あらすじ
日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。その日が人生最高の日だった。順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。不倫、リストラ、親の介護……。諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。結婚の真実を描く長編小説。
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Posted by ブクログ
唯川恵先生の作品の中でこれと「永遠の途中」は常に私的ランキング首位を争う2冊です。
バブル当時小学生だった私はニュースの回顧とかでバブリー時代を見たりするのですが「こんなんだったんだー」と興味深く、羨ましく読みました(笑)
永遠子の見事なOLぶり!(笑)
成田離婚、とティファニー(笑)
凄いな~一年でいいから体験したい!
そんな時代がいつまでも続くと信じてやまない2人の生活に、本当に泡のように弾けたバブル。
でも、生きていかなくてはならない。
ローンは払わなくてはならない。
生活していかなければならない。
時には擦れ違い、時には寄り添い、夫婦という形が時代によって変化していく描写が素晴らしい作品です。
Posted by ブクログ
ありふれた日常生活のように書くのがうまい。
悲惨そうな事も、悲惨そうに書くのではなく、それも日常の変化の一つにすぎない。
人間として、筋がぶれていないことが大事。
良い伴侶(beter half)をどうやって選ぶか、悩んでしまう。
いえ、どうやって選んで貰えるかを悩んだのかもしれない。
Posted by ブクログ
バブル最盛期に湯水のようにお金を使い超豪華な挙式披露宴をした一組の夫婦の、その後十年を綴った作品。
これはめちゃめちゃおもしろかった!!
のめりこむように読んじゃいました。
すっげぇリアルでドロドロ(笑)バブル絶頂期の札束が飛び交う世界から、株が大暴落してどんどん落ちぶれて行く人たち。
リストラや不倫や親の介護、最初は小奇麗な仕事しか嫌だと言っていた主人公永遠子が最後には野菜の袋詰めの仕事をするところなんて、なんかもうすっごいリアル。
離婚の危機も何度もあって、そのたびに双方ともに「別れよう」って決意してるのに、なぜか別れずずるずると十年すぎるのも、なんていうかリアル。
そこには見栄とか手間とかあって、子供が出来てからは子供がいるからって感じで。
ほんと、これを読むと「子は鎹」なんだなぁって思う。
永遠子が二人目を流産するくだりでは、ちょっと怖くなりましたが。
うひゃぁ。私大丈夫かしら。ドキドキ。ほんと、妊娠出産って奇跡だよなぁ。
ラストはなんだかんだ言いながらハッピーエンドでちょっとほっとしました。
てか、まだまだ続けて欲しかったなぁ。これ、美有が高校生ぐらいになったらどうなるのかなぁ。そこらへんも書いて欲しかったかも。
とにかく、久しぶりに唯川恵、あたりでした。おもしろかったー!!
やっぱりこの人は長編がいいなぁ。山本文緒と一緒で。
Posted by ブクログ
唯川恵作品。2作品目。
時代が人を作る?、あるいは、人が時代を作る? バブル期の人生観とデフレ期では、こんなにも違うものでしょうか?
結婚と同時に壊れてゆく夫婦関係。バブル崩壊と同時に崩れてゆく未来予想図。
気持ちが納得できる部分が半分、首を傾げる部分が半分でした。”バブル”に踊った世代は、きっと彼ら以外には納得されないかもしれない。
主人公たちは、自己中心的でプライドが高く、どことなくお気楽です。まだまだ、時代がそれを許していたのでしょうか。恋愛なら絶対に別れる理由が、夫婦には当てはまらない、だけなのかもしれない。逃げられないのかもしれない。が、諦めているわけでもなく、許しているわけでもない。
生きるためか、幸せになるためか。一緒に時を過ごすうちに、夫婦の絆が深くなってゆくのかもしれない。「ベター・ハーフ」でいいんですね。
21世紀を迎えるエンディングでしたが、二人はまだ知らなかった。この年の日本はまだデフレの入り口でしかなかったことを。→意地悪かな?
気になったフレーズは以下:
★お母さんが私に教えてくれたのは、いい学校に入って、いい就職をして、いい条件の男を見つけて結婚すること。そうして、一生楽して暮らしてゆくこと
★小さい時から、家の手伝いなんかより一つでも多く単語を覚えなさいって、…。家庭科なんか受験に関係ないから頑張らなくっていいって。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。その日が人生最高の日だった。順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。不倫、リストラ、親の介護…。諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。結婚の真実を描く長編小説。
【感想】
Posted by ブクログ
中々分厚い体裁で軽く怖じ気づいていたが、ハラハラドキドキさせるシチュエーション設定で、食い入る様に頁をめくり続けた。こういう愛の形を実現させられる二人って素敵だ。
Posted by ブクログ
特に何も期待せず、たまたま手に取ってよんでみたのだけれど・・・思わず一気に読んでしまった。
夫婦、家族、親子・・・等々をきれいごとでなく描ききっていて恐ろしいほどリアルだった。どんどんいろんなことが出てきて昼ドラのように下手をするとなってしまいそうだけれどそんなことはない。すごい。面白かった。時間をおいてまた読んでみたい。
Posted by ブクログ
バブル絶頂から崩壊、そして2000年に突入するまでの一つの家族の話。面白かった。
永遠子が女から母親へ、文彦が男から父親へ変化していく様子が時代が進むにつれてはっきりと描かれており、人間の成長過程を見ることができた。
バブルなんて言葉はテレビや本の中でしか読んだことがなく、詳しいことは何も知らなかった。経済だけでなく日本全てのものに影響を与えるものだとは思わなかった。
夫婦というのはずっと円満にいくものではない。性欲どころか愛すらも消えて、いることが当たり前になる存在だ。以前は結婚に憧れが持てなかったが、この本を読んで少し変わった。
永遠子が美有の受験にのめり込まなくてよかったと思う。後半は、永遠子も文彦も不倫関係に持ち込まれようとしても断っていて、これが親になるということなのかと思った。