唯川恵のレビュー一覧

  • 彼女の嫌いな彼女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スッキリした!
    中盤から、仕事の話にやけに食いつく冴木が怪しいなとは思っていた。実は、婚約者がいてスパイであったというありがちな展開ではあったが、やはり川原と千絵の復讐劇は爽快で読んでいて楽しかった。前にもOLが登場する小説を読んだが、OLというのはこんなにも退屈な仕事なのだろうか。冴木は出世コースからは外れたが、結婚の話も無くなったのか気になった。
    タイトルは最後まで読むと理解できる。

    0
    2023年09月17日
  • 燃えつきるまで

    Posted by ブクログ

    ある書店でかわいいブックカバーが欲しくてタイトルも内容も誰が書いたかも知らずに購入。
    久しぶりにどっぷり恋愛小説を読んで、しかもなかなか重い、けど怖いもの見たさで?気になって読み進めてしまった。
    恋愛が日常を多くを占めたことがある人は共感できるけど、今恋愛真っ只中のひとはきっとしんどくなるから、そんなこともあったなと客観的に読める主人公より少し大人の人におすすめです。

    0
    2023年09月10日
  • 愛に似たもの

    Posted by ブクログ

    まさに「愛に似たもの」がテーマな短編集。
    普通にどこにでも居そうな女性達の愛の話。
    サクサクと読めて、最後にゾゾっとする。

    人はどんな形でも「愛」が欲しいものなのかなと思う。
    恋人でも家族でもペットでも。

    でもその「愛」って、少し形が変わってしまうと、途端に恐ろしいものになる。
    そんな少し恐ろしい「愛」の話だった。

    0
    2023年09月07日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

    Posted by ブクログ

    軽井沢の話と最後の話が好きです。最後の話はどこに向かって歩いてるかわかったけど、そこまでの筆運びがとてもいい。最期は私もそうだといいな…。

    0
    2023年09月05日
  • 燃えつきるまで

    Posted by ブクログ

    おいおい、もうそこらへんにしときなよ、身の破滅を招くよ、って読みながら何度思ったか。
    全く共感できなかったけど、それは私が100%好きの恋愛を何年もしてないからかな、とも思った。

    恋愛は嗜好品。仕事、生活ありきの恋愛。っていうスタンスだからかな。だけど玲子にとっての恋愛は、26歳から5年間も付き合って、結婚もすると思っていての恋愛はもう恋愛じゃなくて生活だったのかな。だからこそ仕事、生活とのバランスがとれなくなって、とんでもない行動に走ってしまったのかな。
    恋愛に対するスタンスが私と全く違う人が読んだら、もっと共感できるのかも。

    0
    2023年09月04日
  • 愛しても届かない

    Posted by ブクログ

    相手に自分の気持ちを伝えたくて苦しい想いをすることが共感できたから、七々子が相手にしてくれない駿(憧れの人)に我慢できずに、他の男と浮気するのが分かるような気がした。さすがに友だちの彼氏を奪うことまではできないけど…
    それとも本気になってしまったら、できちゃうのかな;
    いや、私はできないな。片思いでも伝えられないくらいチキンだから(笑)

    0
    2023年08月06日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

    Posted by ブクログ

    集英社文庫のナツイチフェアで表紙買い。
    7編のオムニバス。
    何れも猫が登場し、主人公の心を揺らす。
    別れがあり、新たな出会いや門出を予感する。

    辛い時に猫がいる生活はいい。

    0
    2023年07月25日
  • テティスの逆鱗

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    整形に狂う4人の女性と執刀医が主人公の物語。
    とても読みやすくて1日で読破!

    以前読んだモンスターは、「美しくなること」=男性に求められるための手段、といった内容があまり自分の感性とマッチしなかったので、女性が筆者であるこの本を読んでみた。
    結局この作品に出てくる女性たちも男性に好かれるために手術を行なったり、挙句の果てに不倫までしたりであまり共感はできず…。

    単に「男性にモテる」ことではなくモテることを通して父や過去にいじめてきた男性への復讐を果たすというところは面白いなぁと思った。
    でも結局、整形に依存する根本的な原因が皆男性にあるということが不思議。
    実際にSNSで整形に熱中する人の

    0
    2023年07月08日
  • ナナイロノコイ

    Posted by ブクログ

    恋愛小説、短編集。どれも味がある。
    オトコとオンナって結局は完璧には分かり合えないんじゃないのかな?って思う。

    0
    2023年07月02日
  • 愛に似たもの

    Posted by ブクログ

    8編からなる短編集で、さくさくと読めます。
    読み進めながら、女主人公の気持ちや行動をわかりたくない、自分は違うと思いながらもわかってしまう自分がいました。最後のオチが秀逸です。

    0
    2023年06月12日
  • ヴァニティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    40過ぎてもゆらゆら生きている身としては心がちくちく痛んだりもするけれど面白かったです。
    独身でも独身でなくても、拗らせてる彼女たちがこうも素直に考えを改められるのはリアルでない…とは思いましたが、ここで素直に考え直せるので大丈夫だよ!となりました。自分を棚に上げて上から目線です。
    外側からだとよく見える。隣の芝生はいつまでも青い。読後感が良い短編集でした。
    「婚前」が、毛色が違ってて印象に残ります。郵便受けに入れられていたラベル無しのビデオテープ(時代が…)に思い当たる節がありすぎる、結婚を控えた男女。ふたりともお墓まで持っていかねばならない秘密、表に出せないレベルが高い。似た者同士というこ

    0
    2023年05月07日
  • 彼女の嫌いな彼女

    Posted by ブクログ

    サブキャラだけど、史郎が気になる存在だった。かつては地位に目が眩んで瑞子を捨てた史郎は、時を経て、本質が何か理解し、瑞子を大切にできる、大人びた男性になっている。(なんなら、かっこいい。)(”なった”というより、時の流れとともに”なってきてた、なっている”。)瑞子も同じ。かつては千絵のように甘ったれた部分があったけど、時を経て人は変わっていく。年を取ることに対して恥じる必要はない。視野を広くして、時を経て変わっていく自分を楽しもう。
    ストーリー自体はそこまで面白味はなかったし、そんな会社ないだろと突っ込みどころ満載ではあったけど、瑞子や千絵の心情の揺れがリアルで、身近で起きていることのようだっ

    0
    2023年04月22日
  • サマー・バレンタイン

    Posted by ブクログ

    感想
    あの日に置いてきた感情。これからの旅路にとっての重荷になるから。でもふとした瞬間、それでよかったのか気になる。戻れないけれど気にする。

    0
    2023年04月17日
  • 男の見極め術 21章

    Posted by ブクログ

    読みやすいです。通勤中など時間があまりないときにおすすめです。
    内容はこんな意見もあるよねとサラッと読めます。

    0
    2023年04月16日
  • 燃えつきるまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    仕事と恋愛について深く考えさせられた。
    耕一郎が明確な理由がなく別れたいとなっていて、
    もし自分がこんなのと言われたら納得が出来ないなと思った。
    玲子は少し私も似た部分があるなと感じた。
    他人からどう思われるのかすごくに気にしていて
    プライドが高くて、なんだか見ていて息苦しかった。

    周りの女性もなんだかんだ他人の不幸が好きだったりして、あーこんな女性になりたくないと思った。
    部屋に入ったりしている所は流石にやりすぎだと思った。
    別に耕一郎が好きなんじゃなくて、自分の人生の計画を壊して幸せになろうとしてるのが許せないという執着で法を犯すようなことをしていて少しありえないなと思ってしまった

    0
    2023年04月14日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

    Posted by ブクログ

    母親に虐められた娘と、母親に縛られた娘の二人の物語。
    一生ついて廻る事からどうやって独立していくのか。
    脳溢血で障害を持つことになってしまった母親を介護するも、最後の母親の一言が衝撃的。
    エンディングがなかなか良い。

    この手の話は現実でも聞く事もあり、どこでも誰でもあるんだろうなと想像がつく。
    娘を持つ母親や、母親について良い感情を持っていない方は読んでみると共感が持てる部分があるのかもしれない。

    唯川恵さん、ちょっと前にも読んだことがあるが、当たり外れがある作家さんなのかな?
    続いて、この方の小説を読んでみることにする。

    0
    2023年03月30日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

    Posted by ブクログ

    色んな人生、色んな旅。

    色々な人達の物語に猫達がいた。

    人と人を繋げる猫。

    ほっこりとする短編集。

    0
    2023年03月23日
  • ヴァニティ

    Posted by ブクログ

    軽井沢高原教会っぽいな〜と思ってたらまさに星野リゾートの2006年プロモーション用に書かれたという小説が収録されてました。「PM8:00にオフィスにて」は確かに東芝EMIっぽさあり。20代から30代女性の色々な姿が描かれていて読みやすい。ページに色がついてる装飾は可愛いですね。

    他の方が書かれてましたが、私もビデオテープの話には戦慄しました…怖かったのはそれ。あと、1話目「ごめん。」の主人公も悪いことしてるなー

    0
    2023年03月16日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    娘として全く共感できる部分がないことが、自分が幸せに育てられ今に至る証拠なのだと感じた。子に注ぐ愛が深すぎるあまり、もはや執着しそれが子にとっても重荷となる関係。逆に強く当たり散らして吐け口とし、それでも子は無関係と切り離せず母の顔色を伺う関係。どちらもあることなのかと思うと不憫であると同時に、私は自分の母のような母親になろうと思わされた。
    しかし「泣いたら、許されると、思うな」は、本当にホラーだった。。

    0
    2023年03月01日
  • 燃えつきるまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    “失恋するとはver 恐怖”

    31歳、恋も仕事も順調だった怜子は、5年付き合い結婚する予定だった耕一郎から別れを切り出される。別れを受け入れられない怜子は、苦しみ、もがき続ける。体調も落ち着かず、仕事にも影響する。人生設計通りだった彼女の人生が大きく変わるとき、彼女の行動は予想できなくなる。彼女の行動は理解しがたいものだが、彼女に自分を重ねないことができるだろうか。失恋からの恋愛小説。


    普通の恋愛小説を読もう、と思ってこの本を選んだ。
    おいおい、全く普通じゃないではないか。
    怜子の行動はホラーで、夜中に読んでてちょっと怖かったよ。

    彼女の行動は怖くて、私には理解できないけど、
    自分が同

    0
    2023年02月23日