唯川恵のレビュー一覧

  • 愛には少し足りない

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    幸せな将来に向けて結婚を決めた31歳の女性が自由奔放に生きる美しい女性に出会ってから今まで認めてなかった自分に気がつく。言い争いの部分がリアルな思想が反映されてて好きだな。愛しい気持ちも打算もウソじゃないし、自由に走った期間もウソじゃない。主人公が現実でいたらどう思うかは分からないけど、自分は自分で決める主人公は少し羨ましいし肯定したい気持ちになった。
    新しい服と完璧なメイクして普段の会社員とは違うものを演じて、出掛けたくなった。

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    2017年12月23日
  • 泣かないで、パーティはこれから

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    数日の間に5年間働いた仕事も3年間付き合った恋人とも別れてしまった27歳女性がもがきながらも前に進んでいく物語。地方から東京に出てきた女性の不安と夢とがうまく描かれている。
    有名企業だから幸せなのか?見栄と打算とあきらめたくない気持ちと、どこをとってもその考えも行動も分かる!!がたくさんだった。

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    2017年11月23日
  • セシルのもくろみ

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    書店でタイトルに惹かれ購入。
    女性の、強がりや皮肉や言葉と思想が異なる描写がとても共感できた。20代前後は男性に好かれるため、アラフォーは同じ年代の女性に「負けたくない」という思いが自分を磨く活力になるのかも、と思った。
    もう少し年を重ねてからもう1度読んでみたい。

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    2017年10月31日
  • セシルのもくろみ

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    30代後半の主婦が読者モデルからプロになる話。冴えない主婦が精神的に強くなり成長していく過程は頼もしい。内容に比べ、あっさりしている結末にやや淋しいところもあり。

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    2017年10月23日
  • 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

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    結婚して専業主婦になった女と独身で不倫をする女の話。はいはい、そのパターンね、と本を開いたら、ちょっと裏切られた。私は何を求めてこの本を開いたのだろう?思ったよりこってりドロドロではなく、淡泊でもない。この物語に主人公の女性2人に2人の男性が出会うが、同じ人間なのに交わり方が違えば動き出す運命の矛先も違ってくる。当たり前なんだけど、それを傍から見て感じる貴重な機会であった。携帯もあるし平成のお話なのに、20代女性の話し方が古くてちょっとね、昭和のにおいがしたー。あとジャケ写がすごく好き。

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    2017年10月21日
  • 逢魔(新潮文庫)

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    時代ものでホラーで官能的な作品の短編集。これまでにないパターンを繰り出してくる著者の進化を感じる。嫉妬に苦しみ、嫉妬に悩む女性の感情を描くことは、著者の得意とするところで、やはり面白い。

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    2017年10月14日
  • 恋人たちの誤算

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    桃谷駅からいくらか離れた古本屋で購入。雨の季節に読んで良かった。盲目になるのって恐いな。登場人物の女性それぞれが本当に腹立たしくなってくるが、ふと自分も気づかないだけで奈落に落ちる選択を自らしているんじゃないか、と思わされた。よくあるストーリー、でも奥が深い。

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    2017年09月24日
  • 逢魔(新潮文庫)

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    官能小説はつまらん、と思っていたけれど、これは悪くない。女には女の官能がよくわかるということか。してみると、この短編集に描かれている男の官能は、男性読者にとっては物足りないか、現実味がなさすぎて鼻白むか……なのかもしれない。

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    2017年09月17日
  • ヴァニティ

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    どれもこれも短い中に感情がぎゅっと凝縮されている。
    様々な男女が登場するけれど、誰一人として同じ印象の人はいない。
    失恋したてのアラサーには痛いほど沁みた。
    私だけのハッピーエンドを掴みたい。

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    2017年09月13日
  • ヴァニティ

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    ネタバレ

    気軽に読める短編小説。共感するものもあれば、うーんと思うものもあるけれど、時々自分の心にピタッとはまる言葉もある1冊。

    ●忘れられない何かがあるって、忘れてしまいたい何かがあるより、ずっと価値がある
    →どこかで以前この言葉に出あったことがある気がする。とても好きな言葉。

    ●本当に大切なものを見つけるには、長い時間が必要

    ●人生何が転機となるかわからない。こんなはずじゃなかったと思うことはたくさんある、人生は多分一生それとの戦いなのだろう。

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    2017年08月19日
  • ベター・ハーフ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    日本が未曾有の好景気に沸いていた時代、2年ごしの交際をへて広告代理店勤務の文彦と派手な結婚式をあげた永遠子。その日が人生最高の日だった。順調にスタートをきったはずの結婚生活は、バブルがはじけたことから、下降線の一途をたどる。不倫、リストラ、親の介護…。諍いと後悔にあけくれる日々から、夫婦はどう再生してゆくのか。結婚の真実を描く長編小説。

    【感想】

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    2017年08月15日
  • 不運な女神

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる」。駆落ち相手に逃げられたり、死んだ夫の連れ子と姑に手を焼いたり、20歳も年上の妻から奪った男をふたたび若い女に奪われたり、幸せな結婚を望んだのに一家三代でシングルマザーになってしまったり、元夫が新しい家族と隣のマンションに越してくることになったり……。男運に恵まれない8人のヒロインたちが、恋に翻弄されつつも、健気に何かを掴み取る姿を描いた連作短篇集。

    【感想】

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    2017年08月15日
  • ヴァニティ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    「こんなはずじゃなかった」との戦いだ―。恋や仕事、そして結婚に精一杯な“彼女”たちが、ふとした瞬間につまずく虚栄。それはいつかの、あるいはこれから出会う、あなたの姿かもしれない。泣きながら、それでも明日に向かう人々を、巧みに描き込んだ色とりどりの物語。アンソロジー等に掲載された貴重な中短編を、特別な装いで一冊にまとめて贈る、極上の傑作集。

    【感想】

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    2017年08月06日
  • セシルのもくろみ

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    良くも悪くも、
    私にも周りのオンナたちにも
    あるある、いるいるが満載
    だから読んでて共感したり、怖くなったり、
    嫌な気分になったり
    オンナってホント面倒臭い
    でもオンナはやめられない
    私の中にもセシルがあるしね(^_^;)

    小説が面白かったからドラマも第一話を途中から見たが
    すんごーーーーくガッカリ
    ドラマは、設定が色々変わるのは仕方ないが…
    主人公のキャラとかおかしすぎるだろう
    おかげで小説読んだ時の「あるある」のリアル感が
    まったく感じられない
    キャラ、環境が色々人間関係、話に関係してくるのに…
    よく唯川さん、ドラマ化OKしたよね…ショック

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    2017年07月21日
  • 今夜は心だけ抱いて

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    恋愛ものではない唯川恵さんの作品は初めてかも。
    現実的ではない設定にもかかわらず、すごく引き込まれた。
    ファンタジーではない人間臭さがそこにあるからなのだろうか?
    やっぱり唯川恵のファンだなぁと実感した。

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    2017年05月23日
  • 孤独で優しい夜

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    簡単に言えば「ただの不倫」の話。
    唯川恵らしい作品に仕上がっていて、心をギュッとされました。
    現実のエグさと小説感のバランスが取れたいい作品です。
    不倫は肯定出来ませんが。

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    2017年05月07日
  • ヴァニティ

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    まさに同世代(20代~30代前半)の女性の短編~中編をまとめた一冊。
    「恋も、仕事も、結婚も、こんなはずじゃなかった、との戦いだ」
    とても読みやすく、そしてあるある!と共感してしまうフレーズが多くある。
    幸せそうにみえる人たちも、それぞれに悩みを抱えながら虚栄(vanity)を張っている。自分だけじゃない、と励まされた作品たち。
    本の中身もとてもかわいらしくて、本棚に置いて、時々読み返したいな。

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    2017年05月06日
  • 愛しても届かない

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    ネタバレ

    好きだから我慢する。
    やられたらやり返す。
    それは私の中にもある感情で、
    退屈を感じず読むことができた。

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    2017年04月14日
  • 泣かないで、パーティはこれから

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    ネタバレ

    琴子が仕事に男にとことんついてなくて、金銭感覚や仕事に対しての夢など、27歳の等身大の女性という感じで親近感を感じた。
    このまま守屋の会社で働き続ければいいのに、と会社のヘルプをやめて田舎へ帰るシーンでつい気を揉んでしまったが、収まるところへ収まったようで、なにより。
    ついに自分の居場所を見つけて、新しい夢に向かって突き進んでいく様がすがすがしくて、力をもらったようです。

    個人的には守屋の人柄が魅力的で、頭の中ではサンドウィッチマンの富澤で脳内実写化されていました。笑

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    2017年03月16日
  • 天に堕ちる

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    短編小説集。どの作品も短いながらに山とオチがハッキリしていて、飽きずに読み進められた。
    一番好きだったのは政江の「遠い誓い」。
    義理の息子と一線を越えてしまうのではないかとハラハラしていたが、あくまで健全で、最後のオチもほっとした。

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    2017年03月15日