よしもとばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「よしもとばなな」と名乗っていた時代の、最終盤のころの作品か。
先日読んだ、宮本輝との対談のなかで触れられたいた作品。
その後の「ふなふな船橋」「不倫と南米」といった作品より、より昔読んだ、ばなな作品のトーンをまとっていて、懐かしい。
まこと嵯峨、信頼関係でむすばれた若い二人、近親の死が身近くただよう雰囲気もデビュー当時の作品を思い出させる(もう、かなり遠い昔で、かすかな記憶だが)。
ストーリーも、あまりない。というか、物語の起伏もあってないようなもの。
設定と、会話、彼らを包み込む世界の空気感を楽しめれば、ばなな作品はOKだ。
「ここに出てくる人たちは脇役も含め、みんな「鳥たち」なん -
Posted by ブクログ
何気ない日常の中に
ふと現れる非日常が綴られている
別離が待っていると分かっているのに
人はどうして触れてみたくなるのだろう…
出逢って 触れて 得て 恋をして…
当たり前のように生きていることが
実は絶妙なバランスの上になりたっていて
とても危うい世界の中を 奇跡の連続で
歩んでいるのだと気づかされる…
ちひろや中島くんの
慎ましく 誠実で 嘘がないところが好きだな
過去に傷を負ったふたりだからこそ
寄り添いながら
相手を想いやる言葉 一つひとつに
懐の深さを感じる
全ての感情に共感するわけではないけれど
ふと見せる断片的な輝きに救われた想いになる…
いつも淋 -
Posted by ブクログ
ネタバレ田舎ならではの暖かさや人との繋がりの温度感は伝わってくる。しかし、登場人物の大半に超能力(?)があるのは予想外で、運命だと無理やりこじつけている気がした。
主人公への感情移入もできない。
18歳からの8年を不倫相手だけに捧げたからなのか、多面的に物事を見る力に乏しい。
不倫という関係性において、病気の奥さんよりも自分の方が辛いという意見は私には聞き入れがたかった。
全体を通して見ると、すっきりとまとまっており、主人公が失恋から立ち直るまでの心境の変化が丁寧に書かれている。彼女がこの先どの道を選ぶか、どの道に進むのかは分からないが、この本を通して成長は遂げたと思う。
この作品において、私は -
Posted by ブクログ
さやかの義理のお母さん、すっごく素敵な人だなあ。
どんなことも自然に受け止めて自分で解釈して慌てない、憧れる。
バリ島出身だったり登山やスポーツが趣味だったり、自然に近い精神の人が多く出てくる。
自分も母がそんな側面も持っている上に田舎育ちだったので、懐かしい気持ちも持ちつつ読んだ。
スピリチュアルな感覚についてはあまり共感できないが、人の想いが伝染して大きな力になる、というのはわかる気がする。
年を経たらスピリチュアルもわかるようになるものなのか…?
"人はたまにふるさとを訪れたほうがいいのよ。そうすると思ってもみないくらい素直に、気持ちが原点に返っていくから。"
上 -
Posted by ブクログ
ちょっとスピリチュアル過ぎると感じた。
主人公が夢で出会った男の子と大人になって再会する一点でもかなりそうだが、バスターミナルの神様おばあちゃんや、その娘である占い師のさらに娘であるるみちゃんの3世代で登場人物のほとんどがスピリチュアルだった。
東京での恋愛に失敗して地元に戻った主人公が、その冴えない生活の中で段々と生きるリズムと人生観を取り戻していく姿は良いストーリーだった。
せっかく、実直な暮らしと周囲の人との繊細な思いやりが時間と共に生活を癒す様を描いているのに、その理由づけが偶然と個々人の心がけに還元されず、謎の夢の縁や川のある町の雰囲気やスピリチュアルなパワーのあるとされた人々の