よしもとばななのレビュー一覧

  • スナックちどり

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    この本を読んでいた頃、失恋したばかりでなかなか内容が頭に入ってこなかったことを覚えています。
    そんな経験は今までなかったので、ある意味印象に残っています。
    精神的にしんどいときはよしもとばななさんの本が読みたくなります。

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    2022年02月20日
  • 鳥たち

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    過去に囚われて苦しむ2人に
    ゆったりと少しずつ、
    現在、未来が見えてくるお話。

    子供の頃、特別な経験はしていないので
    共感するのは難しかったけど
    2人の強さ、強くなろうとする姿は
    かっこいいなと思いました。

    好みの問題だと思いますが
    短い期間の中での成長を
    ゆっくりじっくり描いているようで
    展開が薄い感じはありました。

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    2022年01月23日
  • アルゼンチンババア

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    私はよく、
    この楽しい時間は一生続かないのだなって寂しさを抱いてしまったり、
    まだ起こっていない未来を考えて不安になってしまうことがある。


    それは
    楽しい家族との時間や
    少しづつ私を忘れる祖母の姿を見た時、
    年老いていくけど忙しそうな母の姿、
    無趣味な父を見たとき。

    でも、この作品を読んで
    そんな恐ろしいことわしているのは自分なのだと気がついた。

    今を大切に、楽しく、強く生きなくては。

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    2022年01月05日
  • みずうみ

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    ママの夢を、ママが死んでからはじめて見た。

    大好きなママがこの世を去った。ちひろはか弱い身体で何かを抱えている中島くんと、静かなみずうみのほとりの一軒家へと出かける。
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    物語がすーっと入って行く感じ。主人公は中島くんの過去を知ってもものすごく動揺することは無く大きな乱れがない印象。かといって全部受け入れてる訳でもなく、正直に話せるあたりが成熟してる。壁画で表出して整理してるのかな。中島くんが今にも消えてしまいそうで生命力もっとあってくれ…
    .

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    2021年12月26日
  • すばらしい日々

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    楽しくて幸せで一瞬で過ぎてしまう毎日を改めて愛おしく感じたのと、いつか終わりがくることの怖さも感じた

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    2021年12月21日
  • スウィート・ヒアアフター

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    요시모토 바나나의 작품에서 느껴지는 편안함이 있다.
    잔혹하고 슬픈 상황 속에서도 감정의 격해짐 속에서도 모든 것들 속에 차분함이 스며 들어 있다.
    그러면서 작가는 위로한다. 그런일도 있었구나라며 공감하고 가만히 둔다.
    이번 작품 또한 그렇다.
    남자친구와 여행을 가는 차안에서 교통사고가 나게되어 남자친구는 그 자리에서 죽고 혼자만 살아남게 된다.
    남자친구 없이 혼자만 살아 남게되었다는 좌절감과 슬픔, 분노가 다양한 사람들을 만나가면서 사라져간다. 녹지 않을 것 같은 한겨울의 눈이 차츰 녹아 들고 서서히 봄이 오듯 아물지 않을 것 같

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    2021年12月04日
  • アルゼンチンババア

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    もしかしたらこの恋は、父なりの、人生に対する怒りからきているものなのかもしれない、と私は初めて思った。

    街はずれの廃屋みたいなビルに住む"アルゼンチンババア"と自分の父親が付き合っている噂を耳にしたみつこは思い切ってビルを訪れる。
    .
    タイトルに興味ひかれたのと、あらすじでさらに読みたくなった。
    インパクトがあるタイトルとは対照的に優しい暖かさもある作品。
    .
    見た目やら周りの噂に流されず、目で見たものと自分の気持ちを信じ関わることって大切。

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    2021年11月26日
  • すばらしい日々

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    とりとめのない日常をすくうようにして書かれたエッセイだけど、紙背には“死”への気配が終始漂う。死があるから生が肯定されるし、過去になるから記憶は美しくなる。今を生きようとすると、手のひらからすり抜けてしまう。その儚さと、日常の尊さに気付かされる。

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    2021年11月23日
  • 鳥たち

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    よしもとばななの世界観ってすごい。出てくるのは日常的な世界の中にいる人たちなのに、すごく非日常的に感じるような特別なストーリーを持たせていて、何百頁もかけて、その特別なところを紐解いているという感じ。運命の人と出逢うとか誰かが死ぬとか、非日常的なことが起こるところを物語にするのではなくてその後その人たちがどう生きてるか、どう考えてるのか、みたいな内面的な話でしかないような。
    それなのにすごく優しい気持ちで読めるんだからすごいよね。やめられない。

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    2021年11月03日
  • スナックちどり

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    久しぶりに読んだ吉本ばなな。やっぱりしみじみ良かった。
    久しぶりの吉本ばななだから、このくらいのボリュームもちょうど良かった。
    まだ若い女性二人が主人公なんだけど、還暦をすぎたおっさんのぼくが読んでもなお、なんとも甘酸っぱい懐かしさや不思議な既視感を覚えながら気持ち良く読み進められる。
    そしてぼく自身にも、この本に登場する「スナックちどり」みたいな忘れ得ぬお店と、そこでの素晴らしい出逢いが幾つもあったな、と、ちょっとニヤニヤ思い出せるのが嬉しい♪

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    2021年11月06日
  • サーカスナイト

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    よしもとばななさんの小説は、学生時代に好きで何冊か読んでいた。久しぶりに読んだばななさんの作品。

    気を張らずに、のんびりと読みやすい作品だった。
    主人公の心理描写が多めなので、なかなかストーリーが進まないと感じる部分もあった。

    ばななさんの小説を読むといつも、とても感受性の豊かな人なんだろうなと感じてしまう。
    透明感に溢れてる、ピュアで純真なイメージがある。
    でもそれは表面的なものじゃない。汚い、怖い、恐ろしいなど、この世界で見たくないものが確かにある中で、それらに蓋をするんじゃなく、それらを知ってて、受け入れた上で成り立っている感じ。
    透明に、繊細に受け止めて、そのうえで背筋を伸ばして生

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    2021年09月19日
  • Q人生って?

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    QA式になっていて読者の質問に著者が回答する形式。
    独自の視点だけど、共感できる部分が多々あり。
    そう考えても良いんだよね…と背中を押された。

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    2021年08月16日
  • 日々の考え

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    p.143
    人生ってそうやって、何者かに導かれて、縁のあるほうへどんどんつながっていくものなんだろうな・・・・・・と正直に思う。ほして、答えはあとにならないとわからないようにできているのだ。だからのそ面白いのだ。あれこれ考えずに、ただ興味と勘のおもむくままに、生きたほうがいいのだと思う。

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    2021年05月30日
  • アルゼンチンババア

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    ページ数が少ないこともあって
    最初から最後まで時間の流れが止まらないというか
    まるで、みつこの絵日記でも読んでいるような
    不思議な感覚。
    なんだろう、これ…この感じは初めてかも。

    派手な化粧に古ぼけたしみだらけの服に
    散らかり放題の部屋は
    他人からしてみれば拒否したくなるようなもの…
    だけど訪れた人はいつのまにかそれを受け入れてしまう。
    アルゼンチンババアはいつだって自然体で
    みんなを包み込んでしまうから。

    自分の気持ちや言い分だけではやってはいけない。
    でもだからといって自分の感情をないものにしたり
    本当は傷ついているのに平気なふりをしたり
    本当は悲しいのに大丈夫って言ってみたり
    そんな

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    2021年05月30日
  • ジュージュー

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    あるステーキ屋さん一家の中で巡る物語。
    一家の一人一人暗いものを抱えているけど味は変わらないハンバーグ。

    最初、進一の勝手さに嫌になったが進一も進一ながらに過去があったからこそのことだったんだなと思った。
    ミステリアスな夕子さん最後まで過去に何があったか分からないが、夕子さんの中にある『生』はゆっくりながらも丁寧なんだなと思った。

    タイトルいいよね

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    2021年05月05日
  • 花のベッドでひるねして

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    ほのぼのとして、切なくもあり愛が溢れるあたたかい物語。

    おじいさんの言葉で、『その都度考えて、肚にきいてみなさい。景色をよくみて、目を遠くまで動かして、深呼吸しなさい。そして、もやもやしていなかったらその自分を信じろ。もやもやしたら、もやもやしていても進むかどうか考えてみなさい。そんなもの、どこからでも巻き返せる』っていうのが、いいなと思った。 

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    2021年05月04日
  • スナックちどり

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    角田光代「世界は終わりそうにない」で紹介。

    祖父母を亡くしたちどりと、離婚したさっちゃんの従姉妹同士(30代後半?)が、イギリスの海辺の小さな町で過ごす数日。
    お互い深い悲しみと喪失感に苛まれているのに、物語の雰囲気はサラッとしている。イギリスは湿度がないせいか?イギリスの冬の寒さ、暗さが彼女たちの心情を表しているようで、でも直接的な暗さは文面では現れない。
    異国では非日常だから、従姉妹同士で、女性同士で流れでセックスしてしまうのにも何となく納得。現実だけど現実ではない。けれども、現実は受け入れて、現実に戻らなければならない。

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    2021年06月09日
  • Q人生って?

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    一日中資格試験の勉強をしていると疲れるので
    息抜きに選んでみた一冊。
    いろいろなテーマの質問について作者が答えるスタイル。

    もっと軽い内容かと思っていたら真面目に答えている。
    さすがにこの歳になって読むと
    どのテーマも「ふむふむ、そうやねー」と思う。

    Q25
     大切な人が、自ら死をえらんでしまったとき、
     遺された者はどのように
     心の折り合いをつけたらいいのでしょうか?
    には
    そうやねーってことが今まで無いので考えさせられてしまった。

    文章とは関係ないですが
    本の装画が独特ですごく立体的なので、思わず本を触って
    「あ、立体ちゃうんや、やっぱ平面なんや」
    って思ってしまうほど。
    描いてい

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    2021年04月04日
  • 人生の旅をゆく

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    『…1日は二十四時間。そんなにたくさんのことができるわけがない。それなのにこの時代の日本が人に要求することは、ほとんど超人になれということばかりだ。』本文より

    沢山の旅と、日常の生活の中にある喜び、悲しみ、怒りなどなど、ばななさんの包み隠すことのない実直さがぐっと心に染みます☆

    肩の力がふっと抜けて…
    毎日を丁寧に生きよう…
    と思わせてくれる素敵なエッセイ集です♡

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    2021年03月25日
  • サーカスナイト

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    ネタバレ

    ばななさんを初めて読んだけど、とてもキラキラとした女性らしい物語だと感じた。

    登場人物がみんな異様に素敵に描かれていて、(唯一、一郎が頼りないくらい)ちょっとキラキラしすぎかなと感じたけど、読んでるとこっちの心も表れてくる気がする。

    少しピュアな人になれるかしら。

    どこか頼りなかった、一郎が成長していることがわかっていく様子と、さやかも「ただただ時間の流れを受け止められるようになっていく」感じが好きでした。

    蓮の花って、朝から昼くらいまでしか咲かないんやね。

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    2021年03月21日