唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023/11/06予約 12
「」で当事者の言葉を表し、その後の著者の声がリアルで聞きたいと思うことを質問しているので小気味よい。
生身の男より虚像が…
ここまでの割り切り方なら素晴らしい。足りないものはない、推し、インドアの自分に向いた暮らし、猫。
今は身近に良いロールモデルの独身女性もたくさんいる。
昔は、特に地方ではそういう考え方もできなかった。
どの話もありがちで、なのに当事者のみがお花畑で、周りから見る風景を痛いほど感じられた。
改めて不倫はしたくないと強く思う。
自分の若かった頃に、一人で生きていく女性先輩がいることを知りたかったと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ文庫の裏書きに「32年にわたる大河恋愛長編」とあって、興味を惹かれて買いました。設定は、私より少し上の世代の4人の高校生が、軽井沢で友情をはぐくんでいるところから始まる。二人の高校生の男女は軽井沢生まれ、軽井沢育ち。特に貧しいわけではないが、昭和だから、今よりはまだ貧しく、誰でも大学に行く時代でもない。軽井沢育ちの二人は、慎ましい家庭に生まれ育っている。一方、もう二人の高校生は、東京のお金持ちの子女で、軽井沢に別荘があり、避暑にやってくる。親の立場の違いはあれ、4人は幼いころから仲良くしていた。
18歳の秋、もう冬が近づいている頃。4人は高校生最後の思い出に、浅間山に登る計画を立てる。そして軽 -
Posted by ブクログ
冒頭20ページで、心を鷲掴みされた。
久しぶりに一気読みした。
端的に言うと五年付き合ったカップル別れ話の全貌を女の人が語り手で語ってる小説。
ちなみに振ったのは男から。
言葉は違うけど、"私が明日を考える時は、どんなに仕事で失敗しても友達と揉めても貴方がいた”って言葉が、一番刺さった。
私自身だーって思った。
明日を考える時必ず側にいる人から、突然別れ話を切り出される。
その人がいなくなった途端、明日ごとなくなる感覚。容易に想像できた。
男が言った、"嫌いになったわけじゃない。ただ、グラスに少しずつ水が溜まってそれが溢れたんだ"って、それでしか男女の別れは成り立 -
Posted by ブクログ
ネタバレ唯川さんの作品を読んだのは十数年ぶりになるだろうか。
若い頃、アラサーと呼ばれる世代に唯川さんの恋愛小説の大ファンだった。
同世代のヒロインの心の動きを繊細かつリアルに描く作風に強く魅力され、深い共感を得た。
本書はたまたま書店店頭で見かけて、タイトルと表紙に惹かれて購入した。
特に印象に残ったのは「祭りの夜に」。
認知症の祖母が今なお待ち続けている男性の正体が実は夫である祖父だったー。地方の田舎でひと夏の休暇を過ごすヒロインの目を通して、幻想的、情緒豊かに祭りの夜が描かれる。
「最期の伝言」。幼い頃に母と自分を捨てて他の女性に走った父。ヒロインは父を恨めしく思ってきたが、父が家庭を捨てた