唯川恵のレビュー一覧

  • さよならをするために

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    五つの恋が壊れていくありさまを描く恋愛小説集、という説明が逆に気になって読み始めた。もっとこう、修羅場っぽく粉々に壊れるのかと思ったら意外ときれいに終わる話ばかりだった。一番最後の話の「馴性」についての説明が心に残った。痛みに馴れていくのではなく、痛みを自分の中に取り込んでしまう強さ。
    巻末の阿刀田高さんの解説がよかった。

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    2019年08月05日
  • 恋人たちの誤算

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    結婚直前に昔自分を捨てた男と再会し、彼とやり直すために婚約を破棄した侑里。弁護士事務所で働きながら不本意にもゴーストライターになってしまった流美子。こうではない、そう思いながら彼女たちは転がり落ちるように不幸になっていく。
    唯川恵さんの本を読んだのは初めてだったけど、どろどろの内容でもさくさく読めて、読後感がさわやかで好きになれそうな気がした。文庫版で解説の人にお礼の文を載せているのもすてき。他の作品も読んでみたい。

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    2019年07月25日
  • 霧町ロマンティカ

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    この本を読見終える少し前に、友人の父親が亡くなったことを聞かされていた。あまりに突然の死に対し、友人は驚くほど普通の態度だった。そのことに私は戸惑っていた。

    人はいつか人生を終える。

    中年の50歳の主人公、岳夫は勤めていた会社のリストラに遭い、定年前に職も家族も失い独り身になってしまう。そこで訪れた軽井沢の古い家に引っ越すことになるが、幼少期行方不明だった父の謎や、その地で出会うさまざまな人たちと関わるうちに次第に心境が変化してゆく。

    ラストでは、物語始めから一緒だった捨て犬のロクが亡くなって行くまでが感動的だ。ロクの寿命が近づくと共に、周りの人たちとの別れや新たな決断が印象的である。

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    2019年05月08日
  • ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った

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    皮肉がたっぷり込められた、好きなタイプのショートストーリー集。
    解説で、書かれていた通り、読んだ人によって意見が分かれるようなお話もあるだろう。でも、どれも身近で、色んな人の意見を聞いてみたくなる話ばかりだった。そうそう、そんなに人生うまくいかないよねぇ、そう思いながら、するすると読み終えました。

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    2018年11月09日
  • シフォンの風

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    唯川恵さんらしいとても心地よい小説。
    解説の「唯川さんは変にストーリーをひねらない」
    という分にとても納得。
    最近、変にひねってばかりの本ばかりで疲れる。
    下手なくせにひねりたがる作家には唯川恵さんを
    少しでも見習ってもらいたいもんだ。
    まるで川の流れのようにさらさらと流れていく
    ストーリーがどれだけ読んでて気持ちの良いものか。
    そこに少し女特有の意地悪さもあってそれが見事な
    スパイスになってるのもたまらない
    意地悪過ぎないのがまた唯川恵さんらしいというか

    金沢のOLっていう設定がまたいいですよね
    コピー室から見える風景とか、
    上司が使っていたカップを洗うシーンとか
    ストーリーがどうこうなる

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    2018年10月22日
  • 手のひらの砂漠

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    主人公の心の傷や焦りなど、手に取るように感じることができた。主人公を囲む登場人物も欠かせない要素。夢中になって読んでしまった。

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    2018年08月27日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    母に縛りつけられる2人の娘。
    何しても認めてくれない母親と娘に依存仕切っている母親。
    逃れられない、呪縛。
    私も母とべったりだったから、愛されたいけど鬱陶しいし認めてもらいたい。その気持ちが痛いほど分かる。

    こういう親見てると子供って縛りつけて置くために産むのか?と思えてくる。母自身の夢を娘託す親も子離れ出来ない親もしんどすぎる。子供の幸せより自身の幸せってか、、産まれて来たくなくなるわ。

    千遥の方は最後うまく行くのかと思いきや、、、何だかなーーー毒だわ(=_=)

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    2018年08月16日
  • 逢魔(新潮文庫)

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    夏なのでホラーを読んでいた流れで。元ネタがしっかりしている上に唯川さんの味付けと来たらそりゃおもしろいです。どの話も女のねっとりした怨念が感じられました。

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    2018年08月08日
  • 愛なんか

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    『夜が傷つける』

    彼と別れようか迷っている女性の話。
    もう恋愛感情はないのに、はっきり別れを
    言い出さない彼に対して悶々としている。
    でも、主人公は、ずっと気づかないフリをする。

    『世にも優しい、さよなら』

    彼氏に二股されていることを知った主人公は、
    遠距離に住む本命の彼女の元に彼氏を返す前に
    半年かけて彼氏を最低な男に仕立てあげる。
    続きが知りたくなった話。

    『私が愛した男』

    主人公には、かつて強烈に愛した男がいた。
    ライブハウスで知り合ったピアニストに惚れ、
    彼に彼女がいることを分かった上で猛アタック。
    晴れて結婚することになるが、才能があると信じていた彼にはどこからもオファーが

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    2018年05月17日
  • 逢魔(新潮文庫)

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    何度も読み返したい作品

    難しい言葉もなく、とても読みやすい
    美しい文章でした。
    一途な女性の心情を生々しく描いた
    一気に読んでしまえる素晴らしい作品です。
    文章から女性の美しさが想像できるので
    入り込みやすいのも良かったです。
    また読み返してみます。

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    2017年11月29日
  • 夜明け前に会いたい

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    いいね!つけるね、これは。だって概ね全てがドロドロな世界にも関わらず、なんとまぁキレイに描き切っているのかって。まさに物は言いよう、馬鹿と鋏は使いよう、ああ言えば上祐、という。
    ともあれここでドロドロポイントをあげてみるならば。
    ・田舎である。まさに。この地方都市感
    ・日本といえば寿司芸者
    ・愛人である
    この昼ドラで使わずにはいられないような設定の中、ともかくラッピングはすこぶるキレイなので、なんか読み終わったら微妙に感動してるし。いや、ちょっと待てと心の中で誰かが叫んでいるけども。でもここは童心に戻って騙されてみるのも良いじゃない。
    しかしなー、この男、絶対後で浮気するよな。フラグ立ちすぎ。

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    2017年11月10日
  • セシルのもくろみ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    平凡な生活を送る専業主婦・宮地奈央(みやじなお)の生活は一変した。友人に誘われ軽い気持ちで応募した女性誌『ヴァニティ』の読者モデル募集で思いがけず採用されたのだ。華やかなファッションの世界に渦巻くモデルたちの様々な思惑に困惑しながらも、奈央は“負けたくない”という自分の中の「女(セシル)」に気付く――。

    【感想】

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    2017年08月12日
  • 別れの言葉を私から 新装版

    購入済み

    1歩踏み出したい時に

    とても元気をもらえる一冊です。

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    2017年05月16日
  • 愛しても届かない

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    「愛しても届かない」
    すべて読み終えた後にブックカバーを外し、まさしくタイトル通りの恋だと、そう思った。
    駿と出会ってからの出来事が、ひとつひとつ丁寧に描写されていて、苦しくなったりすこしゾッとしたり。
    恋とは、独りよがりだけど、愛は二人で育てていかなければいけない。
    思い通りにいかないもどかしさ、どれだけ愛しても自分とは結ばれる運命になれなかった主人公のしたたかで、淡い恋の話。
    そしてその話が過去のものとして描かれているけど、含みを持ったラストが素敵でした。

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    2017年03月20日
  • 天に堕ちる

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    今回もいろんな女性のショートストーリー、面白かったー。ほんとに飽きない。とくに最後のストーリーは笑いのオチがついてて…笑

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    2017年03月06日
  • 手のひらの砂漠

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    最初から最後まで、ずっと幸せと絶望が代わる代わる絶妙なタイミングで訪れて、あっという間に読み終えてしまった。登場人物もみんな個性があってのめり込んでしまった!ラストにも大満足でした。

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    2017年01月23日
  • 夜明け前に会いたい

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    金沢を舞台にした恋愛物語。金沢の街並みや加賀友禅の艶やかな着物が丁寧に描写されていて、金沢に行きたくなりました。希和子も俊市も自然体で、すごく温かな気持ちにさせてくれました。

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    2017年01月14日
  • ため息の時間

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    女性作家による、男性が主人公の短編集。
    男女の関係を大胆に(セックスの話多め)赤裸々に(セックスの話多め)描く。
    サイコサスペンス、ホラーなどの要素が強く、純粋に読み物としての面白さもじゅうぶん。

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    2017年01月11日
  • 刹那に似てせつなく 新装版

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    二十年ほど前の小説を、
    大幅に加筆したものであるとのこと。

    犯罪に手を染めてしまった弱者の心理描写が絶妙。

    スマホ、SNSが物語のカギになっているため、
    再編前の本作も読んでみたい、と思った。

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    2016年09月20日
  • ベター・ハーフ

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    一気に読んでしまう。
    最初から破綻してる結婚にびっくりだった。結婚というものが、ますます不思議になったけど、色々あっても結局一緒に生きていく2人。共に生きるってことなんだなーと。2015.1

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    2016年01月04日