【感想・ネタバレ】愛なんかのレビュー

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Posted by ブクログ 2020年08月18日

唯川恵さんのこと、もっと知りたくなった。
「夜が傷つける」はエンペラーと付き合っていた時のわたしのよう。
"どんなに自立していても、恋の匂いのない女にはどこか哀れさが付きまとう。"
結局セックスも家事もできる女が結婚はできるの?それとも両方できなくても選ばれる女が特別なの?

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Posted by ブクログ 2018年05月17日

『夜が傷つける』

彼と別れようか迷っている女性の話。
もう恋愛感情はないのに、はっきり別れを
言い出さない彼に対して悶々としている。
でも、主人公は、ずっと気づかないフリをする。

『世にも優しい、さよなら』

彼氏に二股されていることを知った主人公は、
遠距離に住む本命の彼女の元に彼氏を返す前に...続きを読む
半年かけて彼氏を最低な男に仕立てあげる。
続きが知りたくなった話。

『私が愛した男』

主人公には、かつて強烈に愛した男がいた。
ライブハウスで知り合ったピアニストに惚れ、
彼に彼女がいることを分かった上で猛アタック。
晴れて結婚することになるが、才能があると信じていた彼にはどこからもオファーがかからず。
近所でピアノの講師をする片手に教え子の母親と
浮気をし、酒を飲み、暴力を振るうようになった男。
それでも、主人公は男から離れられない。

『共犯者』
ダブル不倫?

『偏愛』

ストーカーになった女の話。
最後が怖い。

『霧の海』

主人公が好きだったのは、男ではなく女の方だったとは

『朝な夕な』

「恋は狂うこと」という言葉が印象に残った
不倫はやっぱり、幸せにはなれないな

『長い旅』

色んな恋を繰り返すが、幸せになれない主人公。

『幸福の向こう側』

婚約者がいるのに、他の男に惹かれてしまう主人公。

『恋愛勘定』

バーで繰り広げられる静かな女の闘い。

『悪女のごとく』

悪女道を貫く主人公。
どこかでやっぱり、周りの女性に羨ましがられたいんだろうな。
こんな好き勝手に生きる私羨ましいでしょって。
あんたみたいな平凡でつまんない女たちとは違うのよって。
最後に唯川恵の真髄を見た気がした。

『ただ狂おしく』

唯川恵さんの短編集の中で一番の傑作かもしれない。
今までの唯川作品の主人公だったら、一回くらいは寝るかもしれないけど、やっぱりまた幸せで平凡な日常へと戻っていったはず。
それが全く元の日常に戻るそぶりはみせず、
とことん溺れ、非日常に墜ちていった。
それでも、幸せだと言い切る主人公。
羨ましい、でも絶対にマネできない。
でも一度は体験してみたいような、そんな話。

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Posted by ブクログ 2015年10月12日

若さのピークを越えた女たちと、それに浸る男たち。みなそれぞれ甘く苦い恋の始まりと結末なのに、何故か共感できる様な、特別で生活感のある関係。正しい関係なんて、多分ない。みんな限界とプライドの狭間で葛藤しながら生きているのだろう。今の私には辛く、そして現実的な物語だった。
「恋に狂って、憎んで、執着して...続きを読む、孤独になる。」

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Posted by ブクログ 2013年02月24日

1999年頃に雑誌に連載した短編小説群。
解説を藤田香織が書いている。書評家。
唯川恵の読書遍歴と直木賞受賞の頃のいきさつを書いている。

「愛なんか」は、色とりどりの主人公。
幸せな終わりではなく、人生の途中という感じの話がちらほら。
我が儘限りを尽くしながら人間性があったり、
人間性に押しつぶさ...続きを読むれそうになりながら個性を出そうとしたり、
作者の実現しない一面、実現したい一面、選ばなかった道などを表現しているのかもしれない。

ひとそれぞれであることを確認するのに役立つ。

一つづつ、読み終わって違和感はないが、
少し疲れて、すぐ次の話を読みたいとは思わなかった。

人生の重い話題を抱えているような気がした。

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Posted by ブクログ 2011年03月23日

唯川さん!
あなたは女の本質を見抜いていらしゃるわ。

共感できる部分が多すぎて一気に読んでしまいました。

私はやはり短編ものが好きです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ほんとうならこうしたかった、ほんとうならこうするはずだった、とか、そういう女なら誰しも一度は思うところをみせている、というかんじの本です。それで最後には、「愛なんか」と呟いてしまう。そういう人生ができたらいいなあ、と憧れてしまうけれど、でもそうなってしまったらもうあとにはひけない絶望だと思う

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Posted by ブクログ 2024年03月11日

女の人の恋愛観の醜い部分をこんなに表現されている本は初めて読みました。しかもさまざまなパターンで。恋愛って厄介だなぁと客観的に見てる人は思ってしまうくらい人は愚かになったりせこくなったり強くも弱くもなるのに、自分がこの女の人達になれば、もしかしたら同じことをしてしまうのかもしれないなぁとも。愛は人を...続きを読む変えるなと思いました。ちょっと怖いなと思う話もありましたが、こんなことある?と思う話は特に1つも無いのがまた怖いですよね。

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Posted by ブクログ 2023年10月22日

短編集で、一つの章が10分ぐらいで読めるから
さくさく読めて楽しかった。

女は男に受けるためにこうであれ
女なんだからこれが普通
女らしく
という言葉を全て跳ね除けてしまうくらい強い本だった。
人には人の生き方があって、それは千差万別。
女だからという理由で縛られる必要も可能性を狭めてしまう必要も...続きを読むない。
12人の生き様はどれも共通するのはバーでお酒を飲むのが好きなことだけでそれ以外はなにも共通しない。
それでもそれぞれが自分に自信を持っている、自分の生き方選択に誇りを持っている。
今の私はどうか?他人に媚び売り、うまくやっていくことしか考えてない。
仕事も、恋愛も。
この本の中の女性たちのように私も
自分の意思をしっかり持ちたい。

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Posted by ブクログ 2022年08月09日

作品はずいぶん前に発表されたものですが、まだ読んでいない唯川恵さんの 作品のひとつでした。12の短編小説ですから、同数の女性が主人公として登場します。どの作品もいつの間にか、読み進んでしまいます。また物語がその後どうなるのか、読者に想像させるところが作品に惹かれるところでもあります。

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Posted by ブクログ 2021年06月03日

読みやすかった。
いろんな女性の、全然綺麗じゃない
恋とか愛とかを読んだ感じ。
それぞれの主人公のそのあとが気になった。
私の人生では経験できんような
でも決して非現実的ではない話がおもしろくて
刺激的やった。

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Posted by ブクログ 2018年09月12日

女は恋愛に溺れると周りが見えなくなるなあと。
平凡というか特に身を焦がすことなく過ごしてきた自分としては少々憧れるような気もするのであった。

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Posted by ブクログ 2014年03月01日

人を愛するとゆうことは いいことばかりじゃない。
人を愛すると 自分の嫌なことがいっぱい見えて 自分のことが嫌いになって 嫉妬したり、嫌味をゆったり・・・自分が自分でなくなる気がするけど 真剣に愛する姿が真の自分の姿なのかも。。。。人を愛するっていいなぁ ・・やっぱ。短編集だけど 出てくる女性 個...続きを読む々にすごい個性があって 切なかった。イイ恋ってどんなのか わかんないけど 後悔してもしなくても 人を好きになれた時点で イイ恋よね・・

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Posted by ブクログ 2010年02月24日

スルリと読めちゃえるのが良いです。
彼氏が二股かけてると知って、
半年位かけて復讐する話が好きです。
なーんかじめっとした感じが好きで、
唯川さんの本をよく読んでしまう。。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

“私が欲しいもの。それは時間をかけた愛撫でも、敏感な場所に舌を這わされることでもない。思わずそうしたくなるほど、私を愛しく思ってくれる宗夫の思いだ。私は私のカラダを気持ちよくしてくれる前に、私の心を愛撫して欲しい。濡れたい場所はもっともっとカラダの奥にある。けれど、そのことに宗夫は気づきもしなくなっ...続きを読むた。” いろいろな形の女たちの恋愛を描いた短編集。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

1話10分位で読める12話の短編集。
やっぱり女は怖い。けど、共感できる部分が沢山あった。
すんなり受け入れられるのは、何故だろう?

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Posted by ブクログ 2022年05月10日

「恋愛は少しもロマンティックなものでも、甘やかなものでもない」…本当にそう。恋愛小説読むときもこれが根底にある作品は読める気がします。
でもこの短編集で好きな作品は「長い旅」「悪女のごとく」の、恋愛というより主人公の生き方が主なお話。
「ただ狂おしく」も…「おかしくなるくらい人を好きになったことがな...続きを読むいのは幸せか不幸か」みたいな話はしたことがあるので。。重いな。
愛なんか、と言いつついつの間にか好きになったり嫌いになったり。生きている限りこうなんだろうなとは思います。心が動いてる事なんだろうからまいっか。

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Posted by ブクログ 2021年06月14日

とにかく恋愛小説が読みたいな、と思って手に取った一冊。
そしたらあとがきで作者が「とにかく恋愛小説が書きたくて始めた連載」と言っていて、なんだか嬉しくなった。
「偏愛」や「霧の海」などが好きでした。

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Posted by ブクログ 2019年04月20日

190415

12人の女性たちが、様々な視点で恋愛についての物語を紡ぎ出している。

恋愛に限らず、自分にとって何が大切なのかを持っているかで思考、行動が変わり、さらには人生すら変えてしまうものであるということを考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2014年08月26日

【本の内容】
平凡な結婚を控えた公美は、偶然出会った男とのセックスで快楽に目覚め、全てを捨てて彼の元へゆき水商売を始める。

一年後、かつての婚約者と再会するが…(「ただ狂おしく」)。

仕事にも結婚にも答えを見つけられない女たち。

人生という長い旅の幸福な結末を求め、覚悟を決めて歩き出す彼女たち...続きを読むの、孤独と痛みを描ききる、ビターな恋愛小説集。

[ 目次 ]


[ POP ]
愛がなくても生きていける、かもしれない。

けれど、愛することや愛されることを経験すると、愛がないことの寂しさを知り、一人を独りだと感じるようになる。

相互の愛情の割合は、どちらかが重くなったり軽くなったりの繰り返しで、いつだって天秤みたいに揺れているものだけど、傾いたままの状態になったときが、どちらか一方が終わったらThe end.なのだ。

生きていくことは、ひとつひとつ決断をしていくことだ。

過去に鍵をかけ、何を捨て、何を選んで、どう生きるのか。

一人でさっそうを歩いていくことを決めるものもいれば、けものみちのような深い迷路に進んでいった人もいる。

ありふれた環境の中で暮らす女たちがする恋を描いた作品だが、どこか生々しく感じるのは、その心情が強く浮き彫りにされているからだろう。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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Posted by ブクログ 2014年02月06日

 短編集。
 相変わらず、働く女たちの恋愛模様……とゆーような感じかな。
 うん。恋をしなきゃわからないことはいっぱいあるし。恋愛の形は人それぞれ……だけど、この本、僕が今まで読んだどの本よりも、一番毒があるかもしれない……と、思う。
 具体的に「何が」というわけじゃないんだけど……。
 どう考えて...続きを読むも、あなたそれじゃぁ、幸せになれないよっ!! っていうのがいくつもある。
 でも、それでも主人公の彼女たちは「幸せ」なのだ、という。
 ……怖いよね。
 でもきっと、その気持ちもとてもよくわかる。
 何が幸せかなんて、他人には決められない。

 この先に待っているのが破滅だと分かっていても、幸せな時も多分、あるのだろう。
 それは、残念ながら、私には否定できるものではない。
 恋をするのが幸せなのか、しない方が幸せなのか、答えなんて何処にもない。

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Posted by ブクログ 2013年07月29日

久しぶりの唯川恵の作品。

12の短編集。その主人公のほぼ全員にイライラした(笑)唯川恵の作品は前はもっと面白いと思ったけど、自分の境遇が変わったからなのかなんなのか、全くと言っていいほど共感ポイントもなかった。

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Posted by ブクログ 2012年05月17日

色んな境遇の女子の恋愛が書かれていた。こうはなりたくないとか、こんな恋愛もあるんだなんて感じながらもすぐに読めた。でも私は私の恋愛が一番素晴らしいとか思ったり、あんなやつに出会って時間の無駄なんてことはなかった気がするから、この中の女子も皆満足だろうと思った。最近恋愛の本が好きだ。頭が疲れたのかもし...続きを読むれない

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Posted by ブクログ 2012年04月27日

たまには人殺しばっかり出てくる本じゃなく、恋愛ものでも読んでみよ~。と真っ赤な表紙とインパクトのあるタイトルに惹かれて購入した、のですが。忘れてました。私、小説にはファンタジーを求めてるんでした/(^o^)\あちゃー

身勝手で、残酷で、家庭を持つ男にのめりこんで、日々の生活に疲れ果てている女達の恋...続きを読む愛。

苦いです。読んでる途中でコーヒーを捨てて、口直しにココア飲み始めたくらい苦い!

私は1人で生きていける、女友達なんて要らない、気持ちいい言葉とセックスをくれる男さえいればいい。
そう強がりながらも、ふと垣間見せる弱さが生々しく描かれていて、女の業を痛感せずにはいられません…。

あと、大学の講義で何コマか女性学系のものを取ったことがあるのですが、何となくその教官達を思い出しました。
男女同権とかジェンダーに縛られ過ぎて、性から解放されるどころか逆に不自由になってるじゃないか、って言うのが印象に残っています。この作品に出てくる女性達は、そもそもそんなこと考えてませんが、結局女はどんな在り方にしたって不自由さを感じずにはいられないんだなあ、とか言ってみるU・x・U

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Posted by ブクログ 2010年03月10日

短編集。一つ一つの話は「物語」になる以前の、登場人物紹介で終わってる気がする。

「ホストとのセックスにハマって風俗で働いて貢いでるけど幸せなんです」とか「女を使って仕事もゲット。同性の友達はいないけど寂しくないわよ」とか、単発だと自己肯定したいだけの私小説のようにも見えるけど、それをさまざまな女性...続きを読むのバリエーションで描けるのはすごい。

ただ、その中でも小噺風にオチがついている『恋愛勘定』は白眉。

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Posted by ブクログ 2010年01月26日

学生時代に何度も読んでいた本。
ボロボロになるまで、読み込んである。
でも今読むと、それほど心に残らない。
いろんな経験を経て、感じる心にも変化があったんだろうな。

そして「愛なんて」ではなく、「愛なんか」というタイトルがいい。
少し強がりな、でも前向きな女性が、見える。

吹っ切れた女性ほど、強...続きを読むいものはいないんじゃないだろうか。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日


最近お気に入りの作家、唯川恵さんの12の短編集。
ほろ苦い作品ばかりです。

うん…ホントに愛なんかって感じのお話ばかりでした。
女の私が言うのもおかしいけれど女って怖い。
でもそのくらい女のドロドロした醜い部分が描かれていて、かなりリアルです。
もはや、恋愛ミステリーでは?と思うくらい...続きを読む

12の作品の共通点は必ずレストランバーが出てくるところ。
すごくおしゃれなお酒がいっぱい出てきました。
もう少し大人になったら行ってみたいです!

恋愛にひねくれた人にオススメ。
ビターな恋愛小説です。
愛ってなんだろう…。
恋ってなんだろう…。
結婚ってなんだろう…。
今の私には少し早かったみたいです。
もう少し大人になって、社会に出てからもう一度読みたいと思います。


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Posted by ブクログ 2009年10月07日

恋愛短編集。

どの話に出てくる女性も、皆それぞれに必死で、なりふり構わずに恋愛に向かっていく様は少し怖くもある。あとがきの「恋を前にして、衿を正しているなんて、何てつまらないのでしょう。」という言葉に妙に納得。それこそ衿を正してる余裕なんてないくらい、溺れてしまうのが恋愛なのかもしれない。

「恋...続きを読む愛勘定」は女二人のやり取りが興味深く、ラストが意外で面白かった。「ただ狂おしく」は堕ちていく女の様が哀しくもあり、一番この短編集の中でしっくりときた。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

12編入った恋愛短編集。

様々な恋愛模様がおもしろい。
短編集って物足りない感じがしてきらいなんだけど、これはおもしろい。

余韻が心地良い感じかな。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

オトナな女性の恋愛短編集。すぐ読めるけど物足りない。ひとつひとつ、もっと広げたかった。タイトルとは対照的に、とにかく全話が情熱的な恋愛! 「恋は狂うこと」 私に分かる日が来るのだろうか。。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

12編入った短編集です。 1編が短くて、ランチ後に読むのに調度良いです。 「ビターな恋愛小説集」と銘打ってありますが、まさにそんな感じです。 主人公の女性達が、颯爽としていて、個性的で、でも、本音の弱い部分で「これでいいの?」と迷ったり、「これでいいのだ」と突き進んでいく姿が、飾らず語られていて面...続きを読む白い。唯川さんの飾らずストレートな表現が私は好きです。

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