唯川恵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
結婚を望み、平凡で安定した生活を望んでいた早映。望んでいたものが手に入る中で数年前に偶然から命を救った麻紗子をとの再会により少し運命が変わる。
麻紗子は情熱的で生きることも死ぬことも同じうように扱い、自分の欲するままに男とセックスし、自由に生きていた。
麻紗子は自由で刺々しい。発する言葉には毒が含まれているようだが彼女の経験から出る自信にみなぎった言葉に圧倒される。自らを信頼している人の激しく力強い言葉は心に突き刺さる。
麻紗子の死をきっかけに早映は自分の内なる欲望に素直になり、光を影をどちらも楽しむようになる。そこに足を踏み込めば簡単には抜けられない。
☆
最終章で心をえぐられた。幸せな生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初はめちゃめちゃ共感で泣けたけど、途中からホラー要素強めで着いていけなくなった。
でも、最後はやっぱり共感で泣けた。
私の何がダメだったんだろうとかなんであんな事言っちゃったんだろうとか考えてしまうのめちゃめちゃわかる。
別れる理由とか耕一郎が言うセリフとか、全てが重なり合ってて、自分が言われたセリフって一般的によくあることなんだって知れて良かった。
新たに好きな人ができて幸せになりましたという様な綺麗事では無く、ちゃんと現実的な終わり方で読んでいてすっきりした。
・人生はこんなはずじゃなかったとの戦い
・恋の終わりなんて、所詮はどちらかの理不尽な押し付け。結局、背を向ける者と向けら -
Posted by ブクログ
女がそうさせるのか、愛情がそうさせるのか
母と娘は似ているのに似ていない
唯川恵さんの本が大好きなので買いました。唯川さんの本にも介護という言葉が出るようになったのか。時代を感じる。
ひたすらキラキラ女子の女同士のドロドロ恋愛が多かった作家さんですが、昨今のキーワードを上手く拾ってらっしゃるのかなと思いました。面白かったです。一気に読みました。
さて、母と娘がキーワードのこの本です。読んでいて既視感を感じる方も多いのかな。親ガチャに失敗した女2人。幸せと言われるはずの結婚話が逆に怖い。
読んでいて、幸せになって欲しい、でも普通に終わるはずないよねと思っていたら案の定でした。
唯川恵さんの本は -
Posted by ブクログ
久しぶりに唯川さんの作品を読みました。
1人の男性の突然の死を起点とした彼に関わった女性5人の物語。
女性であれば必ず持っている感情・・・というか個性?側面?みたいなものを1つずつデフォルトして5人の女性の個性としたような、そんな印象を受けました。
だからこの作品を読んだ女性は5人のうちの誰かに自分を重ねて読んでしまうのではないかと思います。
「これ」といった結末や提示があるわけではないので
読み終わった後にすっきりすることはありません。
でも、改めて女性ってなんだかんだ、逞しい生き物なんだなー、
だからきっと自分も大丈夫、なんとかなるんだろうなーと
思わせてくれました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ男のため息か、女のため息か、悩ましい9編の短編集。
男女のすれ違い、ずれてゆく姿が、どこにでもあるようで、不思議と取り込まれてゆく。
『終の季節』:熟年離婚。「一番父親が必要なときにあなたはいなかった」世の父親にとって、致命的な一言、かな。そう、あの頃は、誰もが、家庭を忘れ寝食を忘れ自分を忘れて会社に尽くしていた。挙句、その結果が、…。リストラした部下の娘の「偽物の方がそれっぽいなんて、…」が、悲しい。失った時間は巻き戻せないか、…。
『僕の愛しい人』:自分の実力を買ってくれる人と、自分を愛してくれる人。経済的自立は、あるいは野望は、…。一昔なら、千晶さんを妾さんにしてチャンチャン。だったの -
Posted by ブクログ
ネタバレ同期入社の薫と乃梨子。
仕事に見切りをつけて結婚する薫
仕事に生きるキャリアウーマンのりこ
2人の60歳までを交互に描かれてる
お互いに相手の成功を妬み羨み
だけど自分のほうが幸せだと言い聞かせて
主婦は主婦なりにキャリアウーマンはキャリアウーマンなりにそれぞれの苦悩、葛藤、絶望、孤独
その中にある幸福。どちらが幸せか不幸かなんて本当に答えなんてない。
選んでなかったほうを夢みることは今そこに立って見て初めて考えれることで、後悔より選んでよかったと思える自信を私も選びたい。
学生の頃の自分は永遠にこの生活が続くとなぜだか思う、30歳目前になって自分が描いていた大人の30歳ではなく中