【感想・ネタバレ】バッグをザックに持ち替えてのレビュー

あらすじ

取材のためのはじめての登山がつらくて、山なんてやめた……はずだった。それが浅間山を皮切りに、谷川岳や八ヶ岳、そして富士山、ついには標高5000メートルを越えるエベレスト街道を歩くまでに。何が楽しいのか? 辛いのにどうしてまた登ってしまうのか? 山道具から下山後の宴会まで、さまざまな山の魅力を描いた傑作エッセイ。

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Posted by ブクログ

唯川さんの登山エッセイ。
山歩き未経験から、登山に引き込まれて、ハマっていく過程と、
初心者の目線で体験する登山体験が綴られています。登山ガイドにもなりそう。
危険と隣り合わせの先にご褒美のまつ登山を教えてくれる反面、素人が手を出すとどんなに怖いか、現実を教えてくれます。また、登場する唯川さんのご主人はじめ登山仲間さん達が魅力的。

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2020年08月02日

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「登山は危ない」「山登りは楽しい」などドラマチックに書かれていなくて、「こんな危険なことがあった」とか「こんないいことがあった」という著者の目線で淡々と書かれているので登山経験がない自分にも身近に山を感じることができた。うまく表現できないのがもどかしいけど、アウトドアに詳しくなくてもイメージがしやすく、登山をしたことがあればより楽しめる内容の本だと思う。途中から「自分も山登りしてみたいかも…」って思ってしまう楽しい本でした。

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2022年08月01日

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ネタバレ

「淳子のてっぺん」を読んだ後、このエッセイを読んだ。田部井淳子さんの物語があまりにリアルだったから、もしやと思ったら、やはりそうだった。彼女は山と運命的な出会いをしていた。山に登っている人でしか描けないシーンがたくさんあったから。
彼女が富士山で味わった高山病は、私も経験した。酸素ボンベの使い方すら知らなくて、私は一本無駄にしてしまった・・・。その前に高山病とも気づかす、頭痛薬を6錠も飲んでしまっていたが。
彼女が富士山では飽き足らず、エベレストに思いをはせたところも只者ではないところ。高山病に苦しみながらも憧れがそれに優っていく。帰ってきてヒマラヤロスになったところが面白い。そうだ、このコロナでみんな山ロスになっている。私もそうだ。まずは膝を治さなくては・・・。ヒマラヤでみんなが涙ぐんだ加藤登紀子の歌の話が印象的。

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2021年09月30日

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浅間山に登って、もう二度と登らない。と決心したはずだったのに愛犬の死をきっかけに山に登るようになる筆者の登山エッセイ。

徐々に登山にはまっていく様子は自分と同じですごく共感したし、行ったことある山の描写は思い出してワクワクした。
初心者目線でかかれているので、誰でも読みやすいと思う。山の魅力と同時に恐ろしさも教えてくれるのでこれから登山始めてみようと思う人にぴったりの本。

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2021年08月27日

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著者の唯川恵さんが、飼い犬の環境を考えて軽井沢に移住し、山に登り始め、最後はエベレストが見える辺り(エベレスト街道)まで行ってしまう、実体験に基づく話。

唯川さん作の"淳子のてっぺん"の主人公、田部井さんも描かれている。
なんだか、また山に登りたくなってきた。。

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2021年01月29日

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とても面白かった!
自分も山登りをするのですが、初めての登山のぐったり感からの、山に徐々にハマっていく過程がほとんど同じで、共感の嵐。
ひたすら頷きながらあっという間に読んだ。
山の魅力を余すとこなく、とても読みやすく書かれている。
また読み返したいな

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2020年11月23日

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この間読んだ『淳子のてっぺん』の著者の山行エッセイ。
愛犬のために軽井沢に引っ越した著者。
しかし老衰により死亡。そのロスを埋めるように、夫が浅間山に登ることを提案。初めての登山は辛かったが、やがて山の魅力に取りつかれ、エベレストへ行くまでを作家らしい筆致で丁寧に綴られている。
しかし、涸沢カールの絶景に「きれい~」「すごい~」という単純な言葉しか出ず、作家としてどうかと思うとの記述には笑。
リーダー(夫)に全幅の信頼を置き、様々な山に次々と挑戦する様が行間から伝わってきて好ましく、読んでいるこちらも楽しくなってくる。
飴は糖分や塩分を補給する行動食の必須アイテムだが、呼吸が乱れる原因にもなるから気を付けようとか、著者自身の体験を通しての助言などもある。
また、遭難した場合にヘリでの救助となるが、その時ヘリのバランスを取るため体重を聞かれるそうだ。プラス20キロは有りそうな女性が50キロと申告した為、ヘリが大きく傾いてしまった。女心としてわからないでもないが、もしもの時は正直に伝えようとの、逸話も収録されている。
これから山を目指そうとする、あるいは山に興味のある、特に女性には見逃せない一冊かも。

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2020年08月29日

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恋愛小説家のイメージだった唯川恵さんがこんなエッセイを書いていたなんて!

2000年にセントバーナードを飼い始めた著者は犬のために軽井沢に移住。
2010年に愛犬を失った喪失感から逃れるように始めた登山にのめり込んでいき、その5年後にはエベレスト街道を目指すことになった山の履歴をまとめた一冊です。

私はこういう登山は全然興味がないのだけど、それでもメンバーの一人がカラパタールにたどり着いたことを想像するとちょっと泣けてきました。


遠近感と言うものが、このあたりからだんだん怪しくなってきた。とにかく自分を囲む自然があまりに雄大で脳が対応できなくなってしまっている。
p200

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2025年07月26日

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ネタバレ

山登りと縁のない著者がいつのまにか山にハマり、山に登ることが日常になっていく。登山用具専門店は敷居が高くて近づけない場所だったのが「別の意味で近づけない場所(いろいろ欲しくなってしまうから)」になった話には共感する。

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2024年11月25日

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つまらなかった訳ではないのだけど、
物語というより日記?どうして私が山に登る様になったか、このようにはまって行きエベレストにまで挑戦する様になりました。というおはなし。山歩きをする人には一緒に山に登っている感じが楽しめる。わたしには良かった。けど感動とかストーリーを楽しむといった感じではない。山登りをしない人には私はオススメできない。

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2024年03月24日

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小さなきっかけから大きな山へ行く話。
自然や出来事の表現が良い。
著書「淳子のてっぺん」を手に取るきっかけになった。

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2022年04月09日

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202007/楽しい面だけを見聞きして登山やってみたいと安易に思う私のような人間にも、山の怖さもわかりやすく、読んだだけなのに体験したかのように感じられる描写でとても面白かった。

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2020年08月02日

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