唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同期入社の女性ふたりの27歳から60歳まで。
仕事か結婚かの二択を迫られる時点で、ちょっと古さを感じてしまったけれど、そういう時代は確かにあったよねえ。
人生のそこここで選択しながら生きてきたわけだけれど、選ばなかった、あるいは選べなかった人生を妄想することはあった。
今も、ある。
だけど、学生時代の友人や職場の同期を羨んだことはないなあ。
それから、不倫ってそんなにみんながすることなのか…と、この手の小説を読むたびに衝撃を受けてしまう。
部下の女性に7万円のバッグ…買える財力があるんだ…。
結婚して、夫を支えるために専業主婦という生き方を選んだ薫と、仕事に生きた結果、結果的に独身を貫くことになった乃梨子。
ふたりとも大学進学のために東京に出てきて、そのまま東京で就職をした。
ああ、確かにそれはうらやましいなあ。
私も東京で大学生生活を送りたかったぜ。
だって東京って、史跡も博物館もたくさんあって楽しいじゃん。
でもそれは、特定の誰かを羨むこととは違うんだけどなあ。
薫も乃梨子も、人生山あり谷ありで、自分がしんどい時は相手が成功者に見えて、みじめな自分を隠して見栄を張る。
まるで物語のようにきれいに交互に波が訪れるので、まさしくあざえる縄のよう。
”若いころに想像していたより、六十歳は決して成熟した人間ではない”
これはまさしく、そう。
私だけ?
ではないことを、心より祈る。 -
Posted by ブクログ
【2024年71冊目】
23歳の千絵と35歳の瑞子が働く会社に、ロサンゼルス帰りのエリート、冴木が配属された。見た目よし、人当たりよし、仕事にも一生懸命な冴木に浮き立つ女たち。いつしか千絵と瑞子もそれぞれに冴木と距離を縮めていた。千絵にはしがない劇団員の恋人、瑞子には同じ会社に不倫相手がいるのだが、そもそも冴木にはどこか煮え切らないところがあり――?
歳の差の女たちの熾烈な恋模様を見せられるのかと思っていたら、途中からどんどん雲行きが怪しくなり始め、なるほどクソやなと思っていたら、女は強かった……!という感じの話でした。
千絵の恋人の司は、読むからに地雷で、不倫相手の史郎の方が、まだまともだな、なんて思ってしまう始末。からの冴木の行ったり来たりの不信感が割り込んできて、人間模様が丁寧に描かれてるな〜という印象でした。
しかし、瑞子さん、かなり大人の女性な気がする。話し方といい、振る舞いといい、もちろん踊らされてる〜!って感じのところもありましたが。
あとはまぁ、因果応報、悪いことはできないですよね。