唯川恵のレビュー一覧

  • OL10年やりました
    作者の唯川恵さんは、地方の銀行で10年のOL生活を経て小説家になりました。

    10年のOL生活は決して華やかではありません。
    上司のセクハラに悩んだり、先輩や後輩との人間関係に振り回されたり、仕事でミスをしてへこんだり・・・
    でも、仕事だけでなく処世術をも学び、併せて人間ウォッチングを楽しみながら、...続きを読む
  • ロンリー・コンプレックス
    希望はあなたを捨てはしない
    あなたが希望を捨てたのだ


    もう何ヶ月か前にこの本と出逢っていたらな。
    心にじーんとじわじわくる一冊。
    すごく自分の糧になる。
  • 不運な女神
    短編集ですが、前のお話にチラっと出た人が次のお話の主人公になってます。
    すべてのお話に共通するのが不運で、不運も幸せも、信号が自分が渡るときはいつも赤信号なのを不幸と呼ぶ人もいるし、いつも青になってることを幸福に思う人もいる。いつも青になっていようが不幸だと思う人もいれば、赤になっていようが幸せな...続きを読む
  • あなたへの日々
    愛されるより愛したい! 
    女性関係に奔放な造形作家。平凡だがやさしい大学時代の友人。
    水泳のインストラクター・曜子23歳は
    対照的な二人の男性の間で揺れる…。

    分かるような気がする。
    平凡で自分を愛してくれる男性と一緒に居る方が
    幸せなのかもしれない。
    でも、自分が相手を愛するっていう気持ちも
    ...続きを読む
  • キスよりもせつなく
    以前にも読んだことがあるんですが、本を整理していた時に、懐かしくてまた読んでしまいました(*^_^*)失恋から立ち直っていく主人公とその友達の恋など、読んでて共感できたりする部分があったりして素敵な作品でした。
  • 恋人たちの誤算
    女って怖い!できる女は恋も仕事も独り占めやな。自分が男を切って、自分も別の男に切られたユリの話について、自分でしたことは返ってくると思った。エジンバラ〜ロンドンまでの電車4時間で読みきった。
  • いつかあなたを忘れる日まで
    すごく納得させられる本。きっと男女問わず同じ事が言えるから、どちらが読んでも面白いと思います。しいて言うならば恋愛の教科書っぽい…勉強になります。
  • 恋人はいつも不在
    大学の頃から好きだった時男と三年かけて、ようやく恋人関係になれた奈月。なのに、この頃、時男のやさしさが見えない…。そんな時、時男の昔の恋人・小夜子が現れる。派手な化粧がよく似合う小夜子にひかれる時男。そして、奈月の前にも、以前に告白された協介が…。社会人としても三年目を迎え、すれ違う恋人たちの心と、...続きを読む
  • あなたへの日々
    曜子、23歳。スイミングスクールのインストラクター。学生時代からの友人・徹也に求婚されるが、気持ちは固まらない。徹也のことは好きだけど、恋してはいない。そんなとき造形作家・久住のモデルをつとめ、激しく惹かれてゆく。だが彼は女性関係に奔放で束縛を嫌うタイプ―。愛してくれる優しい男と、不安で仕方がないの...続きを読む
  • 病む月
    凄い。面白い。収められている十話にはバラツキもあるし、すべての話はそんなに統一性があるわけでは無い。舞台になる金沢も、特に重要な要素になっているということも無いと思う。しかし、あえて統一したものを挙げるとしたら、各章に登場する女性が、タイトルどおりに”どこかが病んでいる”と言えるかもしれない。十話す...続きを読む
  • 孤独で優しい夜
    愛って苦しいと思った。本当の愛でもこんなに苦しい愛があるなんて。周りに認められる恋愛ができることは幸せなのかも。どんな恋愛でも苦しくない恋愛はないのかもしれない。ラストの、強く生きていこうとする主人公に共感がもてたし、私も頑張ろうと思った。
  • いつかあなたを忘れる日まで
    高校生の私にとっては恋愛の教科書っぽい印象を受けました。実在する人の実体験込みなので楽しく読めました。
    男を見極められる女…うーん、なってみたいものですな
  • シングル・ブルー
    唯川恵が女について語ったエッセイ。

    女の卑怯さを語った一方で、
    女の美しさを語る。

    そのままの文章で、そのまま伝えようとする感じ。
    個人的には結構お気に入り。
  • 肩ごしの恋人
    るり子のキャラクターがたまらない。
    解説で江國香織さんが言及しているように、女のダンディズムを貫いている。

    女の子に人気があって、男の子に全然モテない女の子が、世の中でいちばん不幸なの

    女が得に決まってるじゃない。生まれ変わっても、私は絶対女だわ。女でなきゃ、生きてる意味がない

    絶対になれない...続きを読む
  • 愛しても届かない

    好きになった彼に、すでに恋人がいたら…? 
    ①あきらめる
    ②嫉妬する
    ③片思いに徹する
    ④売り込む
    ⑤奪う

    七々子が選んだ道は
    彼の恋人・美咲と友だちになることだった! 
    裏切りの恋の行方は?

    読みだしたら
    続きが気になって一気に読んでしまいました。
    恋する女の執念はすごい。
    この本を読んで
    ...続きを読む
  • 愛なんか
    理解できない、ということがないことがすごいと思う。異性であり、感覚や価値観が違っていても不思議と腹落ちがいいといおうか、しっくりくる不思議。
  • 息がとまるほど
    それぞれ面白い短編集だった
    どの女性もなかなかの悩みを抱えているけど
    プライドが邪魔してうまくいかない…
    大人になると素直になるの難しいのかも

    イヤミス的余韻が残る「あね、いもうと」
    好みだった

    「一夜まで」は
    すごく理想的な不倫(笑)
    って感じで好きでした。
  • 彼女の嫌いな彼女
    【2024年71冊目】
    23歳の千絵と35歳の瑞子が働く会社に、ロサンゼルス帰りのエリート、冴木が配属された。見た目よし、人当たりよし、仕事にも一生懸命な冴木に浮き立つ女たち。いつしか千絵と瑞子もそれぞれに冴木と距離を縮めていた。千絵にはしがない劇団員の恋人、瑞子には同じ会社に不倫相手がいるのだが、...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    2004年(発出2001年) 331ページ

    第126回直木賞受賞作です。

    著者の唯川恵さんは、若い頃にコバルト文庫で作家買いしていた小説家です。やさしい雰囲気の恋愛小説が大好きで新刊が出ると買っていた記憶があります。小説をめったに読まなくなっていた時期に直木賞受賞のニュースを見て、ジュニア向けか...続きを読む
  • 一瞬でいい
    ひさしぶりの唯川恵。新聞連載らしく、文章も素直で、ページをめくる手が止まらなかった。最後の創介と稀世の浅間山登山については賛否両論あるが、あんまり納得できなかった。
    解説の谷口けいさんは、2015年、山で滑落死された方だと知った。2012年刊の新潮文庫版の解説を引き継いだものだろうか?山での死につい...続きを読む