唯川恵のレビュー一覧
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ネタバレ2組の母子が出てくる。
1組は母子家庭で、亜沙子は母の気にいる人と、お見合い的な出会いをして婚約する。
だが、そのひとには予想できない性癖があり、それが原因で婚約破棄。
その後、一卵性双生児のようだった母は体調を崩しがちになり、それで娘を縛り付ける。
もう1組は、裕福な地方の社長の娘として産まれた千遥。聞くに耐えない罵り方をする母から逃れるため、無理して東京の母の気にいる女子大に合格して、母から離れることに成功。東京を満喫するも、就職を決められず契約社員にしかなれなかった。母とのイライラを解消するため分不相応な買い物に走り、お金が足らなくなり、愛人になる。その後、紆余曲折があり、公認会計士 -
Posted by ブクログ
久しく恋愛小説から離れていたので肩慣らしのように選んで読んだ一冊。好きだった作家の作品ばかりなので、読後感はいい。恋愛小説を読むと自分の日常すら物語のように言語化されていく感覚を思い出した。でも長いこと離れていたので恋愛小説特有の「におい」に鈍感になっていた。寂しいにおい、切ないにおい…。読みすすめる中で少しは鼻がきく状態に戻っているといいが。
ミーヨンさんの作品は私には少し理解に時間がかかったので、また読み返すと思う。全体的に「次読んだとき、前とは違う感想を抱くだろうな」と思わせられる作品ばかりだった。
ただ最近「百合」の作品も読むようになったせいか、作中の女友達との関係が百合的な関係に思わ -
購入済み
美容整形
美容整形ものの小説にハマりこちらの本を見つけました。ストーリーの展開が早く最後まで飽きずに一気に読んでしまった。
欲望のまま整形を繰り返す女性たちの心情が細かかった -
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女性の生態のほぼ全てが分かるといっても過言ではない作品。
結婚か仕事か。
どちらの選択をしたかによって、女性はそれぞれの派閥に分かれることになる。自分の選択こそが正しい選択なのだと思いつつ、自分とは反対の選択をした女性を羨ましいとも思う。
さらに面白いのは、選択する前の女性の多くが、私は両方手に入れる、と本気で信じていること。
結局のところ、どちらを選んでも、それなりに楽しくて、それなりに辛いことがあるのだろう。
実は、女性はいつだってそういう経験をしていて、
例えば色違いのバッグを前に、どちらを購入しようか迷う。自分の意思で選択して、そこに後悔なんて微塵もないはずなのに、ある日自分が選ば -
購入済み
読み終わって読んで良かったと思える作品でした。
唯川恵さんの作品は沢山読みましたが、こちらはちょっといつもと違うなと思いました。
恋愛小説でもありますが、女性の真の友情のお話だと感じました。
2人の女性、タイプは違う2人なのにどちらにもどこか共感できる部分がありました。
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購入済み
今まで読んできた唯川恵さんの作品とは違ってました。
単純に言ってしまうと2人は依存している関係だと思いました。
見方によっては世渡り下手で駄目な男の人、でも純粋すぎるゆえに
不器用にしか生きられないのか。
幸せってなんだろう?と考えさせられました。
読んでいて辛くなる部分もあり
重いけれど先が気になりながら読み進めました。
余韻というか、その後が気になる終わり方でした。
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Posted by ブクログ
あーーーーいたいいたいいたいいたい。
主人公にも相手にもうるせええええええええええええええええええええっていって全力でアッパーカット喰らわせたい衝動に駆られる
"あなたは結局、自分しか愛せない人なのよ。そうでしょう、あなたは誰かのために何かをするってことに価値を見いだしたことがある?恋は向き合ってするものでしょう。背中ばかり見せて、気紛れにちょっと振り向いて、それでいて自分のすべてを受け入れることだけを条件にして、相手の気持ちなんか思いやる気もないの。あなたはいったい私の何を理解してくれたの。私の孤独を知っているの?自分を愛させても、自分は少しも愛を与えない。こんなの恋じゃない。女 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女性心理の描写がリアルで共感でき
吸い込まれる様にサクサク読み進めてしまう唯川恵さんの作品。
今回も続きが気になって仕方なくなる展開でした。
幸せになって欲しい反面、どこまで堕ちる2人の逃避行という名の“心中”の結末は━━。
作品に度々表現されている、
雨のシーンや八重山吹のかくれんぼ
など2人の幼い頃からの強い絆を印象付けます。
芳子の周也に対する慈悲深い愛情は
まさに2人の育った教会を象徴する様な関係です。
決して、求めず全てを受け入れる。
いつか深い関係になるのではないかと期待しながら読み進めますが決して男女の関係にはならない。
芳子は何故、そこまで尽