唯川恵のレビュー一覧
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欲しいものは欲しい、結婚3回目の女「るり子」。仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは―。女の本音と日常をリアルに写して痛快、貪欲にひたむきに生きる姿が爽快。圧倒的な共感を集めた第126回(2001年下半期)直木賞受賞作。
米倉涼子と高岡早紀の出演によるドラマも放送された。
この作品のタイトル「肩ごしの恋人」とは、「『恋愛』を正面に見据えた生き方より、自分が目指す目標に向かって突き進んで生きていく中で、気が付くと肩ごしに恋人が見える生き方の方が幸せにな -
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同じ時間軸で、奥さんと不倫相手両方の心情が分かり、どちらにも共感出来る所があってあっという間に読み終えました。
女性目線なので、途中までこの男はクソ男だ。と思っていましたが、読み進めるうちに、男性側の気持ちも想像して、、、恋人関係から結婚して家族になる間に2人の間にも色々あったのだろうなと納得しました。(だからと言って浮気は良くないけど)
ほとんどの人が結婚は1度目で、しかも若くして結婚したのなら尚更、結婚してみて生活してみて、合わないな。と分かる事もあり、その後で運命と思える相手と出会ってしまう事もあると私は思いました。
結婚しても、独身で仕事を続けても、その他の人生でも、これが正解とい -
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幼いころから酷い言葉を母から投げられて
冷たくあしらわれてきた「千遥」
女手1つで育てられて母との関係は良好だったが
だんだんと束縛が強くなる「亜沙子」
千遥は故郷を離れて愛人の高級マンションに住む
そこに転がりこむ別の男が有名会社に就職プロポーズ
母をギャフンと言わせるチャンスがきた
亜沙子は母にすすめられた男と結婚の予定が
その男には変な性癖があることが分かった
結婚に揺れていた時に
千遥の母は倒れ、亜沙子の母は手首を切る
一言で言うと2人の毒親っぷりが怖い
ちょっとしたホラー
でも読んでしまう
千遥にも亜沙子にもこれから真っ直ぐ強く生きて欲しい -
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田部井淳子さんについての小説でした。
田部井淳子さんと言う人は 山に興味がなくても
エベレスト登頂を成し遂げたというので
知ってる人も多いと思います。
女性が山に登るって大変だろうなぁ と
思ってはいるけど
女性登山家(田部井さんを含めて)の書いたものは 読んだ事がありません。
なんとなく 山を知らないので 読んでても
わからないと思ったので 近寄りませんでした。
今回は小説って 事で 読んでみました。
ご本人が存命の時に取材してあるので
かなり リアルに描けていると思います。
一人の女性として 妻として 母としてそして 登山家として生き抜いた 田部井さんの小説でした。
彼女が 登