感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「おもしろかった!!!」
と思うと同時に
「終わっちゃったー...。」
と少し寂しくなるほどおもしろかったです。
小難しい言葉もなくて、
友達夫婦の生活を覗き見てるみたいな
感覚で読めてしまいました。
結婚生活、マイホーム、子供...。
世間一般、“幸せ”と言われることを
何もかも手に入れたように見えても
実際はうまくいかないことばっかり。
SNSで他人のいいところばかり見て
羨ましくなるようなこの時代に読むと、
ちょっと安心する自分もいました。
私自身は“女”で、
永遠子の気持ちがわかる部分が多かったです。
特に出産後の気持ち。
でも、それをもし産前に産んでいたら
理解できなかっただろうなと思うほど、
生々しいあの感情を
笑っちゃうほどぴったりな言葉たちで
表現してありました。
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一気に読んでしまう。
最初から破綻してる結婚にびっくりだった。結婚というものが、ますます不思議になったけど、色々あっても結局一緒に生きていく2人。共に生きるってことなんだなーと。2015.1
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唯川恵先生の作品の中でこれと「永遠の途中」は常に私的ランキング首位を争う2冊です。
バブル当時小学生だった私はニュースの回顧とかでバブリー時代を見たりするのですが「こんなんだったんだー」と興味深く、羨ましく読みました(笑)
永遠子の見事なOLぶり!(笑)
成田離婚、とティファニー(笑)
凄いな~一年でいいから体験したい!
そんな時代がいつまでも続くと信じてやまない2人の生活に、本当に泡のように弾けたバブル。
でも、生きていかなくてはならない。
ローンは払わなくてはならない。
生活していかなければならない。
時には擦れ違い、時には寄り添い、夫婦という形が時代によって変化していく描写が素晴らしい作品です。
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ありふれた日常生活のように書くのがうまい。
悲惨そうな事も、悲惨そうに書くのではなく、それも日常の変化の一つにすぎない。
人間として、筋がぶれていないことが大事。
良い伴侶(beter half)をどうやって選ぶか、悩んでしまう。
いえ、どうやって選んで貰えるかを悩んだのかもしれない。
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私達くらいになるとわかるけど、結婚して3~4年じゃわからないわねと貸して頂いた本。先に読んだ主人が「新世界より」より夢も希望もなくて怖かったというのでどんな話かと思ったけれど、私にはちょっと目からウロコなくらい夢と希望のある話だと感じた。これが男女差なのかな。
お互いの間を埋めるものが憎しみや無関心や軽蔑であっても一緒に時を過ごすうちに少しずつの依存が重なってかけがえのないものになっていく、不思議だなと思うけど血縁の無い人間関係なんてそんなもんかなとも思う。そこを描くのか、と、いちいち出来事とか感情がリアルなだけに真実味もあって本当に面白かった。
と、同時に私も安心して結婚生活を送れる気がした。結局最後がハッピーエンドだったからね。おもしろいなー。
自分が千賀とか里佳子になる可能性もなきにしもあらず、とは言えそれはそれでやっぱりみんな乗り越えていくんだよね。
結婚て普通に特に浮き沈みもなく過ぎる人もいるのかもしれないけど確実に想定外の出来事が2倍に増えた。それに環境要因まで入るんだから社会人って大変だー。
結婚前の人には絶対にお勧めしないけど、既婚者は結婚をつづける自信になる気がする。
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バブル最盛期に湯水のようにお金を使い超豪華な挙式披露宴をした一組の夫婦の、その後十年を綴った作品。
これはめちゃめちゃおもしろかった!!
のめりこむように読んじゃいました。
すっげぇリアルでドロドロ(笑)バブル絶頂期の札束が飛び交う世界から、株が大暴落してどんどん落ちぶれて行く人たち。
リストラや不倫や親の介護、最初は小奇麗な仕事しか嫌だと言っていた主人公永遠子が最後には野菜の袋詰めの仕事をするところなんて、なんかもうすっごいリアル。
離婚の危機も何度もあって、そのたびに双方ともに「別れよう」って決意してるのに、なぜか別れずずるずると十年すぎるのも、なんていうかリアル。
そこには見栄とか手間とかあって、子供が出来てからは子供がいるからって感じで。
ほんと、これを読むと「子は鎹」なんだなぁって思う。
永遠子が二人目を流産するくだりでは、ちょっと怖くなりましたが。
うひゃぁ。私大丈夫かしら。ドキドキ。ほんと、妊娠出産って奇跡だよなぁ。
ラストはなんだかんだ言いながらハッピーエンドでちょっとほっとしました。
てか、まだまだ続けて欲しかったなぁ。これ、美有が高校生ぐらいになったらどうなるのかなぁ。そこらへんも書いて欲しかったかも。
とにかく、久しぶりに唯川恵、あたりでした。おもしろかったー!!
やっぱりこの人は長編がいいなぁ。山本文緒と一緒で。
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この当時、唯川恵は結婚していなかったはずなのに
女、妻、母の気持ち、結婚のリアルそして
男の気持ちまで鋭く描いていて
現実をまざまざと見せつけられた。文章力がすごい!
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昭和から平成へ変わるその時に結婚した1組のカップル。
バブル崩壊から、2000年問題まで。
結婚は入れ子の箱を開けてゆくようなもの。
〝わからないよ、開けてみなくちゃ。〟
Posted by ブクログ
唯川恵作品。2作品目。
時代が人を作る?、あるいは、人が時代を作る? バブル期の人生観とデフレ期では、こんなにも違うものでしょうか?
結婚と同時に壊れてゆく夫婦関係。バブル崩壊と同時に崩れてゆく未来予想図。
気持ちが納得できる部分が半分、首を傾げる部分が半分でした。”バブル”に踊った世代は、きっと彼ら以外には納得されないかもしれない。
主人公たちは、自己中心的でプライドが高く、どことなくお気楽です。まだまだ、時代がそれを許していたのでしょうか。恋愛なら絶対に別れる理由が、夫婦には当てはまらない、だけなのかもしれない。逃げられないのかもしれない。が、諦めているわけでもなく、許しているわけでもない。
生きるためか、幸せになるためか。一緒に時を過ごすうちに、夫婦の絆が深くなってゆくのかもしれない。「ベター・ハーフ」でいいんですね。
21世紀を迎えるエンディングでしたが、二人はまだ知らなかった。この年の日本はまだデフレの入り口でしかなかったことを。→意地悪かな?
気になったフレーズは以下:
★お母さんが私に教えてくれたのは、いい学校に入って、いい就職をして、いい条件の男を見つけて結婚すること。そうして、一生楽して暮らしてゆくこと
★小さい時から、家の手伝いなんかより一つでも多く単語を覚えなさいって、…。家庭科なんか受験に関係ないから頑張らなくっていいって。
バブル崩壊前後の出来事を織り交ぜながら、夫婦間の問題が
ありふれた日常のように上手く書かれていました。
男女間の考え方の違い、どこにでもありそうな夫婦喧嘩。
お互いに溜め込んでいた不満、何かの時に湧き出てくる感じが
身近なこととして感じられました。
Posted by ブクログ
バブルの時代を生きた人は、濃密な人生を送ってきたんだろうなと思う。人生の水も甘いも全部経験して、どう落ち着いたのか。バブル後世代の私には夢の中の世界だ。
でも、いつの時代に生まれても悩みは似たような物だなぁとつくづく感じもした。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。その日が人生最高の日だった。順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。不倫、リストラ、親の介護…。諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。結婚の真実を描く長編小説。
【感想】
Posted by ブクログ
中々分厚い体裁で軽く怖じ気づいていたが、ハラハラドキドキさせるシチュエーション設定で、食い入る様に頁をめくり続けた。こういう愛の形を実現させられる二人って素敵だ。
Posted by ブクログ
第八章 夜明けまでの美有がいなくなって、そこから喧嘩になるけど、文彦の「じゃあ、なんで結婚したんだ」に対する永遠子の返答がシンプルやけど、すごく良かったです。
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特に何も期待せず、たまたま手に取ってよんでみたのだけれど・・・思わず一気に読んでしまった。
夫婦、家族、親子・・・等々をきれいごとでなく描ききっていて恐ろしいほどリアルだった。どんどんいろんなことが出てきて昼ドラのように下手をするとなってしまいそうだけれどそんなことはない。すごい。面白かった。時間をおいてまた読んでみたい。
Posted by ブクログ
結婚している自分にとって、興味もあったし面白かった。
結婚、夫婦、家族について考えさせられた。
夫婦とは結婚したからってすぐになれるもんでもないし、何も問題がない夫婦、人間なんて居ないんだなと改めて思った。
Posted by ブクログ
時事ネタがもりこまれてて、時に唐突だな!っていうのもあったけど、時代をリアルに感じられた。結婚て、恋愛と違う。男女として好きでも、家族になったら好きじゃなくなる。。気が合う、一緒にいて楽しい!が結婚後もそうだとかぎらない。。結婚は本当にスタートなんだなと感じた。
Posted by ブクログ
悩んでて元気の無いときに読みたい本。もったいなくて、読み進めるのを敢えて休憩したり。どうしようもない登場人物たちに自分を投影しながら、彼らががんばり、なんとか進んでいく姿に元気をもらいました。悩みがやっぱり同じで、でもなんとかなるんだ、と希望をもてました。バブルの描写も気持ち良く、唯川さんの男女の本音の書き方はやっぱりすごいし、とにかく大好物な本でした。
Posted by ブクログ
バブル絶頂から崩壊、そして2000年に突入するまでの一つの家族の話。面白かった。
永遠子が女から母親へ、文彦が男から父親へ変化していく様子が時代が進むにつれてはっきりと描かれており、人間の成長過程を見ることができた。
バブルなんて言葉はテレビや本の中でしか読んだことがなく、詳しいことは何も知らなかった。経済だけでなく日本全てのものに影響を与えるものだとは思わなかった。
夫婦というのはずっと円満にいくものではない。性欲どころか愛すらも消えて、いることが当たり前になる存在だ。以前は結婚に憧れが持てなかったが、この本を読んで少し変わった。
永遠子が美有の受験にのめり込まなくてよかったと思う。後半は、永遠子も文彦も不倫関係に持ち込まれようとしても断っていて、これが親になるということなのかと思った。
Posted by ブクログ
結婚は逃げられない罠なのか?
それはちょっと哀しい。
唯川恵さんの作品はこれで4冊目。
私が感じる作風、20代30代の女性の行動心理にはとても深いが、その他の世代の女性にはちょっと辛口。
また結婚という制度にも辛辣。若い女性のせつない恋愛心理描写は抜群。
あらすじをすこし。
結婚式当日、ウエディングドレス姿の花嫁控え室で夫になる人の元彼女が、手首を切って騒動が始まる。
こんなことがあっても結婚式は止めない。こだわった豪華なせっかくの結婚式だものと。
当然新婚旅行もギクシャク。成田離婚かと思うと、皮肉な事情で結婚生活が始まってしまう。
詳しくは書かないが離婚の危機の数々をくぐりぬけ、そして10年。女の子も一人儲け、こんな夫婦はざらにいるのではと思わせるよの姿。ここらへんの筆力はうまい。結婚40年のばあチャルからみてもそんなことあるあるという事象がつぎつぎと、笑ってしまった。
しかし時代だからというのか、不倫が大手を振っている風潮(フィクションでも現実でも)にはちょいとあきれる。
また、だいたい結婚する前に多くの人とよく付き合って、よりよい人に巡り会いたいとなど無理な注文。絶対後ひくだろう。男女の恋愛トラブルが起こるのは必須。
自由な現代だけど大変だね。すっかり、いじわるばあさんモードだけど(笑)
で、主人公永遠子と文彦は結婚を継続できるのか...。
ベストではなくベターな関係。
それでも結婚する?
古くて新しい問いかけの、現代における答えの一端が見えて妙に納得する小説だった。
Posted by ブクログ
良い意味で、こういう小説をわざわざ書く人がいるんだなと思える1冊。
もちろん結婚生活という大きなテーマはあるけれど、1人の女性の人生をただただ傍観している感覚。
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バブルがはじけた頃の一組の夫婦の結婚生活。
人生最高の日だった結婚式から、二人の日々は下降線の一途をたどる。
これでもかというくらい次々とトラブルが起こり、二人の関係は修復不可能なまでに離れていくが、そのトラブルというのが不倫とかリストラとか親の介護とか、あるある過ぎて他人事とは思えない。
結婚生活の描写がリアルすぎて、正直ストーリーはあまり楽しめず…。
2017/08
Posted by ブクログ
ん〜(−_−;)
次から次へとこれでもか…っていうくらい悪い事が続いて、辟易する…
心が2人離れてしまっていても、あまりのその時の立場の大変さに離婚なんて考えられない状態ばかりで結婚生活を続けてしまっている
リストラのあたりは あまりに辛い… 自分の立場や状況が酷くなるとみんな自分のことしか考えられなくなってしまうところが人の本質が見えるようで嫌な気持ちになる
Posted by ブクログ
結婚生活とは、夫婦生活とは、ふたを開ければ”毎日、こんなはずじゃなかった、の繰り返し"。数々の修羅場が訪れるも"自分たちの関係を壊し合うことですでに疲れ果て、離婚しなかったのではなく、離婚すらできなかった"二人。
その二人の11年間の軌跡は人間のたくましさを強く感じた。
独身の方と、既婚の方が読むのとでは感じ方がかなり異なるのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
なんかちょっと怖かった―!
ぃや、別にホラーとかではないのだけれども。
悲しいくらいの現実を突きつけられている感が。
結婚の嬉しさと苦しさ。出産・子育ての嬉しさと苦しさ(&出産後の女性の体の変化)。親との関係。お金の問題。社会との関係。男として・女として生きることと家族の一員として生きること。いろんな問題を突きつけられている気がするな。引き込まれつつ、かなり苦しかった、不思議な冒険感(笑)。
Posted by ブクログ
「結婚」についての考え方が変わった気がします
好きなだけじゃ駄目って意味が少しわかったような、
永遠子と文彦の周りではありえないぐらい
色んなことが起きて
小説だからこんなに起こるんだろうなあ…
なんて最初は思いながら読んでいたけれど
きっと結婚生活にありえないことや
想像してなかったことなんて
いっぱい起こるんだろうなあ と思います
まだ結婚なんて先の話だと思っている年なので
ふと考えるのは自分の親のことだけど
きっと私の知らないところで色々あったのだと思って
「家族」を大切にしようと思えた本です
あとがきに「最高のテキスト」とあって 少し納得
自分が結婚するとき 子どもを産むとき
時間が経って読んでみたら
また面白いでしょうね
Posted by ブクログ
結婚式から始まって、昭和から平成にかけての、
その時代時代での夫婦のありかた、
夫・妻、それぞれの社会との関わり合い方、
そしてそれをとりまく人々の変容。
非常に面白かったです。
何年か経ってからまた読み返してみたい。
きっと、その時々の、自分の状況や社会情勢で感じ方が全然違ってくると思う。
Posted by ブクログ
ある雑誌で紹介されていて、読んでみました。結婚後の女性はどこか他人事と思いながらも軽蔑したり同情したり、時には共感したりしながら読み進めていくと思います。
バブルからそれが崩壊する瞬間とその後の景気を舞台にしているので、何となくわかる人も、また感じがつかめない人もいるかもしれません。
でも男と女の感じ方の違いや、男と女、夫婦として、家族として、気持ちの変化も上手く描かれています。
すでに家族を持っている方は今の自分とこれからの自分を考えるいいチャンスかも。
それなりに長編なので、読み疲れはしましたが、退屈はしませんでした。
他の作品も読んでみようと思います。