唯川恵のレビュー一覧
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ネタバレ「淳子のてっぺん」を読んだ後、このエッセイを読んだ。田部井淳子さんの物語があまりにリアルだったから、もしやと思ったら、やはりそうだった。彼女は山と運命的な出会いをしていた。山に登っている人でしか描けないシーンがたくさんあったから。
彼女が富士山で味わった高山病は、私も経験した。酸素ボンベの使い方すら知らなくて、私は一本無駄にしてしまった・・・。その前に高山病とも気づかす、頭痛薬を6錠も飲んでしまっていたが。
彼女が富士山では飽き足らず、エベレストに思いをはせたところも只者ではないところ。高山病に苦しみながらも憧れがそれに優っていく。帰ってきてヒマラヤロスになったところが面白い。そうだ、このコロ -
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ネタバレ唯川恵作品。2作品目。
時代が人を作る?、あるいは、人が時代を作る? バブル期の人生観とデフレ期では、こんなにも違うものでしょうか?
結婚と同時に壊れてゆく夫婦関係。バブル崩壊と同時に崩れてゆく未来予想図。
気持ちが納得できる部分が半分、首を傾げる部分が半分でした。”バブル”に踊った世代は、きっと彼ら以外には納得されないかもしれない。
主人公たちは、自己中心的でプライドが高く、どことなくお気楽です。まだまだ、時代がそれを許していたのでしょうか。恋愛なら絶対に別れる理由が、夫婦には当てはまらない、だけなのかもしれない。逃げられないのかもしれない。が、諦めているわけでもなく、許しているわけで -
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ネタバレ結婚することでの家庭を作っていく責任は負いたくないけど、彼を手放したくない真以子。
仕事はできるが世間知らずで、ひとりで子どもを産み育てるかを決めきれない脇子。
結婚している時、夫婦の間に常に秋生を感じていた七恵。
何も望まず、ただ秋生と暮らしていた佑美。
外見のコンプレックスが行動原理になってしまっているじゅん子。
誰にも共感できない。
だけど、誰の中にも私を感じる。
ずるさ、弱さ、卑屈さ、鈍さなど、私の中にもある。
ただ、私は恋愛体質ではないので、秋生に囚われるということがどうにもわからない。
自由で奔放な生き方といえば聞こえがいいが、秋生の生き方はゆっくりと死んでいくようなものだ。