唯川恵のレビュー一覧

  • 永遠の途中
    自分もアラサーの働く女性として、結婚してもフルタイムで働き続けるのか、時短で働くのか、仕事をやめるのかしょっちゅう悩んでいる。
    小説の中で2人の女性の生き方を疑似体験し、この先自分がどんな道を選んだとしても、自分が選んだ道に自信を持つことが大事だと思わされた。
  • 愛しても届かない
    これほど惹かれる人がいるのは羨ましい。
    と思いつつ振り返ると自分も本当に惹かれる人がいるとその人しか見えない人種だったなあと。

    けど、それは自分に自信がないからで、
    自信があると『執着』は薄れるか無くなる。

    主人公の気持ちも分かる反面、
    人の幸せを壊してまで得た幸せは
    長くは続かない、報復に合う...続きを読む
  • 一瞬でいい
    とても良かった
    1人の死をきっかけに大きく変わった3人の人生
    それぞれの人生が重なったり離れたりしながら展開されていく
    人生とは真っ直ぐなものではなくて曲がったり折れたりしながら進んでいくもの、歳を取っても結局若い頃の自分の横にいるのかもしれない
    生きた人生と生きたかもしれない人生
    考えたらキリがな...続きを読む
  • 燃えつきるまで
    「良い面もそうでない面も影響を及ぼす」

    恋愛から失恋、取り巻く人間や何より種々の感情が渦巻いている小説

    浮き足恋愛真っ只中!のような場合は
    読んでも何も得られないと思うが、
    多少でもそうでない場合は控えめに読むことを
    進めたい。保証はしないけれど

    今回もまた、残る言葉が多く出てきてしまったなぁ...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    女として弱さを抱えてもなお、冷ややかに、強かに生きていく方法が
    するっと入ってくる用に書かれている

    るり子を見ても、萌えを見てもどちらも凄くかっこいい
    それでしか得られない安心感を肩足立じゃなくて、両足でたって、自分の人生を仁王立ちで決めたい

    27まであと4年、、少ししかない

    一気読み面白かっ...続きを読む
  • 永遠の途中
    薫と乃梨子どちらも私からみたら羨ましいくらい素敵な人生なのに、そんな人でも人と比べてしまうだなと思った。
    改めて人と比べても意味がないということがわかったし、比べるなら自分以外ないってことなんだな。あと、あのときああすればよかったとか、そういうのも無意味。
    人と比べて落ち込むことも、過去を振り返った...続きを読む
  • 永遠の途中
    唯川さんの小説は間違いないなと思った。
    2人の半生を書いた物語は、まったく違っていてとてもおもしろかった。どちらの人生がいいかと聞かれるとかなり迷ってしまう。早くに結婚をして家庭を持った薫と仕事に生きる乃梨子。どちらも魅力的で、他人から羨まれる人生を送っていそうだと思ったが、内心はそんなことないのだ...続きを読む
  • 一瞬でいい
    恋愛小説ひさびさ読んだけど、恋愛小説とは一言で括れない、4人の素晴らしい人生があった。とてもいい本。
  • 一瞬でいい
    浅間山でひとりの高校生の死をきっかけに、それぞれの人生を歩む3人の高校生たち。

    稀世の父親がいないことで憂いにあい、目まぐるしく変わる人生
    創介の人生も親の庇護を捨て、ひとりで生きていこうとする
    未来子もまた、大きな姉の存在に苦しみながら、人生を切り開いていく

    32年という時間が経ち子供は大人へ...続きを読む
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    猫をモチーフにした短編集。

    猫と暮らすということはいつも喪失を伴うのか。
    愛と別離と、喪失の物語だと思った。
  • 一瞬でいい
    大人になって、歳をかせねて、いろいろな事を経験しても、18歳当時あの時だけは、ずっとあの時のままで、その感情から逃れられない大人の切ない甘い物語。
  • テティスの逆鱗
    普通に面白かった。主人公の4人の女達が美を求めて堕ちていく様はホラーとも呼べる代物であった。唯川恵、初めて読んだが文章に違和感がなく読みやすい作家だと思った。
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    様々な日常の中での猫との生活。転機もあればそうでないこともある。大きな悩みも小さなきっかけで解れることもあることを思い出させてくれた作品。特に最後の川沿いを歩く作品が印象的。一言であらわすならば、少しだけ心に風が通る爽やかな短編集でした。
  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)
    36歳から74歳の12人の女性のリアルな恋愛話に、筆者の毒舌なツッコミが心地よく、読むのが楽しかった。恋愛小説より生々しく、男女の本音が満載で、人生の指針になる一冊だった。
  • セシルのもくろみ
    自分がファッションに全く興味のないオタクのアラフォー独身女なので、読み始めた時はキャラクターやシチュエーションの何一つに共感出来ず、読み切れるかな、と思ったけど… 凄い勢いで一気に読めてしまった!
    この作者書き口が軽快で読みやすいな〜!
    起こるイベントはことごとく平成初期かな?って感じなのは、もしか...続きを読む
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    7つのネコ短編集。
    ほわほわするようなおはなしではないけど、
    また、がんばろうって思える作品でした。
    こんなに泣くとはきいておりません笑
    電車の通勤時間に読んでいたので、車内で泣いてしまって
    周りの人にみられたかもしれないです。
    読む際には、お家がおすすめです。
  • 愛しても届かない
    私は多分、主人公側だ。

    最後はあの展開で良かったと思う。
    自分が犯した過ちはちゃんと返ってくるべき。
  • 今夜 誰のとなりで眠る
    高瀬秋生という男の訃報により、動き出す5人の女性の人生。それぞれみんな違った悩みを抱えて生きているけど、5人全員に共通するのは『愛されたい』という気持ちなのかもしれない。
    今まで近すぎて見えなかったもの。離れたからこそ見えるもの。
    本当に大切はものは、実はもう手の中にある。それに気付くには、まずは自...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    軽快に書かれているけれど、何か真理をついてくるような恋愛小説、かな。
    27歳の二人の女性は、5歳からの付き合い。美人で強欲なるり子、自由に生きる為の3回目の結婚。きちんと自分で生きたい、自分さえ信じられない萌。とうてい合わないそうな二人だけれど、どこか依存し合う。
    対象的な二人の恋愛。
    るり子に語ら...続きを読む
  • 愛なんか
    短編集で、一つの章が10分ぐらいで読めるから
    さくさく読めて楽しかった。

    女は男に受けるためにこうであれ
    女なんだからこれが普通
    女らしく
    という言葉を全て跳ね除けてしまうくらい強い本だった。
    人には人の生き方があって、それは千差万別。
    女だからという理由で縛られる必要も可能性を狭めてしまう必要も...続きを読む