よしもとばななのレビュー一覧

  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    片岡さんとの距離がずいぶん近くなった。
    失恋した雫石を一生懸命なぐさめてくれるのがほほえましい。
    不倫期間、あんなに素敵な関係だった真一郎君がすっかり色あせて
    つまらない男に見えてしまう。恋愛って勝手だねぇ。

    片岡君の庭、秘密の花園。
    彼が生きていて出会ったらまた雫石の人生は違ったかも。

    ていうか、そんなに植物や自然とつながってる人がいるのかなぁ?
    この小説の中では普通のことみたいに描かれているけど。
    でも、そういう感受性を少しでも持てたら、楽しそう。
    いや楽しいというのはちょっと違うか?
    なんか、世界が広がってワクワクしそうな感じがする。

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    2013年09月08日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    魔女と盲目の占い師、実業家のおはなし。
    占い師と実業家はゲイのカップルで、仕事で2人の間に入ってしまった女の子。
    人間関係は複雑だけど、自然のちから、感受性、ことばで表せないことが感覚で伝わる感じをとても大切にしていて、ひとりよがりなところは多分にあるけど、その感覚が少しでもわかれば、この小説は沁みるだろう。
    そうでないひとにはさっぱりわからない世界。

    これを読んで、感化されすぎちゃったら危ない人になるけど、
    自然や自然な時の流れをおおらかに受けとめたいと思った。

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    2013年09月08日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    悲しかったり、胸に穴があいたようになったり
    こわかったりすることがあると
    人は当然の幸せというものにも思いをはせるようになる。

    毎日生きているだけで
    同じ人に会えるだけでも
    うんと嬉しい。

    落ち込んでいないとわからない良きことというのは絶対にある。

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    2013年08月14日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    山ではどんな小さなものも必ず何か仕事を持って生まれてきていた。
    そしてものすごく複雑な仕組みで補い合って生きていた。


    川の流れをせきとめたり少し変えただけで
    山は致命的に変化した。

    恋愛とか病気の治癒と同じで
    ものごとは正しい時間をかけて
    順当な道をたどって変えていかなくては絶対に収まるところに落ち着くことはない。

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    2013年08月14日
  • 人生の旅をゆく2

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    震災のこと、家族のこと、子供の頃の事、小説のほうが好きだけど、エッセイも最近好きになってきた。子供の頃、片目で生活していた話を見るとすごい親近感を感じる。

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    2013年08月09日
  • イルカ

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    「そうやって許さなくちゃいけないことが増えていくのは、幸せなことだった。潔癖でかたくるしかった自分の人生がぐちゃぐちゃに壊れてどろどろに混じっていく、今度はその泥の中からはどんな蓮が咲くんだろう?」

    以前はなんとなくフワフワした雰囲気で、世界観や、最後に必ずある救いや癒しな雰囲気が苦手な作家さんでした。たまたま何となく手に取り、この一文に出会って読むことを決めて読んだ20年ぶりくらいのばななさん本。

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    2013年07月26日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

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    王国シリーズの完結に相応しいお話でした

    なんとも言えないな~
    よしもとばななさんの作品は優しくて不思議で近くて遠い世界
    綺麗すぎてびっくりする世界
    こんな心の人がいるなんて驚きだな

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    2013年07月02日
  • 人生の旅をゆく2

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    よしもとばななさんのエッセイ集。

    『人生の旅をゆく』の中に、好きな考え方やことばがたくさんあって、
    こちらも読んでみました。

    震災前後のことも、父親を亡くした時期のことも、愛するペットを亡くしたときのことも書かれていて、
    日常と喪失というテーマが濃くでていたような印象です。

    強くならなくても生きていける社会であればいいな、と思います。

    弱さを受け止められる社会とでも、弱いままでも認められる社会とでもいいますか。



    よしもとばななさんのまなざしは、好きです。

    あたりまえのこと、かけがえのない日常。
    それこそが人生なんですよね。
    どれだけ大切にできているのか。



    震災の時期の

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    2013年07月02日
  • 人生の旅をゆく

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    こういう本はいい。
    なんとなく、読んでいて、また明日から頑張ろうという気持ちになる。
    よしもとさんは人間より、妖精に近いところに住んでいるような気がしてきた。

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    2013年06月25日
  • チエちゃんと私

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    おばさん二人の生活。読んでるうちにおばさんだってことを忘れる。
    周りにそういう人がいたら奇妙に思うかもしれない。でも、ちょっぴり羨ましい。

    今まで全然接点がなかった人を、底から好きになる気持ちってどんなんだろう。味わってみたい。

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    2013年05月25日
  • High and dry (はつ恋)

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    発掘された積読本を消化。14歳の大人びた女の子が、プロの芸術家である大人の男性に恋をする物語。育ち盛りの一番家庭を必要としている時期に仕事に走った父親をずっと悲しく思っていたが、実はお父さんのせいじゃなくて自分の幼い心のせいだったんだ、と気付くまでを、二人一緒に精霊を見たり個展に行ったりハーフのお母さんの家を訪ねたりメルヘンチックに語る。このお話が一番好きだ、と言える人は、きっと幸せな家庭に育ったんだろうなと思う。
    ほつみさんがキュウくんから逃げ出した話にはいたく共感した。

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    2013年05月22日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

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    ネタバレ

    作中に出てきたキノとノニが出会った場所であるミコノス島。気になって調べてみると白を基調とした陸地と真っ青な海と空が印象的で、写真を見ただけでも素敵な場所だと伝わってきました。ばななさんの世界観に今回もとっても癒されました。

    文章も映像も長編だからこそ描かれてるし伝わってくるものってあるから(短編は短編で、また味があるんだけど)長編にどっぷり浸かるのが個人的に好きな方なので、大好きな作家さんでそれができてしあわせだった(笑)

    特にパパ2とノニのイルカウォッチングの場面でじーんときた。。


    ”私は、ああいうまとまり方よりも、完璧でないものが好き。動くものが好き。でこぼこして不器用なものが好き

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    2015年07月12日
  • サウスポイント

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    よしもとばななさんの本って
    読むとココロが癒される

    これ読んでないなーと手にとったら
    ハワイの話だった
    ハワイ行ったことないけど
    ギラギラする太陽の照り返しとか
    読んでてカラダに感じるようだった

    「ハチ公」の後日談だったんだね
    また改めて読みたくなっちゃった。

    最近、いろんなところでハワイと縁がある

    やっぱ、呼ばれてるのかなーー(笑)

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    2013年04月19日
  • High and dry (はつ恋)

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    はつ恋!
    この本を色で表すと淡いパステルカラー
    味で言うと甘酸っぱい感じでしょうか^^



    人との出会いって何か不思議な力が働いているような感じがします。

    私は、初対面でいきなり友達みたいにしゃべっていて、
    「え?なに。2人は知り合いだったの?」って言われた経験がありますね~
    全然知らないのにそういうふうにいきなりなれるパターンとか
    ずーっと知り合いだったにもかかわらず、ある時を境に急に親しくなったりというパターンもありますね

    この本は、まさに出会ってしまった主人公夕子ちゃん14歳と
    大人な男性(精神年齢は14前後ww)のキュウ君とのお話

    初恋だけではなく、親子関係とか、家族の在り方な

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    2013年04月15日
  • サウスポイント

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    繋がってる運命の男女の話。

    なぜか出会う。
    何か感じる。

    またしてもハワイは綺麗な色合い。
    行ったことないからわかんないけど。

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    2013年03月17日
  • チエちゃんと私

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    日常なんだけど
    普通でもなく
    ただ過ぎるでもなく
    何か起きるでもない。

    それなりに年を重ねたからこそ
    できる暮らしなんだろうな。

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    2013年03月12日
  • イルカ

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    妊娠出産の経験がない私だけれども
    とてもいい気持ちになれた。

    女はこどもできるといろんなことが変わるんだろうな。
    気持ちも感覚も。

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    2013年03月12日
  • 人生の旅をゆく2

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    さまざまな媒体に載せられたばななさんの文章。それを一気に読めるなんてなんて幸せだろう。ありがたい。たしかに読み進めるのは普通のエッセイや小説のようにスムーズにいかなかったのだれど、ひとつひとつ言葉ではなく、できごと単位でこころに伝わってくる。じんわりと心に残る。

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    2013年03月10日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    ネタバレ

    こういう恋愛って素敵だな。

    "ふたりのあいだで恋愛という植物を育てているような気がした。こっちが伸びたらあっちをちょっと切って、雨が続けば晴れたときよけいに陽にあてて、どちらかが水をやり忘れたら、もう一方がしばらくまめに水やりをして、お互いに力を出し合って、ちょっとずつ、大きく育てていく…。"

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    2015年07月12日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    ネタバレ

    ”出ないと決めているのは、他ならない自分自身なのだ。それで、ずいぶんと時間がたってしまってから出ようと思った頃には大変な重さになっているらしい。”

    ”自分は被害者だ、だまされた、相手がひどいというふうに思うと、うそでも一瞬は楽になるのだが、ほんとうのことではないのでいつしか重くなってくる。肉が切り裂けるような真実のほうがいつだって絶対ましなのだ。”

    ”あのね、人が出会うときにはどうして出会ったかっていう意味があって、出会ったときに秘められていた約束っていうのが終わってしまうと、もうどうやってもいっしょにいられないんだよ。”

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    2015年07月13日