唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は主人公の痛みを知っている。悲しみ、苦しみ、痛み、恨み、妬み全て分かる。ダメだと無駄だと分かっていても、歯止めが聞かない。少しの望み、期待が邪魔をしてしまい見ない方がいい事、確認しない方がいい事を敢えてしてしまう。諦めたいが故にする行為が仇となり、自分を更に苦しめる。その無限ループに陥り、抜け出せなくなり心身共にやつれ果てる。
過去の自分を見ているようで、思い出したくない記憶を思い出してしまった…。今となってはもうどうでもいい事だけど、そうなるまで何年かかったんだろう。時間が解決するなんて言葉は信じれない程の期間引きずりまくったけど、重い後遺症が残ってしまい、人を好きになれなくなった。もう恋はできない。
どうか主人公はそうならず、幸せで心穏やかな生活を送れるようになりますようにと願います。 -
Posted by ブクログ
思い出したくなくて心の奥底にしまい込んでおいた、失恋の過去の思いを、問答無用で引きずり出されました。
同棲解消当時にまさに思ったままのセリフがいくつも出てきて、私が書いた?と思うほどでした(失笑)
自分の心の傷を直視できず長年見ないふりをしてきましたが、私の気持ちを代弁してくれているように思えて、なんだか心の整理につながりました。
後半はもはやホラー?ミステリー?のような空気漂いますが、まさかの話の繋がり方をして、そこも面白かったです。
直近「人は心に余裕がある時でなければ、物事を肯定的に視れない」という感想を抱いたのですが、まさに、心理的に極限状態にあると、人を疑ったり人のせいにしたり、歪んだモノの見方をしてしまうんだなとだめ押しされました。 -
Posted by ブクログ
恋愛とは不安との戦い、結婚とは不満との戦い
この一文から始まるなんて、!という期待値が高すぎたせいかもしれない。
面白かったけど、あれ?っていう物足りないような気持ちになった。
唯川さんの物語は、他のなんの共感性もないただ否定的な、なんとも言えないようなもやっと感がある不倫小説と違い、気持ちがわかると感じてしまう部分が多い。
(不倫に共感できるなど言っていいのだろうか笑)
だからこそ面白い。
不倫の場合、不倫した側はなんだかんだであまり幸せにならずに、不倫された側は生き生きと新しい道を歩むのが多い中で、2人とも幸せになるのがまたいい。2人ともモヤっとしてることもあるから幸せマックスって訳ではないだろが。
美月が仕事に輝く友を見てもやっと感じる場面があったから完全なる幸せではないのかもしれないけれど、新たな命を授かっている様子を見ていれば十分幸せだろうと思う。
それが願ったことなのだから。
私が好きだなと感じたのは、英利子が美月に対して不倫の慰謝料としてネイル代を請求したところだ。
この強さ。かっけえ。
私に同じことができるとは思わない。
強すぎる。とにかく幸せになってくれ。
きっと幸せになれる。 -
Posted by ブクログ
男女平等だのフェミニズムだのが言われるなかで、女であることを最大限に利用して生きるるり子はいっそ清々しくて好きだ。それもひとつの生き方で、芯の強さはかっこいい。自分が幸せになると信じて選択する、その意志の強さこそが、自分を幸せにするのかもしれないね。
とはいえ、絶対友達にはなりたくないし、憧れもしないんだけどね。関わりたくないけど、傍から見てる分にはOKという意味の好き。自分の幸せを他人に委ねてしまうことがリスキーと思うから、わたしは萌のほうが近いのかも。
連載だったということで、読者を惹きつけるためにアップダウンのあるストーリー展開だったのかな。さくさく読めたけどラストはあっさりし過ぎというか甘く感じた。