あらすじ
取材のためのはじめての登山がつらくて、山なんてやめた……はずだった。それが浅間山を皮切りに、谷川岳や八ヶ岳、そして富士山、ついには標高5000メートルを越えるエベレスト街道を歩くまでに。何が楽しいのか? 辛いのにどうしてまた登ってしまうのか? 山道具から下山後の宴会まで、さまざまな山の魅力を描いた傑作エッセイ。
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Posted by ブクログ
「淳子のてっぺん」を読んだ後、このエッセイを読んだ。田部井淳子さんの物語があまりにリアルだったから、もしやと思ったら、やはりそうだった。彼女は山と運命的な出会いをしていた。山に登っている人でしか描けないシーンがたくさんあったから。
彼女が富士山で味わった高山病は、私も経験した。酸素ボンベの使い方すら知らなくて、私は一本無駄にしてしまった・・・。その前に高山病とも気づかす、頭痛薬を6錠も飲んでしまっていたが。
彼女が富士山では飽き足らず、エベレストに思いをはせたところも只者ではないところ。高山病に苦しみながらも憧れがそれに優っていく。帰ってきてヒマラヤロスになったところが面白い。そうだ、このコロナでみんな山ロスになっている。私もそうだ。まずは膝を治さなくては・・・。ヒマラヤでみんなが涙ぐんだ加藤登紀子の歌の話が印象的。