唯川恵のレビュー一覧
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唯川恵さんのエッセイ集。
29歳の執筆活動を始めるまでは、OLだった彼女。
30歳くらいまでは会社勤めだったらしい。
このエッセイ集は、アラサー世代の独身女子たちを
そのまま映し出しているような、リアルな内容でした。
その中で心の残った部分を・・・。
・「私はまず私自身でいなくては」
恋人がいても、家族がいても、子供がいても
結局は「私の生活はどうなの?」っていう所を
忘れずに心の中に持っていたいものです。
・頑張っておおいに「チクショー」と思いましょう。
誰にでも、「チクショー」という気持ちになることがあるけど、
そのチクショーをそのままで終わらせるんではなく
プラスに持ってい -
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ネタバレ弁護士事務所に勤める流実子と一流商社のOLの有里は、高校の同級生で25才。卒業以来、連絡の途絶えていた二人が思いがけない形で再会した。夢を実現するためなら、自らの体も武器にする流実子。自分を棄てた男とやり直すために、婚約を解消する有里。愛なんか信じない。愛がなければ生きられない。それぞれの「幸福」をつかむための、がむしゃらな闘いが始まった。・・・この主人公2人、何気なくさり気なくがむしゃらで。なーんも変化を求めないアタシにしてみれば、そのがむしゃらさも読んでいて心地いい。この本1日で読み終えちゃったけど、なんだか小説の中で生きた気分だった。でも、がむしゃらになる対象が恋愛だったりするから、私的
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ネタバレ『私、綺麗になりたいの』。ある夜、美容外科クリニックを開業した庸子のもとを訪れたのは、高校時代に苛めぬいた吉江だった。(『きれい』)。 恋人の話を楽しげにする章吾。ずっと愛してきたのに、彼は私を親しい友人としてしか見てくれない。(『誰にも渡さない』)。 お勧めしたいのは、第1章目の、きれい。これ、ホント怖かった。非現実的なシーンなんだけれど、そこにある心理はとても現実的で、なんだかとっても、怖かった。愛がこんな形に姿を変えちゃうなんて、あり得ない!・・・とか思いつつ、何気に夢中になって読んじゃった本。本屋さんで、ぜひ第1章だけでも読んでみて下さい。不気味さにはまります、きっと。
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ネタバレ二十四歳の志織は、恋人と別れて半年。
何の代わり映えもない日常を、銀行員として平穏に過ごしていたけれど、ふと襲われる小さな孤独感、胸をしめつけられるような痛みを感じていた。
高校時代思いを寄せていた夏彦と、その仲間たちとの思い出はとてもキラキラ眩しく、そんな過去の自分が変わっていくことを恐れているようにも見えた。
6年振りに、夏彦と、高校時代を楽しく過ごした仲間たちと再会。
仲間たちの変化に戸惑い、自分だけが取り残された孤独感を拭いきれず、だけどその本心とは裏腹に、充実した生活を送っているかのように装う自分。
過去を懐かしむ「大人」になってしまった自分に気づき、素直になれず見栄を張ったり嘘を付 -
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失業して、追い討ちをかけるように恋人に振られて。
可哀想としか言い様のないような状況の主人公、琴子。
就活はうまくいかないし、恋の方もさっぱり。
その閉塞感は、並々ならぬものがある。
15年前に書かれた小説なのに、
今とまったく変わらない部分がある。
(たとえば景気の悪さとか、結婚への憧れとか)
短くてシンプルだけど、すごい小説だなぁと思った。
唯川恵はもっと心の奥底のドロドロした部分を描いた作品が特徴だと思っていたけど、
こんなふうに、竹を割ったような、余分なものを削ぎおとしてさっぱりさせたものもいいかも。
個人的には、阿呆な男たちをもっとノックアウトしてほしかったなあ(笑)