よしもとばななのレビュー一覧

  • ジュージュー

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    一度は悲しみの底に沈んだ人たちが
    前に進もう!と意気込んでいるわけではないんだけど、ゆっくりじんわり周囲の輪郭を確かめながら時の流れに身を任せて進んでいく物語。

    我々読者はワンシーンを覗き見させてもらっているような感覚。
    全てを咀嚼できた、とは思わない。
    これは私が悲しみの底に沈んだことがない表れなのか。(悲しいことは色々あるけど、底には行ったことがないのかも)

    これは物語を構成して、書こう!と思ってかけるものではないと思う。
    ゆえに唯一無二なんだろうね、この方は。

    読んでる時も、読み終わった後もふわふわしてる。

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    2025年04月13日
  • ひとかげ

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    昔の作品をリメイクし、その2つともが1冊にまとまっているというのはなかなかすごいことだなあと。変えた箇所が読者にはっきり知られてしまう。それでも載せてもらえて良かったと思う。温かみが増した、ひとかげが好みでした。

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    2025年04月06日
  • デッドエンドの思い出

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    短編集なのでさらっと読めた。どれも少し切ない話だけど前向きになれるような、そんな捉え方もあるか!と思えるような話。最初の「幽霊の家」がよかった。

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    2025年04月03日
  • デッドエンドの思い出

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    よしもとばななさんの作品を初めて読みました。 切なかったり苦しかったりのラブストーリー5編の短編集。 登場人物がちょっとのんびりしてたり危機感が無いように見えたりするけど、淡々と物事を見つめる様子に、自分の出来事を重ねて見たりして切なくなったりしてしまいました。 身の回りの大事な人をもっと大事にしたいと思うようになりました。

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    2025年03月26日
  • 日々の考え

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    多分昔からのファンであればたまらない一冊。私は少し世代が違うからかわからないところがあったりしましたが、概ねやや下品で面白くて最高でした!笑

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    2025年03月02日
  • すぐそこのたからもの

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    よしもとばななの育児エッセイ。子供を産んだらこんな幸せがあるんだなと思う反面、私は産めないなという寂しさ。

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    2025年03月01日
  • アルゼンチンババア

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     すぐに犯そうとしてくる従兄弟、怖すぎる。しかも通報したのに警察叱られて終わりとかありえない。普通にトラウマになるし二度と会いたくないと思うんだけど…。
     妻を失ってから半年でアルゼンチンババアの家に入り浸る父、私だったらめちゃくちゃ嫌だけどな。ユリさんの高齢出産には驚いたし、父ももうお爺さんで、子供が可哀想に思えた。みつこの適応能力が高過ぎる。

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    2025年03月01日
  • ゆめみるハワイ

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    吉本ばななさんのハワイエッセイ本。フラに関しての話が多い印象。フラを通じて知り合った人達との交流とか。ちょっぴりスピリチュアルな話しも。読んでると昔に行ったハワイ旅行のことを思い出して、またハワイに行きたくなった。

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    2025年02月02日
  • 小さな幸せ46こ

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    寝る前などにちょこっとずつ読んでいくのに適している本。
    作家さんって日常のそんなところに想いを馳せているのかとか、幼い頃の話をこんな風にエッセイとして書けるのかと感心した。
    あたたかい気持ちになったり、自分が幼い頃親とどんな過ごし方をしていたかなと思い出したり、読んでいると素敵な時間を過ごせる一冊。

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    2025年01月29日
  • 花のベッドでひるねして

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    ネタバレ

    幻冬舎の文庫って、たまに表紙のかけ方が妙に雑なことありません…?
    これもだいぶ斜めでしたわ~。

    p26~27のタイトルに繋がる祖父の言葉がスピ混じりだけどしんみりと良い感じ。
    そんな生き方が無理なくできたなら、と思う。
    それと使い込まれたリュックの表現が、年老いた犬みたいに静かにという所が好き。
    ずっと寄り添って、連れ添ってきたんだなっていう。

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    2025年05月28日
  • 海のふた

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    かつて栄えていた場所が、年月を経てどんどん衰退していく。その様子に心を痛める主人公が印象的でした。私の地元も似たような状況で、このまま終わっていくんだろうな…と見ていることしかできないので。切ないけれど、ほわほわあったかい気持ちになるお話で、ばななワールドが強い作品です!

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    2024年12月18日
  • 彼女について

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    吉本ばななさんの短編以外を初めて読んだけど、言葉が好きすぎるから長ければ長いほどたすかる。パンチライン多すぎて抉られた。
    まゆちも誰かの夢になれたらいいのになと思うよ❣️

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    2024年12月12日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    ネタバレ

    「自分のせいだというふうにだけは、思ってはいけないわ。そう思っている限りは自分が当ててやったという気持ちにも、いつかはなるということだからね。」
    って文章が凄すぎてハッとなった

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    2024年12月11日
  • 鳥たち

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    ネタバレ

    「よしもとばなな」と名乗っていた時代の、最終盤のころの作品か。
    先日読んだ、宮本輝との対談のなかで触れられたいた作品。

    その後の「ふなふな船橋」「不倫と南米」といった作品より、より昔読んだ、ばなな作品のトーンをまとっていて、懐かしい。

    まこと嵯峨、信頼関係でむすばれた若い二人、近親の死が身近くただよう雰囲気もデビュー当時の作品を思い出させる(もう、かなり遠い昔で、かすかな記憶だが)。

    ストーリーも、あまりない。というか、物語の起伏もあってないようなもの。
    設定と、会話、彼らを包み込む世界の空気感を楽しめれば、ばなな作品はOKだ。

    「ここに出てくる人たちは脇役も含め、みんな「鳥たち」なん

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    2024年11月17日
  • みずうみ

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    何気ない日常の中に
    ふと現れる非日常が綴られている

    別離が待っていると分かっているのに
    人はどうして触れてみたくなるのだろう…
    出逢って 触れて 得て 恋をして…

    当たり前のように生きていることが
    実は絶妙なバランスの上になりたっていて
    とても危うい世界の中を 奇跡の連続で
    歩んでいるのだと気づかされる…



    ちひろや中島くんの
    慎ましく 誠実で 嘘がないところが好きだな

    過去に傷を負ったふたりだからこそ
    寄り添いながら
    相手を想いやる言葉 一つひとつに
    懐の深さを感じる



    全ての感情に共感するわけではないけれど
    ふと見せる断片的な輝きに救われた想いになる…

    いつも淋

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    2024年10月06日
  • まぼろしハワイ

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    久しぶりの、よしもとばなな。
    言葉選びのセンスが秀逸。美しいハワイの景色の中で癒されていく人たちの短編集。

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    2024年08月30日
  • 海のふた

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    かき氷屋を営むマリと人形作りを志すはじめちゃん。辛いことがあっても、自然に癒されて、前を向いて歩いていけるのは素晴らしいことだと思う。西伊豆の自然の描写と挿し絵がアートな感じで、よしもとばななワールドだった。

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    2024年08月14日
  • なんくるない

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    本が出た20年くらい前で、20代だったら、もっと入り込めたし憧れたのではなかったか…と感じた。
    20年くらい前と今と、やっぱり時代感が違うと思う。そして、それは読んでいる自分も、あの頃とは違うと思う。
    当たり前のことだけど、あの頃に夢中になって読んだ本が、今も夢中になれるわけではなくて…、でも、昔の自分も好きだった本も含めて大事にしたい。

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    2024年07月28日
  • ハゴロモ

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    ネタバレ

    田舎ならではの暖かさや人との繋がりの温度感は伝わってくる。しかし、登場人物の大半に超能力(?)があるのは予想外で、運命だと無理やりこじつけている気がした。

    主人公への感情移入もできない。
    18歳からの8年を不倫相手だけに捧げたからなのか、多面的に物事を見る力に乏しい。
    不倫という関係性において、病気の奥さんよりも自分の方が辛いという意見は私には聞き入れがたかった。

    全体を通して見ると、すっきりとまとまっており、主人公が失恋から立ち直るまでの心境の変化が丁寧に書かれている。彼女がこの先どの道を選ぶか、どの道に進むのかは分からないが、この本を通して成長は遂げたと思う。

    この作品において、私は

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    2024年07月21日
  • Q人生って?

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    よしもとばななさんの世界を感じた。
    納得できるアンサーもイマイチピンとこないアンサーも様々あった。
    良い医者に出会うためのメソッドについてのアンサーが印象的

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    2024年06月22日