唯川恵のレビュー一覧
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ネタバレ結婚することでの家庭を作っていく責任は負いたくないけど、彼を手放したくない真以子。
仕事はできるが世間知らずで、ひとりで子どもを産み育てるかを決めきれない脇子。
結婚している時、夫婦の間に常に秋生を感じていた七恵。
何も望まず、ただ秋生と暮らしていた佑美。
外見のコンプレックスが行動原理になってしまっているじゅん子。
誰にも共感できない。
だけど、誰の中にも私を感じる。
ずるさ、弱さ、卑屈さ、鈍さなど、私の中にもある。
ただ、私は恋愛体質ではないので、秋生に囚われるということがどうにもわからない。
自由で奔放な生き方といえば聞こえがいいが、秋生の生き方はゆっくりと死んでいくようなものだ。
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わからない、わからない。いったいどうしてこんなことになってしまったのか。私たちは幸せだった。愛し合っていた。贅沢を望んだわけじゃない、何か特別なものが欲しかったわけでもない、ごく普通の朝起きたらおはようと言い、帰ってきたらおかえりと迎えに出て、食卓に笑い声が上がるような、そんな暮らしをしたかっただけだ。それなのに今、夫の暴力に打ちのめされて身体をサナギのように丸めている自分がいる。わからない、わからない。いったい何をまちがえてしまったのか。考えても考えても答えはでてこない。どこにもどれば私たちは幸せを取り戻せたのか。どこでやり直せば愛を持続できたのか。この不幸の始まりはいったい何だったのか
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この間読んだ『淳子のてっぺん』の著者の山行エッセイ。
愛犬のために軽井沢に引っ越した著者。
しかし老衰により死亡。そのロスを埋めるように、夫が浅間山に登ることを提案。初めての登山は辛かったが、やがて山の魅力に取りつかれ、エベレストへ行くまでを作家らしい筆致で丁寧に綴られている。
しかし、涸沢カールの絶景に「きれい~」「すごい~」という単純な言葉しか出ず、作家としてどうかと思うとの記述には笑。
リーダー(夫)に全幅の信頼を置き、様々な山に次々と挑戦する様が行間から伝わってきて好ましく、読んでいるこちらも楽しくなってくる。
飴は糖分や塩分を補給する行動食の必須アイテムだが、呼吸が乱れる原因にもなる -
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田部井淳子さんをモデルに、その幼少時代から、登山に目覚め、アンナプルナやエベレストに女性だけの隊で初登頂を果たすまでを描いた小説。
山行のシーンが生き生きと描かれていて、また山に登りたくなった。
一方で、初登頂という華やかな結果だけでなく、隊の中の人間模様や処々の苦労なども描かれていて、親近感もわく。
とはいえ、この小説の主人公、淳子が何より恵まれていたのは、理解ある夫、正之の存在だと思う。"てっぺんは頂上じゃないからな。・・・淳子のてっぺんはここだよ。必ず、無事に俺のところに帰って来るんだ"と言って、あとは遠征や準備で淳子が留守がちなときも、文句一つ言わず積極的に助けて -
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バブル崩壊前後の出来事を織り交ぜながら、夫婦間の問題が
ありふれた日常のように上手く書かれていました。
男女間の考え方の違い、どこにでもありそうな夫婦喧嘩。
お互いに溜め込んでいた不満、何かの時に湧き出てくる感じが
身近なこととして感じられました。
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不倫と離婚を経験する2人の女性。
どちらの女性の心情も、見事に表現されています。
両方とも辛い経験なのに、それほど暗さを感じませんでした。
読んだ後に「しっかりこれからの人生を考えてみよう」と思えましたが
読む立場や考え方によっては好き嫌いが分かれる作品かもな、と思います。
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人を愛するということはなんて重いのだろう。
終わろうとしている恋人との関係にしがみつく
怜子の気持ちが伝わってきて辛く苦しくなりました。
考えや行動が少し怖くもなりました。
失恋から立ち直れていない人にお勧めの作品です。 -
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読みやすかったし、OLの世界の話の部分については「そういう事あるある」と思いながら読みました。
女は他者からも自分自身も女の価値について年齢という基準に左右される。
会社という場所が女性にとっては仕事だけとはならず、恋愛が関わってくること描写が上手いなと感じました。
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こんな女は嫌だ、痛い、なりたくないって思う反面、どこかで共感してる自分がいてしんどくなる。
過去の経験からこうしたら次はきっと上手くいくって考えて行動しても空回ったり、条件を気にするがあまりに相手と向き合うことを忘れてたり、他人や過去の男と比較して自分が作り上げた基準に振り回されて自分を見失ったり。
女はいつでも欲望に満ち溢れてて幸せを追い求めている。
傲慢でありたくない。謙虚でいたい。
そう思ってても本心では嫉妬や憎しみで溢れてたまらなかったりする。
そんな本質みたいなものが重くずしっと心に突き刺さる本。
一番共感したところは、「ロールモデル」での一節
「自分以外の誰かが手にするどん