唯川恵のレビュー一覧

  • ヴァニティ

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    最終章『あしたまでの距離』に
    結構グッとくる言葉が多くて良かった。

    友達が貸してくれた本
    基本的にこの手の小説は苦手で、
    思った通りなかなか進まなかったが、
    途中からスラスラと読めて
    苦手克服か?とちょっと驚いた。

    ないものねだり 隣の芝生は青い
    側から見ただけでは、本当の事は分からない。
    幸せそうに見えても実は違うとか、
    不幸せそうに見えても本当は幸せだとか、
    人それぞれの幸せは違う。
    それでいいんだな。

     〜幸せだとばかり思っていた。
    満ち足りた生活を送っているとばかり思っていた。
    けれども、人はそれぞれ胸の中で迷い続けている。〜


     

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    2022年09月05日
  • 息がとまるほど

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    短編集。
    どの作品も女性の怖さ、強かさを強く感じました。
    その中で、少し共感してしまった自分が恐ろしくなりました。
    自分の思い通りに人生を生きられるわけではないですが、理不尽さ・自分にないものへの羨ましさを感じずにはいられない…
    最後の解説まで、スルスル読める本でした。

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    2022年09月03日
  • ため息の時間

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    ネタバレ

    男のため息か、女のため息か、悩ましい9編の短編集。

    男女のすれ違い、ずれてゆく姿が、どこにでもあるようで、不思議と取り込まれてゆく。
    『終の季節』:熟年離婚。「一番父親が必要なときにあなたはいなかった」世の父親にとって、致命的な一言、かな。そう、あの頃は、誰もが、家庭を忘れ寝食を忘れ自分を忘れて会社に尽くしていた。挙句、その結果が、…。リストラした部下の娘の「偽物の方がそれっぽいなんて、…」が、悲しい。失った時間は巻き戻せないか、…。
    『僕の愛しい人』:自分の実力を買ってくれる人と、自分を愛してくれる人。経済的自立は、あるいは野望は、…。一昔なら、千晶さんを妾さんにしてチャンチャン。だったの

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    2022年08月21日
  • 愛には少し足りない

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    高校生の時に読書感想文が書きたくて借りた本、思ったより重たかった思い出がある。何も知らないからこそ何となくで読むことが出来て読んでて苦しくなることは無かった、でも自分の中で印象深い作品

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    2022年08月10日
  • 雨心中

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    「もう何も返せない、説得すればする程強く反発するだろう。だったら自分にできる事は何なのか考えなくても既に分かっている。受け入れる事だ」

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    2022年08月09日
  • 愛なんか

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    作品はずいぶん前に発表されたものですが、まだ読んでいない唯川恵さんの 作品のひとつでした。12の短編小説ですから、同数の女性が主人公として登場します。どの作品もいつの間にか、読み進んでしまいます。また物語がその後どうなるのか、読者に想像させるところが作品に惹かれるところでもあります。

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    2022年08月09日
  • バッグをザックに持ち替えて

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    「登山は危ない」「山登りは楽しい」などドラマチックに書かれていなくて、「こんな危険なことがあった」とか「こんないいことがあった」という著者の目線で淡々と書かれているので登山経験がない自分にも身近に山を感じることができた。うまく表現できないのがもどかしいけど、アウトドアに詳しくなくてもイメージがしやすく、登山をしたことがあればより楽しめる内容の本だと思う。途中から「自分も山登りしてみたいかも…」って思ってしまう楽しい本でした。

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    2022年08月01日
  • 燃えつきるまで

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    改めて 、私が今持っている
    怜子 の 序盤のつよさ
    (仕事 への 情熱 たち )を

    わたしも 持ち続けなければいけないなあ

    恋愛は 常に 人生のプラスアルファであって
    わたしの 感情や 生活を 乱すものだったら
    それならば しなくて いい 。

    ひとりで 充分 しあわせ
    でも あなたがいたら もっといいな
    くらいの 気持ちで 。

    でも ほんのちょっと
    燃えつきるまで 人を愛してみたりもしたい

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    2022年07月26日
  • 永遠の途中

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    ネタバレ

    同期入社の薫と乃梨子。

    仕事に見切りをつけて結婚する薫
    仕事に生きるキャリアウーマンのりこ

    2人の60歳までを交互に描かれてる

    お互いに相手の成功を妬み羨み
    だけど自分のほうが幸せだと言い聞かせて

    主婦は主婦なりにキャリアウーマンはキャリアウーマンなりにそれぞれの苦悩、葛藤、絶望、孤独
    その中にある幸福。どちらが幸せか不幸かなんて本当に答えなんてない。

    選んでなかったほうを夢みることは今そこに立って見て初めて考えれることで、後悔より選んでよかったと思える自信を私も選びたい。

    学生の頃の自分は永遠にこの生活が続くとなぜだか思う、30歳目前になって自分が描いていた大人の30歳ではなく中

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    2022年07月25日
  • いつかあなたを忘れる日まで

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    あるあるで面白かった。
    失恋後に読んだ私は「そうそう!やっぱりこんな人ざらにいるんだね」とスッキリした。

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    2022年06月30日
  • 病む月

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    金沢を舞台にした10の短編。
    色んな女の物語があってどれもおもしろかった
    玻璃の雨降る が1番好きやった
    単純な思考回路で生きとる男とは違って
    複雑な感情を内に秘めて
    女はそれぞれの生き方をしよるんやなと思った

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    2022年06月28日
  • 愛に似たもの

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    身近な女性を描くのが大変上手な作家さんだと思う。
    何気ない日常、普段過ごしてる風景が切り取られて書いてある感じ。どの主人公の心情も矛盾なくよく分かる。
    『ロールモデル』『教訓』『約束』あたりが好きかな。

    大事件は起こらないが、ちょっとしたエピソードが、平凡な日常を過ごしている者にとっては親近感がわく。

    個人的には、ここまで他人と比べて卑屈になったり、優越感に浸ったりするの?他人なんてどーでもいーじゃん?などと、軸が自分じゃない事が不思議な気がするが、解説の『女は不幸や不満を数える天才ですからね!』で納得した。そういう視点で書いてある物語だ。

    所詮他人の芝生は青く見えるのだから。自分の心地

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    2022年06月26日
  • 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

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    ネタバレ

    「例愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」中扉裏の一文が、私たちの戦いに終わりがないことを示している。そして、勝ち目がないことも。

    「女は、負けの恋愛をしちゃいけないと思う」マリが語る。「女の人は結婚で人生が変わる確率が凄く高い」順子が語る。周りからも、自分自身でも、追い込まれてゆくだけだ。

    「欲しいのは確かなもの。確かな約束、確かな成就、確かな未来」美月が答える。そして、私たちは知っている。確かなものなど、どこにもないことを。”確かなもの”を見つけても、いつの間にかそれは砂上の楼閣に変わってしまうことを。

    ない物ねだりかもしれない。隣の芝生は青く見える、なのかもしれない。”

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    2022年06月11日
  • 愛には少し足りない

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    早映と同年代の私にとっては共感の嵐でした。
    ちょっとした一文一文がズドンと心に来る。
    住んでいるワンルームや会社のデスクを使い勝手良く整えても、結局は借り物に過ぎなくて虚しいとか。
    ポワゾンで身内と会った時に現実に引き戻される感じとか。
    あとはあるがままに生きるって難しいなぁ。やりたいことをやろうっていうけど、やりたいことが何かわからないことが多いよ。と読みながら思いました

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    2022年05月18日
  • 淳子のてっぺん

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    1970年代、女性だけの登山隊がどれだけ大変でどれだけ素晴らしいかを知ることができた。
    しかし当人たちは「女性だから」というこだわりもなく「山に行きたい」だけで行動しているように思える。
    ジェンダーレスの時代を50年ほど前に先取りしているカッコいいクライマーたち。

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    2022年05月14日
  • ベター・ハーフ

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    昭和から平成へ変わるその時に結婚した1組のカップル。
    バブル崩壊から、2000年問題まで。

    結婚は入れ子の箱を開けてゆくようなもの。

    〝わからないよ、開けてみなくちゃ。〟

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    2022年04月24日
  • 淳子のてっぺん

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    ネタバレ

    わかったこと
    女同士は集まると不満が多くなること
    登頂するのにとても沢山の荷物が必要だということ
    また、大変な資金が必要であるということ
    大変協力的で理解があり出来る夫であるということ

    普通に考えて夫は協力的でもその両親などから批判めいたことを言われてもおかしくないのに淳子は恵まれている

    前半の、淳子が山岳会の松永に対する想いに気づいた時がとても切ない

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    2022年03月16日
  • めまい

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    短編集。スラスラ読めておもしろかった

    意味が分かると怖い話みたいな
    歪んだ愛の形とか復讐、憎しみ、狂気、悲しみ
    とかに満ちた女がいっぱい出てきた。
    女って怖い。

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    2022年03月05日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    千遥の境遇に度々共感しながら読んでいたから、最後らへんで千遥がお母さんとの関係を修復しつつあったこと、千遥自身がなによりそれを喜んでいることが私にとっても嬉しかったのに、最後の最後、千遥母のセリフが恐ろしすぎて鳥肌立った…。
    千遥が不憫でならない。じゃあ離れれば良いじゃんって思う人もたくさんいるんだろうけどそうじゃない。子供にとって親は、たとえ大嫌いでも心の奥底では大好き、愛してほしい、認めてほしい。だから表面上では憎くて憎くて忘れたくても、愛されることを求めて離れられないんだよな、少しでも認めてくれたらそれまでの恨みがどうでもよくなるくらき嬉しいんだよな。千遥には幸せになってほしい…
    どうし

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    2022年03月02日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    こ、こわかった…

    「母と娘とは、身体のどこも繫がっていないシャム双生児なのかもしれない」

    大好きなのに大嫌い。
    大切だけれど憎たらしい。
    愛されたいけど鬱陶しい。

    母と娘が持つ不安定な感情の描き方にぞっとしつつも、先の展開が気になって気になって、物語に入り込んでしまった。
    こんな毒親にはならないようにしよう。と、肝に誓った。。

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    2022年02月13日