よしもとばななのレビュー一覧

  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

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    キズキが死んで直子は生きていくことができなかったけれど、
    楓が死んでも雫石は生きていくことができた。
    片岡さんと結婚までして、法律上も家族になって、
    中心に楓をおいてなお生きていけている。
    生きていくことが怖くなくなる最終巻。

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    2014年09月08日
  • イルカ

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    【本の内容】
    恋人と初めて結ばれたあと、東京を離れ、傷ついた女性たちが集う海辺の寺へ向かった小説家キミコ。

    外の世界から切り離された、忙しくも静かな生活。

    その後訪れた別荘で、キミコは自分が妊娠していることを思いがけない人物から告げられる。

    まだこの世にやってきていないある魂との出会いを、やさしく、繊細に描いた長編小説。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年08月24日
  • どんぐり姉妹

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    小さい頃に両親を失ったどん子とぐり子が、
    WEBに、メールの返事をする、他愛のないやりとりがテーマのサイトを作るお話。

    わりとふんわりとしていて、
    もちろん、ばななさんらしい切なさも混じっている小説。

    日々、生活する中で、そのスピード感に合わせて、
    擦り減っていったり、破壊されていったり、異次元に葬られたりする、
    でも、実は大事な他愛のない会話やこころごとに支えられている、こころの部分。
    それって生きていくうえでの、その人の豊かさに関係している。

    気の利いた冗談やウィットに富んだ話ができるわけじゃなくても、
    その人の心の中に息づくいろいろなきらきらしていたりどろどろしていたりする記憶が、
    その人自身の厚みを作りだしていて、それが豊かさだったりする。

    何も書かないでテレビにもでないで、まったく世に出なかった人が、
    その内面にいろいろ宿したまま旅立っていくことだって、美しいじゃないかと
    著者は本書の中で言っています。
    美しさ、豊かさのそういう捉え方って僕は好きですし、
    本書を読んだがために本書から言葉を得て「僕もそう思ってた!」と言えるのですが、
    とても共感できるところが多かったです。
    集合無意識なのでしょうか、そういうものを描写するところもありましたが、
    それってきっとユングと考えを一にするイメージがあるからなのかもしれないです。
    よしもとさんは河合隼雄さんとも対談されてましたし。

    心が、生活に触れている感覚器であるところが、
    じゅわーっと充電できるような作品です。

    共通して「教育」や「推薦図書」についての訊いていますが、
    そのインタビュイーに合わせた質問を多数していて、彼らの専門の世界が垣間見られます。
    とくに、トム・レイトンさんのいるインターネットの裏側の話は、
    まるで詳細に聞いたことが無かったので、とても興味深かったです。
    数学にとことん強くて才能もあれば、アカマイ社に入ってネットの裏側で頑張りたかったかもしれない。

    また、同じような質問に対しても、答えが人によって違ったりもして、
    各々が自分なりの答えを持っているわけで、
    正解が世界に転がっているわけでもないのだよな、
    ということを改めて感じさせられました。

    チョムスキーさんの章では、アメリカがやってきた、
    権力を維持するための支配的で利己的な行動についての言及があって、
    そういうのを歯に衣着せぬ言いようで言い放つ彼の正義感と勇気には、
    それによって逆に、そんなことは露知らない、
    あるいは知っていても、臆病さゆえにそれを隠す現代人は
    牙の抜けた虎のようになってしまっていることを
    感じさせられました。

    ほんとねぇ、毒づいてしまうけれども、
    個人の知的探究心や好奇心が弱まり、エンタテイメントの享受などにばかり走って、
    肉体的には肥満でっていう国民が増えているアメリカや日本を
    俯瞰的に眺めてみるとどうですか。
    家畜だって思えてしまうきらいはないでしょうか。
    僕もとりあえずは肥満を解消したいところだなぁ…。

    また、あとがきで教えられましたが、
    気配り上手さんがなぜ気配りにがんじがらめなのか。
    それは、多くの人が個人の違いを認め合っていないのを知っているから、
    ということなんですよね。
    はっとしました。

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    2025年06月25日
  • サウスポイント

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    素敵なお話でした。

    なんで私たちは身の丈に合った以上の幸せを求めてしまうんだろう…そんなことを考えながら読んだ。
    よしもとばななさんの本は、辛いことももちろんあるんだろうけど、いつも満ち足りている。

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    2014年04月29日
  • Q人生って?

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    傷ついて傷ついて、どうしようもなく辛いときに、傷を癒しに遊びに行かせてもらった友達のおうちにあって、ぱらりと開いたのがこの本との出逢い。
    そのときの「今」にぴたりとくることばをもらって、ふーっと楽になったのを覚えている。ゼロポイント。

    通して読むのも良かったけど、それぞれの岐路で必要なときに開く、といった類いの本だと思う。
    ばなな自身も迷いながら、でも自分なりの「こうかなぁ」みたいな答えを書いてくれているのが、自分の考える余白を残してくれている感じで好ましい。

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    2014年04月29日
  • High and dry (はつ恋)

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    14歳の主人公夕子と、20代後半のキュウくんの物語。
    はじめは夕子さんの片思いだったのが、少しずつ二人の心が通っていく。
    年の差とかそういった枠を飛び越えて、人間同士の心のつながりとか、ふれあいってこういうことなのかもしれないと思いながら読みました。

    以下、印象的なことばの引用。

    「この冬は一回しかないから、あまりたくさん気持ちを言葉に移しかえてしゃべりたくない、そういう気持ちだった。しゃべるとどんどん消えてしまうものと、増えていくものがある気がする。こういうのは、減っていく類のことだった。」

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    2014年04月11日
  • High and dry (はつ恋)

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    登場人物の絶妙な人間同士の距離の取り方は、非常に理想的だった。14歳の少女は、その中で、社会という名の胎内で、ゆったり育ってゆく。

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    2014年02月11日
  • ジュージュー

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    昔からこの世界観が大好き。

    ゆっくりと、静かに、心が揺さぶられるような。
    箱にしまっていたはずの過去が、そっと左右に振られる、水を染み込ませてじわっと染み出す、そんな感じ。

    苦しくて、どうしようもなく悲しくなるけど、そんな中にも日常の暖かな光がさしてきて、じんわりあったかい気持ちにもなる。

    不思議な世界。

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    2015年01月12日
  • 人生の旅をゆく

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    一気に読んでしまった。生きることも生活も旅も、ほんの些細なことが、ありふれた風景が、愛おしいなぁと思えるようなエッセイ。
    あぁ旅をしたいなぁ。

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    2014年01月13日
  • チエちゃんと私

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    よしもとばななの作品は、まるで友達と話をするように読んでいる。内容ではなく、話の行き着くところではなく、ただ読んでいて落ち着く。たまにはっとさせられる。

    「チエちゃんと私」では、 友達の考え方や、旅の考え方、チエちゃんの生き方にはっとさせられた。友人と旅行に行く飛行機の中だったが、いいタイミングで読むことができた。相変わらずすらすらと読むことができる。いろんな生き方があるな、そう思える本。

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    2014年01月11日
  • 人生の旅をゆく

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    良いと思ったとこ。

    消えていくものだからこそ、価値のあるものを。

    人間以外のものに心を寄せることができたら、すこし、生活が豊かになる。

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    2013年12月19日
  • もしもし下北沢

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    無理心中に巻き込まれて死んだ父。残された妻と娘のよっちゃんの悲しみや怒りが生々しい。

    関東圏に住んだことがないので下北沢という場所の土地柄みたいなものがさっぱり分からず残念だけど、どん底の2人にとっては下北沢で口にした麦のサラダや甘い茄子カレーが救われるきっかけになった。人間、美味しく食べられるうちはまだ大丈夫だ。

    心中って殺人なんだな、と再認識。かの太宰治氏も何度か心中しようとして、女性だけ死なせちゃったりしてたな…自分が死ぬまで他人を巻き込み続ける人は怖いなぁ。自殺にしたって、周りの残された人々はもしもワールドの中で取り返しのつかないことを悔やみ続けるのだし。

    新谷くんと慎重に距離を詰めて気持ちも確かめて、でも結局なんか違ったーってなるのは悲しいけど仕方ない。でも山崎さんと…っていうのは正直よく分からないや。

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    2013年12月17日
  • 人生の旅をゆく

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    様々なテーマを綴ったエッセイ。

    相変わらず、日々の生活の中から人生の大切なことを見つけ出すのが天才的だと思った。ばななさんは「これこれこういうことがあって幸せです!」と幸せアピールするのではなく、「辛いこともあるけれど、見方を変えたら幸せなことってたくさんあるよ」と背中を押してくれるような感じが読んでいてとても救われる。

    ただ、「今の日本はここがだめだ」と常々考えてるような点が所々あり、日本に住んでいる身としては悲しい気持ちになる。おそらくばななさんは日本をけなしたいわけじゃなくて海外の素晴らしかった点を伝えたいだけなのだろうけど…。それと、自分たちの単なる非常識な行動を、今の日本では融通が利かないと言い切ってしまうのはいかがなものかと思う部分もあった。

    とはいえ、一度立ち止まって考えることが大事だと思わせてくれる素敵なエッセイ集でした。

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    2013年11月21日
  • もしもし下北沢

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    主人公は少しのことで感動したり、悲観的になったり、かなり感傷的な人でした。先の事なんてわからないっていいながら誰かと出会う度に未来のことを想像してしてしまうまだまだ悟りの境地にはいけてない主人公。大人になったつもりだけど、まだまだおかあさーん!と言いたくなるところなど子どものところもあって共感するところもたくさんありました。よしもとばななが好きじゃない人はつまらないかもしれませんが、わたしは面白かったです

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    2013年11月19日
  • もしもし下北沢

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    大切な人をなくした悲しみが、新しい街の生活の中で癒されていくお話。というと、ありがちな感じだけど、場所と人の関係が丁寧に描かれていて、よかったです。主人公はフレンチのお店で働いてて、お店の仕事のことやお客さんとの関係、仕事に身体が慣れていく感じも書かれてて面白かった。旅するみたいに、一年ほどどこかに住んでみたい気持ちになるお話かも。

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    2013年11月16日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    「これは、守られている女の子の話だ。」
    私たちは、たくさんの愛情に、あたたかく守られている柔らかく包まれているんだと気づかせてくれるお話。
    そのあたたかさを忘れて、ひとりだけで孤独に生きているような傲慢な気持ちになってしまうときもあるけど、そんな傲慢ささえも包み込む何かが、生活のなかにはあるのだということ。いつでも守られているのだということ。

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    2013年11月06日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    片岡さんとの距離がずいぶん近くなった。
    失恋した雫石を一生懸命なぐさめてくれるのがほほえましい。
    不倫期間、あんなに素敵な関係だった真一郎君がすっかり色あせて
    つまらない男に見えてしまう。恋愛って勝手だねぇ。

    片岡君の庭、秘密の花園。
    彼が生きていて出会ったらまた雫石の人生は違ったかも。

    ていうか、そんなに植物や自然とつながってる人がいるのかなぁ?
    この小説の中では普通のことみたいに描かれているけど。
    でも、そういう感受性を少しでも持てたら、楽しそう。
    いや楽しいというのはちょっと違うか?
    なんか、世界が広がってワクワクしそうな感じがする。

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    2013年09月08日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    魔女と盲目の占い師、実業家のおはなし。
    占い師と実業家はゲイのカップルで、仕事で2人の間に入ってしまった女の子。
    人間関係は複雑だけど、自然のちから、感受性、ことばで表せないことが感覚で伝わる感じをとても大切にしていて、ひとりよがりなところは多分にあるけど、その感覚が少しでもわかれば、この小説は沁みるだろう。
    そうでないひとにはさっぱりわからない世界。

    これを読んで、感化されすぎちゃったら危ない人になるけど、
    自然や自然な時の流れをおおらかに受けとめたいと思った。

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    2013年09月08日
  • 王国―その3 ひみつの花園―

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    悲しかったり、胸に穴があいたようになったり
    こわかったりすることがあると
    人は当然の幸せというものにも思いをはせるようになる。

    毎日生きているだけで
    同じ人に会えるだけでも
    うんと嬉しい。

    落ち込んでいないとわからない良きことというのは絶対にある。

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    2013年08月14日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    山ではどんな小さなものも必ず何か仕事を持って生まれてきていた。
    そしてものすごく複雑な仕組みで補い合って生きていた。


    川の流れをせきとめたり少し変えただけで
    山は致命的に変化した。

    恋愛とか病気の治癒と同じで
    ものごとは正しい時間をかけて
    順当な道をたどって変えていかなくては絶対に収まるところに落ち着くことはない。

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    2013年08月14日