唯川恵のレビュー一覧
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軽井沢に住む稀世と英次、東京から別荘にくる未来子と創介は高校最後の思い出に浅間山に登る計画を立てる。予定が合わず、11月半ばになってしまい、初雪がちらつく中登ることになる。無理せずと言っていたが、無理して進み、創介が骨折してしまう。創介が山荘まで降りれないために英次が助けを呼びにいくが、滑落して、なくなってしまう。
そらぞれが英次の死を背負い、その後の人生を変えてしまう。
3人が30年たっても恋愛感情を持つところは少し受け入れにくい気がしてしまう。だが、高校生の頃の軽い決断が、自分だけではなく家族含めて、その後の人生に影響を持って、そこから逃れられずに生きている様はそれぞれのがんばりとして楽し -
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ネタバレ「女の幸せとは」「愛とは」がテーマの作品だと思った。
20年ほど前の作品なだけあり、今現在の価値観で測ると引っかかるところは多少あったが、テーマが揺らぐほどのものではなかったのであまりノイズにならなかったのはよかった。
読み始めは、るり子のやりたい放題な性格が苦手で最後まで読めるか心配だったが、読み進めるうちに登場人物たちの心境の変化にどんどん引き込まれていった。
特によかったのが、さまざまな出会いの中で、終盤、るり子の考えの変化の中に変わらない芯のようなものが見えたところ。
萌の変わらない考えの中に少し柔らかくなったところができたところ。
心境の移り変わりがとても人間らしく、また、物語 -
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世の中には、私の生き方に対してあーだこーだと口を出したり、物事を白か黒かの二元論で決めつけたがったりする声があふれています。しかし、この本を読んで改めて強く感じたのは、自分の人生の主人公は他の誰でもない自分自身であるということです。誰かが私の代わりに人生を歩んでくれるわけではなく、最後に決断を下し、その結果を引き受けるのは自分に他なりません。
物語の中で描かれる人々も、どんな立場であっても「これでいいのだろうか」という葛藤を抱え、同時にその場所なりの喜びを見出していました。完璧な人生など存在しないからこそ、悩みながらも自分で納得できる道を探していくことが大切なのだと思います。
私は、たとえ -
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自分にも似たような友人がいるから、あらすじを見て、その気持ちを整理したくて読んだ。
その友人とは、今のところ乃梨子と薫のようにくっきりと別の人生と別れているわけではないが、幼い頃から似た環境で育ってきたからか、事あるごとに人生を比べて、誰にも言えない気持ちに苦しんできた。読みながら、彼女から私も思っても見ないことで羨ましがられたりしているのかもしれない、と感じた。長期的な人生を描いていたことで、また人生のあらゆるところで、立場というか、考えることが二転三転することもある、ということを感じた。
結局のところ、全ては最後の方に乃梨子と薫が話していた、「自分の人生がこれでいいんだと自信を持って言える -
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ネタバレ恋を通して知った「本当の強さ」と、自分を愛すること
今回の読書を通じて、私は恋愛が単なる「二人の出来事」ではなく、自分という人間を成長させるための大切なステップであることに深く気づかされました。
特に心に残ったのは、恋愛における「自然体」の重要性です。どちらか一方が無理をしたり、相手に合わせて自分を殺してしまえば、その関係はいつか必ず崩れてしまいます。無理に繋ぎ止めることが正解ではなく、お互いが自然体でいられること。それができないのなら、潔く離れることも一つの選択であるという視点は、これまでの自分にはない潔さでした。
また、恋愛の始まりと終わりに共通する「フィーリング」の正体についても考え -
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とても参考になった。大切な人が不倫、「やめた方がいい恋愛」と言われそうな恋愛をしている状態だが、その人には幸せになって欲しい。そのために自分はどうしたらいいかと悩んている人にも良いと思う。
私はここまでになったことがないが、大切な友達が恋愛で「その人やめた方がいい」とみんなから言われるが自分は好き。やめた方がいいのは自分でもわかってる。でも、今は一緒に居たい気持ちが強いと言う状態で、どう寄り添っていいのか分からなかった。
この作品をよんで、正論を言うことが相手を思いやることではないと改めて思った。
相手の選択を受け止めて、同じ温度感になるというかフラットに「いいじゃん」「楽しかったんだね」 -
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ネタバレ裏面あらすじに『恋愛小説』とあったことで身構えていたけれど、
たぶんこれを本当にそう期待して読んだ人にとっては
「何これ」となるような気がする。
何て感想を述べれば良いのかと思っていたところ、
フリーライターの瀧晴巳という人の解説にて
「彼女(芳子)は、堕ちてゆく幸福を生きている」
という言葉があり、それだな と思った。
この本を読んで たぶん 簡単な言葉で端的に感想を言おうと思うと
"共依存"
というような言葉が出てくるような気がする。
私としては、その言葉ではなんというか、味気ないというか
足りない気がする。
そんな 整理された単語では 芳子や 周也との関係性は