唯川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ整形に狂う4人の女性と執刀医が主人公の物語。
とても読みやすくて1日で読破!
以前読んだモンスターは、「美しくなること」=男性に求められるための手段、といった内容があまり自分の感性とマッチしなかったので、女性が筆者であるこの本を読んでみた。
結局この作品に出てくる女性たちも男性に好かれるために手術を行なったり、挙句の果てに不倫までしたりであまり共感はできず…。
単に「男性にモテる」ことではなくモテることを通して父や過去にいじめてきた男性への復讐を果たすというところは面白いなぁと思った。
でも結局、整形に依存する根本的な原因が皆男性にあるということが不思議。
実際にSNSで整形に熱中する人の -
Posted by ブクログ
ネタバレ40過ぎてもゆらゆら生きている身としては心がちくちく痛んだりもするけれど面白かったです。
独身でも独身でなくても、拗らせてる彼女たちがこうも素直に考えを改められるのはリアルでない…とは思いましたが、ここで素直に考え直せるので大丈夫だよ!となりました。自分を棚に上げて上から目線です。
外側からだとよく見える。隣の芝生はいつまでも青い。読後感が良い短編集でした。
「婚前」が、毛色が違ってて印象に残ります。郵便受けに入れられていたラベル無しのビデオテープ(時代が…)に思い当たる節がありすぎる、結婚を控えた男女。ふたりともお墓まで持っていかねばならない秘密、表に出せないレベルが高い。似た者同士というこ -
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サブキャラだけど、史郎が気になる存在だった。かつては地位に目が眩んで瑞子を捨てた史郎は、時を経て、本質が何か理解し、瑞子を大切にできる、大人びた男性になっている。(なんなら、かっこいい。)(”なった”というより、時の流れとともに”なってきてた、なっている”。)瑞子も同じ。かつては千絵のように甘ったれた部分があったけど、時を経て人は変わっていく。年を取ることに対して恥じる必要はない。視野を広くして、時を経て変わっていく自分を楽しもう。
ストーリー自体はそこまで面白味はなかったし、そんな会社ないだろと突っ込みどころ満載ではあったけど、瑞子や千絵の心情の揺れがリアルで、身近で起きていることのようだっ -
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ネタバレ仕事と恋愛について深く考えさせられた。
耕一郎が明確な理由がなく別れたいとなっていて、
もし自分がこんなのと言われたら納得が出来ないなと思った。
玲子は少し私も似た部分があるなと感じた。
他人からどう思われるのかすごくに気にしていて
プライドが高くて、なんだか見ていて息苦しかった。
周りの女性もなんだかんだ他人の不幸が好きだったりして、あーこんな女性になりたくないと思った。
部屋に入ったりしている所は流石にやりすぎだと思った。
別に耕一郎が好きなんじゃなくて、自分の人生の計画を壊して幸せになろうとしてるのが許せないという執着で法を犯すようなことをしていて少しありえないなと思ってしまった -
Posted by ブクログ
ネタバレ“失恋するとはver 恐怖”
31歳、恋も仕事も順調だった怜子は、5年付き合い結婚する予定だった耕一郎から別れを切り出される。別れを受け入れられない怜子は、苦しみ、もがき続ける。体調も落ち着かず、仕事にも影響する。人生設計通りだった彼女の人生が大きく変わるとき、彼女の行動は予想できなくなる。彼女の行動は理解しがたいものだが、彼女に自分を重ねないことができるだろうか。失恋からの恋愛小説。
普通の恋愛小説を読もう、と思ってこの本を選んだ。
おいおい、全く普通じゃないではないか。
怜子の行動はホラーで、夜中に読んでてちょっと怖かったよ。
彼女の行動は怖くて、私には理解できないけど、
自分が同