唯川恵のレビュー一覧
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ネタバレ映画誌「ロードショー」で連載したもの。
ロミオ&ジュリエット
好きと言えなくて
マンハッタン花物語
ビューティフルガールズ
ゴールデンアイ
魅惑のアフロディーテ
フェノミナン
彼女は最高
ショーガール
ため息つかせて
ザエージェント
不滅の恋 ベートーベン
ジェインエア
フェイク
アンカ−ウーマン
デッドマン ウォーキング
太陽と月に背いて
BOYS
イングリッシュペイシェント
愛さずにはいられない
素晴らしき日
恋におぼれて
スクリーム
ベストフレンズウェディング
読者に合わせるのがうまい。
これだけの映画を見て書いたのだろう。
別の随筆集では、「旅情」以外の映画はあんまり記憶にないよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ金沢を舞台にした短編集10話。恐怖小説っぽいものもある。推理小説仕立てのようなものもある。
題名 初出
いやな女 小説すばる
雪おんな 贅沢な恋人たち(文庫)
過去が届く午後 小説すばる
聖女になる日(「南の島へ」改題) 青春と読書
魔女 小説すばる
川面を滑る風 小説すばる
愛されん女 小説すばる
玻璃の雨降る 小説すばる
天女 小説すばる
夏の少女 小説すばる
夏の少女 は怖い。ちょっとだけ予想できた。
天女 もひょっとしたら怖い。
玻璃の雨降る は無念。
愛される女 は、やっぱり怖い。ただ予想はできた。
川面を滑る風 は、たぶん主人公が怖い。
魔女 は、主人公にがんばれと言い -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編8話。
真珠の雫
つまづく
ロールモデル
選択
教訓
約束
ライムがしみる
帰郷
解説を橋本紀子が書いている。
「あ、「わたし」のことが書いてある」
橋本紀子って存じ上げなかったので調べてみた。
教育学者とのこと。すごい。
女性の自立と子どもの発達 北欧・フィンランドに学ぶその両立への道, 群羊社 1982
男女共学制の史的研究,大月書店 1992
生きるってすてき,高橋由為子絵 大月書店 2001
フィンランドのジェンダー・セクシュアリティと教育, 明石書店 2006
すごく普通そうな主人公が、普通でなさそうな行動を取る。
それでもよくありがちな日常。
明るくないのに、読後感は暗く -
Posted by ブクログ
ネタバレ1999年頃に雑誌に連載した短編小説群。
解説を藤田香織が書いている。書評家。
唯川恵の読書遍歴と直木賞受賞の頃のいきさつを書いている。
「愛なんか」は、色とりどりの主人公。
幸せな終わりではなく、人生の途中という感じの話がちらほら。
我が儘限りを尽くしながら人間性があったり、
人間性に押しつぶされそうになりながら個性を出そうとしたり、
作者の実現しない一面、実現したい一面、選ばなかった道などを表現しているのかもしれない。
ひとそれぞれであることを確認するのに役立つ。
一つづつ、読み終わって違和感はないが、
少し疲れて、すぐ次の話を読みたいとは思わなかった。
人生の重い話題を抱えている -
Posted by ブクログ
ネタバレ不幸な女性をたくさん記述している。
別冊文藝春秋とオール読物に掲載したもの。
2001年から2003年。
初めの数題は、前の話の脇役が、次の話の主役になって、関連した話しになっている。
唯川恵の腕が鳴っている。
どんなに不幸な人間を主人公にしても、
誰かを恨んだりすることがあっても、
犯罪をひょっとしたら犯すことになるかもしれなくても、
人間性を持っていようとする意思を感じる。
どんなに運が悪くても、
人間として生き、
人間として暮らし、
社会の片隅になっているか、社会を支えている。
どうしてここまで丁寧な思いを綴ることができるのだろう。
自分と違うのであれば、雑な記述になるかもしれ