唯川恵のレビュー一覧

  • さよならをするために

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    【恋はふたりの意思で始まる。けれど、終わりの意思は片方でいい】
    ある女性が恋愛に終止符をうって前を向いていくまでを描く5つの短編集。主人公と付き合う男性が、どれもこれも狡くてしょうもなくて「周りにいる男性の方がいいでしょ。さっさと別れなよ」と思わず突っ込みをいれたくなるほどの最低男なのだけど、そんな人でも惹かれてしまうのが恋愛の不思議なんだろうな。どの短編も女性の精神的な強さが垣間見れ清々しいラストで締めくくるので読後感は◎。唯川恵さん初期の作品らしいけど、この時点から卓越した女性の心理描写が光っている。

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    2026年01月03日
  • ベター・ハーフ

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    家族や夫婦の在り方を考えさせられる。年齢によって求めるものも変わってくるし、それでも家族だからと離れるに離れられない。
    結婚はスタート。お互いを補い合っていけたらいいね。

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    2026年01月02日
  • 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

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    この作家さんは、大学生の頃に他の作品を一度読んだことがあったと記憶していたけど思い出せない…ということは初めてだったのかも。

    女性なら大抵の人が直面するであろう、結婚、出産、仕事、育児などなどの問題が凝縮されたような作品だった。

    20代後半の頃は、私も美月のように結婚に対する不安が漠然とあったことを思い出した。
    今思えば、何をあんなに悩んで焦っていたのかなと思う。自分は自分で、自分の幸せを決めるのも自分なのにって思えるのは、やっぱり私も人並みに結婚して出産して子育てしてて…という環境にあるからなのかもしれないけれど。

    友人2人が不倫していた時期があり、2人の話を聞きながらモヤモヤしていた

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    2025年12月27日
  • 不運な女神

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    「道連れの犬」犬は死ぬ時姿を消す。犬は必要としてくれる人のところへいく。
    「不運な女神」投げ遣りだけどそれも悪くない。
    「凪の情景」オムライス。泣ける。
    「枇杷」これも泣ける。
    「ドール・ハウス」親が子の幸せな結婚を願うことは
    「桜舞」マンションと桜と、離婚されたくない女
    「帰省」目がやはり見えない母。母を傷つけぬうちに
    「彼方より遠く」DVの男と住む水商売の女。

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    2025年12月14日
  • 海色の午後

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    唯川氏のデビュー作。この作品で29歳の時、コバルト・ノベル大賞を受賞。小説自体は正直、この先が気になって仕方がないのだが、惹きつけの余韻はやはりこの時期から感じられる。不透明な女性の心を描いており、情景もよく浮かんできた。最後は不思議と気分爽快だった。

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    2025年12月12日
  • 今夜は心だけ抱いて

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    母娘の魂が入れ替わる話は何冊か読んでいるが1番リアリティがあって実際に起きたらこんな風に感じるかもと思いました。
    17歳から47歳。
    47歳から17歳。
    どちらの立場になってみたいかを考えさせられました。

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    2025年11月30日
  • TROIS トロワ 恋は三では割りきれない

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    唯川恵は一番好きな作家。ほとんど作品は読んでいるが、認識している限りではあと2作品が未了であり、そのうちの一冊。三人のリレー形式での作品で、どこを担当しているのだろうと考えながら読んだ。恋愛においても嫉妬が強いエネルギ―になることが根底に流れているのがわかる。

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    2025年11月03日
  • 逢魔(新潮文庫)

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    こんな不気味な世界観、クセになる…どれも切なく、救いのない話。怨恨って怖いし成仏できないとか無理過ぎる。恋焦がれて怪異になっていく様が日本独特の文化だよなと思った。古文で表す赤裸々なセックスの様子が愉しめて面白かった。

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    2025年10月24日
  • 肩ごしの恋人

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    唯川恵さんの、余計な装飾がなくさらりとして、それでいて心に記憶に沁みる文章が好きで、何年かおきに彼女の作品を読み返している。
    あの魅力をなんて表現すればいいのだろうと考えていたところ、江國香織さんが解説で「唯川恵の筆は梨でできている」と。梨のような上品さ。みずみずしく、さくさくした歯ざわりのよさ。肌に響くような表現も、どこまでもさらさらと、さらさらと小説を進ませると。

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    2025年10月17日
  • 彼の隣りの席

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    ネタバレ

    しばらく本を読んでなかったので、リハビリがてら好きな唯川恵氏の本を。いるよなぁ、こういう男(笑)恋は大変で、だったら1番好きな男のためにって考え方好きだなー。

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    2025年09月24日
  • 肩ごしの恋人

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    5歳のときから親友のるり子と萌のお話。
    同じ女性でもここまで生き方が違う2人が親友なのが不思議。だけどお互いないものがあるからこそ、ずっと仲良くいられるところに女の友情を感じました。

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    2025年08月21日
  • 肩ごしの恋人

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    ネタバレ

    私だったら、るり子みたいな子とは絶対に友達になれない。ただここまで自分の幸せを追求し、周りの眼を気にせず生きていく行動力には脱帽

    るり子のセリフで
    私は自分が幸せになれないなんてどうしても思えないの。だって私、いつだって幸せになるために一緒懸命だもの。人生を投げたりしないもの。
    頑張ってるもの。そんな私が、幸せになれないわけがないじゃない。

    がめちゃくちゃ刺さった。私も幸せになる未来を想像してるり子みたいに前だけしかみない強い心を持ちたいと思った。

    萌は10年後ぐらいに宗と再開して、家族になれたらいいのになあと思ってしまった。

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    2025年08月21日
  • ナナイロノコイ

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    江國香織さん、角田光代さん、唯川恵さんが好きなので購入してみました。恋愛短編小説、どれも良かったです。

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    2025年08月06日
  • バッグをザックに持ち替えて

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    恋愛小説家のイメージだった唯川恵さんがこんなエッセイを書いていたなんて!
    
2000年にセントバーナードを飼い始めた著者は犬のために軽井沢に移住。
    2010年に愛犬を失った喪失感から逃れるように始めた登山にのめり込んでいき、その5年後にはエベレスト街道を目指すことになった山の履歴をまとめた一冊です。

    私はこういう登山は全然興味がないのだけど、それでもメンバーの一人がカラパタールにたどり着いたことを想像するとちょっと泣けてきました。


    遠近感と言うものが、このあたりからだんだん怪しくなってきた。とにかく自分を囲む自然があまりに雄大で脳が対応できなくなってしまっている。
    p200

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    2025年07月26日
  • 肩ごしの恋人

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    直木賞受賞作
    初版が発行されたのは、2004年ですね。

    2025年の現在では、ちょっとそれは‥と言いたくなる箇所がチラホラ出てきて、時代の変化は著しいと改めて実感。
    それでも過去にドラマ化されただけあり、起承転結がしっかりしていて楽しく読めますよ。

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    2025年07月05日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    親との関係、関わりについて考えさせられる本。
    親を大切にすべきだと思うし、親子愛って悪いことではないけど、お互いが独立した存在であることは忘れちゃいけないと思う。
    親の思う通りに子供は育たない。
    子供の思うように親は動いてくれない。
    大事なのはお互いを尊重し、適切な距離感を保つことかな。

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    2025年06月16日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

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     友人に勧められて読み出したネコ本です。
     7つの短編小説集で、各作品のポイントでネコが登場します。
     すべての作品の主人公が女性というのも印象的でした。

     私は、1作目の「ミャアの通り道」が一番好きです。ネコの最期に家族が全員集合する話ですが、少しうるっときてしまいました。ミャアを飼うことに反対した父親が、一番最初に泣くんです。男泣きには弱い・・・。

     それぞれの作品に出るネコたちは、どこか寂しげだったりする人たちや困難を抱える人たちのもとにふらりとやってきます。そんなネコたちを相棒に、人生の旅路を進んでいく人々。

     ヒトからみれば、まさに<みちづれの猫>というわけです。

     どの作品

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    2025年05月18日
  • 愛に似たもの

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    きっとどんな人にも身近でありふれた、どこか滑稽で頼りない現代の女性像を描くのがうまい。
    それは自分かもしれない。友人や身内かもしれない。状況は違えど女の私は共感してしまう部分もあって面白かった。タイトルが秀逸!
    無欲な女などいないのだ。

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    2025年05月02日
  • 燃えつきるまで

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    かなり前の本なのですで描写に少し古臭さを感じるけど、恋愛小説というよりはサスペンスな怖さがあって面白かった。
    別れてかろすぐに切り替えられる人の方が少ないとは思うけど、それにしても合鍵で不法侵入はやりすぎ!

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    2025年04月28日
  • 今夜 誰のとなりで眠る

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    結婚出産について物凄く考えさせられた。真以子になるのが怖すぎる、、
    けど最後前向きになって、自分で生きていく覚悟みたいなものを感じられて良かった。


    登場人物多くてメモりながらじゃないと読めなかった。けどどの女もどこか共感というか、自分にもチクっと刺さることがあって辛いけど救われる。
    失ったり、誰かのものになってから突然輝き出すの何なんだろう。みんなこれ経験すると思うけど、、
    唯川恵読んでると絶対これ出てくる気がする。その度に辛い


    ーーひとりで暮らすことに慣れても、ひとりで生きることには馴染めない。
    ーー気がついたら、向こう岸にあるものを意識しすぎて、無邪気に橋を渡れなくなっていた。

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    2025年04月23日