と再生」とか「傷付いたあなたの心に寄り添う」的なものとは一線を画すレベル。
    これがよしもとばななさんの魅力なので

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    2025年09月16日
  • デッドエンドの思い出

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    悲しいことや辛いことがあっても日常を取り戻していく彼女達から安心していいよというメッセージを受け取った気がしました。
    まるで毛布にくるまれているような柔らかい感覚のする結末でした。

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    2025年09月12日
  • みずうみ

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    ネタバレ

    以前読んだ吉本氏の『鳥たち』という作品が、半カルト集団の生き残り・自死遺族を扱う、とてもドロドロとしたものだったので、今回も重たいのかなあと戦々恐々としつつ臨みました。

    ところが、何でしょうか、本作品も独特のアクは有りましたが、希望が感じられる、読み口良い作品であったと思います。

    ・・・
    本作は母親を亡くしたちひろが、恋人未満の天才引きこもり的な中島くんとの仲を徐々に深めてゆく話。

    で、中島くんもまた幼少期に負った傷を抱えて生きているのだが、ちひろはその傷にアプローチせず、彼から話が出るのをゆっくり待つ姿勢を取る。そして彼から話を打ち明けられて、徐々に中島くんにもちひろにも変化が訪れてゆ

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    2025年09月03日
  • スナックちどり

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    気ままに、かっちりしすぎず、気の向くままにゆったりと過ごすことも大事なんだな〜と
    安心できる居場所のありがたさとかが、さっと読める量で感じることができた

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    2025年08月11日
  • 小さな幸せ46こ

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    まだ若造の私にはあまりこれが幸せだと共感できるものが少なかったように感じる。
    それでも私より長く生きている分、さまざまなことを学び、感じていているんだなと。
    私が言語化できていないような感情をうまく言語化している部分もあって共感できた
    そして、大雑把なところとか誕生日とか、私との共通点も感じられてとても人間味と現実味があるなと思った

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    2025年07月21日
  • スウィート・ヒアアフター

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    よしもとばななさん好きなんだけど、今の自分には馴染まなかったみたい。でも、心に残るフレーズはいくつもあったな。よしもとばななさんの、死をテーマにしたりしているのにやわらかな光に包まれるような世界観好きだな。

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    2025年07月18日
  • ハゴロモ

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    自然の風景の表現が素敵で引き込まれた。「人の、意図しない優しさは、さりげない言葉の数々は、羽衣なのだと私は思った」という一文が印象的だった。少し終わり方に心残りがあったが、逆にそういう終わり方の方がハッピーエンドでもバッドエンドでもなく良かった。

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    2025年07月02日
  • デッドエンドの思い出

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    「アルゼンチンババア」に続いて、よしもとばななの短編集を読む。作者本人にとって(少なくとも発表時点で)一番の自信作で、かつ自叙伝的要素を含むお気に入りの作品とのこと。

    五篇いづれも切ない話なのだが、中でも、「あったかくなんかない」のまことくんが印象深い。草むしりひとつとっても、まことくんがやったところだけ神々しい、というくだりがなんともよい。

    次に「おかあさーん!」の女性編集者。幼児虐待の話はどんな筋書きであっても(最後は救われるのであっても)、読むだけで心の負担が大きい。

    表題作の「デッドエンド」は、作中登場するバー「袋小路」の英語。(最初、ハッピーエンドの対義語のバッドエンドのひどい

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    2025年06月30日
  • ゆめみるハワイ

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    『サウスポイント』など、ハワイを題材にした吉本ばなな作品は読んだことあるけどエッセイは初めて読んだ。やっぱりすごいパワーがある土地なんだろうな。行ってみたいです。

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    2025年06月23日
  • スナックちどり

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    それぞれ違う傷心を抱えた2人が、触れたり触れなかったりして心の隙間を埋め合うように旅をするお話、まさによしもとばななを読んでいる感じがしました。

    普段は作者と作品を結びつけながら読むことは好みませんが、この作品においてはあとがきを読んで完結といった印象を持ちました。

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    2025年06月18日
  • アルゼンチンババア

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    国民的作家なのに、よしもとばななさんの本って読んだことないなあ、と思って、インパクトのあるタイトルの本作を手に取った。(もう一冊は「デッドエンドの思い出」)

    わずか80頁(プラス奈良美智さんの挿画)

    奥さんを亡くした後のお父さんとその恋人(渾名:アルゼンチンババア)と娘のお話。周囲のことばに惑わされず、自分の価値観に忠実に生きることの素晴らしさとしんどさとその他諸々。初めての作品なので、よしもとばなな的なのか否かはよくわからないけれど、不思議なあたたかさを感じる本だった。


    P76 ユリさんのことば

    「どうして人が遺跡を作るのか知ってる?」

    「好きな人がいつまでも、死なないで、い

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    2025年06月17日
  • ジュージュー

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    2025/05/30
    下町が舞台なんだけど、死について考えさせられる描写もあり、全体的にきれいな静謐さを感じた話だった。あとがきで「悲しい話」だと、よしもとばななさんは言っていたが、私はそうは思わなかった。最後は、全員少しだけ気持ちが上向きで終わっていてよかったと思った。

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    2025年06月01日
  • 鳥たち

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    ずっと不穏な空気でしたが、段々と空気澄んでいくようで、なかなか味わえない感覚だったと思います。

    悲しいことがあったらまた読みたいです。

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    2025年05月29日