唯川恵のレビュー一覧
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ネタバレ私だったら、るり子みたいな子とは絶対に友達になれない。ただここまで自分の幸せを追求し、周りの眼を気にせず生きていく行動力には脱帽
るり子のセリフで
私は自分が幸せになれないなんてどうしても思えないの。だって私、いつだって幸せになるために一緒懸命だもの。人生を投げたりしないもの。
頑張ってるもの。そんな私が、幸せになれないわけがないじゃない。
がめちゃくちゃ刺さった。私も幸せになる未来を想像してるり子みたいに前だけしかみない強い心を持ちたいと思った。
萌は10年後ぐらいに宗と再開して、家族になれたらいいのになあと思ってしまった。
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Posted by ブクログ
恋愛小説家のイメージだった唯川恵さんがこんなエッセイを書いていたなんて!
2000年にセントバーナードを飼い始めた著者は犬のために軽井沢に移住。
2010年に愛犬を失った喪失感から逃れるように始めた登山にのめり込んでいき、その5年後にはエベレスト街道を目指すことになった山の履歴をまとめた一冊です。
私はこういう登山は全然興味がないのだけど、それでもメンバーの一人がカラパタールにたどり着いたことを想像するとちょっと泣けてきました。
遠近感と言うものが、このあたりからだんだん怪しくなってきた。とにかく自分を囲む自然があまりに雄大で脳が対応できなくなってしまっている。
p200 -
Posted by ブクログ
友人に勧められて読み出したネコ本です。
7つの短編小説集で、各作品のポイントでネコが登場します。
すべての作品の主人公が女性というのも印象的でした。
私は、1作目の「ミャアの通り道」が一番好きです。ネコの最期に家族が全員集合する話ですが、少しうるっときてしまいました。ミャアを飼うことに反対した父親が、一番最初に泣くんです。男泣きには弱い・・・。
それぞれの作品に出るネコたちは、どこか寂しげだったりする人たちや困難を抱える人たちのもとにふらりとやってきます。そんなネコたちを相棒に、人生の旅路を進んでいく人々。
ヒトからみれば、まさに<みちづれの猫>というわけです。
どの作品 -
Posted by ブクログ
結婚出産について物凄く考えさせられた。真以子になるのが怖すぎる、、
けど最後前向きになって、自分で生きていく覚悟みたいなものを感じられて良かった。
登場人物多くてメモりながらじゃないと読めなかった。けどどの女もどこか共感というか、自分にもチクっと刺さることがあって辛いけど救われる。
失ったり、誰かのものになってから突然輝き出すの何なんだろう。みんなこれ経験すると思うけど、、
唯川恵読んでると絶対これ出てくる気がする。その度に辛い
ーーひとりで暮らすことに慣れても、ひとりで生きることには馴染めない。
ーー気がついたら、向こう岸にあるものを意識しすぎて、無邪気に橋を渡れなくなっていた。