唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ浅間山でひとりの高校生の死をきっかけに、それぞれの人生を歩む3人の高校生たち。
稀世の父親がいないことで憂いにあい、目まぐるしく変わる人生
創介の人生も親の庇護を捨て、ひとりで生きていこうとする
未来子もまた、大きな姉の存在に苦しみながら、人生を切り開いていく
32年という時間が経ち子供は大人へと成長していく。自分も今、同じ様な年齢だから彼らの人生を重ねながら読むことができました
山は人に希望も絶望も与える
日々のルーチンの中で生や死を感じることはなかなかないと思う
自然を通じて、死を感じることで人は生を身近に感じ、もう語り合うことのできない人の姿も感じるのかもしれない -
Posted by ブクログ
自分がファッションに全く興味のないオタクのアラフォー独身女なので、読み始めた時はキャラクターやシチュエーションの何一つに共感出来ず、読み切れるかな、と思ったけど… 凄い勢いで一気に読めてしまった!
この作者書き口が軽快で読みやすいな〜!
起こるイベントはことごとく平成初期かな?って感じなのは、もしかしてアラフォー女性がターゲットだから??
こんな展開昔見たドラマであったな〜!!ってのばかりで、読んでる時は笑ってしまったが、もしかして意図してなのかも…
あとこれを実際の女性誌で連載してたってのも凄い!
嫌味なモデルがわんさか出てきて大丈夫なのかな?ってのもあるけど、ちゃんと"いい人&q -
Posted by ブクログ
短編集で、一つの章が10分ぐらいで読めるから
さくさく読めて楽しかった。
女は男に受けるためにこうであれ
女なんだからこれが普通
女らしく
という言葉を全て跳ね除けてしまうくらい強い本だった。
人には人の生き方があって、それは千差万別。
女だからという理由で縛られる必要も可能性を狭めてしまう必要もない。
12人の生き様はどれも共通するのはバーでお酒を飲むのが好きなことだけでそれ以外はなにも共通しない。
それでもそれぞれが自分に自信を持っている、自分の生き方選択に誇りを持っている。
今の私はどうか?他人に媚び売り、うまくやっていくことしか考えてない。
仕事も、恋愛も。
この本の中の女性たちのよ -
Posted by ブクログ
猫にまつわる短編集。
優しくて温かいながらも、どこか別れの寂しさや切なさが心に残る素敵な話ばかりだった。
猫飼いとして特に心に残ったのは「運河沿いの使わしめ」と「約束の橋」
生きる気力を無くして汚部屋に住んでいたのを、猫との出会いで変わる江美。紆余曲折の長い人生をさまざまな猫と共に過ごしてきた幸乃。
側から見たら「猫を飼ってる、猫の世話してる」なんだけど、実は生かされてるのは自分の方だったりする。自分にも心当たりあるなぁ。
話として好きなのは「祭りの夜に」
祭りの夜に待ち合わせするそれぞれの思いが切なくて美しくて、ほろりときた
猫のために少しドアを開けておく、とかの細かい猫描写もよくて、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の数行を読んで、思わず息を呑んだ。その辺のホラー映画よりも怖かった。唯川恵さんは恋愛小説のイメージしかなかったため、今回のような話は新鮮だった。
母親に愛されすぎるが故に、縛り付けられる娘。
幼い頃から母親に憎まれ、お互いに憎悪の対象であった娘。どちらも苦しくなるほど辛く、読んでいて応えた。
千遥は報われてほしかった。一度母を見捨てたものの、介護を通して母との関係をやり直した。功太郎との婚約を破棄してでも母に付き添った。だけど全てが空回っていて、全てが無駄になった。本当に可哀想だと思った。
「ありが…」の言葉も本当にありがとうなのだろうか。
幼い頃に肉親に虐待を受けた子供は、どんなことがあ -
Posted by ブクログ
母と娘の、歪ながら、ありふれた関係性。言葉で傷つける母親、言葉で縛り付ける母親、その中に渦巻く仄暗い心理。娘は大人になるにつれて母親の心理を読みとり、距離をとろうと抗っていきます。相手にされたような心理攻撃をやり返すのではなく、むしろなるべく相手を傷つけないように配慮して、波風を立てないよう努め、あくまで娘としての勤めを果たしつつ、一定の距離を設けながら支配からの解放を目指しています。これはとても歪で、外界からは見えない複雑な心理戦ですが、残念ながら社会のどこにでもいる母娘です。
母親は娘を支配しコントロールしようとしていることに無自覚だったり、娘も母親の言葉の暴力や執着を知りながら決別しきれ