唯川恵のレビュー一覧

  • ため息の時間

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    男性目線で描かれている愛し方が少し変わっていた男女の短編集。サクサク読めるからオススメ。
    リアリティがあるものもあれば、背筋少し冷たくなる唯川さんホラー?のような作品もある。
    最後の男は悔しがり、女は寂しがりの表現は言い得て妙だと思いました。

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    2023年09月01日
  • 燃えつきるまで

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    「別れないか。」の一文で始まり、
    それを受けて恋人関係解消となった女性の葛藤を延々と描く。

    たったこれだけなのにもかかわらず、約300ページを一切退屈することなく一気に読ませてしまう本作に驚愕。

    本作は主人公(女性)の目線でのみ描かれており、
    最初から最後まで完全に彼女の主観によるものとなっている。
    つまり、相手の男性側の心情部分などは一切描かれず、あくまで「彼女から見た相手の言動」のみとなる。

    そのような点もあり、
    読者が男or女でそれぞれ感想が割れるポイントとなると思う。

    恋人との仲が破局になった時に一般的には、
    男性はズルズル引きずり、
    女性は最初こそドン底に落ちるが比較的早く立

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    2023年08月22日
  • 燃えつきるまで

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    ほんとは星5付けたいところだけど、
    きっとそれは状況や心境が主人公と
    重なってるからであって、何年後かに
    読み返した時にも星5を付けたいと
    思えたら修正したい。
    玲子がエスカレートしていく様を
    見ていると客観視出来て、おいおい
    それは辞めとけってストップをかけたくなるけど、
    一歩踏み外したら自分も似たような事をしそうで
    怖い。実際には玲子程まで燃え尽きるまで
    しなかったけど、毎日生きてる感覚もなく
    心の底から笑うことも忘れてしまう状況は
    自分と重なった。結果としては
    結ばれる事は無かったけど、
    そこまで、そう思わせてくれる人と
    出会えて良かった。これで良かったんだと
    思える日が早くきて欲しい。

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    2023年08月18日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

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    病院の待ち合いで読んでいた、
    冒頭の『ミャアの通り道』の最後でいきなり泣けた。
    どのお話しも『猫ってそうだよな〜』と納得しながら、
    いつもそばにいてくれるウチの猫への愛しさが、
    読み進めるごとにどんどん強くなるのがわかるし、
    猫と暮らす人はみんな同じ想いなんだなぁと、
    改めて実感する。

    ストーリーで描かれる猫との別れや死別を
    自分の事としても捉えると悲し過ぎて考えたくはない。
    でもその時はいつか必ず来る…と教えてもくれている。

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    2023年08月13日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

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    読み終わりました。
    様々な女性たちが猫たちに関わる7話の短編集。

    ひとつ泣きました。

    7話それぞれどこかしらで泣きそうになり、最後は泣いてました。

    心あたたまるお話でした。

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    2025年01月18日
  • テティスの逆鱗

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     美容整形にハマった女性たちの悲惨な末路。老いを受け入れ、素直に穏やかに歳を重ねていくことができない気持ち、めっちゃわかる。わたしだってシワもシミも目の下のたるみも不必要に強靭な太腿も重力に逆らえないほっぺたもおっぱいもお尻も全部気に食わない。さらに良くなるためじゃなく、現状維持のためにすでにお金と時間と労力がかかってる。ひとつやったら他にもあれもこれも、もっと、もっと、、、いつか「あー、本当にもういいや」って手放せる日が来るんでしょうか。ずっとこのまま足掻き続ける気なんでしょうか。

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    2023年07月21日
  • 愛に似たもの

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    ネタバレ

    唯川さんは女性の触れられたくない問題
    結婚だったり嫉妬だったりを描くのがとても上手いと思う。

    どの章もすごく面白かった。
    最後ゾゾっとするのも良い。

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    2023年07月10日
  • 病む月

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    【幸福とは何なのか。そんな抽象的なことを常に頭の片隅で考えつつ、考えても考えても出ない結論に見切りをつけて、女たちはとりあえず今日という日をしのいで生きる。身を守りながらも放埒に、飛翔しているはずなのに堕落しながら、生きるのである。】

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    2023年07月05日
  • 雨心中

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    ネタバレ

    唯川恵、すごい…
    恋愛の話のイメージが強かったけど、どんなジャンルの話もすごく上手。

    共依存の関係。虐待を受けて育った周也をどこまでも受け入れる、姉代わりの芳子。
    同じ施設で育った2人は普通の兄弟以上に支え合って暮らしている。
    周也の純粋さと短絡さがゆえどんどん道を踏み外していく…

    相手のことを大切に思うからこそ、ダメなものはダメと伝えてあげないといけない。
    芳子が周也のトラブルに巻き込まれているように見えるけど、元をただせば周也のことをだめにしたのは芳子なんだろうな。
    ハッピーエンドになるとは思わなかったけど、どこまでも堕ちていっていて悲しい…

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    2023年06月08日
  • テティスの逆鱗

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    整形自体は悪いことじゃないと思うけど、失うものの方が多い気がしてしまうので無理だなーと思ってしまう。容姿で辛い思いをしている人も多いだろうから、前向きになるための整形ならよいのでは。ただし、過ぎたるは及ばざるが如し。やり過ぎや、精神が壊れてしまうなら全く意味がない。

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    2023年06月08日
  • ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った

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    短編集で読みやすかったです。
    今の自分よりも大人の恋のお話でした。それでも、どうしてこんなひとに執着してしまうんだろう、相手の良いところしか見えていないんだろうな、などと恋というものは年齡で大きく変わるものではないですね。恋は、他人からみると馬鹿馬鹿しいもので、他人が理解することはできない。

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    2023年05月23日
  • 霧町ロマンティカ

    購入済み

    登場人物はわりと多くて多彩でしたが、一言でくくるなら身勝手な男たち、したたかな女たち。主人公の男の生き様は世間一般の共感や憧れを得るのは難しそうな気もしますが、50歳を前に生きることの意味に本気で向き合って自分を省りみる姿には徐々に応援したい気持ちすら湧いてきました。若い頃の利己的な性質から変化して、他人の生き方を純粋に冷静に尊重できるようになるのは歳ゆえなのか。幻想的な題名とは裏腹に、現実のいろいろを考えさせられながら、一気に読んでしまいました。

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    2023年05月06日
  • 手のひらの砂漠

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    展開が気になり、どんどん読み進められた。後半は、幸せな結末を望みながら読んでいた。配偶者がDVって、恋人関係だと見極められないものなのか、気づいた時は遅いのか、恐ろしい。世間体や他人からの見え方を気にすると、どうしても取り繕ってしまうし。悲しい。

    主人公に感情移入というよりは「大切な家族や友人がこんなことになってたらどうしよう」な目線で読んだ。

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    2023年05月02日
  • ヴァニティ

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    続きが楽しみになる短編集小説
    最後が特に、どういう展開で終わるのかなぁと
    想像とはまた違った展開で良かった
    それと、ビデオテープのお話がまたドキドキで良かった

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    2023年04月28日
  • 愛しても届かない

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    ネタバレ

    夢中で一気読み。

    人をどうしようもないくらい好きになることは
    自分で自分を裏切ることもあるんだよなぁ

    ななこの自分でもどうしようもない感情
    どうしようもないくらい好きになってしまった相手の彼女がどんな人なのか気になる気持ちは分かる。
    そこからまさかの友だちとなり
    しっかり悪女となり、しゅんを自分の彼氏にする

    でも手に入れたあとは今度はずっと
    不安と心配が彼女を占めていて、苦しい。

    美咲という存在
    美咲から奪ったと言う事実

    だから幸せになれないとどこかで思ってるのがまた辛い。

    美咲からしたら恨むしもちろん復讐した気持ちというかやり返した気持ちも分かる。

    ここが女の怖いところなのかも

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    2023年04月15日
  • ナナイロノコイ

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    恋愛小説も、アンソロジーも好きなので、こういう本は良い。
    映画化するっていう井上荒野さんの短編が一番好きだったかなあ。

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    2023年03月26日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    ネタバレ

    過保護な親と虐待(放任や暴言)する親、それぞれが見られて面白かった。亜沙子の親はまだしも、こんなに酷い事を子供にする親が居るのかと恐ろしくなります。
    最後はうまくいくかと思いきや怖かった。いやーこれが現実か。
    どちらの親も最終的には何も変わっておらず、千遥の親に関しては、確実に婚約破棄のタイミングを狙って言った確信犯的な言葉にはゾッとしました。亜沙子もきっと親がブログで書いた通りに、近々母親の元に戻ってくるような気がして怖いです。
    毒親からは早く逃げてー。

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    2023年03月04日
  • 泣かないで、パーティはこれから

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    大昔に夢中で読んだ唯川恵。
    久しぶりに読んでみたけど、
    1995年に書かれた作品なので、27歳で転職が厳しいとか、結婚しても働く女性が受け入れない彼氏だったり、さすがに30年近く経つと世の中こんなに変わるんだ、と再確認。でも仕事だったり恋愛事情だったりモチベーションだったり、人の根本的な部分は変わらないんだなあ。
    少し前に手紙屋という本を読んだばかりなので、
    妙に納得する部分も多くて、ずっーと積読のままだったけど、仕事に疲れてる今、このタイミングで読めてよかったな。

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    2023年02月21日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    娘の結婚を機に、歪みがさらに浮き彫りになる2組の母娘の関係が交互に描かれてゆきます。

    愛情を求めても幼い頃から母親に暴言を吐かれ拒否されてきた千遥と、過干渉な母親の善意を装った重たい思いに絡めとられそうな亜沙子。

    まったく逆の関係性ではあるけれど、千遥も亜沙子も母親に自分の人生を支配されてきたと思っていて、でも顔色を伺いながら自分の気持ちより母親を優先しているのは娘自身で、共依存の関係性にあります。

    最後、亜沙子の母親のブログ(母娘がどんなに仲がよいかを虚実を混ぜて発信している)の言葉にも恐ろしさをかんじたけれど、千遥の母親の言葉が、もし記憶の残像としてではなく現在の言葉としたらと思うと

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    2023年02月19日
  • 手のひらの砂漠

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    ネタバレ

    DVの持つ問題、闇の深さに苦しく、
    胸が締め付けられながら、読み切った。
    一度DVにあってしまうことで
    周りの人を巻き込んでしまう恐怖や
    いつ加害者に見つかるかもしれない恐怖がついてまわり、終わりのない砂漠のような道のりの中を
    歩かされる。タイトルの手のひらは加害者のもので、被害者は砂漠を歩かなくてはならない…
    その果てしない道のりを生きている人たちが
    少しでも安らかにあれる場所があってほしい。
    最後、可穂子が恐怖に怯えない生活を得たことに安堵すると同時に、それでも雄二の影はあって、しまうんだろうなと思ってしまった。

    この問題に対する刑が軽すぎることや
    被害者が逃げて隠れて、怯えながら暮らさ

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    2023年02月14日