唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【2024年71冊目】
23歳の千絵と35歳の瑞子が働く会社に、ロサンゼルス帰りのエリート、冴木が配属された。見た目よし、人当たりよし、仕事にも一生懸命な冴木に浮き立つ女たち。いつしか千絵と瑞子もそれぞれに冴木と距離を縮めていた。千絵にはしがない劇団員の恋人、瑞子には同じ会社に不倫相手がいるのだが、そもそも冴木にはどこか煮え切らないところがあり――?
歳の差の女たちの熾烈な恋模様を見せられるのかと思っていたら、途中からどんどん雲行きが怪しくなり始め、なるほどクソやなと思っていたら、女は強かった……!という感じの話でした。
千絵の恋人の司は、読むからに地雷で、不倫相手の史郎の方が、まだまとも -
Posted by ブクログ
2004年(発出2001年) 331ページ
第126回直木賞受賞作です。
著者の唯川恵さんは、若い頃にコバルト文庫で作家買いしていた小説家です。やさしい雰囲気の恋愛小説が大好きで新刊が出ると買っていた記憶があります。小説をめったに読まなくなっていた時期に直木賞受賞のニュースを見て、ジュニア向けから大人の小説へシフトしてたんだなあ、と思いました。久々の唯川恵さんでしたが、読みやすさは変わらず、軽快なテンポで物語が進んでいきました。
対照的な2人の女性、るり子と萌は5歳の頃からの腐れ縁。るり子はまさに『女の敵』という表現がピッタリの女性。わがままで強欲。自分の欲しいものは手に入れないと気が済 -
Posted by ブクログ
ネタバレ直木賞の作品らしい。
おぉこんな内容だったか!
JKが好きな唯川さん×直木賞ということで、読んでみる。
しかもドラマやってた気がして、期待して読む。
すごい女がいた!
るり子、私の周りににはいなかったなぁ。でも、萌のような子もいなかったなぁ。
それぞれが、すごく魅力的。
自分の行動に自信を持っていること、27歳にして後悔のないような生き方をしていること。言い切るって難しい。でもこの2人は行動も選択も迷いがないことに、すがすがしい感じがする。あとがきに、江國さんが唯川さんの作品を“梨”の筆と言っていた。“あるのまみずみずしさと、さくさくとした歯ざわりの良さ”と書いている。まさに!!!
読み応 -
Posted by ブクログ
ネタバレ浅間山でひとりの高校生の死をきっかけに、それぞれの人生を歩む3人の高校生たち。
稀世の父親がいないことで憂いにあい、目まぐるしく変わる人生
創介の人生も親の庇護を捨て、ひとりで生きていこうとする
未来子もまた、大きな姉の存在に苦しみながら、人生を切り開いていく
32年という時間が経ち子供は大人へと成長していく。自分も今、同じ様な年齢だから彼らの人生を重ねながら読むことができました
山は人に希望も絶望も与える
日々のルーチンの中で生や死を感じることはなかなかないと思う
自然を通じて、死を感じることで人は生を身近に感じ、もう語り合うことのできない人の姿も感じるのかもしれない