唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・面白かった!!!
・悪役が、中途半端ではなくちゃんと悪い人で、しかも非現実的で犯罪的な悪人じゃなく、普通にどこにでもいそうな単に性格の悪い人で、それがもう胸をえぐるように不愉快なんです。
・しかも、主人公たちが、ちゃんとその悪役に振り回されて、ちゃんと不幸になっていく。
・だからといって、ラストのラストまで、大逆転もなければスカッともなく、ちゃんと報われないままで終わる。
・希望がまったくないんだけど、どん底なんだけど、でも、最悪の方向だけにはなんとか行かずに、かすかな、本当にかすかな希望だけを残して、物語が終わる。
・だからこそ、私たちの中では物語は終われなくて、この人たちの人生にはまだ必 -
Posted by ブクログ
登場人物の一人の「山登りなんてどこがいいの?」の問いに最初はなんて奴だと思い、素晴らしいでしょと返していたけど読み進めるうちこんなリスクや苦労をしてまで登るほど良いのか?嫌だな。いいや良いのか?いや登りたくないな、と波が押し寄せる。
山登りといえども難易度は様々で私は難易度一程度しか経験がない。敦子さんの話はまさに命懸け人生懸け…壮大で壮絶だった。
女なんかに山登りなんてと周りの男性たちに言われ反骨精神があった敦子さん素敵だなと思っていたけど言う側の気持ちも読み進めるうちに分かってきた知れば知るほど難解すぎる。
山登りのことなにも知らなかったんだなぁ。最初はこんなに分厚いのかと読むのが億 -
Posted by ブクログ
同じ会社で働く二人の女性の人生を、27歳から60歳まで、8つの章で追いかける小説。2人はこんな分け方をして欲しくないかもしれないけど、
・キャリアに生きる乃梨子
と
・家庭に生きる薫
の物語。
どちらの言い分にも生き方にも共感できる一方で、反感も持つ。それは自分が今どんな環境にいるのか、タイミングによっても変わるかもしれない。仕事を頑張っているなら乃梨子に肩入れするし、家庭を守ろうとしているなら薫に親近感が湧く。
単行本の出版は2003年ですが、そういう2人を比べたがって、二項対立を煽る風潮になりがちな現代でも通用する話。そして「age.60」の章で乃梨子が語る言葉で、そういえばそんな無意味