唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ唯川恵作品。2作品目。
時代が人を作る?、あるいは、人が時代を作る? バブル期の人生観とデフレ期では、こんなにも違うものでしょうか?
結婚と同時に壊れてゆく夫婦関係。バブル崩壊と同時に崩れてゆく未来予想図。
気持ちが納得できる部分が半分、首を傾げる部分が半分でした。”バブル”に踊った世代は、きっと彼ら以外には納得されないかもしれない。
主人公たちは、自己中心的でプライドが高く、どことなくお気楽です。まだまだ、時代がそれを許していたのでしょうか。恋愛なら絶対に別れる理由が、夫婦には当てはまらない、だけなのかもしれない。逃げられないのかもしれない。が、諦めているわけでもなく、許しているわけでもない。
生きるためか、幸せになるためか。一緒に時を過ごすうちに、夫婦の絆が深くなってゆくのかもしれない。「ベター・ハーフ」でいいんですね。
21世紀を迎えるエンディングでしたが、二人はまだ知らなかった。この年の日本はまだデフレの入り口でしかなかったことを。→意地悪かな?
気になったフレーズは以下:
★お母さんが私に教えてくれたのは、いい学校に入って、いい就職をして、いい条件の男を見つけて結婚すること。そうして、一生楽して暮らしてゆくこと
★小さい時から、家の手伝いなんかより一つでも多く単語を覚えなさいって、…。家庭科なんか受験に関係ないから頑張らなくっていいって。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結婚することでの家庭を作っていく責任は負いたくないけど、彼を手放したくない真以子。
仕事はできるが世間知らずで、ひとりで子どもを産み育てるかを決めきれない脇子。
結婚している時、夫婦の間に常に秋生を感じていた七恵。
何も望まず、ただ秋生と暮らしていた佑美。
外見のコンプレックスが行動原理になってしまっているじゅん子。
誰にも共感できない。
だけど、誰の中にも私を感じる。
ずるさ、弱さ、卑屈さ、鈍さなど、私の中にもある。
ただ、私は恋愛体質ではないので、秋生に囚われるということがどうにもわからない。
自由で奔放な生き方といえば聞こえがいいが、秋生の生き方はゆっくりと死んでいくようなものだ。
何にもとらわれず、というよりも、何にも興味がないのかもしれない。
秋生の瞳は何を映していたのだろう。
全くの漆黒のような気がして、私は怖いと思った。 -
Posted by ブクログ
わからない、わからない。いったいどうしてこんなことになってしまったのか。私たちは幸せだった。愛し合っていた。贅沢を望んだわけじゃない、何か特別なものが欲しかったわけでもない、ごく普通の朝起きたらおはようと言い、帰ってきたらおかえりと迎えに出て、食卓に笑い声が上がるような、そんな暮らしをしたかっただけだ。それなのに今、夫の暴力に打ちのめされて身体をサナギのように丸めている自分がいる。わからない、わからない。いったい何をまちがえてしまったのか。考えても考えても答えはでてこない。どこにもどれば私たちは幸せを取り戻せたのか。どこでやり直せば愛を持続できたのか。この不幸の始まりはいったい何だったのか