唯川恵のレビュー一覧
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登山はしない(できない)が、山の本は大好物である。
が、山ヤや冒険家で文章を書ける人は稀。というわけでこの本は楽しみにしていた。
が、読み始めて「登山の話ちゃうやんけ」
角幡唯介さん石川直樹さん以外は単なる文筆家や著名人なので、十中八九“高尾山しか登ったことないけど、それすらしんどくて嫌になった”というエピソードが出てくる始末。
考えてみると「山にまつわるエッセイ」なので、過酷な登山の話が出てくるとは限らず(どころかその可能性は極めて低く)、何ならテーマが山というだけなので登る必要すらないのである。
というわけで早とちりもありつつも、エッセイとしては面白かったです。最近読んだ松永K三蔵さ -
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ダンディズムの持ち主に憧れた。世間にありふれている幸せ象を追いかけるより、自分がどんな生き方をするのが幸福なのかを考える強さが良いなと思った。本が発売された当時と今で、どちら時代の方がそういう風に生きられる人が多いのだろう。当時はハラスメント意識が低い分、周りからの余計な言動が多かったと考えられる。一方現代はSNSの普及で他人のキラキラした生活を勝手に見せられ、無意識のうちに比較し、自分もその幸せ像に近づかなくてはと思わせられている。
求職中の私が今後どのような働き方をしていきたいかも考えさせられた一冊。頑張りすぎている人にも何か気づかせてくれそう。 -
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井上荒野、角田光代、町田康、唯川恵、ほか『山なら言いたいことがある』幻冬舎文庫。
17名の作家やエッセイスト、登山家、冒険家による山のエッセイ集。
山が好きで、山にどっぷりハマっている人も居れば、山が肌に合わず、敬遠している人も居るようで、そんな人達の様々なエッセイが味わえる。
井上荒野『どうして私はこんなところにいるのか』。井上荒野の小説は殆んど読んだことが無い。海派だという井上荒野が八ヶ岳の登山口そばの別荘地に暮らし始めた顛末が語られる。人里から離れた風光明媚な場所に暮らす良さは理解出来る。自分も田舎のポツンと一軒家に暮らしているが、近所付き合いや生活音などのストレスが無く、敷地内 -
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新聞の書評欄でみつけて。60代に書かれたエッセイとのこと、私からすると少し先輩、「そうだよね」とうなずいたり「そういうことか」と勉強になったり。
理想のシニアの生き方に正解はなくて、バリバリ働いている人や、今までしたかった旅行などのんびり楽しむ人、どちらがいいという話ではないのだろう。周りに目をやりつつ自分のやり方を探していくということなんだな、いくつになっても。
唯川さんより20歳くらい年上の人がおっしゃったという「60を過ぎたら何事もシンプルにするの。食べ過ぎない、吞みすぎない、頑張りすぎない、考えすぎない、人と会いすぎない、早い話、過ぎたるは及ばざるがごとしの精神ね」これは常に自分 -
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ネタバレ苦しい。苦しすぎる。
唯川恵さんの作品はこれで3作目。
どれも読む手が止まらないくらい続きが気になるのに、同じくらい読むのが辛い。
仲間思いの英次は幼なじみの3人に対して、自分の死に責任を感じて欲しかったわけではなく、自分の分まで幸せになって欲しかっただろうと考えると余計に胸が痛かった。
だけど、もし自分が同じ立場だったら、やっぱり一生悔やんでしまう気がする。
エピローグの創介が本当に好きだったのはどっちだったかという未来の問いに、「創介が生きた人生が未来で、生きられなかった人生が私(稀世)」という答えがすごくしっくりきた。
山での一瞬で人生が変わり失ったものは大きいけど、3人共別の人 -
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ネタバレ血の繋がらない弟周也のせいで、どんどん悪い方へと転がり落ちていく芳子。
読めば読むほど気分が落ちていくのに、気になって手を止められず一気に読み終えた。
本のタイトルから最後は姉弟で心中するのかとビクビクしながら読み進めていた。だけど、最後の殺人を犯した周也に着いて行く芳子をみて、タイトルの心中とは、『死』ではなく、『地獄の果まで共にする』という意味だと気付いた。
メリバであり、ある意味、死よりも重いラストだった。
芳子から周也へは無償の愛でさらに最愛の人。周也にとっても芳子は大事だけど、最愛の相手とは別物。二人の関係は姉弟より、親子に近いような気がした。
面白かったのに、星3の評価な