唯川恵のレビュー一覧

  • 肩ごしの恋人

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    欲しいものは欲しい、結婚3回目の女「るり子」。仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは―。女の本音と日常をリアルに写して痛快、貪欲にひたむきに生きる姿が爽快。圧倒的な共感を集めた第126回(2001年下半期)直木賞受賞作。

    米倉涼子と高岡早紀の出演によるドラマも放送された。

    この作品のタイトル「肩ごしの恋人」とは、「『恋愛』を正面に見据えた生き方より、自分が目指す目標に向かって突き進んで生きていく中で、気が付くと肩ごしに恋人が見える生き方の方が幸せにな

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    2023年02月05日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    ネタバレ

    読み終わりがなんとも言えない気持ちになった…
    亜沙子側が後半ギクシャクしていく中で、千遥は後半あ〜よかった、少し希望が出てきたと思ったら母の最後の言葉…。

    亜沙子は亜沙子でまさか弘太郎とどうにかなろうとするなんて。
    読者側としては千遥を知ってしまっているからだとは思うけど、これもなんとも言えない気持ちになったし素直に応援出来なかったな。

    面白くて読み進めてしまったけど、自分の中でまとめきれずモヤっとしてしまった。

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    2023年01月27日
  • 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

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    同じ時間軸で、奥さんと不倫相手両方の心情が分かり、どちらにも共感出来る所があってあっという間に読み終えました。
    女性目線なので、途中までこの男はクソ男だ。と思っていましたが、読み進めるうちに、男性側の気持ちも想像して、、、恋人関係から結婚して家族になる間に2人の間にも色々あったのだろうなと納得しました。(だからと言って浮気は良くないけど)
    ほとんどの人が結婚は1度目で、しかも若くして結婚したのなら尚更、結婚してみて生活してみて、合わないな。と分かる事もあり、その後で運命と思える相手と出会ってしまう事もあると私は思いました。


    結婚しても、独身で仕事を続けても、その他の人生でも、これが正解とい

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    2023年01月06日
  • 息がとまるほど

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    ネタバレ

    良いタイトル。物語の中で息が止まるほどゾッとする展開もあって、短い話の中でドキドキしながら読み進める。おお怖。

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    2023年01月01日
  • 雨心中

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    切なく苦しい施設育ちの子どもたちの卒業後のお話。リアルでダークで、救いがない。面白く読めたが爽快感はない。

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    2022年12月22日
  • 恋人はいつも不在

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    リアルだからこそ、むずむずイライラした
    あとがきにもあったように普通の女の子をかくのが上手すぎる 感情移入しまくり!

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    2022年11月15日
  • 燃えつきるまで

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    ★時間をかけて、考えるって、やっぱり必要だもの。ちゃんと苦しんだり、傷ついておかなければいけない時というものがあると思う。

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    生き方の違いとかどこでそういうことを感じてどんなふうに心がかわっていくんだろう...。学生は心が揺らぎやすいってきくけど、この本を読む限り、動きまくっているのは大人の方。将来もしかしたらこんなこともあるのかなって思ってしまった...苦笑

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    2022年10月31日
  • 啼かない鳥は空に溺れる

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    幼いころから酷い言葉を母から投げられて
    冷たくあしらわれてきた「千遥」

    女手1つで育てられて母との関係は良好だったが
    だんだんと束縛が強くなる「亜沙子」

    千遥は故郷を離れて愛人の高級マンションに住む
    そこに転がりこむ別の男が有名会社に就職プロポーズ
    母をギャフンと言わせるチャンスがきた

    亜沙子は母にすすめられた男と結婚の予定が
    その男には変な性癖があることが分かった

    結婚に揺れていた時に
    千遥の母は倒れ、亜沙子の母は手首を切る

    一言で言うと2人の毒親っぷりが怖い
    ちょっとしたホラー
    でも読んでしまう
    千遥にも亜沙子にもこれから真っ直ぐ強く生きて欲しい

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    2022年10月04日
  • 【電子特別版】みちづれの猫

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    ネタバレ

    猫にまつわる7つの短編小説。
    人と人の関わり合いに猫が繋いでくれている。猫好きは時に胸が痛いお話もあるかもしれない。
    私は特に「祭りの夜に」が辛く苦しかったが、祖父を見て、罪滅ぼしとはいえ支えている優しさが素敵に思えた。
    悲しい話が多いが、重いわけではなくて、前向きなお話が揃っています。

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    2022年09月25日
  • 彼女の嫌いな彼女

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    主人公は二人のOLだが、出世のためには女性を傷付けることをなんとも思わないイケメンエリート社員の顛末が面白かった。本書にはその結末は書かれていなかったが、婚約者である上司の娘さんが、彼との婚約を解消させたことを願う。

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    2022年09月12日
  • 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

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    ネタバレ


    えりことみつき、どっちにも共感。
    だけど、不倫してた側が結婚して幸せになれる、というのがやっぱり私は許せないんだろうな。
    誠実に生きてる人や、
    誰か他の人に目移りしても耐えようとしている人がいる一方で、
    一歩踏み出してしまえる、
    そして幸せになれるなんて
    ズルいなあと思ってしまう…。

    えりこが偉いんよ、えりこが。

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    2022年08月13日
  • 淳子のてっぺん

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    田部井淳子さんについての小説でした。
    田部井淳子さんと言う人は 山に興味がなくても
    エベレスト登頂を成し遂げたというので
    知ってる人も多いと思います。

    女性が山に登るって大変だろうなぁ と 
    思ってはいるけど
    女性登山家(田部井さんを含めて)の書いたものは 読んだ事がありません。
    なんとなく 山を知らないので 読んでても
    わからないと思ったので 近寄りませんでした。

    今回は小説って 事で 読んでみました。

    ご本人が存命の時に取材してあるので
    かなり リアルに描けていると思います。

    一人の女性として 妻として 母としてそして 登山家として生き抜いた 田部井さんの小説でした。

    彼女が 登

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    2022年07月05日
  • 恋人はいつも不在

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    ネタバレ

    ドロドロして4角関係になる話かなと思ったら
    そうではなかった。
    もちろん最初はドロッとした感じになるが小夜子が時生に対してドライだし、奈月ももっとネチネチ行くかと思ったけど結構引き目だったし、そこが読んでいてもさらっと読めた。
    結局は奈月も時生も一旦落ち目になるが、そこから奈月は仕事を時生はきょうすけを助けようと躍起になって考え方とかが変わって道がひらける。

    小夜子の奈月に対して好きだったという告白とその時の男に対しての考え方が好きだった

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    2022年07月03日
  • セシルのもくろみ

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    2017年真木よう子主演でドラマ化された作品。(ドラマは観てない)
    普通の主婦が雑誌の読者モデルになり、更に専属モデルに成り上がっていく。他のモデル達の足の引っ張り合い、妬み嫉みはすごくリアル。
    主人公の奈央の序盤の野心の無さと、簡単に成り上がり過ぎるところはリアリティーに欠けるかな。

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    2022年06月27日
  • 不運な女神

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    【頭の中では、そんな人生が送れるとは限らないとわかっていても、人は、生きられなかったもうひとつの人生に、死ぬまで嫉妬し続けていくものなのかもしれない】

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    2022年06月12日
  • 燃えつきるまで

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    5年間付き合っていた彼氏に振られた主人公がショックでメンタルボロボロになる話。

    混乱した主人公の心理状態の描写が殆どで突飛なことは起きないのになぜか面白い。

    性別も違うしこんな経験もないけど、思考がグルグル回って躁鬱状態になる感じがリアルで少し共感できる。

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    2022年06月02日
  • 愛しても届かない

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    誰かを好きになって、その人が自分の中心になって、この人がいなくなったら終わりだと思って、自分よりも何よりもその人を優先して大事にしてしまって、結局自分に自信がなくなって自分が嫌いになっていく。
    そんなことが自分にもあったと思いながら。

    そんな経験が無駄だったとは思わないけれど、もうそんなことはなくてもいいなあと、改めて自分を大事にしたいなあと思った。

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    2022年05月29日
  • セシルのもくろみ

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    女性ファッション雑誌の連載が文庫化したものです。

    普通の専業主婦だった奈央が、友だちの誘いで一緒に人気雑誌の読者モデルに応募。見事に「磨けば光る原石」として、採用されることになり…。

    ストーリーがサクセスストーリーの王道、という印象を受けました。
    次に、こうきて、こういうモデル間のドロドがあって‥‥でもそれを跳ね返し‥‥という自分のよみが当たってしまう分、安心して読めた分、若干ワクワク感は少なかったかな。

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    2022年05月27日
  • 愛なんか

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    「恋愛は少しもロマンティックなものでも、甘やかなものでもない」…本当にそう。恋愛小説読むときもこれが根底にある作品は読める気がします。
    でもこの短編集で好きな作品は「長い旅」「悪女のごとく」の、恋愛というより主人公の生き方が主なお話。
    「ただ狂おしく」も…「おかしくなるくらい人を好きになったことがないのは幸せか不幸か」みたいな話はしたことがあるので。。重いな。
    愛なんか、と言いつついつの間にか好きになったり嫌いになったり。生きている限りこうなんだろうなとは思います。心が動いてる事なんだろうからまいっか。

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    2022年05月10日
  • 愛には少し足りない

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    はじめてこの手の本読んだ。
    生々しい描写多くて途中気が滅入りそうになった。けど大人の恋愛ってこんなもん?人による?
    麻紗子の気が強いけどどこか寂しげな描かれ方が好きだった。
    最後の優子と卓之のはやばすぎる。語彙力ないけどただやばいわ

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    2022年04月25日