唯川恵のレビュー一覧

  • 愛なんか

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    女の人の恋愛観の醜い部分をこんなに表現されている本は初めて読みました。しかもさまざまなパターンで。恋愛って厄介だなぁと客観的に見てる人は思ってしまうくらい人は愚かになったりせこくなったり強くも弱くもなるのに、自分がこの女の人達になれば、もしかしたら同じことをしてしまうのかもしれないなぁとも。愛は人を変えるなと思いました。ちょっと怖いなと思う話もありましたが、こんなことある?と思う話は特に1つも無いのがまた怖いですよね。

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    2024年03月11日
  • 肩ごしの恋人

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    ネタバレ

    直木賞の作品らしい。

    おぉこんな内容だったか!
    JKが好きな唯川さん×直木賞ということで、読んでみる。
    しかもドラマやってた気がして、期待して読む。

    すごい女がいた!
    るり子、私の周りににはいなかったなぁ。でも、萌のような子もいなかったなぁ。
    それぞれが、すごく魅力的。
    自分の行動に自信を持っていること、27歳にして後悔のないような生き方をしていること。言い切るって難しい。でもこの2人は行動も選択も迷いがないことに、すがすがしい感じがする。あとがきに、江國さんが唯川さんの作品を“梨”の筆と言っていた。“あるのまみずみずしさと、さくさくとした歯ざわりの良さ”と書いている。まさに!!!
    読み応

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    2024年03月05日
  • ヴァニティ

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    この世界は抱えきれない感情で溢れている。まるで、傘がないのに大雨が降っているような。その時に、傘になって私も傘になりたいと思える人。そんな人と人生を歩みたいと思わされる本。どのお話も、抱えきれない辛さに涙が出そうになった。
    恋も仕事も結婚も、、、人それぞれの形があって、形を成して維持していく中で皆葛藤している。主人公たちは形にするべきなのか、維持するべきなのかそんなこと問う前に、答えは分かっていたはずだ。
    自分を愛したいと。
    たった1人のあなたを愛したいと。

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    2024年03月02日
  • 肩ごしの恋人

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    間反対の2人の女性を描いていたら、結局のところ2人とも同じ感じに収まっていて面白かった。
    ルートは違えど自由に生きる女性の形を表していて面白いかった。

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    2024年03月01日
  • 肩ごしの恋人

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    「女はいつだって女であるということですでに共犯者だ」
    「男が結婚しているという事実は、どこか安心感をつれてくる。」
    唯川恵さんの小説で出てくるこのようなアフォリズムは、小説を手にするたびにどのようなことがあるのだろうとワクワクしてみます。ただ私が未熟者なので、納得!とまではなりません。ただそんなことを考えれるレディーになりたいって思います笑。

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    2024年02月28日
  • 雨心中

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    カオルのような欲深い人は、今回でいう周也との五島での生活のようなのんびりした人生を過ごしていたら、最終的に幸せになれるのだろうかと考えた。

    良くも悪くも、人間関係で人生が左右されてしまうストーリーだった。

    ★印象に残ったフレーズ
    「信じる、は、信じたい、と同義語だ。」

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    2024年02月27日
  • 肩ごしの恋人

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    私の身の回りには起こり得ない刺激的なお話だったけど、こうも自分を持ってるるり子がかっこよかった。でも実際にるり子が居たら嫌いなタイプ、って部類に入れてたなきっと。笑
    世の中にはいろんな人がいて、いろんな生き方があって、歳を重ねる度にそれを重々と感じる。そう思うと世界が大きく大きく見える。自分なんてちっぽけなんだって思う。でもそんなちっぽけな人生、自分が愛さなくっちゃ、とも思う。

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    2024年02月21日
  • めまい

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    「きれい」を読んでるうちに目眩がして気持ち悪くなった(たまたまかもしれないが…) 整形したからと言って美人になれるわけでも幸せになれるわけでもない。それをわかっていても整形をする自分に改めて嫌気がさした。整形を重ねても満たされない心をうまく描いていた

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    2024年02月11日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

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    猫に関係した7つの短編集だが、どれも良く書き込まれていて、読んでいてすぐに引き込まれた。
    出会いがあれば別れがあるという事を考えさせられる物語。

    自分が今生きているという事がどれだけ大切かを教えてくれた作品。

    色々な人との関わり、いつ別れがくるかわからない疎遠になっている人達と連絡を取ってみようかな?と思わせてくれました。

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    2024年02月09日
  • 永遠の途中

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    自分もアラサーの働く女性として、結婚してもフルタイムで働き続けるのか、時短で働くのか、仕事をやめるのかしょっちゅう悩んでいる。
    小説の中で2人の女性の生き方を疑似体験し、この先自分がどんな道を選んだとしても、自分が選んだ道に自信を持つことが大事だと思わされた。

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    2024年02月06日
  • 一瞬でいい

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    とても良かった
    1人の死をきっかけに大きく変わった3人の人生
    それぞれの人生が重なったり離れたりしながら展開されていく
    人生とは真っ直ぐなものではなくて曲がったり折れたりしながら進んでいくもの、歳を取っても結局若い頃の自分の横にいるのかもしれない
    生きた人生と生きたかもしれない人生
    考えたらキリがないけど、それでも選択をしながら一生懸命に生きていくしかない
    何となくドラマ化か映画化しそうな作品であった

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    2024年01月24日
  • 燃えつきるまで

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    「良い面もそうでない面も影響を及ぼす」

    恋愛から失恋、取り巻く人間や何より種々の感情が渦巻いている小説

    浮き足恋愛真っ只中!のような場合は
    読んでも何も得られないと思うが、
    多少でもそうでない場合は控えめに読むことを
    進めたい。保証はしないけれど

    今回もまた、残る言葉が多く出てきてしまったなぁ…

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    2024年01月18日
  • 永遠の途中

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    ネタバレ

    唯川さんの小説は間違いないなと思った。
    2人の半生を書いた物語は、まったく違っていてとてもおもしろかった。どちらの人生がいいかと聞かれるとかなり迷ってしまう。早くに結婚をして家庭を持った薫と仕事に生きる乃梨子。どちらも魅力的で、他人から羨まれる人生を送っていそうだと思ったが、内心はそんなことないのだなと思った。
    私はまだ20年も生きていないから、2人の苦労なんて計り知れないけれど、いずれ2人が直面した問題にぶつかったりするのだろうなと思った。

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    2024年01月12日
  • 一瞬でいい

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    ネタバレ

    恋愛小説ひさびさ読んだけど、恋愛小説とは一言で括れない、4人の素晴らしい人生があった。とてもいい本。

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    2024年01月11日
  • 一瞬でいい

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    ネタバレ

    浅間山でひとりの高校生の死をきっかけに、それぞれの人生を歩む3人の高校生たち。

    稀世の父親がいないことで憂いにあい、目まぐるしく変わる人生
    創介の人生も親の庇護を捨て、ひとりで生きていこうとする
    未来子もまた、大きな姉の存在に苦しみながら、人生を切り開いていく

    32年という時間が経ち子供は大人へと成長していく。自分も今、同じ様な年齢だから彼らの人生を重ねながら読むことができました

    山は人に希望も絶望も与える
    日々のルーチンの中で生や死を感じることはなかなかないと思う
    自然を通じて、死を感じることで人は生を身近に感じ、もう語り合うことのできない人の姿も感じるのかもしれない

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    2024年01月10日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

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    猫をモチーフにした短編集。

    猫と暮らすということはいつも喪失を伴うのか。
    愛と別離と、喪失の物語だと思った。

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    2024年01月08日
  • 一瞬でいい

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    大人になって、歳をかせねて、いろいろな事を経験しても、18歳当時あの時だけは、ずっとあの時のままで、その感情から逃れられない大人の切ない甘い物語。

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    2024年01月03日
  • テティスの逆鱗

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    普通に面白かった。主人公の4人の女達が美を求めて堕ちていく様はホラーとも呼べる代物であった。唯川恵、初めて読んだが文章に違和感がなく読みやすい作家だと思った。

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    2024年01月02日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

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    様々な日常の中での猫との生活。転機もあればそうでないこともある。大きな悩みも小さなきっかけで解れることもあることを思い出させてくれた作品。特に最後の川沿いを歩く作品が印象的。一言であらわすならば、少しだけ心に風が通る爽やかな短編集でした。

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    2023年12月08日
  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)

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    36歳から74歳の12人の女性のリアルな恋愛話に、筆者の毒舌なツッコミが心地よく、読むのが楽しかった。恋愛小説より生々しく、男女の本音が満載で、人生の指針になる一冊だった。

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    2023年12月08日