唯川恵のレビュー一覧
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短編集。
どの作品も女性の怖さ、強かさを強く感じました。
その中で、少し共感してしまった自分が恐ろしくなりました。
自分の思い通りに人生を生きられるわけではないですが、理不尽さ・自分にないものへの羨ましさを感じずにはいられない…
最後の解説まで、スルスル読める本でした。Posted by ブクログ -
高校生の時に読書感想文が書きたくて借りた本、思ったより重たかった思い出がある。何も知らないからこそ何となくで読むことが出来て読んでて苦しくなることは無かった、でも自分の中で印象深い作品Posted by ブクログ
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作品はずいぶん前に発表されたものですが、まだ読んでいない唯川恵さんの 作品のひとつでした。12の短編小説ですから、同数の女性が主人公として登場します。どの作品もいつの間にか、読み進んでしまいます。また物語がその後どうなるのか、読者に想像させるところが作品に惹かれるところでもあります。Posted by ブクログ
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「登山は危ない」「山登りは楽しい」などドラマチックに書かれていなくて、「こんな危険なことがあった」とか「こんないいことがあった」という著者の目線で淡々と書かれているので登山経験がない自分にも身近に山を感じることができた。うまく表現できないのがもどかしいけど、アウトドアに詳しくなくてもイメージがしやす...続きを読むPosted by ブクログ
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金沢を舞台にした10の短編。
色んな女の物語があってどれもおもしろかった
玻璃の雨降る が1番好きやった
単純な思考回路で生きとる男とは違って
複雑な感情を内に秘めて
女はそれぞれの生き方をしよるんやなと思ったPosted by ブクログ -
「例愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」中扉裏の一文が、私たちの戦いに終わりがないことを示している。そして、勝ち目がないことも。
「女は、負けの恋愛をしちゃいけないと思う」マリが語る。「女の人は結婚で人生が変わる確率が凄く高い」順子が語る。周りからも、自分自身でも、追い込まれてゆくだ...続きを読むPosted by ブクログ -
1970年代、女性だけの登山隊がどれだけ大変でどれだけ素晴らしいかを知ることができた。
しかし当人たちは「女性だから」というこだわりもなく「山に行きたい」だけで行動しているように思える。
ジェンダーレスの時代を50年ほど前に先取りしているカッコいいクライマーたち。Posted by ブクログ -
昭和から平成へ変わるその時に結婚した1組のカップル。
バブル崩壊から、2000年問題まで。
結婚は入れ子の箱を開けてゆくようなもの。
〝わからないよ、開けてみなくちゃ。〟
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