よしもとばななのレビュー一覧

  • 小さないじわるを消すだけで

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    「ちいさないじわる」という言葉を意識するようになりました。自分がそれをまわりにしてしまわないようにしたいし、それをする人たちからはフェードアウトしていきたい。やっぱりばななさんの言葉は心の純なところにぐっときます。

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    2015年07月11日
  • どんぐり姉妹

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    昔から割と好きな小説家:よしもとばななさんの作品はいくつか読んだことがあるのだけど、ちょっと違うけどなんとなくスピリチュアルな世界もあって「アムリタ」を思い出した。

    『どんぐり姉妹』の世界観はまるでインディペント映画でイメージが画になるようだった。

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    2015年05月18日
  • Q人生って?

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    読者の質問によしもとばななが応える、といったQA式の内容。人生とは?子育てとは?という深めの質問なのだが、よしもとばななの回答は少し偏屈なように感じる。
    まどろこっしいというか、理屈っぽい。
    筆者のことが好き、という前提があればまだしも、知らない人が読んでも興味を持ちづらい。再読不要

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    2015年05月16日
  • ひとかげ

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    「とかげ」のリメイク版。
    比べて読んでみると、大きなストーリーは、変わらないけど、確かに細かいところが違うね。

    とかげ♀と私♂。過去の事件がきっかけで、心に闇がある者同士、惹かれ合う。2人で次第に希望を見つけていく。若干、重いね。

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    2015年04月29日
  • イルカ

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    ストーリー的には
    恋愛小説でもあり
    家族小説でもあり
    友情もあり

    けれどどれも当てはまらない
    気がするのはなんでだろう。
    それは多分、
    妊婦独特の世界みたいなものがあって
    その経験をした人にしかわからない
    のかもしれないなぁ
    もし、私が妊婦になることがあったら
    そのとき改めて読んでみたい。

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    2015年04月18日
  • イルカ

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    久々にばななさん。やっぱり文章がみずみずしくて、すうっと心に染み渡っていく。タイミングもよくて、今の時期にこの本に出会えてよかった。

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    2015年02月25日
  • 王国―その4 アナザー・ワールド―

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    王国の続き。楓の子どもの話。
    設定は突飛すぎる!
    猫の女王の妻に先立たれ、猫探し業をする絵描き。
    楓の子どもはレズで失恋してるし。


    まぁでも相変わらず心地よい感覚はたくさん。

    あぁ、あの場所で、あの人と過ごした、あの時間はなんて素敵な時間だったのだろう。

    自分は自分のよしとすることを、静かに、もくもくとするしかないし、自分のよしとしない事が起きたら、静かに離れればいい。

    ただ自然の様子を眺める時間を人生に取り入れようか。

    あの人のことが好きなのは、あたしに何かを与えてくれるからじゃなくって、あの人の生き方そのものが好きだからなんだよなぁ。

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    2015年01月26日
  • どんぐり姉妹

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    どん子とぐり子という、冗談みたいな名前の姉妹の物語。誰かの役に立ちながら、自分たちの生活もそれなりに満喫している。悲しみを経験した二人の人生が最終的には良い方向に向かって良かった。

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    2015年01月02日
  • ジュージュー

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    あとがきには、悲しい話とあるけれど、そんなでもない気がする。
    じんわりと、再生の物語。確かにあまりハッピーではないかな。
    悲しみは漂っているのに、なんとなく物語の中のすべてのひとびとが羨ましい気持ちになる。よしもとばなならしい世界です。

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    2014年11月30日
  • ジュージュー

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    家族の物語、再生の物語。いつもテーマはおなじで、内容も似通っているのに、ちゃんと違う作品なのはなぜだろう。おいしいハンバーグが食べたくなる。ひっそりと泣きたくなるよう、な。

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    2014年11月17日
  • 小さないじわるを消すだけで

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    ダライラマ氏とよしもとばなな氏の対談等の内容。
    ダライラマ氏の話は、あまりにも抽象的で印刷された
    文字ではなく、多分声として耳から聞くことでないと
    響かないのではないかと思いました。
    吉本ばななさんって、チベットにも傾倒しているのか・
    ・・・ハワイのスピリチュアル系についての内容が多い
    ような気がしていましたが。

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    2014年11月05日
  • サウスポイント

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    きっと主人公はこのまま幸せでいられるはずがないーって思いながらここにい続けるんじゃないだろうか。
    ハワイ、きっといいところなんだろうなあ。行ってみたくなった。

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    2014年09月22日
  • ひとかげ

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    ばなな作品は久しぶり。昔。ちょっと私にはわかりにくく敬遠していたので。本作はお若い頃の作品「とかげ」のリメイク版。「とかげ」も単行本に入っています。比較すると「とかげ」のほうがストレートで力があるがちょっとわかりにくい。本作品「ひとかげ」の方がわかりやすく柔らかく味わえる。逆に言葉で説明しすぎているともいえるが。私はこっちのほうが好き。テーマも不変なものをとりあげているので深かったしおもしろかった。

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    2014年08月10日
  • サウスポイント

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    俗っぽいんだけど達観してる登場人物もふくめ、
    なんでこんなに暗い話を明るく描けるのか、毎回不思議に思う。

    癒される…のとは、少し違うかな。
    心の中を優しく鷲掴みにされるような、ある種の恐怖感というか…。

    流れることを自覚し、それを受け入れる、というかむしろ能動的に受け入れる価値観は作者自身のものかもしれないが、
    それは出来そうで出来ないことかもなぁ、と思ったりもする。

    まぁ何れにしても僕の境遇も僕の友人も、少なくとも今のところはここまでエキセントリックなものではないので、
    こんなに突き抜けた暗い明るさと向かいあうことはないでしょう。

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    2014年08月02日
  • 彼女について

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    キラキラかわいらしさのある吉本ばなな作品とは一線を画しています。
    最後救いがあるようになっているけど、
    どうしても悲しかったです。

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    2014年07月23日
  • ひとかげ

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    もともとは「とかげ」という小説だったのを、セルフリメイクした「ひとかげ」。
    単行本だと、「ひとかげ」のあとに、中紙の色を変えて「とかげ」も収録されている。たのしい趣向だと思う。昔に読んだ本を、年取ってから再読するたのしみがあるように、作者の側で小説を編みなおすという試みもまた、年月の流れを感じてしみじみと面白い。

    「とかげ」は読んでいなかったので、「ひとかげ」が最初、ということになったが、
    このどこにもいけない閉塞感、からまり、もがき、何とかしようと思いながらも、過去と、知らぬ間に引き受けていた罪悪感は思うようには振り払えず、ずぶずぶと沈んでいく… というどうしようもなさに、とても惹かれた。

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    2014年07月15日
  • Q人生って?

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    短いので帰りの電車の中であっさり読めた。
    力強くばーんと背中を叩かれるわけでもなく、
    説教されるわけでもなく、
    そんなこともあるよねー。相槌を打ちながら、
    優しく、ばななさんの考えを伝えてくれる。
    ほっとする本です。

    ちょっと迷った時、目次を見て自分の気持ちに近いものを読んでみる。
    そんな使い道にしたいです。

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    2014年06月16日
  • チエちゃんと私

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    こう、生きることができたなら。

    あまりにも社会には不適合でとても生きにくいかもしれない。鈍感なわけでなく、逆に感じすぎるために麻痺させてしまいたい。誰かに似てると思ったら、Coccoだぁ。

    なろうと思うと余計になれない。頑張るとアナタにはなれない。とか分析してる時点でやっぱり無理だね。

    どうも私は殺那的な生き方をするタイプの人間に惹かれるようです。

    類友か無い物ねだりかハッキリしましたわ。

    亀を飼っているばななさんがとても好きです。

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    2014年05月11日
  • High and dry (はつ恋)

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    14歳の夕子ちゃんが、20代後半らしき絵画教室の先生であるキュウくんに恋をする話。
    なんとも大人っぽい14歳だと思った。
    それでいて、14歳らしい瑞々しい感性も持っている。
    そんな夕子に対してキュウくんは、夕子視点で語られているせいもあるかもしれないけど、子供っぽい印象を受けたが、それでないと14歳と20代後半の青年の恋愛なんて成立しないのかもしれない。
    後書きにもあるけれど、14歳という未成熟な年代だからこそ成立する、清い恋愛がぎゅっと詰まっていた。

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    2014年04月25日
  • 王国―その2 痛み、失われたものの影、そして魔法―

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    「なくなったものを惜しんでいるばかりで、得たものを考える余裕がなかった。ちょうど、閉じられたドアの前でじたばたして悲しんでいたら、新しいドアがすぐそこにあったというような気持ちだった。
    何かが終われば必ず何かがはじまっている。それを見るか見ないかだけが私の自由なのだ。
    ドアが開いた匂い、新しい匂いの中で、私はあせらずにゆっくり立ち上がり、少しずつ歩きながら、何かを探し続けよう」

    ゆったりした、痛みと再生の物語。
    ある分のエネルギーを使い果たして一日を終えてこそ、明日再び満タンのエネルギーに満ちる。

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    2014年04月15日