唯川恵のレビュー一覧

  • 手のひらの砂漠

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    最初から最後まで、ずっと幸せと絶望が代わる代わる絶妙なタイミングで訪れて、あっという間に読み終えてしまった。登場人物もみんな個性があってのめり込んでしまった!ラストにも大満足でした。

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    2017年01月23日
  • 夜明け前に会いたい

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    金沢を舞台にした恋愛物語。金沢の街並みや加賀友禅の艶やかな着物が丁寧に描写されていて、金沢に行きたくなりました。希和子も俊市も自然体で、すごく温かな気持ちにさせてくれました。

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    2017年01月14日
  • ため息の時間

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    女性作家による、男性が主人公の短編集。
    男女の関係を大胆に(セックスの話多め)赤裸々に(セックスの話多め)描く。
    サイコサスペンス、ホラーなどの要素が強く、純粋に読み物としての面白さもじゅうぶん。

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    2017年01月11日
  • 刹那に似てせつなく 新装版

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    ネタバレ

    二十年ほど前の小説を、
    大幅に加筆したものであるとのこと。

    犯罪に手を染めてしまった弱者の心理描写が絶妙。

    スマホ、SNSが物語のカギになっているため、
    再編前の本作も読んでみたい、と思った。

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    2016年09月20日
  • 雨心中

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    今まで読んだ唯川恵の作品の中でベスト3には入るくらい好き
    恋愛至上主義のような小説よりも、こういうシリアスなものをもっと読みたい
    ダメダメな主人公をなぜか応援したくなる

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    2016年05月30日
  • ベター・ハーフ

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    一気に読んでしまう。
    最初から破綻してる結婚にびっくりだった。結婚というものが、ますます不思議になったけど、色々あっても結局一緒に生きていく2人。共に生きるってことなんだなーと。2015.1

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    2016年01月04日
  • 愛なんか

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    若さのピークを越えた女たちと、それに浸る男たち。みなそれぞれ甘く苦い恋の始まりと結末なのに、何故か共感できる様な、特別で生活感のある関係。正しい関係なんて、多分ない。みんな限界とプライドの狭間で葛藤しながら生きているのだろう。今の私には辛く、そして現実的な物語だった。
    「恋に狂って、憎んで、執着して、孤独になる。」

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    2015年10月12日
  • 永遠の途中

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    ずーっと探してようやく丸善で発見!
    嬉しさのあまり1日で読破してしまった。
    アァ…感じたことが多すぎて書ききれないけどチマチマ書いていきます。

    郁夫さんなら仕事をする妻をちゃんと認めてくれる、そう思って仕事も捨てて結婚した薫がまずすごい。そんな人に巡り合ってみたい。けれど年々郁夫は変わっていくし、薫も変わっていく。
    素敵な殿方に出会えたらなーと、どこかで思っていた私の自己中さ加減に嫌気がさした。

    一人で生きていけるように仕事するのかな…それともやりたいことを仕事にしていくのかな…乃梨子さんは社長の立場になると従業員の生活を守る責任が生まれてくるって言ってたのも考えさせられる。

    乃梨子が渉

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    2015年07月28日
  • 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

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    妻帯者と恋愛する主人公。ただ一緒にいられるだけで幸せと思っていた。けれど、やっぱり寂しい。

    彼の奥さんは専業主婦だったが、通っていた料理教室の先生の秘書をまかされることをきっかけにすべてが少しずつ動き出す。

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    2015年07月04日
  • 永遠の途中

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    家庭に身を置くことにした薫と、ばりばりと働き続ける乃梨子との年齢ごとに二人を追った物語。仕事と家庭、女性にはどちらも手に入れたいものだけど、どちらも問い宇野はなかなか難しい。日本の中では最近はのりこタイプが多いのかもしれない。でも薫タイプのほうが結局は幸せになるのではないか、と私は思ってしまう。と、いうのも私は薫タイプの人間のような気がするから。

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    2015年05月17日
  • 病む月

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    唯川さんの小説を読むと、女の人はこういう考えを持っているのかとゾッとさせられることが多い。

    この病む月でも特にいやな女、魔女、愛される女はゾッとさせられた。

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    2015年04月11日
  • 愛しても届かない

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    再読。唯川恵さんの作品で2番目に好きな話。
    本書は2001年版。1995年刊行のものを文庫化に当たり大幅に加筆・訂正。プロローグがついて綺麗にまとめられた感じ。
    1995年版のほうがストレートで勢いがあって好きだな。

    好きになった男に、すでに恋人がいたらどうすればいいだろう。
    あきらめる。嫉妬する。片思いに徹する。売り込む。奪う。
    七々子がしたことは、彼、沢島駿の恋人、美咲と友達になることだった。

    小説にするとおどろおどろしい気がするけど、案外ありそうな話。

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    2015年02月15日
  • 彼の隣りの席

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    初めての唯川恵さん作品。一喜一憂。
    自分の面倒も見れない傲慢な彰生に振り回されても、悔しいけど惹かれてしまうっていう芽衣子の心情。1年後はどうなるのか、読者の想像に任せる感じで終わった。恋愛だけなら彰生、結婚するなら大槻さんって思うけど、そもそも結婚してないからそんな関係性も想像でしかないのかな。最近知ったからか、OLの感覚や会社内の日常がリアルに感じた。OL経験が長かったらしい唯川恵さんならではなのかな。メキシコのカンクンやビーチ、料理、気になった。
    意地張ってたって、なんだかんだ女になってしまうんだよね、女は。意地張らない平常な気持ちになれる自分が一番だと思う。20141129.

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    2014年12月01日
  • 息がとまるほど

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    いろいろな女たち。それぞれに、悲しかったり、狡猾だったり、哀れだったり。モノトーンの煌びやかさを感じる作品でした。

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    2014年11月12日
  • シングル・ブルー

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    唯川恵さんはよく昔読んでいましたが、いつも主人公がハッピーエンドで終わらない話が多いと感じていました。
    今回は自身の経験談と読者からの経験談を織り交ぜて独身女性の生き方を連ねています。
    これが15年ほど前の本なんて何だか信じられません。どの話も20代後半の私からすると身近に感じられすぎて。
    確かに細いメンソール咥えて、長い髪を振り乱して夜の街に繰り出す、とかいう下りは時代を感じましたが。笑

    特に私自身も事務職OLしているので、筆者の感覚に近いものがあり、様々な章で共感しまくりました。シングルでも今を大いに充実させないとと思わせてくれる一冊。

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    2014年07月27日
  • ため息の時間

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    「夜の匂い」「僕の愛しい人」「分身」には驚きと寒気がした。
    また、どの短篇の中にも性描写が書かれており、生々しさがあったが、最後の「父が帰る日」は何かホッとさせる話であり気持ち良く読み終えることができたので大満足です。

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    2014年04月25日
  • ため息の時間

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    「私ね、ずっと考えていたの」
    「どうせ奥さんになれないのだから」
    「あなたの子供になれたらいいのにって」

    (口紅/夜の匂い/終の季節/言い分/僕の愛しい人/バス・ストップ/濡れ羽色/分身/父が帰る日)

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    2014年03月12日
  • 泣かないで、パーティはこれから

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    ネタバレ

    今の自分が就職活動中という立場もあるかもしれないが主人公と立場が似ているともいうことがありすごく感情移入してしまった。就職における本音と建て前や自分が考える仕事に対する条件をすごく考えた。この作品のように女性であるなら結婚のことなども考えないといけないだろう。今の自分の現状をすごく考え直そうと思ってしまうきっかけをつくった1冊であった。

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    2014年02月08日
  • 恋人たちの誤算

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    んー、面白かった!

    最後、何もかもが破滅するんだろうなあって最初からわかってても、その過程での焦燥感やドキドキ感がとても楽しめます。

    そして、鈍感な私にとっては、結末は意外でした(私が鈍感なんでしょう、やはり)

    くぅ、そう来るかぁ!って感じ。

    巧みな関わりに、因果関係に、痺れました。

    鈍感な私からだからこそ、この評価。

    しかし面白かった。

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    2014年02月04日
  • 天に堕ちる

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    ネタバレ

    再読。
    どの話も面白い。
    やはりアイドルの追っかけ「奈々美」の話が一番面白かった。

    2013.11.5
    再読。
    唯川さんの短編集最高傑作。
    どの話も面白い。
    一番好きなのはアイドルの追っかけ「奈々美」、たった数秒アイドルを見るために普通の高校生生活を捨ててしまう心情。よく調べていると思う。
    出張ホストにはまる「りつ子」、男に尽くしては振られる「茉莉」、中年男性と八人の女と同居生活・ハーレムに安らぎを見いだす「加世子」など、皆、地獄ではなく「天」に堕ちる幸せな女達の物語。

    2012.4.25
    面白かった。面白かった。
    様々な女性を描いた短編集。
    よくあるストーリーで、結末も予想どおりなんだが

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    2021年08月16日