よしもとばななのレビュー一覧

  • 彼女について

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    【本の内容】
    由美子は久しぶりに会ったいとこの昇一と旅に出る。

    魔女だった母からかけられた呪いを解くために。

    両親の過去にまつわる忌まわしい記憶と、自分の存在を揺るがす真実と向き合うために。

    著者が自らの死生観を注ぎ込み、たとえ救いがなくてもきれいな感情を失わずに生きる一人の女の子を描く。

    暗い世界に小さな光をともす物語。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    双子の姉妹を母親に持ついとこ同士の由美子と昇一。

    大人になった昇一が突然、由美子の前にあらわれたのは、過去の忌まわしい出来事から、由美子を解放するためだった。

    身近で根源的な幸せと、慈しみの大切さを教えてくれる、愛と救済の物語

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    2014年10月26日
  • イルカ

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    よかった。
    なんだろ、この感じ。しっくり、届く!
    たとえ方が、イイんだ、から。

    イルカ、哺乳類だった。と、改めて感じながら。
    ゆっくり眺めたくなったと、感じまして。

    〜私の気持ちは和らいでいった。悪くない、と思った。〜

    そぉ『悪くない』この感じで生きていく。
    自分のこの感覚を大事にし続ける。

    五郎とユキコさん、五郎とキミコ
    キミコと妹、キミコとまみちゃん
    …剥製。
    インフルエンザと妊娠(陣痛)

    〜風や光が体の中を通っていくような瞬間だった。〜

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    2014年10月07日
  • 人生の旅をゆく

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    このエッセイを読んで、『星の王子様』や『モモ』が好きな人は、よしもとばななの作品も好きになれるんじゃないのかなと思いました。因みに自分は『モモ』が好きです。

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    2014年10月06日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

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    キズキが死んで直子は生きていくことができなかったけれど、
    楓が死んでも雫石は生きていくことができた。
    片岡さんと結婚までして、法律上も家族になって、
    中心に楓をおいてなお生きていけている。
    生きていくことが怖くなくなる最終巻。

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    2014年09月08日
  • イルカ

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    【本の内容】
    恋人と初めて結ばれたあと、東京を離れ、傷ついた女性たちが集う海辺の寺へ向かった小説家キミコ。

    外の世界から切り離された、忙しくも静かな生活。

    その後訪れた別荘で、キミコは自分が妊娠していることを思いがけない人物から告げられる。

    まだこの世にやってきていないある魂との出会いを、やさしく、繊細に描いた長編小説。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)

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    2014年08月24日
  • 彼女について

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    「魔女だった母からかけられた呪いを解くために」という帯の文章に惹かれて読み始めました。物語のプロット自体はかなり現実離れしたもの…でしたが、中で語られる一つ一つのことの重さ、それらの言葉の現実とのフィット感に何回か泣かされました。ばななさん、すごい。

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    2014年07月17日
  • どんぐり姉妹

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    小さい頃に両親を失ったどん子とぐり子が、
    WEBに、メールの返事をする、他愛のないやりとりがテーマのサイトを作るお話。

    わりとふんわりとしていて、
    もちろん、ばななさんらしい切なさも混じっている小説。

    日々、生活する中で、そのスピード感に合わせて、
    擦り減っていったり、破壊されていったり、異次元に葬られたりする、
    でも、実は大事な他愛のない会話やこころごとに支えられている、こころの部分。
    それって生きていくうえでの、その人の豊かさに関係している。

    気の利いた冗談やウィットに富んだ話ができるわけじゃなくても、
    その人の心の中に息づくいろいろなきらきらしていたりどろどろしていたりする記憶が、

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    2025年06月25日
  • サウスポイント

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    素敵なお話でした。

    なんで私たちは身の丈に合った以上の幸せを求めてしまうんだろう…そんなことを考えながら読んだ。
    よしもとばななさんの本は、辛いことももちろんあるんだろうけど、いつも満ち足りている。

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    2014年04月29日
  • Q人生って?

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    傷ついて傷ついて、どうしようもなく辛いときに、傷を癒しに遊びに行かせてもらった友達のおうちにあって、ぱらりと開いたのがこの本との出逢い。
    そのときの「今」にぴたりとくることばをもらって、ふーっと楽になったのを覚えている。ゼロポイント。

    通して読むのも良かったけど、それぞれの岐路で必要なときに開く、といった類いの本だと思う。
    ばなな自身も迷いながら、でも自分なりの「こうかなぁ」みたいな答えを書いてくれているのが、自分の考える余白を残してくれている感じで好ましい。

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    2014年04月29日
  • High and dry (はつ恋)

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    14歳の主人公夕子と、20代後半のキュウくんの物語。
    はじめは夕子さんの片思いだったのが、少しずつ二人の心が通っていく。
    年の差とかそういった枠を飛び越えて、人間同士の心のつながりとか、ふれあいってこういうことなのかもしれないと思いながら読みました。

    以下、印象的なことばの引用。

    「この冬は一回しかないから、あまりたくさん気持ちを言葉に移しかえてしゃべりたくない、そういう気持ちだった。しゃべるとどんどん消えてしまうものと、増えていくものがある気がする。こういうのは、減っていく類のことだった。」

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    2014年04月11日
  • High and dry (はつ恋)

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    登場人物の絶妙な人間同士の距離の取り方は、非常に理想的だった。14歳の少女は、その中で、社会という名の胎内で、ゆったり育ってゆく。

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    2014年02月11日
  • ジュージュー

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    昔からこの世界観が大好き。

    ゆっくりと、静かに、心が揺さぶられるような。
    箱にしまっていたはずの過去が、そっと左右に振られる、水を染み込ませてじわっと染み出す、そんな感じ。

    苦しくて、どうしようもなく悲しくなるけど、そんな中にも日常の暖かな光がさしてきて、じんわりあったかい気持ちにもなる。

    不思議な世界。

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    2015年01月12日
  • 人生の旅をゆく

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    一気に読んでしまった。生きることも生活も旅も、ほんの些細なことが、ありふれた風景が、愛おしいなぁと思えるようなエッセイ。
    あぁ旅をしたいなぁ。

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    2014年01月13日
  • チエちゃんと私

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    よしもとばななの作品は、まるで友達と話をするように読んでいる。内容ではなく、話の行き着くところではなく、ただ読んでいて落ち着く。たまにはっとさせられる。

    「チエちゃんと私」では、 友達の考え方や、旅の考え方、チエちゃんの生き方にはっとさせられた。友人と旅行に行く飛行機の中だったが、いいタイミングで読むことができた。相変わらずすらすらと読むことができる。いろんな生き方があるな、そう思える本。

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    2014年01月11日
  • 人生の旅をゆく

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    良いと思ったとこ。

    消えていくものだからこそ、価値のあるものを。

    人間以外のものに心を寄せることができたら、すこし、生活が豊かになる。

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    2013年12月19日
  • もしもし下北沢

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    無理心中に巻き込まれて死んだ父。残された妻と娘のよっちゃんの悲しみや怒りが生々しい。

    関東圏に住んだことがないので下北沢という場所の土地柄みたいなものがさっぱり分からず残念だけど、どん底の2人にとっては下北沢で口にした麦のサラダや甘い茄子カレーが救われるきっかけになった。人間、美味しく食べられるうちはまだ大丈夫だ。

    心中って殺人なんだな、と再認識。かの太宰治氏も何度か心中しようとして、女性だけ死なせちゃったりしてたな…自分が死ぬまで他人を巻き込み続ける人は怖いなぁ。自殺にしたって、周りの残された人々はもしもワールドの中で取り返しのつかないことを悔やみ続けるのだし。

    新谷くんと慎重に距離を

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    2013年12月17日
  • 人生の旅をゆく

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    様々なテーマを綴ったエッセイ。

    相変わらず、日々の生活の中から人生の大切なことを見つけ出すのが天才的だと思った。ばななさんは「これこれこういうことがあって幸せです!」と幸せアピールするのではなく、「辛いこともあるけれど、見方を変えたら幸せなことってたくさんあるよ」と背中を押してくれるような感じが読んでいてとても救われる。

    ただ、「今の日本はここがだめだ」と常々考えてるような点が所々あり、日本に住んでいる身としては悲しい気持ちになる。おそらくばななさんは日本をけなしたいわけじゃなくて海外の素晴らしかった点を伝えたいだけなのだろうけど…。それと、自分たちの単なる非常識な行動を、今の日本では融通

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    2013年11月21日
  • もしもし下北沢

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    主人公は少しのことで感動したり、悲観的になったり、かなり感傷的な人でした。先の事なんてわからないっていいながら誰かと出会う度に未来のことを想像してしてしまうまだまだ悟りの境地にはいけてない主人公。大人になったつもりだけど、まだまだおかあさーん!と言いたくなるところなど子どものところもあって共感するところもたくさんありました。よしもとばななが好きじゃない人はつまらないかもしれませんが、わたしは面白かったです

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    2013年11月19日
  • もしもし下北沢

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    大切な人をなくした悲しみが、新しい街の生活の中で癒されていくお話。というと、ありがちな感じだけど、場所と人の関係が丁寧に描かれていて、よかったです。主人公はフレンチのお店で働いてて、お店の仕事のことやお客さんとの関係、仕事に身体が慣れていく感じも書かれてて面白かった。旅するみたいに、一年ほどどこかに住んでみたい気持ちになるお話かも。

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    2013年11月16日
  • 王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

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    「これは、守られている女の子の話だ。」
    私たちは、たくさんの愛情に、あたたかく守られている柔らかく包まれているんだと気づかせてくれるお話。
    そのあたたかさを忘れて、ひとりだけで孤独に生きているような傲慢な気持ちになってしまうときもあるけど、そんな傲慢ささえも包み込む何かが、生活のなかにはあるのだということ。いつでも守られているのだということ。

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    2013年11月06日