唯川恵のレビュー一覧

  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    事実は小説より奇なり。
    作品に登場する12人の女性たちの恋愛はどれも波乱に満ちている。

    他人の男を奪い続ける44歳、経済力重視で三度離婚した38歳、長い不倫の末に現実に気づいた43歳、何不自由ないのにPTA不倫に堕ちた51歳、余命1年で夫と友人の不倫を知った74歳など。

    36歳から74歳まで12人の女性が語るリアルな恋愛模様は、数多の恋愛小説より濃くて生々しい。

    共感出来ない女たちに悶々としていると、唯川さんの辛辣で的確な言葉に胸がすく。

    浮気も不倫も未経験な私だが、男と女の本音が満載で人生の指針になりそうな一冊。

    0
    2023年11月14日
  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    ライターさんが書く文章ではないので、登場する人への作者の好き嫌いが感じられる。現在の世の中の倫理感を意識してか、はたまた作者の考えなのか、愚かさに対して批判的、あきれているような記述が多いと感じた。
    愚かさこそ人間という、人への興味はあまり感じられない。だからか、良い悪いという観点になりがちで、読んでいてモヤモヤしてしまった。

    0
    2023年11月14日
  • 永遠の途中

    Posted by ブクログ

    2人の主人公はお互いに嫉妬し、嫉妬させられて、気持ちいいくらいに対立しています。その中で、どちらかが勝った負けたはなく永遠にその関係が続くので、そういう意味でのタイトル名なのかな?とか思いました。

    他人から見たら羨ましいことでも本人は劣等感を抱いていたり、またその逆もあり、人の感情は複雑だなと読んでて思いました。

    0
    2023年11月10日
  • ベター・ハーフ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    バブル絶頂から崩壊、そして2000年に突入するまでの一つの家族の話。面白かった。
    永遠子が女から母親へ、文彦が男から父親へ変化していく様子が時代が進むにつれてはっきりと描かれており、人間の成長過程を見ることができた。
    バブルなんて言葉はテレビや本の中でしか読んだことがなく、詳しいことは何も知らなかった。経済だけでなく日本全てのものに影響を与えるものだとは思わなかった。
    夫婦というのはずっと円満にいくものではない。性欲どころか愛すらも消えて、いることが当たり前になる存在だ。以前は結婚に憧れが持てなかったが、この本を読んで少し変わった。
    永遠子が美有の受験にのめり込まなくてよかったと思う。後半は、

    0
    2023年11月05日
  • 息がとまるほど

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    唯川さんの不倫話はやはり面白い。物語が終わるごとに「うわ……」と思わず口に出してしまうほどだ。
    「女友達」は女の怖さをよく表している話だった。浅子が会社の部下から「痛い」と呼ばれるのも、プライドが高く自分に高い価値があると思い続けるのもすべて佐智の思惑通りだと思った。佐智は高校時代の頃から、浅子が気に入らず時間をかけてゆっくり浅子を支配してきたと思うとゾッとする。女の執念深さは底知れない。

    「残月」は女のプライドを踏み躙られる話だなと思った。
    年下の男と付き合う際、母親と同一視されることが1番堪えることだと思う。相手も何の悪気もなく言っているのだから、さらに傷つく。若さとは最大の武器であるこ

    0
    2023年10月15日
  • ため息の時間

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    男目線の女の話。あまりこのタイプの短編集は読んだことがなかったから、新鮮で面白かった。
    半分が男が浮気をし、女が出ていくと言う展開だったが男側の性格がどの話も面白く呆れるような人が多かった。
    「バスストップの木島の性格はもはやあっぱれだ。今どきこんな人はいないだろうが、杏子の復讐は立派なものだと思った。だが、妻と娘に逃げられ何もなくなった男たちを見るのは辛かった。
    「僕の愛しい人」は少しテイストが違って面白かった。ホラー要素も入っており、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかわからない。主人公は千晶を殺して食べたと言うことなのだろうか?これなら、殺してみつかりようがないから捕まらないのか?

    0
    2023年10月13日
  • 天に堕ちる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    10人の様々な事情を抱えた女たちの話。
    ゾッとする話、考えさせられる話、スッキリする話、いろんなタイプの話がまとまっていて次はどんな結末なのかと考えるのが楽しかった。
    比較的、ゾッとする話が多かった。茉莉、可世子、和美が好きな話だった。
    茉莉のカウンセラーは、本当にカウンセラーとして成り立っているのだろうか。行ったことがないため、あのカウンセリングが正解かどうかはをわからないが、次の依存先を見つけた茉莉の狂気さにゾッとした。
    可世子の話は、ふーさんはほぼ教祖だと思った。そんなふうには書かれていないし、本人たちもそう思っていないけど冷静に見ると一種の宗教団体に見えた。
    和美の話は続きがすごく気に

    0
    2023年10月08日
  • めまい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    恋愛小説のイメージが強い唯川恵さんだったが、今回はゾッとするような話が多かった。
    どの話もちょうどいい長さで、読みやすかった。ところどころグロテスクな部分があって、ダメな人はダメだろうなと思った。
    「降りやまぬ」が1番好きな話だった。梅雨のジメジメした静かな環境と不穏な雰囲気がずっと漂っていて、読んでいて心がザワザワした。カオルが10年もの月日をかけて澤子に復讐しにきたと言うのは驚くが、カオルは澤子の夫に恋愛感情を抱いたために奪ったのか、それともただ復讐のためだけに夫を奪ったのか気になった。

    0
    2023年09月27日
  • ナナイロノコイ

    Posted by ブクログ

    ミーヨンさんのくらげ

    情景や感情の表現が美しく、文をそのまま想像すると心地よく抽象画を眺めているような気持ちになった。エモくて気怠さがなぜか優しいこの一作は好みです。

    0
    2023年09月19日
  • 彼女の嫌いな彼女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スッキリした!
    中盤から、仕事の話にやけに食いつく冴木が怪しいなとは思っていた。実は、婚約者がいてスパイであったというありがちな展開ではあったが、やはり川原と千絵の復讐劇は爽快で読んでいて楽しかった。前にもOLが登場する小説を読んだが、OLというのはこんなにも退屈な仕事なのだろうか。冴木は出世コースからは外れたが、結婚の話も無くなったのか気になった。
    タイトルは最後まで読むと理解できる。

    0
    2023年09月17日
  • 燃えつきるまで

    Posted by ブクログ

    ある書店でかわいいブックカバーが欲しくてタイトルも内容も誰が書いたかも知らずに購入。
    久しぶりにどっぷり恋愛小説を読んで、しかもなかなか重い、けど怖いもの見たさで?気になって読み進めてしまった。
    恋愛が日常を多くを占めたことがある人は共感できるけど、今恋愛真っ只中のひとはきっとしんどくなるから、そんなこともあったなと客観的に読める主人公より少し大人の人におすすめです。

    0
    2023年09月10日
  • 愛に似たもの

    Posted by ブクログ

    まさに「愛に似たもの」がテーマな短編集。
    普通にどこにでも居そうな女性達の愛の話。
    サクサクと読めて、最後にゾゾっとする。

    人はどんな形でも「愛」が欲しいものなのかなと思う。
    恋人でも家族でもペットでも。

    でもその「愛」って、少し形が変わってしまうと、途端に恐ろしいものになる。
    そんな少し恐ろしい「愛」の話だった。

    0
    2023年09月07日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

    Posted by ブクログ

    軽井沢の話と最後の話が好きです。最後の話はどこに向かって歩いてるかわかったけど、そこまでの筆運びがとてもいい。最期は私もそうだといいな…。

    0
    2023年09月05日
  • 燃えつきるまで

    Posted by ブクログ

    おいおい、もうそこらへんにしときなよ、身の破滅を招くよ、って読みながら何度思ったか。
    全く共感できなかったけど、それは私が100%好きの恋愛を何年もしてないからかな、とも思った。

    恋愛は嗜好品。仕事、生活ありきの恋愛。っていうスタンスだからかな。だけど玲子にとっての恋愛は、26歳から5年間も付き合って、結婚もすると思っていての恋愛はもう恋愛じゃなくて生活だったのかな。だからこそ仕事、生活とのバランスがとれなくなって、とんでもない行動に走ってしまったのかな。
    恋愛に対するスタンスが私と全く違う人が読んだら、もっと共感できるのかも。

    0
    2023年09月04日
  • 愛しても届かない

    Posted by ブクログ

    相手に自分の気持ちを伝えたくて苦しい想いをすることが共感できたから、七々子が相手にしてくれない駿(憧れの人)に我慢できずに、他の男と浮気するのが分かるような気がした。さすがに友だちの彼氏を奪うことまではできないけど…
    それとも本気になってしまったら、できちゃうのかな;
    いや、私はできないな。片思いでも伝えられないくらいチキンだから(笑)

    0
    2023年08月06日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

    Posted by ブクログ

    集英社文庫のナツイチフェアで表紙買い。
    7編のオムニバス。
    何れも猫が登場し、主人公の心を揺らす。
    別れがあり、新たな出会いや門出を予感する。

    辛い時に猫がいる生活はいい。

    0
    2023年07月25日
  • テティスの逆鱗

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    整形に狂う4人の女性と執刀医が主人公の物語。
    とても読みやすくて1日で読破!

    以前読んだモンスターは、「美しくなること」=男性に求められるための手段、といった内容があまり自分の感性とマッチしなかったので、女性が筆者であるこの本を読んでみた。
    結局この作品に出てくる女性たちも男性に好かれるために手術を行なったり、挙句の果てに不倫までしたりであまり共感はできず…。

    単に「男性にモテる」ことではなくモテることを通して父や過去にいじめてきた男性への復讐を果たすというところは面白いなぁと思った。
    でも結局、整形に依存する根本的な原因が皆男性にあるということが不思議。
    実際にSNSで整形に熱中する人の

    0
    2023年07月08日
  • ナナイロノコイ

    Posted by ブクログ

    恋愛小説、短編集。どれも味がある。
    オトコとオンナって結局は完璧には分かり合えないんじゃないのかな?って思う。

    0
    2023年07月02日
  • 愛に似たもの

    Posted by ブクログ

    8編からなる短編集で、さくさくと読めます。
    読み進めながら、女主人公の気持ちや行動をわかりたくない、自分は違うと思いながらもわかってしまう自分がいました。最後のオチが秀逸です。

    0
    2023年06月12日
  • ヴァニティ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    40過ぎてもゆらゆら生きている身としては心がちくちく痛んだりもするけれど面白かったです。
    独身でも独身でなくても、拗らせてる彼女たちがこうも素直に考えを改められるのはリアルでない…とは思いましたが、ここで素直に考え直せるので大丈夫だよ!となりました。自分を棚に上げて上から目線です。
    外側からだとよく見える。隣の芝生はいつまでも青い。読後感が良い短編集でした。
    「婚前」が、毛色が違ってて印象に残ります。郵便受けに入れられていたラベル無しのビデオテープ(時代が…)に思い当たる節がありすぎる、結婚を控えた男女。ふたりともお墓まで持っていかねばならない秘密、表に出せないレベルが高い。似た者同士というこ

    0
    2023年05月07日