唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
唯川恵さんは一時期めっちゃハマってて、書店にある本はほぼ読んだりしてました。
唯川さんの恋愛小説はとても共感して泣けます。辛い時に読んで救われてきました。
本棚にも手放せない本が何冊かあり、別れの言葉を私から、「さよなら」が知ってるたくさんのことはお気に入りです。
一瞬でいい、少し分厚い本ですが一気に読めました。大人の恋愛小説でした。先が読めない、読み進めるたびに3人の関係が気になる!となる内容でした。
人生何が起こるか分からない、好きな人との別れがあっても、長い人生またいつどう接点があるか分からない。また今がどんな辛いできごとがあっても時は流れていく。いつどんな巡り合わせがあるかも分か -
Posted by ブクログ
同期入社の女性ふたりの27歳から60歳まで。
仕事か結婚かの二択を迫られる時点で、ちょっと古さを感じてしまったけれど、そういう時代は確かにあったよねえ。
人生のそこここで選択しながら生きてきたわけだけれど、選ばなかった、あるいは選べなかった人生を妄想することはあった。
今も、ある。
だけど、学生時代の友人や職場の同期を羨んだことはないなあ。
それから、不倫ってそんなにみんながすることなのか…と、この手の小説を読むたびに衝撃を受けてしまう。
部下の女性に7万円のバッグ…買える財力があるんだ…。
結婚して、夫を支えるために専業主婦という生き方を選んだ薫と、仕事に生きた結果、結果的に独身を貫く -
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るり子のキャラクターがたまらない。
解説で江國香織さんが言及しているように、女のダンディズムを貫いている。
女の子に人気があって、男の子に全然モテない女の子が、世の中でいちばん不幸なの
女が得に決まってるじゃない。生まれ変わっても、私は絶対女だわ。女でなきゃ、生きてる意味がない
絶対になれないものに、無欲の人間がある。そんなのになったら、自分は死んだも同然だ。
こんなぶっ飛んだ女に嫌われる女、るり子に彼氏を横取りされても親友で居続ける、萌の女っぷりもまた見どころだ。
最後の展開はこの2人だからこそ描ける未来かもしれない。
I love these strong women.
I h -
Posted by ブクログ
【2024年71冊目】
23歳の千絵と35歳の瑞子が働く会社に、ロサンゼルス帰りのエリート、冴木が配属された。見た目よし、人当たりよし、仕事にも一生懸命な冴木に浮き立つ女たち。いつしか千絵と瑞子もそれぞれに冴木と距離を縮めていた。千絵にはしがない劇団員の恋人、瑞子には同じ会社に不倫相手がいるのだが、そもそも冴木にはどこか煮え切らないところがあり――?
歳の差の女たちの熾烈な恋模様を見せられるのかと思っていたら、途中からどんどん雲行きが怪しくなり始め、なるほどクソやなと思っていたら、女は強かった……!という感じの話でした。
千絵の恋人の司は、読むからに地雷で、不倫相手の史郎の方が、まだまとも -
Posted by ブクログ
2004年(発出2001年) 331ページ
第126回直木賞受賞作です。
著者の唯川恵さんは、若い頃にコバルト文庫で作家買いしていた小説家です。やさしい雰囲気の恋愛小説が大好きで新刊が出ると買っていた記憶があります。小説をめったに読まなくなっていた時期に直木賞受賞のニュースを見て、ジュニア向けから大人の小説へシフトしてたんだなあ、と思いました。久々の唯川恵さんでしたが、読みやすさは変わらず、軽快なテンポで物語が進んでいきました。
対照的な2人の女性、るり子と萌は5歳の頃からの腐れ縁。るり子はまさに『女の敵』という表現がピッタリの女性。わがままで強欲。自分の欲しいものは手に入れないと気が済