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唯川恵さんの小説を久しぶりに読みました。他の著書と同じように、どんどんと引き込まれますが短編集なので、そこから先は読者が自由に思い描けるので、それもまた良いものだと思います。解説の鎌田敏夫さんの文章も良かったです。
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皮肉がたっぷり込められた、好きなタイプのショートストーリー集。
解説で、書かれていた通り、読んだ人によって意見が分かれるようなお話もあるだろう。でも、どれも身近で、色んな人の意見を聞いてみたくなる話ばかりだった。そうそう、そんなに人生うまくいかないよねぇ、そう思いながら、するすると読み終えました。
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解説 鎌田敏夫。脚本家・作家。
「恋愛は殺人と似ている、と言った人がいる。それも理由なき殺人と。」
こういう人に支えられて、唯川恵の作品が多面的な展開をしていくことが分かる。
掌編小説集。24話。
最初は随筆集かと思ったけど。
いい感じで、結論をぼやかした風の作品に惹かれる気がした。
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短編集で読みやすかったです。
今の自分よりも大人の恋のお話でした。それでも、どうしてこんなひとに執着してしまうんだろう、相手の良いところしか見えていないんだろうな、などと恋というものは年齡で大きく変わるものではないですね。恋は、他人からみると馬鹿馬鹿しいもので、他人が理解することはできない。
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大人の恋愛の短編集
読者としてそれぞれの恋愛を見ると、馬鹿だなぁとかこんな男に引っかかったらだめだよとか思うけど実際に自分が体験したらどうなるかわからないな〜
結婚してからの明るい未来は見えなくなるかも笑
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鋭利な刃物のような残酷さ、墨で塗りつぶしたように手の施しようが無い「黒さ」が、本書の至る所に散らばっている。
本書のタイトルから、甘くて切ない内容を期待して読み始めると、軽く怪我しそうなくらい、とにかく「鋭く」「黒い」。
短編より更に短い掌編小説が二十編以上詰まった本書は、恋愛というよりも女のサガが色濃く描かれている。女という生き物が持つ重くて暗くてどぎつい部分が、これでもかという程に。
各物語の、その短さ故にディティールがことごとく削られているからか、さらりと読めるどころか、一話一話が強烈で異様な読後感を放っている。全ての物語が、人物たちが、長編に出来そうなポテンシャルを備えているからだろう。
中でも「壊れゆく女」「罠」「計画」「電話」などは、もう殆どホラーのジャンルに入るかもしれない。「嘘つき」も同じく哀しい話だけれど、イソップ童話のような寓話的な教訓めいた印象もあって、個人的には結構好み。又、「幸福の代償」はかなりシビアで痛烈。不倫の行く末を経済的な現実として描かれている話は稀で、メッセージ性もある。
そして何より哀しくて痛々しいのは、彼ら・彼女らが、どこにでもいると思えてしまうからだ。「いそうだな」「ありそうだな」と思える話ばかり。更に付け加えると「いつの時代にも」。
意地悪かもしれないけど、恋愛に揺るぎない幻想を抱いている人にこそ勧めたい。
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唯川さんの本を初めて手に取ったのは二十歳の頃だった。あれから十年、たくさん恋をした。でもちっとも上達しない…。唯川さんの描く女性たちの抱える闇に危うく引きずり込まれそうになる。
昔は単純に好きかそうじゃないか、それだけ考えれば良かった。いつの間にか、ただお互い好きなだけでは付き合えなくなって、慎重に選んだはずの相手にはときめかないし、年齢や周りの結婚に追い立てられて逃げ場がない。お別れする度、また1から誰かを探す道程にぞっとする。それでもずっと1人ではいられないから、立ち止まることはできない。この繰り返しに疲弊して皆結婚するのだろうか。いっそ出家すればこんな思いを2度としなくて済むのか。
いつか、今の苦しさも懐かしく振り返るようになるのだろうか。好きだから離れるしかなかった恋愛にも意味はあったと思えるように、全てを消化できるのか。
生まれ変われるなら来世は犬か男性がいいな。
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短編で読みやすい。
恋愛って一瞬の情熱、幻想だとみんなわかっているが、みんなこの甘美な毒にはまる。20歳になるまでの指定書にすれば、この物語を反面教師にして、また違う人生を送れるかも。
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最後の「運命の人」がなかったらかなり暗い気持ちで読み終わってた・・・
短くて物足りない気もするけど、全て読み終わったら短いからいいのか、と思った。
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さやかから借りた本。ショートストーリー集。たくさんの恋愛の苦い部分が集めらていて、ちょっと病みそう(笑)最後の『運命の人』は、こんなことがありえたらときめいちゃうなーと思った。
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忘れてたけど、読むの2回目だったみたい。
誓ったはずなのに、またしちゃうのが女心だよね。夫を最低の男に仕立ててから離婚する話が印象的。女ってすごい。
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女性の恋愛、結婚、友情などの、シビアなお話の短編集でした。自分はあまりここに書かれてりるような感情とは無関係なのですが、それはよかったのか、悪かったのかw ここまで劇的ではなくても、多少は体験してみたい感情かもです。短編集って話の順番も作品のうちなのでしょうね。最期の「運命の人」のラスト一文の ぼんやりは、・・・ほんとは運命は身近にあってそれに気がついていなかった。私は幸せなんだ・・・ ・・・本当の運命はここじゃなくてもっと違う幸せがあったはずだと思っていたのに、思い違いだったなんて、私は不幸だ・・・二通りの捕らえ方ができるのかなと。自分は後者だと思ってしまった。読者の性格がでそうです。
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短編集です。
いろんな女の、幸せ・不幸せがつまった本でした。
幸せとは何かを考えさせられました。
最初の何個かはあまり共感できず、もしかしてこの本は楽しめないかもと不安がよぎりましたが、読み進めていくにつれ、引き込まれていきました。
こんなにさまざまな女性を描ける唯川恵さんの脳みそは、どうなっているのか。
(ほめ言葉)
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10Pぐらいの短編がたくさん詰まってます。
タイトルからして ちょっと切ない感じですが、悲しいお話が中心です。
恋は楽しいことよりも悲しいことのほうが多い。
楽しい思い出よりも悲しい思い出のほうが覚えてる。
短いけど、主人公の心理がすごく分かります。
短いけど、物足りなさを感じさせない文章力。素晴らしいです。
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読んだ後、少し経つとストーリーまったく覚えてないパターンが多いからあまりこの手の恋愛小説は読まないのだけど、もらったから久しぶりに女な小説ね。
10Pあるかないかのショートストーリーだから物足りなさはあるもののサクサク読めてよいのではないかしら。
24個のラブストーリーね。
陳腐なものも、ねっとりしたものも、共感できるものも、ホラーなものも。
一番印象に残ったのは鎌田敏夫さんが書いてる後書きにあった部分w
人間は本能の行為であるものを文化にしてしまった。恋愛というよく分からないものをつくり出してしまった。そして、自分でつくり出したものに翻弄されることになる。
恋はバラ色。それは、人間が勝手につくり上げた幻想だ。でも、人は恋をすることで、匂うようなバラ色の花を見てしまうことがある。一瞬の幻想が、実在しているもののように思える時がある。
それは、人間だけが持つことのできる、素晴らしい文化なのだ。だから、人は恋をやめられない。
だってさー。
恋もしたいし幻想も抱きたいよね、そしてお互いいつまでも相手に幻想を抱かせてあげられるような関係でいられたらパーフェクトなんだけどなぁ。
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なんだかなぁ…と思いながら読み進めるうちにだんだん面白くなってきた。
こんな人いるなぁ、とか。
ショートショートだから全体的に物足りなかったり、広がりがなかったり先が読めたり。
ちょっとした読み物にはいいかな。
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24の恋愛ショートストーリーが収録されています。
共感できる部分もあり、私には理解不能な部分もあり。
一つ一つの作品がかなり短いのが勿体ない気がします。
もう少し掘り下げてほしいと思うものもちらほらと…
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短編集。 唯川さんらしく読みやすくて共感する部分が多い小説でした
が、最近いろんな本を読んで 唯川さんの小説がどれもこれも似ていて
先が分かってるのに読みやすいから読む。 みたいになってて驚きがナイかもーって思う
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唯川恵の短編集。
幸せになりたいのに、ただそれだけなのに、それだけが叶わない。そんな女性が沢山出てくる、ちょっと切ないお話ばかりです。
唯川恵の描く女性は、男性の僕が見てもきっと“等身大”なんだろうな、という感じがしてすごく好き。女性が書く女性の本音ってこういうものなのかと時に恐ろしくもなりますが…
短い話ばかりなので、合間合間のちょい読みにお勧め。
Posted by ブクログ
初めて手に取ったのは、大学2年生のころだっただろうか。
テーブルの上に置いてあるのを見た当時付き合っていた彼が、「なんでこんなもん読んでるの?」と言っていたっけ。
振り返ると、2003年は私が生まれて初めて男を疑うことを覚えた年。
仕事を抜きにして、精神的に追い込まれたのも、この2003年と2008年。
まわりのみんなが言うように、2003年にもっと毅然とした態度で関係を絶ち切っていればよかったのかなと思うけれど、それ以降に得たもの・与えられたものがたくさんあったので、結果はどうであれ、続けて良かったんだと思っている。
何かを選択することは、本当に難しい。
本書に登場する主人公たちの姿を見ていてもそう思う。
結局、隣の芝生は青いってことなんだろうけれど、人間の欲望なんてキリがないし、全部叶えることはできないことに気づかないといけない。
最後の『運命の人』だけは、他とは違う意味での「もう、恋なんかしないと誓った」でホッとした。
Posted by ブクログ
恋愛系短編集。
出会い、結婚、不倫、浮気などなど。
物語ひとつ終わるたびに鬱になる本でした。
恋愛って、女って、どうしたら幸せなのか…
読めば読むほど将来が不安になっちゃった。
でもこういうドロドロした話は気になってしまい順調に読み進めてしまいましたー
Posted by ブクログ
恋愛の短編集。
今まで読んだ唯川作品とほとんど同じ内容のものもいくつかあったので免疫はあったんですけど、苦い!苦いなぁ〜。
恋愛とか結婚ってなんなんだろうなぁ。。ってつい考えてしまいますね。
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江國香織よりも登場人物がいそうな気がしたのは、この人がOLだったからかな。
(江國香織がどうだったかは知らないけど)
ただ、、こんなに世の中不倫ばかりなのかな(^−^;
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短編ではなくショート・ストーリーが24編収められている。1篇が原稿用紙にして十枚の長さなので、これがとても読みやすい。「こんな女はいないだろう」「男はこんなんじゃないぜ」と思ったりするが、それは読んだ後に僕が判断して決めたことである。それこそ人によっていろいろな感じ方が出そうな物語達だが、そうなるのが作者の思う壺なのかもしれない。