唯川恵のレビュー一覧

  • サマー・バレンタイン

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    夏のバレンタインといえば、七夕の出会い。
    チョコを渡す習慣があるのだろうか。
    著者はあとがきで、「忘れられない一冊になりそう」とのこと。
    高校時代の思い出を忘れたい人と忘れられない人が登場する。
    忘れたい日とには、忘れられない一冊にはならないような気もする。

    取材協力岡山県美星町。何日くらい取材したのだろう。
    少なくとも七夕には行ったはず。
    忘れられない一冊にするためには、何日美星町で取材すればいいだろう。

    同姓の友人の死。それは、こんなに軽いものだろうか?
    唯川恵にしては疑問の残る作品かもしれない。
    切替を強調せずに、切り替わるのを待つのだろうか。

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    2013年02月27日
  • 恋人はいつも不在

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    解説は 下川香苗。岐阜県出身の作家。一世代下。
    唯川恵が姉御のような存在なのに、
    「ふつうの女の子の気持ち」
    「痛みを自分で引き受ける潔さがなければ掌の中で守り続けることはできない。」
    「彼女は歩き続けている。顔を上げて、自分の足で。」

    登場人物の主人公と作家とも。
    話の展開は、ぎくしゃくする感じがある。
    現実はそんなものかもしれない。

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    2013年02月26日
  • ただそれだけの片想い 始まらない恋 終わらない恋

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    「あなたがこの本を閉じたとき、開いたときより少しでも元気が出ていてくれたなら、すごく嬉しい」
    姉御の努力は実を結ぶでしょう。

    「それがきっと、私の元気にもつながってくれると思うからです。」
    情けは人の為ならずですね。

    思いやりの書かも。

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    2013年02月25日
  • 彼女は恋を我慢できない

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    解説は阿木燿子。唯川恵が、「海辺の午後」でコバルトノベル大賞を受賞した際の赤川次郎、阿刀田高、眉村卓と審査委員4人の一人。女性審査委員は阿木燿子だけなので、阿木燿子のお眼鏡にかなわなかったら、受賞していなかったのだろう。

    初の随筆集の文庫化にあたって、解説を頼んだ、出版社か本人かは偉いと思う。解説で適切な指摘をしている阿木燿子も偉い。

    唯川恵の最初の持ち味は、素人っぽさなのかもしれない。
    文章における素人っぽさではなく、中身における。

     

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    2013年02月25日
  • 夢美と愛美の消えたバースデー・プレゼント?

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    双子の姉妹の一人が、小さい頃に亡くなっている。
    11歳の誕生日に、天国からやってきた。

    突拍子も無い話。幻想小説(fantasy)としてはありだと思う。
    話も明るく、学園小説している。

    軽文学のお手本のような話。

    唯川恵による「あとがき」
    樹原くり による「こんにちはくりでーす」
    が目次にない。残念。

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    2013年03月13日
  • 幸せを見つけたくて~明日に一歩踏み出すために~

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    初出一覧がすごい

    シェール、ミス家庭画報、日経ウーマン、トーハン新刊ニュース、アクタス、モニク、PHP、日販DOBOOK、サリダ、学研ジミー、コスモポリタン、月刊宝石、週刊新潮、小説中公、マイバースデーなどなど。

    あなたとKEIの部屋という読者の相談室がある。

    恋愛の随筆が多いので,著者も「またか」と思うらしい。
    「本当いうと、私も少し疲れていてため息をつきたい気分です。
    けれど、最後のピリオドは、笑顔で打ちたいと思っています。」
    ええと、最後はピリオドじゃなくて、読点なんですけど。

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    2013年02月21日
  • ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った

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    解説 鎌田敏夫。脚本家・作家。
    「恋愛は殺人と似ている、と言った人がいる。それも理由なき殺人と。」
    こういう人に支えられて、唯川恵の作品が多面的な展開をしていくことが分かる。

    掌編小説集。24話。
    最初は随筆集かと思ったけど。

    いい感じで、結論をぼやかした風の作品に惹かれる気がした。

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    2013年02月21日
  • ロンリー・コンプレックス

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    なぜ小説家になったか。
    どういう経緯で小説家になったか。
    小説を書くときは孤独。
    孤独との向き合い方の例が分かるかもしれない。

    唯川恵の作品が好きでない人や、孤独を楽しんだり、孤独を感じない人には無用の作品かもしれない。

    唯川恵は、随筆より小説の方が圧倒的に好きです。
    随筆は、著者の背景をしり、小説の感傷(鑑賞ではなく)に役立てたいと思うから拝読しています。

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    2013年02月21日
  • 泣かないで、パーティはこれから

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    「史上最低の日
     三日前、失業した。そしてゆうべ、恋人に「好きな女ができた」と言われた。」

    「帰りたい、そう思った。行くのではない、戻るのでもない。そここそが私の帰る唯一の場所。いつか琴子は駅へと走り出していた。
     それは夢に向かって走り出したと同じことだった。」

    文学してますね。「あとがき」の時代背景を拝読すると、就職難の時のこととのこと。就職難になる度に、人気が出るかもしれない。

    前を向いて生きろという、強い著者の意思と伝言。
    登場人物には著者の、人間の理想像がいくつか浮かび上がっている。

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    2013年03月13日
  • 孤独で優しい夜

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    割と初期の作品なので、割と単純な展開。
    登場人物が、ややぶれているかもしれない。
    あるいは体験上の人物像が強く出過ぎているのかもしれない。

    ソフトウェアを仕事にしているところがナウイのかも。
    津島粧子、根岸宗吾、美帆、入江。
    根岸宗吾が、理想的過ぎないかなとやや心配。

    解説を倉本由布が書いている。
    唯川恵と同じ時に佳作になった人。
    唯川恵が姉御はだが、似合う背景が分かるかも。

    あとがきでは「まっさら」という言葉が印象的。

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    2013年02月26日
  • 彼の隣りの席

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    著者は強欲だ。
    2人の正反対の理想を、同時に手にしようとする。
    主人公は同時に2人は手にできないが、
    著者は、2人を動じに著作の中に表現して自分のものにする。

    自分の理想を記述して、自分でほくそえんでいる著者のまなざしが、創造できる。著者は強欲だ。

    私がもし著者なら、「メヒコの風」という題にするかもしれない。

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    2013年02月19日
  • 夢美と愛美の謎がいっぱい? 怪人Xを追え!

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    著者が読者に合わせて文章が書けることは、
    薄々気がついていた。
    ちょうど、赤川次郎のように。
    それは直木賞作家に失礼かもしれない。

    とにかく、中学生視点で楽しい物語。
    樹原くりの絵も、物語によくあっている。

    謎の怪人も、もろわかりなんだけど、
    そこが微笑ましい筋なので許せる。

    もっと書いて欲しいような気がする。

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    2013年02月19日
  • 明日はじめる恋のために

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    映画誌「ロードショー」で連載したもの。

    ロミオ&ジュリエット
    好きと言えなくて
    マンハッタン花物語
    ビューティフルガールズ
    ゴールデンアイ
    魅惑のアフロディーテ
    フェノミナン
    彼女は最高
    ショーガール
    ため息つかせて
    ザエージェント
    不滅の恋 ベートーベン
    ジェインエア
    フェイク
    アンカ−ウーマン
    デッドマン ウォーキング
    太陽と月に背いて
    BOYS
    イングリッシュペイシェント
    愛さずにはいられない
    素晴らしき日
    恋におぼれて
    スクリーム
    ベストフレンズウェディング

    読者に合わせるのがうまい。
    これだけの映画を見て書いたのだろう。

    別の随筆集では、「旅情」以外の映画はあんまり記憶にないよ

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    2013年02月19日
  • OL10年やりました

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    解説は酒井順子。
    著者より10歳若いだけあって、気を使って書いている。
    「普通のOLであるということを正面から受け入れている!何ててごわい!」

    中身は随筆というか、経験談というか。
    金沢で勤めていた頃の話。

    小説に出てくるネタもいろいろあるので、
    小説を楽しむ上で読むのがよいかも。

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    2013年02月19日
  • 病む月

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    金沢を舞台にした短編集10話。恐怖小説っぽいものもある。推理小説仕立てのようなものもある。

    題名    初出 
    いやな女 小説すばる
    雪おんな 贅沢な恋人たち(文庫)
    過去が届く午後 小説すばる
    聖女になる日(「南の島へ」改題) 青春と読書
    魔女 小説すばる
    川面を滑る風 小説すばる
    愛されん女 小説すばる
    玻璃の雨降る 小説すばる
    天女 小説すばる
    夏の少女 小説すばる

    夏の少女 は怖い。ちょっとだけ予想できた。
    天女 もひょっとしたら怖い。
    玻璃の雨降る は無念。
    愛される女 は、やっぱり怖い。ただ予想はできた。
    川面を滑る風 は、たぶん主人公が怖い。
    魔女 は、主人公にがんばれと言い

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    2013年02月19日
  • 愛に似たもの

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    短編8話。
    真珠の雫
    つまづく
    ロールモデル
    選択
    教訓
    約束
    ライムがしみる
    帰郷

    解説を橋本紀子が書いている。
    「あ、「わたし」のことが書いてある」
    橋本紀子って存じ上げなかったので調べてみた。
    教育学者とのこと。すごい。

    女性の自立と子どもの発達 北欧・フィンランドに学ぶその両立への道, 群羊社 1982
    男女共学制の史的研究,大月書店 1992
    生きるってすてき,高橋由為子絵 大月書店 2001
    フィンランドのジェンダー・セクシュアリティと教育, 明石書店 2006

    すごく普通そうな主人公が、普通でなさそうな行動を取る。
    それでもよくありがちな日常。
    明るくないのに、読後感は暗く

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    2013年02月16日
  • 愛なんか

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    1999年頃に雑誌に連載した短編小説群。
    解説を藤田香織が書いている。書評家。
    唯川恵の読書遍歴と直木賞受賞の頃のいきさつを書いている。

    「愛なんか」は、色とりどりの主人公。
    幸せな終わりではなく、人生の途中という感じの話がちらほら。
    我が儘限りを尽くしながら人間性があったり、
    人間性に押しつぶされそうになりながら個性を出そうとしたり、
    作者の実現しない一面、実現したい一面、選ばなかった道などを表現しているのかもしれない。

    ひとそれぞれであることを確認するのに役立つ。

    一つづつ、読み終わって違和感はないが、
    少し疲れて、すぐ次の話を読みたいとは思わなかった。

    人生の重い話題を抱えている

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    2013年02月24日
  • シフォンの風

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    江國香織が解説「あっさりとつき進む」を書いている。
    「シフォンChiffone。縦糸と横糸が同じ太さの片撚り生糸を、あらく平織りにした絹織物。非常に薄く柔らかなので、ヴェール、イヴニングドレス、リボンなどに用いる。絹モスリン。」
    すごい、解説者に、本当に解説を書かせている。

    著者が文庫版あとがきに、金沢で働いていたことを書いている。

    場所は金沢。主人公の妹は、金美の彫刻科の学生。

    ありふれた日常を1冊の本にしてしまう。

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    2013年02月14日
  • 息がとまるほど

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    短編小説。8話。

    無邪気な悪魔
    ささやかな誤算
    蒼ざめた夜
    女友達
    残月
    雨に惑う
    一夜まで
    あね、いもうと

    「あね、いもうと」は、明らかに恐怖小説。一部推理小説のように終わりが読めなかったものがある。

    登場人物の性格に共感できない。著者が書いている人間の心理、人間であることとは何か、については勉強になる。

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    2013年02月13日
  • 不運な女神

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    不幸な女性をたくさん記述している。
    別冊文藝春秋とオール読物に掲載したもの。
    2001年から2003年。

    初めの数題は、前の話の脇役が、次の話の主役になって、関連した話しになっている。

    唯川恵の腕が鳴っている。

    どんなに不幸な人間を主人公にしても、
    誰かを恨んだりすることがあっても、
    犯罪をひょっとしたら犯すことになるかもしれなくても、
    人間性を持っていようとする意思を感じる。

    どんなに運が悪くても、
    人間として生き、
    人間として暮らし、
    社会の片隅になっているか、社会を支えている。

    どうしてここまで丁寧な思いを綴ることができるのだろう。
    自分と違うのであれば、雑な記述になるかもしれ

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    2013年02月11日