唯川恵のレビュー一覧

  • 燃えつきるまで

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    失恋小説としてかなり完成された作品だった。
    どれだけ気丈であろうとしても、心は乱され、時には犯罪的行為にまで及んでしまうことも、その思想にたどり着くこともある。
    主人公山村の場合は妙齢で5年間付き合いながら結婚間近に自分が理由じゃないと言われて別れを告げられたパターン。1番本人が腑に落ちない、ずるいパターン。でも実際、よくある恋愛のパターン。
    そこからみっともなく喚き散らしながら色んな人に助けられ、関わり、時には見捨てられ、社会と時間の波に流されることで、感情も水にながされていく。まさに燃え尽きるまでの流れを描き、最後にたどり着いた時は中々清々しかった。
    この先の人生も少しだけ覗いてみたいと、そう思えた作品だった。

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    2026年10月02日
  • 山なら言いたいことがある

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    ズボンのポケットに入りそうなくらい薄くて著者が17人でひとつが短くバラエティに富んでいる。
    なので山あいの温泉に鉄道旅で行くときにお供にすると良さそうだ。
    と思いました。

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    2026年09月23日
  • 肩ごしの恋人

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    るり子と萌とどちらにも共感する気持ちがあった
    萌の仕事を頑張って、男に依存しないというのは、強がりで思っている時もあり、改めて文章で見ると寂しい気持ちがした
    るり子の自分が1番という真っ直ぐな素直さは、純粋に羨ましいと思った。本当はそう振る舞いたい羨ましさと軽蔑の気持ちに揺れた
    リョウはどんな美形なんだろうかと妄想が膨らむ
    たまに読み返したい本

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    2026年09月22日
  • 今夜 誰のとなりで眠る

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    あっという間に読み切ってしまった
    秋生、どんなひとなんだろ
    真以子に1番共感した気がする
    先読みして感情を置き去りにしてる
    どの女性も素敵だった

    ***
    いいや、秀一は何もわかってない。この世の中に、悪気のない女など存在するはずがないではないか。

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    2026年09月22日
  • 一瞬でいい

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    山岳事故をきっかけに、生きたかった人生を互いに生きられなかった4人の物語。一瞬でいいから立ち止まれたら、一瞬でいいから分かり合えたらという取り戻せない過去への後悔と、それでも現実を受け入れ前に踏み出すしかない切なさを軽井沢の美しく時に荒ぶる自然を通して描いた感動作です。

    過去はいつも鮮明な輪郭に縁取られている。そして時に、残酷な色合いを持っている。こんなふうに生きると知らなかった過去は、こんなふうに生きている現在を容赦なく責める。恋愛と進路選択、人生を前に進めるための思惑が仲間の命を奪い、時を停めることになった3人。

    自然と人間、過去と現在、理想と現実、幾重にも折り重なる対比で進む展開から、生きること、愛することは何なのかを考えさせられた一冊でした。20代最後に出会えてよかったです。

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    2026年09月20日
  • 淳子のてっぺん

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    細川たかし長山洋子出だしなにわぶしだよから尺八からよかったない子供の頃聴いてるから身体に染み付いてる馴染んでる。
    淳子のてっぺん アンナプルナの方が女の葛藤する内容が激しかった。エベレストの残り400㍍グッとくる富士山の回が続いて緊迫感が抜ける、読み応えあるわ田部井さん人生山あり時々谷ありも読んでるが凄い人だよ、やわらぎ行く途中何度も通るけどまたモンベル記念館行かねば。

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    2026年09月12日
  • 永遠の途中

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    大・大・大共感。
    私は今のところ乃梨子街道まっしぐらなんだけど、私も乃梨子と同じように不安に駆られたり孤独に震えたり。
    解説で吉川トリコさんも記していたが「どうしてもっと、自分の生き方に自信をもってこなかったのだろう」で両者互いに救われる。
    人生の分岐点に立って迷っている人に差し伸べたい1冊。

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    2026年09月09日
  • セシルのもくろみ

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    ファッションの世界好きだし、
    『セシル』の意味は何?っていうのがはじまりで読みすすめたワタシ…

    平凡な主婦が女性誌の読書モデルになるってことがもぅ古いけれども(女性誌はどんどん休刊になってるし…)

    『悲しみよこんにちは』のセシル(読んだことのないのでイマイチパッとしない(笑))のように可愛い顔してとんでもないもくろみを持ってるのがオンナいう意味では時代は関係ないよねぇ~っと
    熱く燃え上がるものを持ってるのとセットで♡(笑)

    ファッション✕オンナの闘争心が燃え上がる作品、、
    やっぱり好き♡

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    2026年08月19日
  • 肩ごしの恋人

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    エンタメ小説的な面白さがあって、軽く読み進めることができた。
    女性として言葉にはしづらい欲望を、るり子が言葉にしてくれてスッキリした感じがあった。
    女としての幸せってなんだろうな、ってぼんやり考えたり。

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    2026年08月18日
  • 彼女の嫌いな彼女

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    23歳のOL千絵と35歳の総合職・瑞子。中途で入ってきたイケメン・冴木の争奪戦が始まる。果たして勝者はどちらになるのか…ところが、思わぬ展開に。

    ここまで露骨ではないけど、仕事と恋愛、マウンティングの取り合いは現代も変わらないかな。出世や騙し合いも似たり寄ったり。人間社会なんて、そんなに変わるもんじゃないです。

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    2026年08月15日
  • 逢魔(新潮文庫)

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    読み終わってみるとなんだか全部せつない話でした。特に四谷怪談は救いようがない話で…昔話にありがちな運びではあるけど、どうにかならなかったのかと(どうにかなったらお話にならないけど)。と、唯川恵先生の性愛表現?官能表現?すごく良かったです…濃厚なのに下品じゃない!個人的に非常にオススメな一冊です

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    2026年08月11日
  • 淳子のてっぺん

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    田部井淳子さんモデルの登山家&登山隊物語。幼少期からテンポよく語られ登山隊話は過程が興味深く、一緒に登ってる感も凄い。旦那さんも最高の凄い一冊!

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    2026年08月10日
  • 永遠の途中

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    ライバルは生きていない方の人生。
    だけど、
    生きていない方の人生の私も、「あの時、ああしていたら」と同じことを考えてる。

    「自分のもう一つの人生を勝手に想像して、嫉妬して生きている。いつも生きていない方の人生に負けたような気がする。」

    人生はひとつしか生きられない!

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    2026年06月06日
  • 孤独で優しい夜

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    ネタバレ

    失恋の痛手を抱えながらも素知らぬ顔で仕事を続ける粧子だったが、ある日、思いがけない真実を知る。実は入江も粧子を愛しており、間に入った美帆が二人の連絡を絶ち、お互いを騙して結婚したというのだという話

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    2026年06月03日
  • イブの憂鬱

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    29歳という年齢に重みを感じながら最終的には年齢にしばられず生き生きする話
    模索するとことか共感だった

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    2026年06月03日
  • 一瞬でいい

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    唯川さんの作品が好きで20冊以上読んでるけど、
    ダントツで好きな作品だった。
    まだ大人になりきれていない18歳という年齢で友人を亡くす経験をして、みんながみんな自分を責めて苦しんで、その後の人生においても悩み葛藤を抱えながらそれぞれの人生を生きていく。
    わたしにはそのような経験はないけど、彼らの心情描写、心のうちがとても丁寧に書かれていてすごく感情移入してしまった。
    ページをめくるにつれて悲しみも苦しみも増すけれど、少しずつ少しずつその中に未来が見えてくるのがとてもよかった。

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    2026年05月21日
  • サマー・バレンタイン

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    本で読む恋愛小説はいいですね。
    時代背景は少し古い感じだけれど、人は、生きていけば誰でもどんな時代でも悩むことをせずして過ごしていけないんだなぁと思った。変わってしまったり、逆に変わらず忘れられなかったり、もどかしいことがいっぱいで、本当に読み応えがありました。
    登場人物の名前もロマンチックなのが隠されていて良きです。
    私もバイクで駆け回りたい

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    2026年05月14日
  • 一瞬でいい

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     素敵な作品だった。父親が亡くなった時に読んでいたため、勝手に主人公たちに感情に移入してしまう場面があった。
     創介と緒沢が創介の父について話す場面印象に残った。私も葬式で父の友人から父の知らない一面を聞いた時、同じ感情になったからだ。
     登場人物が3人が綺麗ではないが、もがきながら生きており、かつ幾つになっても人は悩みながらも少しずつ進んでいるところが良かった。
     創介の「答えなんかないってわかったよ。もっと言えば、答えなんか求めるから不安になるんだ。ただ、生きていればいい。生きられるうちは、それだけでいい。」は心にささった。しかし、まだ実行に移せるほど自分は大人ではないとも感じた。
     これからももがきかながら今自分が正しいと思った道を進みたい。

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    2026年05月13日
  • 愛なんか

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    好きだった。
    小説集っていうのは苦手だけど、これはすごい好きだった。
    12の恋愛を読んだ。
    大人になったらこんな恋愛をするの?

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    2026年04月29日
  • 一瞬でいい

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    4人の幼馴染の関係性が複雑に、複雑すぎるくらいに絡み合っている様子がなんとも言えなくて、でも人間らしくてとても共感できる小説でした。

    死に直面し、あの一瞬がなければと考えた部分もあれば、あの一瞬があったからこその自分の今の人生なのだろうと受け入れる様子もあり、なんかもうスパッと言い切れるような物語ではなく、もどかしさも感じながら、でもやっぱりそれぞれの気持ちがそれぞれ正直であって、そこが好きな本でした。

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    2026年03月23日