唯川恵のレビュー一覧
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まるで、さよならをするために恋をするよう
さよなら。
それは必ずしも辛いだけじゃない。
さよならをすることで強くなれた。
清々しい気持ちにもなった。
5つのさよならを描いた恋愛短編集。
恋愛の名言がたくさん。
『さよならの向こう側』が一番よかった。Posted by ブクログ -
美星町。行きたくなったな。
きっとみんな青春時代にひとつやふたつ心残りを抱えてるよね。過去のことであっても自分が納得できないと前を見られないのだよね。
病室で、みんなが弱さを見せ合うシーン、よかった。
それをつっぱねた夏彦の心の中が知りたかったなー。Posted by ブクログ -
友達を裏切ってまで手に入れた恋なのにうまくいかず、結局最後までその友達が頭のなかにも現実でも付き纏う。
自分がそのひとの何なのか、何番目なのか考えてしまうのも元カノの影を探してしまうのも、終わりを告げられるのを恐れて言いたいことを言えないのも、痛いほど共感した。
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50にもなる男性がリストラの末に軽井沢に移り住む。
小料理屋に通い、迷い犬を飼い始め、薪を割って…となんとも優雅な毎日。
周りに素敵な女性達に囲まれてこんな生活ができたら それも悪くないのかな
つまの仕事があうまくいき、それが夫の不満に繋がり妻とうまくいかなくなるのは男の人あるあるだPosted by ブクログ -
バブルの時代を生きた人は、濃密な人生を送ってきたんだろうなと思う。人生の水も甘いも全部経験して、どう落ち着いたのか。バブル後世代の私には夢の中の世界だ。
でも、いつの時代に生まれても悩みは似たような物だなぁとつくづく感じもした。Posted by ブクログ -
一気に読んでしまった。
怖い。しつこい雄二。
可穂子も強く生きるが、被害が自分だけにとどまらないのでどうしようもない
でも みんな少なからず 配偶者を一瞬でも怖いと思った瞬間があったりしないだろうか…
合気道を娘に習わせておけば良かったPosted by ブクログ -
女の怖さが詰まった恋愛短編集。
「息がとまるほど」という作品はなくて、どれも「息がとまるほど」苦しくぞっとするストーリー。
男に対する駆け引き、女に対する嫉妬や優越感。
どろどろした感情がリアルでぞくっとしました。Posted by ブクログ -
仕事はぬるま湯、お見合いは失敗、年下の営業マンとの恋は呆気なく終わり、リストラの対象にされる。友人の夫と再び友人関係になり、会社を立ち上げフリーペーパーを作る別の友人に仕事を辞め協力し、未婚の母の道を選んだ彼女やバツ三で新たな恋に燃える母の傍らで活力を取り戻す、三十歳までの一年間に元気を貰った。Posted by ブクログ
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平凡な三十八歳の専業主婦から読者モデルになった奈央の仕事模様が興味深く、女同士のバチバチした感じも活気があって重苦しくないところが良かった。庶民的で気後れしながら自分なりに頑張る奈央に共感出来る。オネエなヘアメイクのトモも癒しだった。ずっと地に足が着いていたのに終盤の奈央の行動だけがっくり来た。Posted by ブクログ